1: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 20:57:10.00 ID:dmJY35f6
曜「うん、いつも通りと言えばいつも通りなんだけど...」
曜「強いて言えば何だか...潤いが足りない感じ?」
干歌「ガーン‼嘘ぉっ!?」
曜「ご、ごめんっ」
干歌「ほ、本当だよ年頃の女の子に潤いが無いって禁句だよ禁句!!」
曜「うん、本当そうなんだよね....うん」
干歌「うーん、お母さんの化粧品でも借りようかな...」
曜「でも、なーんか違和感があるんだよなぁ....」
6: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 21:02:39.63 ID:dmJY35f6
干歌「変な曜ちゃんだなぁ」
曜「何かごめんね、お腹が減ってるからかな....なんて」
干歌「それじゃあ、早く購買行こうよ」
曜「そうだね....あっ!」
干歌「曜ちゃん?」
曜「財布がない、家に忘れてきちゃったかも....」
干歌「えぇっ!?」
曜「うん、鞄に入れた覚えが無いや....ごめん千歌ちゃん今日お金貸して?」
干歌「ごめん、私も今日自分の分くらいしか持ってないや」
曜「それじゃあ梨子ちゃんに頼むしかないか...梨子ちゃーん、今日お金貸してもらっても大丈夫?」
利子「ええ、いいわよ」
曜「......ん?」
12: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 21:06:34.80 ID:dmJY35f6
利子「どうしたの?」
曜「いや、梨子ちゃんも何か違和感が....」
干歌「利子ちゃんも?」
利子「私がどうしたのよ?」
干歌「何か曜ちゃん、私や利子ちゃんが何か変なんだって」
利子「うーん、でも別に変わったところは...」
曜「うん、そうなんだけどさ....何か間違えちゃいけないようなところを間違えたような感じが...」
利子「もうっ、失礼ね、お金貸さないわよ?」
曜「ご、ごめんって...」
利子「まったく....はい、それじゃあ500円、利子は十一ね?」
曜「えっ、利子つくの!?」
18: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 21:13:48.85 ID:dmJY35f6
利子「当たり前じゃない」
干歌「利子ちゃんはお金貸す時はいつも利子つけるよね?」
曜「そ、そうだったっけ....?」
「り、利子さーん...」
曜(あっ、一個上の先輩...)
利子「あら、先輩じゃありませんか、どうしたんですか?」
「こ、この前のお金さ....まだ返すあて無くて....あと一週間待って
ピシッ
曜「っ!?」
曜(く、空気が凍る感じがした!!)
利子「............先輩」
「は、はいっ!!」
利子「放課後、屋上に来てくれませんか?」
「へっ?あ....あのっ」
利子「逃げちゃ.....ダメですよ?」
「ひゃ、ひゃい....」ヘナヘナ
曜(うん、明日には絶対お金返そう、そうしよう)
19: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 21:18:55.55 ID:dmJY35f6
放課後...
利子「それじゃあ私はちょっと先輩と話をしてくるから」
干歌「うん」
曜(何の話をするのだろうか....)ゾクリ
干歌「ほら、部室行こう?」
曜「う、うん....」
曜(何か二人ともおかしい気がするんだよなぁ....)
曜(でも、確証を持てるものじゃないしタダの私の杞憂なのかな....)
ガラッ
華丸「あっ、干歌ちゃんに曜ちゃん、どけんしたと?」
曜「うん、確実におかしい」
26: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 21:23:44.48 ID:dmJY35f6
華丸「むむっ?」
曜「『むむっ?』じゃないよ!!そこは『ズラ?』でしょ!?」
干歌「曜ちゃん何言ってるの?」
曜「いやいやいや、やっぱりこれ絶対おかしいって!!」
華丸「曜ちゃんが何かおかしいとよ」
曜「いやいや、どう考えても花丸ちゃんの方がおかしいでしょ!?何で博多弁喋ってるの!?」
華丸「え、マルはぁ、博多生まれのぉ、博多育ちだっぺよ?」
曜「内浦だよ!」
33: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 21:34:50.02 ID:dmJY35f6
干歌「今日曜ちゃんおかしいんだよ、みんなに違和感あるって」
華丸「へぇ、いっちょんわからんなあ」
曜(ヤバい....ズラよりも博多弁の方がおかしいと思うようになってきた)
華丸「どうして曜ちゃんはマルのことそんな変に思うっぺか?」
曜「いや、それは....」
干歌「はいはーい、私も考えたい!」
華丸「はいっ、それではやって行きましょう、オレンジの方、大事な大事なアタックチャーンス」グッ
曜(どうしよう、激しく殴りたい)
35: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 21:40:16.29 ID:dmJY35f6
曜(ん、アタックチャンス?)
曜(これってもしかして...)
曜「ねぇ、花丸ちゃん、ホワイトボードに自分の名前書いてみて?」
華丸「?」
曜「いいからいいから」
華丸「えっと....」
『国木田華丸』
曜「やっぱり....」
曜(みんな読み方は変わらずとも漢字が変わってるんだ....!そして少なからずその影響を受けてる....)
曜(もしかして、他のみんなも....?)
ガラッ
菓南「みんなー、クッキー焼いてきたんだけど食べる?」
曜「」
42: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 21:45:28.50 ID:dmJY35f6
干歌「わーっ、やったー!」
華丸「菓南ちゃんのクッキー、バリバリうまかよ~!」
菓南「えへへ、今日は自信作なんだ♪」
曜(果南ちゃんが....クッキーだと!?)
曜(好物にわかめとか入ってるあのおばちゃん臭い果南ちゃんがよりにもよってクッキー!?)
曜「あ、あり得ない...」ガクガク
菓南「曜?」
干歌「何か凄い失礼なこと考えてる気がする」
44: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 21:51:17.38 ID:dmJY35f6
曜「果南ちゃん、とりあえずお名前をあそこに....」プルプル
菓南「えっ、うん、別にいいけど...」
『松浦菓南』
曜「なるほど....」
曜(お菓子の『菓』...これで果南ちゃんはお菓子作りの趣味が出来たわけだね)
曜(うーん....)
菓南「今度の休みの日にケーキを焼く予定なんだ、みんな食べに来ない?」
干歌「行く行くー!」
華丸「楽しみにしとるね!」
曜「女子力たっけぇ...」
47: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 21:59:19.67 ID:dmJY35f6
曜(残るメンバーは鞠莉ちゃん、善子ちゃん、ダイヤさん、ルビィちゃん...)
曜(この中で一番考え辛いのって...)
曜「.....」
曜(鞠莉ちゃん....かな)
曜(『まり』で変な意味を持つやつなんてあったかなあ....?)
ガラッ
毬「.....」
干歌「あっ、毬ちゃん!」
華丸「菓南ちゃんがクッキー焼いてきたたい、バリうまかよ!」
毬「.....」
菓南「どう?」
毬「ふ、ふんっ、そんな庶民の食事なんか私は食べないんだからねっ!」
曜「っ!?」
48: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 22:03:23.93 ID:dmJY35f6
曜(これは....わからない)
干歌「ちょっと毬ちゃん!」
華丸「そな言い方無いっとよ!」
毬「ふんっ!」
曜「....?」
菓南「.....毬にも食べてもらいたかったな」シュン
毬「っ....」
バッ
菓南「あっ...」
毬「.....」モグモグ
毬「ま、まあ、庶民の食べ物の割には、お、美味しかったんじゃないっ!?別に知らないけどっ!!」
曜(つ、ツンデレだああああああああああ!?!?)
49: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 22:08:50.93 ID:dmJY35f6
曜(ここまで見ても全然わからない...)
曜「鞠莉ちゃん、そこへ名前を」スッ
毬「へっ?ま、まあ書いてやらないこともないんだけどねっ!」
『小原毬』
曜(『毬』?どういう意味だろ...)ポチポチ
『毬』...
①遊びに使う弾力のある球
②栗などの実のまわりにある、とげのついた外皮
曜(えーっと....①の意味じゃないってことだよね....)
曜(②だと栗についてる刺はトゲトゲしいけど中身の栗は甘い....)
曜「ああ、だからツンデレなのか!!」
毬「だ、誰がツンデレよっ!!」ツンッ
50: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 22:19:46.12 ID:dmJY35f6
菓南「ねぇ、毬?」
毬「な、何よっ?」
菓南「今度の休みにケーキ焼くんだけど....」
毬「はあ!?私行かないわよ!」
菓南「そっか....」シュン
毬「うっ、うぐっ....」
菓南「毬、理事長とかやってて忙しいもんね、しょうがないよね...」ウルウル
毬「....もうっ、まったく!!」
菓南「....毬?」
毬「ちょ、ちょうどその日暇だから、ひっ、暇潰しに行ってあげるわよ!」
菓南「ま、毬~!!」
毬「ふ、ふんっ」
菓南「ありがと~、ハグしよ~♪」
毬「全くしょうがないんだから...」ギュッ
華丸「はいはい」
干歌「お粗末様でした」
曜(何この硝子の花園)
喜子「あれ、みんなどうしたの?」
52: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 22:26:09.94 ID:dmJY35f6
華丸「あっ、喜子ちゃん」
干歌「いつものやつ」
喜子「ああ、よくやるわね....」
毬「う、うっさいわよ!」
曜(うーん、善子ちゃんは変なところは今のところ無し...)
曜(善子ちゃんは....)
曜「善子ちゃん、ちょっと名前書いてみて」
喜子「はぁ?まあいいけど....」
『津島喜子』
曜「....だよね」
喜子「?」
曜(喜ぶ子って....別に普通だしなあ、これは別に何も....)
菓南「あっ、クッキーあるけど食べる?」
喜子「わぁいっ!クッキーだあっ!!♪」
曜「何かあったわ」
56: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 22:34:52.31 ID:dmJY35f6
曜「喜ぶ子って書いて喜子、そのまんまじゃん!」
毬「曜、頭でも打った?」
干歌「昼からこんな感じだよ」
菓南「あと、休日にケーキも焼くんだけど....」
喜子「嘘っ!?行く行く!絶対行くわよ!!」
喜子「やったー!バンザーイ!!」
曜(善子ちゃんなら『闇より誘われしサミット』とか色々言ってそうだけど....喜子ちゃんは変に気負わず純粋に良い子....)
曜「あれ、堕天使じゃなくてこの子天使じゃない?」
58: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 22:42:20.82 ID:dmJY35f6
喜子「わーっ、楽しみだなぁ」ワクワク
曜(そう、私も楽しみだよ....)
曜(残り二人が.....!!)
曜(そう、残りは黒澤ルビィ、ダイヤの2名のみ!そしてこの二人はナマエガカタカナなんだよ!)
曜(読み方が変わらないのなら、平仮名に変換するしかないっ!)
曜(もし、無理に変えてもルビィちゃんがルビーになるくらいしか考えはない!)
曜(勝ったな!ガハハ...)
華丸「あっ、ルピーちゃん」
曜「躊躇なくルール変えちゃったよ!?」
ルピー「ナマステ」ペコリ
曜「何で!?」
61: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 22:45:53.50 ID:dmJY35f6
曜「ルピー!?ルピーって確か...そうっ!ゼ○ダとかの通貨だよね!!」
ルピー「っ!?」ビクッ
菓南「曜、ルピーちゃんが驚いちゃってるよ!」
曜「で、でも....とりあえず、検索を...」ポチポチ
『ルピー』
①インド、ネパール、パキスタンなどで使われてる通貨
②ゼルダシリーズに登場する通貨
『インド』
曜「これかぁっ!?」
66: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 22:49:22.89 ID:dmJY35f6
ルピー「ヨウ、サン、ゴメンなさい」
曜「カタコトのルビィちゃん新鮮すぎる....」
干歌「曜ちゃん、今日ちょっとおかしいんだよ」
ルピー「ソウなんデスか...ではヨウさん...」
曜「な、何?」
ルピー「ヨウさん、がんばルピー!」
曜「激しく違和感っ!!」
72: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 22:56:15.82 ID:dmJY35f6
曜「はぁ....」
曜(まさか、根本にあったものをあっさり変えてくるとは....)
曜(まず、これ夢だよね!?夢じゃないと色々とヤバいよね!?)
曜(でも、こういう時夢じゃありませんでした、とかなったら....)
曜「ダイヤさんを見るのが怖い...」
ルピー「オネエチャンデスか?」
曜「え?あ、うん....」
ルピー「オネエチャンなら、モウいマスよ?」
曜「へ?でもここには....」
喜子「え、曜ちゃん気付いてなかったの!?」
干歌「ほら、そこにいるじゃん!」
曜「ま、まさか....」
タイヤ「.....」
曜「やっぱり夢だわこれ!!」
74: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 23:05:51.53 ID:dmJY35f6
毬「曜ちゃん!?」
曜「ゴムじゃん!!無機物じゃん!!」
華丸「なんばしよっと!?」
曜「こんなんでラブライブ目指せるか!!無理にも程があるって!!」
菓南「何を言っているのかワケが....」
曜「だってタイヤだよ!?動かないじゃん!!」
喜子「タイヤ?何言ってるのよ?」
曜「へ?」
ルピー「オネエチャンはそのウシロデスよ?」
曜「え....?」
「ふっ....さっきからおかしいことばっか、吸血鬼になってしまったのか?」
曜「こ、この声っ、まさかっ....!」
ダイアー(頭)「もし、吸血鬼になってたらこの波紋入りの薔薇もさぞ痛かろうて」ニヤッ
曜「ダイアーさああああああああああああああああああああああん!!!?」
77: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 23:10:13.51 ID:dmJY35f6
「いやでも頭だけじゃん!?」ガバッ
「.......」
チュンチュン....
「夢....か」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おはよう、千歌ちゃん!」
千歌「うん、おはよう!」
「うん、やっぱり潤いが足りてる!!」
千歌「.....?」
「気にしないで大丈夫だよ!」
千歌「......」
「千歌ちゃん?」
千歌「私が潤いとかはよくわからないけど....」
千歌「今日の曜ちゃん、何か光ってない?」
耀「へ?」
終わり
80: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ 2016/10/31(月) 23:12:05.10 ID:dmJY35f6
一番難しかったのが博多弁だった...
みんな感が鋭いので、最後は無理矢理ダイアーさんに変えてみました、変えて良かったです
読んでいただきありがとうございました
公野櫻子
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