1: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:37:28.80 ID:4gkYxgQk
鞠莉「月は陽で」曜「陽は月で」
http://itest.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1476590489
前作です読まなくても大丈夫です
2: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:38:06.15 ID:4gkYxgQk
曜(大切な友達に嫉妬していた時があった)
曜(細かい理由は色々あったかもしれない…でも、多分小さな頃から一緒だった幼馴染を取られたように感じたからかもしれない)
曜(そんな筈はないのに…)
曜(でも、私の心は黒い炎が少しずつ燃えていた)
曜(そんなある日、私にぶつかってきた人がいた)
『ぶっちゃけトークする場デスヨここは』
『大好きな友達に本音を言わず2年も無駄にした私が言うんだから間違いありません!』
曜(ほぼ無理やりな感じはあったけど)
曜(この人なら…自分の話しをしてみようって思えたんだ)
曜(自分の話しをっていうのが中々に難しかった…本心でぶつかって来るって人もいなかったから)
曜(話を聞いてもらうと同時に)
曜(…黒い炎は消えていた)
3: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:38:43.14 ID:4gkYxgQk
ー朝
曜「ヨーソロー!待たせてごめんね~」
梨子「おはよう曜ちゃん」
千歌「おはよー」
曜(以前よりも私たちは仲が良くなった気がする)
曜(特に何も変わってないけど)
ー学校
曜「あっ…2人共先に教室行っててくれない?」
千歌「どうかしたの?」
梨子「忘れ物?」
曜「ううん、そういうんじゃないからまた後でね~」
曜(あれから少し日は経っちゃったけれど話しを聞いてくれたお礼を鞠莉ちゃんにしたいと思っていた)
4: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:39:26.68 ID:4gkYxgQk
曜(最初はさん付けで呼んでたけど合宿の時によそよそしいからマリーって呼んでって言われた)
曜(でも、先輩だしマリーって言うのは気恥ずかしかったからちゃん付けで妥協して貰った)
ー3年教室
曜「えっと果南ちゃん来てないか……な」
鞠莉『oh!やっぱり果南の胸は最高だわ!』
果南『ちょっと!鞠莉やめてってば!』
鞠莉『嬉しいくせに~☆』ダキっ
果南『だから止めてってば!』
曜「………」
曜(なんか腹立つ)
曜「生徒会室いこう
6: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:40:11.35 ID:4gkYxgQk
ー生徒会室
曜「失礼しまーす」
ダイヤ「あら、珍しいですわねお一人ですの?」
曜「はい、まぁちょっと聞きたい事があって」
ダイヤ「わたくしにですか?ルビィはあげませんわよ?」
曜「いやいらないです」
ダイヤ「即答ですの!?あんなに可愛らしいのに…そうですわ!」
ダイヤ「今から、小さな頃のルビィの話しを…」
曜「いや、いいですってルビィちゃんが可愛いいのは分かってますから」
ダイヤ「当然ですわ!」
曜「……」
ダイヤ「コホン…話というのは?」
曜「鞠莉ちゃんのことで」
7: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:41:05.36 ID:4gkYxgQk
ダイヤ「鞠莉さんの?あの子なにかしたんですの?」
曜「そういうのじゃなくて…その……好きな食べ物とか」
曜(食べ物なら手軽だし渡しやすいしね)
ダイヤ「食べ物ですの?…レモンは好きでしたわね昔から」
ダイヤ「後、コーヒーは毎日飲むと言ってたのでコーヒーもですわね」
曜「そっかありがとうダイヤさん!」
ダイヤ「お役に立てたのなら良かったですわ、授業も始まりますから戻った方がいいですわよ」
曜「ここでの話し鞠莉ちゃんには内緒でね、それじゃ教室戻るから」ダッ
ダイヤ「…………」
ダイヤ「わたくしも戻らないと」
9: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:42:09.29 ID:4gkYxgQk
鞠莉「ダ~イヤっ!」
ダイヤ「なんですの?」
鞠莉「迷子になってないか見に来たの☆」
ダイヤ「なりませんわよ!」
鞠莉「…反抗期?」
ダイヤ「違いますわよ!…はぁなんで朝から疲れなきゃいけませんの?」
鞠莉「マッサージしよっか?」
ダイヤ「結構ですわ」
鞠莉「ダイヤのせいで遅刻しちゃうわ早く行きましょ?」
ダイヤ「あなたのせいですわ!あなたの!!」
11: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:43:15.09 ID:4gkYxgQk
ー授業中
曜(好きな物はコーヒーとレモンか…)
曜『鞠莉ちゃん!この間話し聞いてくれてありがとう、これお礼!コーヒー瓶(市販)』
曜「いやお中元とかじゃないんだから!」
教師「渡辺うるさいぞ!」
曜「すっすいません…」
梨子(お中元?)
千歌「zzz」
曜(じゃあレモン?)
曜『鞠莉ちゃんこの間のお礼!レモン(3個入り袋市販)』
曜「レモン渡されてどういう反応すればいいのさ!?」
教師「渡辺いい加減にしろ!」
曜「すいませんっ…」
梨子(レモン?)
千歌「私はミカンになるっ!……あれ?」
曜(あーどうしよう…)
曜(鞠莉ちゃん!この間のお礼したかったんだけど…なにも浮かばなくて…プレゼントは私だよ!)
曜「//////」机バンバンバン
教師「お前後で指導室に来い」
13: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:44:34.01 ID:4gkYxgQk
ーお昼
曜「はぁ~酷いめにあったなー早く教室戻ってお昼たべー」
鞠莉「ふふ曜のここも最高ね!」モミッ
曜「///っせいやっぁぁぁ!」背負い投げー
鞠莉「oh…いたた」
曜「あっ鞠莉ちゃん大丈夫?つい」
鞠莉「ついで背負い投げするのね曜は」
曜「背後からいきなり触られたらそうなるよ!」
鞠莉「…許可取ればOK?」
曜「いやそういう問題じゃ…」
鞠莉「指導室から出て来たけどなにしたのかしら?」
曜「いや大した事じゃ…」
鞠莉「もう授業は真面目に受けなくてはイケマセン!」
曜「はいっ気をつけるのであります!」ビシッ
曜(鞠莉ちゃんのせいでこうなったんだけどな)
鞠莉「……もしなにか困ってるのなら遠慮なくマリーに言ってちょうだい?」
曜「うん、ありがとう鞠莉ちゃんそれじゃ教室いくね」
15: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:45:47.42 ID:4gkYxgQk
ー教室
曜「ただいま~」
千歌「おかえりー」
梨子「今日はどうしたの?なにか変よ?」
曜「うん…あのさ…お世話になったお礼にってプレゼントするとしたらなにがいいかな?」
千歌「私はミカンとか食べ物かな?」
曜「私もそう思ったんだけど…レモンとコーヒー渡されて喜ぶかな?」
梨子「なんていうか微妙なラインナップね…」
曜「でしょ?」
千歌「好きな物なら喜ぶと思うけどな~」
梨子「う~ん好きな物で何か作るかアクセサリーとかは?」
曜「アクセサリーかー」
曜『鞠莉ちゃん!この指輪似合うと思うんだ付けてみて!』
鞠莉『あら素敵なringねじゃあ曜が私の指につけて?』
曜「///まだちょっと早いかなぁ…」
千歌「でも渡したい相手ってだれ?」
曜「えっ…そのえっと秘密」
梨子「それって鞠莉さん?」
曜「なんで分かるの!?」
16: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:46:56.15 ID:4gkYxgQk
梨子「前にaqoursのプロフィールに書いてあった気がしたから」
曜「あー…うん、鞠莉ちゃんだよ」
千歌「鞠莉さんなら果南ちゃんかダイヤさんのが詳しくない?」
曜「そうだよね…」
曜(ダイヤさんにはもう聞いたし…果南ちゃんだね)
17: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:47:52.61 ID:4gkYxgQk
ーダイビングショップ
果南「珍しいね?曜から相談って」
曜「うん、鞠莉ちゃんの事なんだけど」
果南「鞠莉の?」
曜「前にねちょっと相談にのって貰った事があってさ」
曜「だから、何かお礼したいなって」
果南「なるほどね~別に特別なにかしなくてもいいんじゃないかな?」
果南「もしまた曜がなにか困ったりしたら鞠莉を頼ればいいと思う」
曜「うーんでもそれだと鞠莉ちゃんの重荷になっちゃうんじゃないかな?」
果南「そういう事は考えないよ、鞠莉は」
果南「多分、曜に何か感じる事でもあったんじゃないかな?」
果南「曜はどうなの?」
18: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:48:57.23 ID:4gkYxgQk
曜「私?」
果南「うん、例えば誰かを助けたとして何か欲しいと思う?」
曜「ううん、全然」
果南「でしょ?」
果南「でも、鞠莉かー」
曜「どうかしたの?」
果南「いや、どうしてそこまで鞠莉の事で悩んでるのかなって」
曜「どういうこと?」
果南「いやさ、お礼だけなら言葉で充分だし何か渡すにしてもそこまで考えないなってね」
曜「そうかな?」
果南「お礼とか抜きにしてさ曜は鞠莉をどう思ってる?」
曜「どうって言われても…」
果南「話変わるけど今日も、朝から鞠莉が抱きついてきてさ~」
果南「別に嫌って訳じゃないんだよ?でも毎回毎回だとー」
曜(……正直つまんなかった)
曜(元々スキンシップは多い人だと思う、でも)
19: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:50:36.83 ID:4gkYxgQk
曜(朝、学校で鞠莉ちゃんが果南ちゃんに抱きついてるのを見て腹が立っていた)
曜(そして今もモヤモヤしている、ただ鞠莉ちゃんが果南ちゃんに抱きついていたってだけなのに)
曜(その話が嫌だった)
果南「曜?どうかした?」
曜「あっううん…なんでもない」
ダイヤ「あら?」
曜「ダイヤさん?」
果南「珍しいね、どうしたの?」
ダイヤ「いえ、近くに来たものですから寄ってみましたの」
ダイヤ「お邪魔だったかしら?」
曜「ううんそんな事ないですよ」
果南「うちはいつでも大歓迎だよ」
曜(ダイヤさんが来てくれて少しホッとした)
曜(果南ちゃんの口から鞠莉ちゃんの話を聞かずに済むから……自分から相談にきといて虫のいい話だと思う)
20: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:51:36.57 ID:4gkYxgQk
曜「私、そろそろ帰るね」
果南「そう?気をつけてね?」
曜「ありがとう」
曜「ダイヤさんも今日はありがとうございます」
ダイヤ「いえ、わたくしはなにもしてないですわ」
22: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:52:52.05 ID:4gkYxgQk
ダイヤ「そういえば幼馴染なんでしたわね?」
果南「そうだよ、でも曜から相談って初めてかも」
ダイヤ「そうですの?」
果南「うん、あまり自分の事喋らなかったかな」
ダイヤ「相談…とは?」
果南「話していいのかは分からないけど…鞠莉の事」
果南「もしかするとaqours内でカップルとかできるかもよ?」ニヤニヤ
ダイヤ「……二度目ですけどね」
果南「二度目?」
ダイヤ「いえ、わたくしの所にも相談に来ましたもの」
果南「そうだったんだ」
23: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:54:22.43 ID:4gkYxgQk
ー曜部屋
曜(家に帰って鞄とか放り投げてベッドの上に横になっていた)
曜(お母さんに夕飯で呼ばれたけど食欲とかなかったから断った)
曜(鞠莉ちゃんに改めてお礼をしたかったのは本当)
曜(でも、誰かが鞠莉ちゃんの話しをするのは嫌だった)
曜(どうして?……分からない)
果南『曜は鞠莉をどう思ってる?』
曜(合宿でたまたま同じ調理グループになって仲良くなった先輩?)
曜(悩み聞いてくれた優しい先輩?)
曜(……なんかどれも当てはまる気はしなかった)
曜(もし、万が一にそういう事だったとしたら…それは)
曜(許されない事だと思った…)
24: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:55:36.24 ID:4gkYxgQk
ー屋上
曜(今日もいつも通り柔軟、発声、通してダンスの練習)
曜(ここまではいつも通りでもだけど)
曜(鞠莉ちゃんのちょっとした仕草や声にドキドキしている自分がいた)
鞠莉「ダイヤ~?大丈夫?」
ダイヤ「こっこのくらい大丈夫…ですわ」
果南「あはは、そろそろ休憩入れよっか?」
ダイヤ「いえ!まだ…」
鞠莉「ダーメちゃんと休まなきゃ」
果南「そうそう、じゃあ休憩入れるよー」
25: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:57:00.62 ID:4gkYxgQk
曜「はぁ~」
梨子「お疲れ様、はい」
曜「ありがとう~」
曜(受け取ったスポーツドリンクを飲みながら横目に鞠莉ちゃんの方を見ていた)
梨子「そんなに気になるなら行ってくれば?」
曜「え?なにが?」
梨子「なにがって、鞠莉さんの方を見てばっかじゃない」
曜「そっそんな事ないよ」
千歌「あるよ!全然集中してなかった」
曜「でも特に注意されなかったけど…」
梨子「果南さん何も言わなかったけど、顔は呆れてたよ?」
曜(…全く気付かなかった)
27: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:58:29.46 ID:4gkYxgQk
千歌「言いたい事があるなら言ってみればいいのに」
梨子「うんうん、鞠莉さん普段はああだけどちゃんと話とかは聞いてくれると思うよ?」
曜「いや本当、話したい事があるとかじゃないんだって」
梨子「ふーん?」
千歌「へー」
曜「なにさ?」
千歌「梨子ちゃん…最近、曜ちゃんが正直に話してくれないの…」グスッ
梨子「そんな…きっと何か理由があるのよ」
千歌「でも、やっぱり正直に話して欲しいよ」チラッ
梨子「友達だもんね」チラッ
曜「あーもう、そうだよ!鞠莉ちゃんを見てたよ!!」
曜「悪い!?」
8人「……………」
曜「あ」
曜(屋上で、しかも皆んなの前で叫んでしまった)
28: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 00:59:58.94 ID:4gkYxgQk
鞠莉「私に話があるの?」
曜「えぇ?いや、そんな事はないよーそろ」
鞠莉「………」
曜「…………」
曜(居心地が悪い…)
鞠莉「後で理事長室にいらっしゃい」ボソッ
曜(耳元でそう言った)
30: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:01:21.89 ID:4gkYxgQk
ー理事長室
コンコン
鞠莉『どうぞ』
曜「失礼します」
鞠莉「ハァイ!曜」
鞠莉「練習お疲れ様♪」
曜「鞠莉ちゃんもお疲れ様」
曜(この人といると落ち着くなんていか心が豊かになるっていうか)
鞠莉「おいで」ポンポン
曜(そう言って膝の上を叩いてる)
曜(膝の上に座れって?///ムリムリムリ!恥ずかしくて死んじゃうから!)
鞠莉「?遠慮しなくていいわよ?」
曜「いや、そういうんじゃないから!」
鞠莉「そう?でもマリーの膝は曜のためにいつでも空けておくわ♪」
31: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:02:56.69 ID:4gkYxgQk
鞠莉「で?何か隠し事、もしくわ悩んでるでしょ?」
曜「そっそんな事ないよ」
曜(だってそれは言えない事で許されない事だから)
曜(鞠莉ちゃんに芽生えてしまったこの感情は他の誰よりも)
曜(鞠莉ちゃんにだけは知られる訳にはいかない)
曜(それで、鞠莉ちゃんとの関係がなくなるなら尚更)
鞠莉「ダーメ、この私には曜が何かを隠してる事くらいわかっちゃうんだから」
鞠莉「言っちゃいなさい、ここには私しかいないんだから」
32: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:04:28.64 ID:4gkYxgQk
曜「………いよ」
鞠莉「え?」
曜(言ってしまえるなら楽になるだろう)
曜(でも楽になるよりも…失う事の方が嫌だった)
曜「鞠莉ちゃんには、私の事なんて何も分からない!!」
曜(そう言って理事長室を飛び出していた)
曜(後ろで鞠莉ちゃんの呼ぶ声がした気がしたけど…私は走った)
33: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:05:58.02 ID:4gkYxgQk
曜(家に着いてどうして、あんな言い方しちゃったのか考えていた)
曜(単に鞠莉ちゃんは自分の心配をしてくれただけ)
曜(それだけなのに…)
曜(言っちゃえば良かったのかな…)
曜(……まさか、同性に告白されたら困るに決まってる)
曜(困らせるどころか、恐らく嫌われるだろう)
曜(それにaqoursの活動にも影響がでるかもしれない)
曜(……それ以前に、もう嫌われてるかもしれない)
曜(全て自分の身勝手が招いた事だった)
34: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:07:19.16 ID:4gkYxgQk
ー朝
曜「うわぁ」
曜(枕が濡れてたいつの間にか泣いてたらしい…)
曜「目も赤くなってる…」
曜(でも学校があるしサボる事はできない)
ー通学路
曜「ヨーソロー!おはよう、お二人さん!!」
千歌「おは、よう?」
梨子「……なにかあったの?」
曜「あー…うん、ちょっと昨日見た映画で感動しちゃって…」
千歌「…嘘だよ」
曜「いやいや、本当だって」
千歌「感動したくらいじゃそんなにならない」
梨子「まぁまぁ、通学路だから、ね?」
曜「うん、ゴメン」
千歌「…私こそ」
35: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:08:50.23 ID:4gkYxgQk
ー休み時間
梨子「曜ちゃん」
曜「梨子ちゃん…」
梨子「今じゃなくてもいいからさ、後で何があったか聞かせて欲しいな、友達でしょ?」
曜「でっでも」
千歌「明日」
曜「え?」
千歌「明日なら、学校も練習もないから私の家で話そう?」
梨子「曜ちゃん次第だけどね」
曜「……分かった」
千歌「うん、待ってるから」
36: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:10:10.69 ID:4gkYxgQk
ー屋上
曜(普段通りに練習をしていた)
曜(ただ、意識して鞠莉ちゃんの方を見ないようにして、ただただ練習に打ち込んだ)
果南「じゃあ、今日はここまで」
曜(掛け声で今日の練習が終わりを告げる)
花丸「オラ、もうダメずらー」
善子「ふっこっ、このヨハネには軽い練習だったわね…」
ルビィ「足、震えてるよ?」
鞠莉「あのっ曜?昨日の事なんだけど…」
曜「ゴメン、今日早く帰んなきゃいけないんだ」
曜(それだけ言って屋上を後にした)
曜(昨日あんな事言っちゃったし気まずかったけど)
曜(そうやって鞠莉ちゃんを避けてる自分に嫌気がさした)
37: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:11:45.64 ID:4gkYxgQk
ー千歌部屋
千歌「あっ来た来たー」
曜「ゴメン、少し遅れた」
梨子「大丈夫、私も今来たし」
千歌「隣のくせに」
梨子「本読んでたら遅くなったのよ」
千歌「まぁいいや」
梨子「………」
曜「………」
千歌「………」
曜「少し…変な話しするね?」
曜「二人って人を好きになった事、ある?」
梨子「恋愛的な意味で?」
曜「……うん」
38: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:12:58.44 ID:4gkYxgQk
曜「どうしたらいいか分からなくてさ、しかもその人は女の人で」
曜「ゴメン、気持ち悪いよね」
千歌「うーん、恋愛とかした事がないから分からないけど気持ち悪いとか思わないな」
梨子「私も」
曜「待って!女の人だよ?同性だよ?」
梨子「そう言われても…」
梨子「変だと思わないし」
千歌「いい事だと思うな、私は」
千歌「私頭良くないけど、好きになるって凄くいい事だと思う」
曜「千歌ちゃん…」
梨子「だから、勇気出して?」
曜「梨子ちゃん…」
千歌「応援してるから…で好きな人って誰?」
曜「え?」
梨子「は?」
千歌「ふぇ?」
39: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:14:35.25 ID:4gkYxgQk
曜(決心はしたつもりだった)
曜(だけど意識してしまって)
曜(学校でも素っ気ない態度を取ってしまっていた)
ー3年教室
果南「……」
ダイヤ「……」
鞠莉「……ハァ」
果南「鞠莉?そう落ち込まないで、ね?」
鞠莉「…うん」
鞠莉(あの日から曜と話す事は無くなっていた)
鞠莉(曜と話せない笑顔が見れないそれが何よりも辛かった)
40: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:15:39.67 ID:4gkYxgQk
ダイヤ「……鞠莉さんは曜さんの事で悩んでるのですよね?」
ダイヤ「曜さんが鞠莉さんの事をどう思ってるのかは分かりせんが、鞠莉さんはどうですの?」
鞠莉「え?」
果南「そういえば、聞いた事なかったね」
鞠莉「私が、曜を?」
鞠莉「よくわかんないけど…話しかけてくれるだけで嬉しくなったり、笑いかけてくれるだけで私も笑顔にしてくれる」
鞠莉「不思議な子」
果南「曜の事好きなんだね?」
鞠莉「…嫌われちゃったけどね…」
果南「なんでそう思うの?」
鞠莉「だって最近避けられてるし…」
42: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:17:28.82 ID:4gkYxgQk
ダイヤ「一度、多少強引な手でも使ってハッキリさせてみては?」
果南「生徒会長がそんな事言っていいの?」
ダイヤ「こんな状況が続くくらいなら、目を瞑りますわ」
果南「だって、どうする?鞠莉」
鞠莉「………」
鞠莉「理事長室に行ってくる」
43: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:18:36.60 ID:4gkYxgQk
ー2年教室
♪♪♪♪♪♪♪♪
鞠莉『生徒の呼び出しをします』
鞠莉『2年の渡辺 曜さんは放課後理事長室に来なさい』プツッ
千歌「呼ばれてるよ?」
曜「うう、まだ決心が……」
梨子「分かるけど、このままじゃ本当にー」
♪♪♪♪♪♪♪♪
千歌「あれ?」
鞠莉『訂正します』
鞠莉『2年の渡辺 曜さん放課後理事長室に来なさい』
鞠莉『来ないと停学にします』プツッ
千歌「………」
梨子「………」
曜「………」
千歌「頑張って」
梨子「このままじゃ嫌でしょ?」
曜「……うん」
曜(でも、いつまでもウジウジしてる訳にもいかないし)
曜(それこそ本当に嫌われてしまうかもしれない)
曜「行ってくるね」
曜(私の想いを伝えてこようと思う)
44: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:19:30.25 ID:4gkYxgQk
ー理事長室
曜(扉の前で何度も深呼吸をして)コンコン
曜(扉をノックした)
鞠莉『どうぞ』
曜「………失礼します」
鞠莉「…………」
曜「……………」
曜(ちゃんと面等向かい会うのは久しぶりだった)
曜(話しかけて来てくれても私が避けてしまってたから)
鞠莉「曜、あの時はゴメンなさい…私、曜の事なんでも分かってるつもりになってたの…」
鞠莉「たった一度相談に乗ったってだけなのに…それで傷つけてしまったなら謝るわ本当ゴメンなさい」
45: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:20:33.06 ID:4gkYxgQk
曜「違う!違うの鞠莉ちゃん!鞠莉ちゃんは悪くない」
曜(悪いのは私だ…ちゃんと自分の感情に向き合えなかった私)
鞠莉「でも、私の事を避けて…」
曜「それはっ……私が……」
鞠莉「曜…もう一度私とぶっちゃけtalkしましょう?」
曜「うん、私から話すね?」
曜「最初にあの時はありがとう、凄く助かった」
鞠莉「私は何もしてないわ、ただ話を聞いただけだもの」
曜「その後にね何かお礼をしたいって思ったんだ」
鞠莉「why?そういうのは要らないわよ?」
曜「うん、でもお礼とか抜きにして鞠莉ちゃんの事を自分がどう思ってるのか考えてたんだ」
46: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:21:37.50 ID:4gkYxgQk
曜(考えなくたって答えは簡単だったんだ)
曜(どうして他の人に鞠莉ちゃんが抱きついたりするのが嫌だったのか)
曜(どうして目で追って、一挙一動にドキドキしてたのか)
曜「………鞠莉ちゃん」
曜「私…鞠莉ちゃんの事が好き…同性だけど一人の女性として好きです」
曜「私と、付き合って下さい」
曜(頭を下げて、ただ鞠莉ちゃんの言葉を待つ…何秒間か何分か凄く長い時間に思えた)
曜(近くに鞠莉ちゃんが来る気配がした)
鞠莉「曜、頭を上げて?」
曜(ゆっくりと頭を上げたと同時に……)
鞠莉「っん」
曜(唇を奪われてた)
曜「んん…///」
鞠莉「…ハァ…ありがとう曜、私もあなたの事が好きよ」
曜(抱きしめられながら)
鞠莉「一人の女性としてあなたの事が愛おしいわ」
曜(そう言ってくれた)
47: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:23:18.07 ID:4gkYxgQk
曜「ほん…とう?」
鞠莉「本当よ、私、曜に避けられていて凄く悲しかった」
鞠莉「ずっと謝りたいと思ってたわ…だって大好きな曜に嫌われたくなかったから」
曜「鞠莉ちゃん…」
鞠莉「曜…」
曜(その後何度も唇を重ねた)
曜(たった数日だけど、すれ違った時間を埋めるように)
48: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:24:28.06 ID:4gkYxgQk
鞠莉(後日、私は理事長室の放送を私用で使用した事でこっ酷く怒られた)
鞠莉(……ダジャレじゃないわよ?)
鞠莉(でも、とても大切な人ができた)
曜「鞠莉ちゃ~ん!今日はどっか寄って帰ろうよ!」
鞠莉「もちろん、どこか行きたい所とかあるかしら?」
曜「うーん、鞠莉ちゃんとならどこでも」
鞠莉「ふふ、手繋ぎましょ?」
曜「それは…恥ずかしいから///」
鞠莉「もう、キスだってしたじゃない」
曜「やめて///恥ずかしすぎてイロイロまずいから!」
鞠莉「もう、じゃあ」
鞠莉「はいっ」ダキッ
曜「//////腕組まれる方が恥ずかしいよ!」
曜「しかも、当たってる!当たってるから!」
鞠莉「え~?なにが?」モニュ
曜「うぅ////////////」
49: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:25:15.90 ID:4gkYxgQk
鞠莉「……大丈夫?」
曜「よーそろ///」
ダイヤ「……………」
鞠莉(途中誰かいたけどスルーした)
鞠莉「ほら、早く行きましょ♪」
曜「うぅ…心臓に悪いよ」
曜(以前より彼女のスキンシップは私に対して増えた)
曜(ちょっとした事でもドキドキしちゃうけど心地よかった)
曜(鞠莉ちゃんの事が好きなんだってもっと早く言えばよかったと思ってる)
曜「鞠莉ちゃん」
鞠莉「?」
曜「大好きだよ!」
鞠莉「私も」
曜(さらに次の日、堂々と練習をサボったため怒られた)
50: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:26:13.50 ID:4gkYxgQk
終わり
書くのは苦手だから上手く伝わらない所が多いと思うけど、毎度付き合ってくれてありがとう
51: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:27:13.27 ID:lhZ1Cb6l
乙!
毎度毎度素晴らしい
52: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:27:38.84 ID:KdLhWFXI
最高だと言いたいよ!
53: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 01:29:03.54 ID:kR8lGbVa
青い曜ちゃんと大人な鞠莉さんの組み合わせってなぜこんなに良いのか
乙でした
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