1: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 19:44:06.99 ID:v/jGKD0V
-古本屋-
曜「なにこの本…」
曜「うさんくさ…」
曜「そういえば催眠術とかひと昔前に流行ったなぁ」
曜「…全部イカサマだろうけど」
曜「それにこれ…高っ!3000円!?文庫本サイズのくせに」
曜「催眠術とかホントありえないし…」
曜「誰が買うの?これ…」
曜「あの娘を惚れさすって…」
曜「…」
曜「でも、なんだろう…この説得力…」
曜「…」
~~~
店員「ありがとうございましたー」
曜「買っちゃった…」
3: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 19:46:05.93 ID:v/jGKD0V
※軽いドロドロあるかも
6: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 19:49:19.53 ID:v/jGKD0V
曜「…」
曜「いや、ネタだよ?」
曜「まさか本当に効果あるとは思えないし…」
曜「…」ペラッ
曜「ふぅん…いろいろ種類あるんだ…」ペラッ
曜「眠らせる催眠、自分を犬だと思わせる催眠、動けなくなる催眠…」ペラッ
曜「発情させる催眠なんてのも…」
曜「方法も結構簡単」
曜「でも相手の名前を呼ぶことは必須と…」
曜「…へぇ」
13: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 19:53:50.19 ID:v/jGKD0V
「…ちゃん!」
曜「…」ペラッ
ルビィ「曜ちゃん!」ポンッ
曜「うわぁっ!? ルビィちゃん…と 花丸ちゃん…」
花丸「やっぱり曜ちゃんずら!」
曜「ど、どうしたの…?」
ルビィ「どうしたのって、花丸ちゃんと2人で買い物してたら歩きながら本読んでる曜ちゃんがいたから…」
花丸「歩きながら読書は危ないずら」
曜「ご、ごめん…」
14: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 19:57:06.88 ID:v/jGKD0V
ルビィ「今日は千歌ちゃん達とは一緒じゃないの?」
曜「…」
曜「うん」
曜「ちょっと、用事があったらしくて…」
ルビィ「そっかぁ」
花丸「…」
花丸「…それ、なんの本?」
曜「えぇっ、いや、なんでもないよ…」
花丸「…気になる」
ルビィ「ダメだよぉ、花丸ちゃん 本好きなのはわかるけど無理矢理聞いたら」
花丸「ん… ごめんずら」
曜「は、はは…いいよ 大丈夫」
曜「…」
曜「ところで、この後ヒマ?」
17: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:00:47.36 ID:v/jGKD0V
-ファミレス-
ルビィ「ありがとう曜ちゃん!お昼ご飯奢ってくれるなんて!」
曜「うん…まぁ一応先輩だからね」
曜「ファミレスだし、遠慮はしなくていいよ」
花丸「こういうところ初めて来たずら」ソワソワ
曜「好きなの選びなよ、はい メニュー」
花丸「ルビィちゃんは何にするずら?」
ルビィ「えっと…ルビィは…」
曜「…」チラッ
曜(ここでもできそうだね…)ペラッ
23: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:06:22.01 ID:v/jGKD0V
ルビィ「えっと、ルビィはサンドウィッチセット」
花丸「マルはサバ味噌定食で」
曜「私はハンバーグランチを…あとドリンクバー3つ」
店員「かしこまりました」
花丸「ドリンクバー?」
ルビィ「ほら、あっちに機械があるでしょ?」
ルビィ「あそこで飲み物注いでこれるんだよ」
花丸「未来ずら~!!」パァァ
曜「…」
曜「じゃあ花丸ちゃん注いできてくれない?私コーヒー」
花丸「わかったずら!ルビィちゃんは?」
ルビィ「それじゃココアお願いできる?」
花丸「うん、いってきまーす」サササッ
ルビィ「えへへ…花丸ちゃんかわいいなぁ」
曜「本当に機械触ったことないんだね…」
27: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:11:08.94 ID:v/jGKD0V
曜(さて)
曜「…」
曜「…ところでルビィちゃん、話は変わるんだけど」
ルビィ「うん?」
曜「ルビィちゃんって犬が苦手だったよね?」
ルビィ「う、うん…ちょっと怖い…」
曜「苦手なのはどういう犬?」
ルビィ「やっぱり大きくて吠える犬かなぁ…」
曜「ふーん…」
曜「じゃあ今度は逆にあんまり怖くない犬を思い浮かべて」
ルビィ「う~ん…ちっちゃく、吠えなくて、あんまり急にこっちに走ってきたりしなくて、牙が見えなくて…」
曜「そういう犬なら一緒に居られると思う?」
ルビィ「…うん」
28: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:14:56.41 ID:v/jGKD0V
曜「…ルビィちゃん、いいかな」
ルビィ「…なぁに?」
曜「私の手を見てて…」スッ
ルビィ「?」
曜『ルビィちゃんは犬になる…小さな犬になる…』
曜『ルビィちゃんは犬になる…』
ルビィ「…」
曜「3、2、1…」パチンッ
ルビィ「…」
ルビィ「…?」
曜「…」
曜(あれ…)
曜(失敗?)
29: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:18:31.36 ID:v/jGKD0V
曜「…」
ルビィ「…」
曜(はぁ…ま、そうだよね…)
曜(こんなのになんで私期待しちゃってたんだろ)
曜(バカみたい)
花丸「持ってきたずら~♪」
花丸「ボタンひとつでコーヒーが出てくるなんて未来ずら!」
曜「あれはそんなに複雑な機械でもないと思うけど…」
花丸「はい、コーヒー」
曜「ありがとう」
花丸「ルビィちゃん はい、ココア」
ルビィ「…」
花丸「ルビィちゃん…?」
曜「…?」
花丸「どうしたずら?飲まないなら…」
ルビィ「…」
ルビィ「ゥワンッ!」
ペロッ
花丸「ひゃっ!?」///
曜「!!」
32: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:21:46.55 ID:v/jGKD0V
ルビィ「くぅん…」ペロペロ
花丸「ちょっ、ルビィちゃん舐めないでっ…」///
曜(成功した…!?)
ルビィ「わふぅ…」ゴロゴロ
曜(じゃあこの本、ホントに…!)
ルビィ「くぅぅん…」コシコシ
花丸「ルビィちゃん、いったいどうしたずら…?」
ルビィ「わんっ!わんっ!くぅん…」スリスリ
花丸「…」
花丸「かわいい…」///
花丸「犬になっちゃった…よしよし」ナデナデ
ルビィ「わふっ」スリスリ
花丸「…」///
35: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:25:16.36 ID:v/jGKD0V
曜(戻す方法は…)
曜「…戻れ」パチンッ
ルビィ「はっ…」ハッ
花丸「よしよーし…あれ?」ナデナデギュゥゥ
ルビィ「…どうしたの? 花丸ちゃん」
花丸「え…ルビィちゃん…?」
曜「…!」
曜(成功した!成功した!成功した!成功した!)
曜(これ…本当に"あの娘を惚れさす催眠術"が…!)
曜(いや…でも、他にもいろいろ試しておいたほうが…)
花丸「あの…続きは…?」
ルビィ「んー?」ズズッ…
ルビィ「あちっ! このココア熱くない…?」
37: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:30:33.45 ID:v/jGKD0V
…
ルビィ「ごちそうさまでした~!」
花丸「ごちそうさまでした…」
曜「うん、またご飯食べようね」
ルビィ「はいっ、ぜひとも!」
花丸「ずら…」
ルビィ「ばいばーい!」フリフリ
曜「バイバイ!」フリフリ
花丸「…」
花丸「ルビィちゃん…」
ルビィ「ん?」
花丸「ちょっとワンッて言ってみて」
ルビィ「え、なんで?」
花丸「…今からコスプレショップ行くずら」
ルビィ「へ?」
~
曜「さて…」
曜(実際に成功した… この本はまぎれもない本物だ)
曜(でも本番の前に試しておきたいことがある…)
曜「と、なると…」
曜「…」ピッピッ プルルルル
曜「あ、もしもし? ちょっと時間いいかな…?」
38: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:35:46.32 ID:v/jGKD0V
~~~
-淡島ホテル-
鞠莉「曜が私に頼みごとなんて珍しいわね?」
曜「うん、ごめんね ホテルの一室を貸してもらって」
鞠莉「ふふん、マリーにかかれば 部屋の一つくらい 訳ないわ」
曜「ありがとう」
曜「…お礼はたっぷりするから」
鞠莉「へ?」
曜「いや、なんでもない」
鞠莉「…?」
40: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:39:32.85 ID:v/jGKD0V
鞠莉「ところでこの部屋でなにする気?」
鞠莉「まさかtalkするためにわざわざ用意させた訳じゃないでしょ?」
曜「いや…そうとも言い切れない、かな?」
鞠莉「どういうこと?」
曜「ちょっとだけ恋バナしようよ、恋バナ」
鞠莉「はぁ…恋バナ」
曜「鞠莉ちゃんって好きな人いる?」
鞠莉「唐突ね…好きな人?」
42: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:43:57.16 ID:v/jGKD0V
曜「もっと直接的に聞こうかな」
曜「鞠莉ちゃんって果南ちゃんのこと好きなの?」
鞠莉「え、ど、どうしたのよ急に…」
曜「だって2年間ずっと待ってたんでしょ?」
曜「好きなんだよね?」
鞠莉「ぅ…」///
鞠莉「ま、まぁ…好きだけど」
曜「恋愛として?」
鞠莉「…」///
曜「そうなんだね」
鞠莉「そうよ…問題ある?」///
鞠莉「別に女の子が好きだろうと、幼馴染に恋心抱いていようと勝手でしょ!」
鞠莉「私が果南を想う気持ちを甘く見ないで!」///
曜「う、うん…いや そこに関しては痛いほど気持ち分かるから大丈夫だよ」
44: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:49:07.88 ID:v/jGKD0V
曜「じゃあもう一つ質問」
鞠莉「はぁ…なんなの 曜?これ」
曜「果南ちゃんは鞠莉ちゃんのことをどう思っていると思う?」
鞠莉「果南が私を…?」
鞠莉「う~ん…」
鞠莉「手がかかるヤツだけど、なんだかんだで親友だー…とは思ってくれてるんじゃないかしら」
鞠莉「果南も私とハグしたがったりしてるし…」
鞠莉「あはは、でもこれは私の願望かも…」
鞠莉「多分、私みたいに恋愛感情を持ってくれてはいないと思う…」
鞠莉「ニブい私が言うのもなんだけど、果南も大概ニブいからねぇ…」
曜「なるほど…」
鞠莉「これで満足?」
曜「…うん」
曜「じゃあ答え合わせしよっか」
鞠莉「…は?」
曜『鞠莉ちゃんは果南ちゃんに一切抵抗できなくなる』パチンッ
曜『鞠莉ちゃんは果南ちゃんに触られただけで気持ち良い』パチンッ
鞠莉「え…」
47: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:52:59.34 ID:v/jGKD0V
曜「果南ちゃん、入って来ていいよ」
ガチャッ
果南「んっ…」フラッ
鞠莉「果南っ…!?いたの…?」
果南「…」
鞠莉「…果南?」
果南「あは…♡」ズイッ
鞠莉「な、なに…!?」
鞠莉「…あ、あれ」グググ
鞠莉(体が…動かない…)
果南「…鞠莉だぁ♡」ギュゥゥ
鞠莉「ちょ、ちょっと果南!?」///
果南「えへへ、好き♡好き♡」スリスリ
鞠莉「変なとこ触らないでよぉっ…」///
鞠莉(なにこれ…全身が痺れて…)
鞠莉「んっ…」
鞠莉(キモチイイ…♡)
果南「すんすん…鞠莉の匂い…♡」
鞠莉「そんなとこ嗅いだらぁっ…♡」
48: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 20:57:08.37 ID:v/jGKD0V
曜「体が動かなくなる催眠と感度が上がる催眠」
曜「果南ちゃんに掛けたのは理性を奪う催眠」
曜「私は果南ちゃんの欲求を表に出しただけだから、彼女の気持ちはまぎれもなく本物だよ」
曜「理性によるセーブがなくなるとこうなるってこと」
曜「よかったね…鞠莉ちゃん」
鞠莉「ちょっと!曜!説明を…んんっ…」
果南「鞠莉…♡」
曜『3時間後に催眠は全て解け、この3時間の記憶は消える』パチンッ
曜「明日は学校も練習も休みだから安心して」
曜「あとは2人でゆっくり楽しんでね」
鞠莉「よ、曜!」
ガチャ バタン
「あっ…かなん…♡」
「鞠莉っ…好きだよっ…んっ…」
~
曜「さて…」テクテク
54: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:04:17.88 ID:v/jGKD0V
曜「意識を保ったまま催眠に落とすことも、人格を保ったまま感情を操作することもできた」テクテク
曜「つまりこれは人間そのものを自由に改造することができるってことだ…」
曜「単純に自分を犬と思い込ませるのとはわけが違うね」
曜「…そろそろ本番」
曜「もう千歌ちゃん家に帰ってるかな?」
曜「えーっと…」ピッ プルルルルル
曜「…」ガチャッ
曜「あ、千歌ちゃん?曜だけど…」
『おかけになった電話番号は、現在通話中です』
曜「…」
曜「…」
曜「明日にするか…」
57: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:08:49.10 ID:v/jGKD0V
曜「…」トボトボ
曜「…なんだか寂しいなぁ」
曜「なんでこんな惨めな気持ちになってるんだろ…」
曜「あ、夕陽キレイ」
曜「海が真っ赤に染まってるよ」
曜「…」
曜「千歌ちゃんと話してるの…梨子ちゃんだよね」
曜「家に帰ってからも電話してるんだ…」
曜「何話してるんだろう…」
曜「…」
曜「もう帰ろう…」
58: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:11:37.10 ID:v/jGKD0V
曜「…」トボトボ
「もし」
曜「…ん?」
「少し時間ええ?」
曜「はぁ…」
曜(なんだこの人…)
曜(まだ秋口なのに大きな黒いローブ着てる)
曜(顔は深くフードかぶってるから見えないな…)
黒ローブ「お嬢さん、催眠術書 持ってるやろ」
曜「!」
黒ローブ「あれは危険なもんやから、うちに渡し」
59: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:13:55.24 ID:v/jGKD0V
曜「なんでそのことを知ってるんですか!?」
黒ローブ「そんなことはどうでもええ」
黒ローブ「うちに渡せばもう安心やから」
曜(な、なんだこの人…不気味だな)
曜(下手な関西弁と…どこかで聞いたことある声)
曜「でもこれは…」
黒ローブ「あんたに使いこなせるもんやない」
黒ローブ「その催眠術書は本当に危険なんや」
黒ローブ「実はその催眠術書の催眠は…
曜(関わらないほうが良さそうだ…)
曜「し、失礼します!」ダッ
黒ローブ「あっ…!」
60: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:16:03.17 ID:v/jGKD0V
曜「びっくりしたぁ…」タッタッタッタッ
曜「なんなの?あの人」
曜「全然人の話聞かないし…」
曜「でも聞き覚えのある声だったなぁ…」
曜「誰だっけ…」
曜「…」
曜「まぁいいや、帰ろ」
~~~
黒ローブ「…まずい、早く手を打たないと…」
64: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:18:14.69 ID:v/jGKD0V
-翌朝-
チュンチュン
曜「ついに来てしまった…千歌ちゃんの家」
曜「…」ドキドキ
曜「大丈夫、私には催眠がある…」
曜「ちょっとかけて…すぐに解けば問題ないはず…」
曜「千歌ちゃん…」
曜「スー…ハー…スー…ハー…」
曜「…」
曜「…よし」
ピンポーン
65: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:21:23.70 ID:v/jGKD0V
曜「…」ドキドキ
千歌「はーい」ガララッ
千歌「って、あれ曜ちゃん? どうしたの急に こんな朝早くから」
曜「おはよ 千歌ちゃん」
曜「実は伝えたいことがあって…」
千歌「伝えたいこと…」
千歌「だったらわざわざ来てくれなくても電話でよかったのに」ヘラヘラ
曜「…」
千歌「まぁいいや 上がってって!」
曜「…お邪魔します」
66: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:25:23.48 ID:v/jGKD0V
千歌「いやー、なんかウチで曜ちゃんと2人っきりって久し振りな感じするね」
千歌「なんだか嬉しいなぁ」
曜「…そうだね」
曜「いつぶりだろう…?」
千歌「Aqoursの活動が忙しくなったあたりだから…結構前だね」
曜「そっか…」
千歌「あ、そうそう 話したいことって?」
曜「…」
曜「正直に答えてね」
千歌「…へ?」
千歌「 う、うん…」
曜「千歌ちゃんさ、昨日 家の用事があるって言って私の誘い断ったよね?」
千歌「…うん」
68: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:27:51.28 ID:v/jGKD0V
曜「それ、本当?」
千歌「…本当だよ」
曜「…」
曜「実はさ、昨日 私 街にいたんだ」
千歌「!」
千歌「え、えっと…」アセッ
曜「で、見ちゃったんだよ…」
曜「千歌ちゃんが梨子ちゃんと街を歩いてるの…」
千歌「そ、それは…その…たまたま」アセアセ
曜「ごまかさないで」
千歌「…」
曜「ねぇ」
曜「なんで嘘ついたの?」
72: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:31:44.86 ID:v/jGKD0V
千歌「…」
千歌「ご、ごめん傷つけるつもりはなかったんだ…」
千歌「でもチカは…」
曜「言い訳はやめて!!」
千歌「っ…」
曜「千歌ちゃんは…もう私のことどうでもいいの?」
曜「私に嘘ついてまで梨子ちゃんと遊びたかったの?私のこと嫌いになったの?」
千歌「違うよ!そうじゃなくて…」
曜「千歌ちゃん!」
千歌「…」
曜「千歌ちゃんは…私のこと、好き?」
74: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:33:47.22 ID:v/jGKD0V
千歌「そんなのっ…」
千歌「大好きだよ!!」
千歌「チカが曜ちゃんのこと嫌いになるわけないじゃん!!」
曜「…」
曜「ごめんね…」
千歌「曜ちゃん…」
曜「…その言葉を信じられない私を許して」
千歌「曜ちゃん!!本当はあの日 チカはっ…
曜『千歌ちゃんは、私のことが好きで好きでたまらない 私の恋人になる』パチンッ
千歌「っ…」フッ
千歌「…」コテン
曜「…」
76: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:37:26.54 ID:v/jGKD0V
曜「ごめん、今日だけは…」
曜「今日だけは私のことを好きでいて…」
曜「千歌ちゃん…」ジワァ
千歌「…」ムクッ
曜「うぅ…」ウルウル
千歌「…?」
千歌「曜ちゃん、なんで泣いてるの…?」
千歌「泣かないで…曜ちゃんが泣いてたらチカも悲しい…」ダキッ
曜「千歌ちゃん…」
千歌「えへへ、いっぱい甘えていいよ…」
千歌「チカは曜ちゃんだけのものだから…」ギュッ
千歌「ずっとそばにいるよ…」ギュウゥゥゥ
曜「…」
78: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:41:29.94 ID:v/jGKD0V
~~~
曜「ぅ…ん…?」
千歌「…あ 起きた?」
曜「んん…」
千歌「おはよ 曜ちゃん♪」
曜「あれ…私寝てた?」
千歌「うん、ぐっすり」
千歌「お昼寝ならぬ朝寝だねっ」
千歌「曜ちゃんの寝顔、すごくかわいかった…♡」
曜「そっか…」
79: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:43:44.63 ID:v/jGKD0V
曜(千歌ちゃんに抱き締められて寝てたんだ…)
曜(昔はいっつもこうやって昼寝してたっけ…)
曜「なんだか懐かしいなぁ…」
千歌「曜ちゃん成分いっぱい補給できたからチカは満足♡」
曜「…」
曜「千歌ちゃん…もっと」ギュッ
千歌「曜ちゃんは甘えん坊さんだなぁ…」ギュゥゥ
曜「…そうかも」
千歌「好きなだけ甘えて…いいよ」
曜「うん…」
81: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:46:52.05 ID:v/jGKD0V
千歌「曜ちゃん、寝癖ついてる」クシクシ
曜「うぅん…今何時?」
千歌「えっと、11時前かな」
千歌「曜ちゃんの体ふかふかで気持ちいいからチカも寝ちゃってたよ」
曜「もう、起きよう…」
千歌「うんっ♡ 今日は何する?」
曜(1日だけの恋人か…)
曜「おうちデートがいいかな…」
曜「外に出る気になれないし」
千歌「じゃあ今日は1日中曜ちゃんと2人っきりだね!」
千歌「うれしい…♡」
千歌「えへへ…いっぱいイチャイチャするから覚悟しててよねっ!」///
曜「…」
曜「はぁ…」
曜(生きててよかった…)
83: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:50:51.55 ID:v/jGKD0V
曜「とはいえ、なにしようか…」
千歌「すんすん」クンクン
曜「…ん?なに?」
千歌「ふふふ、実は寝ている間に曜ちゃんにはチカの匂いをいっぱいつけちゃったのだ♡」
千歌「チカだけのものだもん」ギュゥ
曜「フゥー…」
千歌「もっとつけちゃえっ♡」スリスリ
千歌「これで曜ちゃんはもうチカ以外の子を見ちゃだめだよ?」ギュゥゥ
曜「ンホッ…」
89: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:55:34.50 ID:v/jGKD0V
曜「あ、そうだ…」
曜「千歌ちゃん、私のお願い聞いてくれない?」
千歌「もちろんっ!曜ちゃんのお願いならなんでもがんばる!」
曜「えーっと、これなんだけど…」ゴソゴソ
曜「これ、着てくれない…?」
千歌「これって曜ちゃんの…」
曜「そう…だめかな?」
千歌「えへへ~、もちろんいいよ!」
千歌「あっ…でも…」
千歌「着替えるとこは恥ずかしいからあっち向いててよ…?///」モジモジ
曜「あっ…♡」ガクガク
92: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 21:58:38.32 ID:v/jGKD0V
~
千歌「ん…こっち向いていいよ…」
曜「う、うん…」クルッ
千歌(E:曜の競泳水着)「どう…かな…///」モジモジ
千歌「似合ってる…?」///
曜「似合って…フヒョッ…似合ってる…」///
千歌「なんだか曜ちゃんに包まれてるみたいで幸せ…♡」
千歌「締め付けが強くて…すごくイイよ…♡」モジモジ
曜「ハァ…ハァ…///」ムフー
97: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 22:04:16.90 ID:v/jGKD0V
千歌「ちょっともう…曜ちゃん鼻息かかってるよぅ…」///
曜「ご、ごめん…」
千歌「…曜ちゃんのエッチ///」プクッ
曜「千歌ちゃんがあんまり可愛いからつい…」
千歌「っ///」カァァァッ
千歌「そんなこと言ってもごまかされないんだからねっ!」///
曜「ははは」
千歌「むぅ…」///
千歌「ん、そういえば 喉渇かない?」
曜「うん、少し」
千歌「じゃあなにか飲み物持ってくるね」
千歌「今日のチカは曜ちゃん専属の水着メイドだよ♡」
曜「うむ」
101: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 22:10:48.86 ID:v/jGKD0V
千歌「はい、アイスティー」
曜「ありがとう」
千歌「シロップとミルクは入れる?」
曜「じゃあミルクだけ」
千歌「はーい」
千歌「えへへ…こうやってるとなんだか新婚さんみたいだね♡」
曜「おっふ」
千歌「っと…ひゃっ…」ペチョッ
千歌「ミルク胸元にこぼしちゃった…」
千歌「早く拭かないと水着でもシミになっちゃうよっ!」
曜「わわっ、なにか拭くものは…」ゴソゴソ
千歌「…」
千歌「ねぇ、曜ちゃん…」
曜「ん?」
千歌「…吸って」///
106: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 22:15:06.56 ID:v/jGKD0V
曜「え…」
千歌「ミルク、吸ってよ」///
曜「いや…」
千歌「早く吸わなきゃシミになっちゃうから…」
千歌「お願い…千歌のミルク吸って…?」
曜「あ…あ…///」ガクガク
千歌「早く…早くぅ…♡」
千歌「お願い…曜ちゃん…吸って…♡」
曜「あ…う…///」プルプル
109: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 22:20:23.61 ID:v/jGKD0V
曜「ごめんなさいっ!」ダッ
千歌「あっ!曜ちゃん!」
曜「下でタオルかなにか借りてくる!///」ダダダッ
千歌「…もう」
千歌「いくじなしっ…」プクー
113: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/19(水) 22:22:00.53 ID:v/jGKD0V
-同時刻 高海家前-
黒ローブ「家にもいない…学校にもいない…」
黒ローブ「他にはここくらいしか考えられない」
黒ローブ「でもどうやって乗り込むか…」
黒ローブ「こんな怪しい格好の人 入れてもらえないだろうし…」
黒ローブ「…あ」
黒ローブ「脱いで普通にあげてもらえばいいのか」
黒ローブ「よし…行くわよ…」
145: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:05:36.71 ID:HbrHkXpf
-高海家 千歌の部屋の前-
曜「危なかった…流されるところだった…」
曜「でも、あれは反則でしょ…///」
曜「大丈夫…ちゃんと理性は保てた」
曜「これは催眠術なんだから…」
曜「落ち着け…落ち着け渡辺曜…」スーハー
曜「…」
曜「千歌ちゃんは…本当はどう思ってるんだろう」
曜「…自分の気持ちを無理やり曲げられて」
曜「…」
曜「私は最低だ…」
148: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:07:59.45 ID:HbrHkXpf
ガチャッ
曜「タオル借りてきたよー…」
曜「…」
曜「あれ?千歌ちゃ…
ドンッ
曜「ひゃっ…!」ドテッ
千歌「えへへ…曜ちゃん捕まえた…♡」
曜「ち、千歌ちゃん…」
千歌「さすがの曜ちゃんでも上から押さえつけられたら動けないでしょ?」
曜「!」
曜「あの…千歌さん」
千歌「うん?」
曜「なんで裸なの…?」///
149: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:09:39.92 ID:HbrHkXpf
千歌「曜ちゃんが悪いんだよ…曜ちゃんがいくじなしだから…♡」ハァハァ
曜「千歌ちゃん…」
千歌「ねぇ…」
千歌「チカの胸…触って?」グイッ
ムニュッ
曜「ちょっ…」///
千歌「すっごくドキドキしてるの感じるでしょ?」
千歌「曜ちゃんのこと考えると心臓が爆発しちゃうくらいドキドキするの…」ムニュムニュッ
曜「っ…」///
千歌「切ない…切ないよ」
千歌「曜ちゃんが欲しくて欲しくてたまらないの…」
150: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:11:56.97 ID:HbrHkXpf
千歌「…ねぇ、キスして」ズイッ
曜「…」///
千歌「チカね、初めては全部曜ちゃんにもらって欲しいんだ」
千歌「キスも、その先も…」
千歌「全部曜ちゃんに奪われたいの」
千歌「曜ちゃんが大好きだから…」
曜「っ…」
千歌「だから…ね?」
曜「…千歌ちゃん」
千歌「こんどは曜ちゃんがチカにいっぱい匂いをつけて…♡」
千歌「チカの中を曜ちゃんでいっぱいにして…」
曜「…」
154: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:17:37.10 ID:HbrHkXpf
曜「…ごめん」
千歌「…え」
曜「無理だよ…私には」
千歌「…なんで?」
曜「私にはできない…」
千歌「どうして…?」
千歌「曜ちゃんはチカのこと嫌いなの…?」
曜「大好きだよ…」
曜「だから無理なんだ…」
157: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:21:01.26 ID:HbrHkXpf
曜「…早く服を着て」
千歌「キス…してよ」
曜「私にはその資格がない」
千歌「やだっ!意味わかんないよ…!曜ちゃんが欲しいよ…もっと…もっともっと…」
千歌「曜ちゃんと一緒にいると胸が熱くなって…お腹の下がキュンキュンして…」
千歌「エッチな気分になるの…」
千歌「もらってよ…チカの1番大切なもの…」
曜「ごめん…」ドンッ
千歌「っ…」
千歌「なんで…? なんでなの…?」ジワァ
曜「…嘘の気持ちで…千歌ちゃんの初めてなんて、もらえないよ…」
千歌「意味…わかんない…」ウルウル
159: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:21:54.47 ID:HbrHkXpf
黒ローブ「よく言ったわ」ザッ
曜「!」
千歌「だ、だれ…!?」
曜「…昨日の怪しいやつ」
黒ローブ「…もう正体を隠す必要もなさそうね」パサッ
善子「私には催眠、かけちゃダメよ」
千歌「!」
曜「善子ちゃん…!?」
善子「善子じゃなくてヨハ…いや、今はいいわ」
160: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:23:42.59 ID:HbrHkXpf
曜「善子ちゃんが変装してたの…?」
曜「どうして…」
善子「ええ…実はその催眠術書」
善子「以前私もそれと同じようなものを持っていたの」
善子「まぁ、私の場合は入門編じゃなくて中級編だったけど」
曜「…渡せって言ってたのは なんで?」
善子「それはすごく危険なものなのよ…」
曜「どういう…」
善子「…」
善子「その催眠術書でかけた催眠は…」
善子「解けることがない」
曜「え…」
166: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:27:17.12 ID:HbrHkXpf
善子「一度かけた催眠は消えないのよ」
善子「それは催眠というよりも呪いだから…」
曜「だ、だって前にルビィちゃんにかけた時は…」
善子「あなたルビィにもかけてたのね…」
善子「一時的に解除することはできるわ」
善子「でも、与えた暗示はずっと頭の中に残ってるから少しずつ催眠の効果が再び現れだす」
善子「…完全に解除する方法はない」
曜「な…」
曜「ど、どうして早く言ってくれなかったの!?」
善子「言おうとしたわよ!でもあなたがすぐ逃げ出したから…」
曜「だってあんな格好してる人が話しかけてきたら普通逃げるよ!」
善子「あなたに私まで催眠をかけられて、このことを伝えられなくなったら完全に詰むでしょ!」
善子「どうしても慎重にならざるをえなかったのよ…だから顔を隠して口調も変えて、私だって悟られないようにしたの…」
善子「催眠には相手の名前を言う必要があるから」
曜「…」
171: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:30:43.35 ID:HbrHkXpf
曜「じゃあ千歌ちゃんは、ずっと催眠がかかったまま…?」
善子「…そうなるわね」
曜「…どうにか、ならないの?」
善子「どうにもならないわ」
善子「…あえてやるなら、かけた催眠と逆の催眠をかけること」
曜「…千歌ちゃんに私を嫌いになる催眠をかけたらいいってこと?」
善子「ええ…でも 催眠を完全に打ち消すとなるとかなり強めの催眠で上書きしないといけない…」
曜「…つまり、前よりはるかに私のことを嫌いになる」
善子「そうなるわね…」
曜「…」
175: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:33:40.28 ID:HbrHkXpf
曜「…」
善子「…」
曜「…うん」
曜「それでもいいよ」
善子「…!」
曜「その代わり…私にも千歌ちゃんに近づけなくなる催眠をかけて」
曜「大嫌いな人のことなんて気にかけないだろうし、これで千歌ちゃんへの影響はゼロでしょ?」
善子「でもそれだと…」
曜「…」
曜「これは私の責任だから、全部私が負わないといけない」
善子「…本当にいいの?」
曜「うん…」
千歌「…あのぅ」
善子「千歌さん?」
千歌「よくわかんないけど、チカが曜ちゃんのこと好きなのは催眠術で…ってこと?」
曜「…そうだよ」
千歌「あんまり…信じられないんだけど」
179: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:35:41.53 ID:HbrHkXpf
曜「うん…私がかけたんだ」
曜「ごめん…」
千歌「…」
千歌「チカそれでもいいよ?催眠術でも」
千歌「催眠術でも、今 チカが曜ちゃんを好きなこの気持ちは本物だから…」
曜「く…」
曜「それじゃダメなんだよ…千歌ちゃんの本当の気持ちは死んだままなんだよ…」
千歌「死んでなんかないよ…チカは今 曜ちゃんが大好きなの!」
千歌「この気持ちを否定したりしないでよ!」
曜「違うんだよ…」
曜「…」
曜「君は…もう千歌ちゃんじゃないんだよ…」
善子「…」
181: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:37:53.33 ID:HbrHkXpf
千歌「違わないよ!!チカはチカだよ!曜ちゃんのことが大好きなチカだよ!」
曜「そんな千歌ちゃんはいないんだよ!!」
曜「本当の千歌ちゃんは梨子ちゃんのことが…」
千歌「なんでそこで梨子ちゃんが出てくるの!?」
千歌「梨子ちゃんなんて関係ないでしょ!」
千歌「善子ちゃんも出て行ってよ!曜ちゃんとチカの恋路を邪魔しないで!!」
善子「千歌さん…」
千歌「早く出て行ってよ!!」
曜「やめて…」
183: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:40:54.47 ID:HbrHkXpf
千歌「出ていけ!!チカと曜ちゃんを邪魔するな!」
曜「もう…やめて…」
千歌「チカは曜ちゃんだけいればいいんだよ!!」
曜「そんなこと…言わないで…」
千歌「他の人なんてどうでもいいよ!!!」
曜「千歌ちゃんは…そんなこと…」
千歌「善子ちゃんも梨子ちゃんも大嫌いだ!!!」
曜「千歌ちゃんは…」
曜『千歌ちゃんはそんなこと言わない!』バチンッ
千歌「っ…」フッ
千歌「…」コテンッ
曜「…」
善子「曜さん…」
185: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:42:51.15 ID:HbrHkXpf
曜「うぅ…」ウルウル
曜「あぁ…ヒック…うぁぁ…」ボロボロ
曜「あぁぁ…あ"あ"っ…う…ちかぢゃぁ…ひぐっ…」グスグス
善子「…」
善子「千歌さんが起きる前に、曜さんに催眠かけとくわ…」
善子「…それが終わったら、もう帰りなさい」
善子「あとは私がやっとくから」
曜「うぅ…ヒック…」コクッ
善子「こっちを向いて」
曜「…」グスッ
善子「…」
善子『曜さんは、千歌さんに近づけなくなる』パチンッ
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーー
186: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:45:44.55 ID:HbrHkXpf
-海岸-
ザザーン…
曜「…」
曜「全部…」
曜「全部これで終わりかぁ…」
曜「儚い片想いだったなぁ」
曜「ま、どれも自業自得なんだけど…」
曜「私が悪いんだから仕方ないよね」
曜「…でも」
曜「千歌ちゃんに好きって言ってもらえて…」
曜「…幸せだったな」
曜「…」
曜「…千歌ちゃん」ジワァ
187: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:46:55.45 ID:HbrHkXpf
曜「ぁう…」グスッ
曜「ちかぢゃん…うぅっ…ひっ…」ボロボロ
曜「ぢがぢゃん…すきぃ…」グスグス
曜「すぎなのに"ぃ…」ボロボロ
曜「ぁ…なんでぇ…ヒック…」グスグス
曜「ずっと好きだったのに"ぃ…」
曜「千歌ちゃん"と…」
曜「もっと一緒にいたかったよぉ"…」ボロボロ
188: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:49:32.99 ID:HbrHkXpf
曜「…あ"ぁ…ごめん"…ごめん"…千歌ぢゃぁ…」ボロボロ
曜「うぅ…」グスッ
「…」
曜「千歌ちゃぁ…」グスグス
「…お嬢さん、なんで泣いてるん?」
曜「うぁ…あ"ぁ…」グスグス
「ああ、もう 顔ぐちゃぐちゃやん…」
「これで拭き」
曜「う…」
191: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:51:06.74 ID:HbrHkXpf
曜「…」
「…落ち着いた?」
曜「…うん」
曜「ありがとう…」
「ふふ、ええよ 」
「そういえば 名前は?」
曜「曜…」
「曜ちゃんはなんで泣いてたん?」
曜「…」
曜「好きな子と、もう会えないんだ…」
「なんで?」
曜「私が…千歌ちゃんを信じなかったから」
曜「私が…いくじなしだったから…」
「…そっかぁ」
192: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:52:56.87 ID:HbrHkXpf
「…曜ちゃんはどうしたいん?」
曜「…」
曜「また、千歌ちゃんと一緒にいたい」
曜「私の…本当の気持ちを伝えたい」
「どういう気持ち?」
曜「…」
曜「…好きって気持ち」
曜「梨子ちゃんばっかりじゃなくてもっと私を見て欲しいって気持ち…」
曜「昔みたいにもっと一緒にいたいって気持ち…」
曜「また一緒にお昼寝したいって気持ち…」
「うんうん」
「じゃあ、また近づけたらその気持ちをちゃんと伝えられる?」
曜「…うん」
曜「でも、もう…」
195: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:56:17.39 ID:HbrHkXpf
「ふふふ…」
「じゃあ任せて、うちが千歌ちゃんの催眠を全部解いたる」
「ああ、もちろん曜ちゃんのもね」
曜「は…」
「その代わり、ちゃんと自分の気持ちを伝えるんよ」
「うちとの約束や!」
曜「あ、あの…あなたは…?」
「うち?うちはただの占い師…もしくは巫女、魔術師、エクソシスト、昔はアイドル、たまに乙女」
「ああ…あと例の催眠術書は回収させてもらうから」
「善子ちゃんのときと一緒や」
曜「え…? あ、えっと…」
「希ぱわー たーっぷり注入!はーいプシュッ!」
曜「ひゃっ!」ドテッ
200: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 19:58:01.77 ID:HbrHkXpf
「はい、これでオッケー」
「じゃあ、次は千歌ちゃんの番やね」
曜「こ、こんなんで本当に…?」
「うん、解けた もう千歌ちゃんに近づけるよ」
「御都合主義なスピリチュアルパワーで全部ハッピーエンドにするのがうちの仕事やからね」
曜「あ…ぅ…」ジワァ
曜「ありがとう…」ボロボロ
「うん、また 会うことがあったら」
「元気でね!」
曜「…ヒック…」グスッ
曜「千歌ちゃん…」
202: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 20:00:11.85 ID:HbrHkXpf
~~~
-翌朝-
善子「まさかあの占い師がまた現れたとは…」
曜「またっていうと…善子ちゃんの時も?」
善子「ええ…催眠を解いてくれたわ」
曜「…どういう催眠かけてたの?」
善子「…」
善子「津島善子は堕天使ヨハネである」
曜「ああ…だから今も…」
善子「いや、解いて貰ったからね?」
善子(中級編だったから本当に堕天使になったけど)
208: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 20:03:17.40 ID:HbrHkXpf
善子「でも本当によかったわね…千歌さんのこと」
曜「うん…」
善子「占い師が現れなければどうなってたか…」
曜「…」
善子「でもこれで…」
千歌「曜ちゃーーーーーーーーん!!」ダキッ
曜「わっ!千歌ちゃん…!?」///
梨子「おはよう 曜ちゃん よっちゃん」
曜「お、おはよう…」
善子「おはよう リリー 千歌さん」
千歌「なんか久しぶりに曜ちゃんにあった気がするー♡」スリスリ
曜「ち、千歌ちゃん…」///
善子「催眠…問題なさそうね 昨日の記憶も無いみたい」ボソッ
曜「うん…」ボソッ
209: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 20:05:03.97 ID:HbrHkXpf
千歌「えっとね…」
千歌「あのね、曜ちゃん…」
曜「う、うん なに?」
千歌「最近 チカと梨子ちゃんが曲作り、曜ちゃんが衣装作りって役割分担のせいでなかなか一緒にいられなかったでしょ?」
曜「…」
曜「うん」
千歌「だからね…もっと曜ちゃんと一緒にいられるようにって昨日こっそりプレゼント買ったの」
曜「え…」
千歌「本当は昨日渡すつもりだったんだけどなんか昨日はなんかずっと寝ちゃってたみたいで…」
善子「…」
千歌「ほらっ!マフラー!」ジャーン
曜「…マフラー」
善子「…これ、長すぎじゃない?」
千歌「うん、でもね…梨子ちゃんお願い」
梨子「これはね…こうするの」グルグルッ
210: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 20:06:30.71 ID:HbrHkXpf
千歌「えへへ…///」ピトッ
曜「ひゃっ…///」ピトッ
梨子「2人で巻けばちょうどいいでしょ?」
善子「ほう…///」
千歌「ずっと一緒にいたいけどずっと一緒にはいられないから…」
千歌「だからせめて会える時間はこうやってずっとくっついていようね!」
千歌「梨子ちゃんのアイデアなんだよ!」
梨子「ふふ…私ばっかり千歌ちゃんを独占してたら曜ちゃん妬くだろうなって思って」
千歌「とりあえず今日はずっとこのままだから覚悟しといてよね!」
曜「…」
曜「…ぅ」ジワァ
214: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 20:08:19.72 ID:HbrHkXpf
曜「もしかして…最近私に隠れてこそこそ梨子ちゃんと話してたのって…」
梨子「ああ…そう、千歌ちゃんに相談されてて」
曜「昨日の買い物は…」
千歌「これを梨子ちゃんと買いに行って、帰ったら曜ちゃんに渡そうと思ってたのに家にいないみたいだったから…」
千歌「あとなぜか昨日の記憶が曖昧」
曜「うぅ…」ウルウル
曜「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」ボロボロ
千歌「ちょっ、曜ちゃん!?」
梨子「えぇ…どうしたの?」
善子「はぁ…」
善子「催眠なんて最初からいらなかったみたいね…」
216: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 20:09:59.67 ID:HbrHkXpf
善子「ま、なにはともあれ一件落着ね」
曜「うん…そうだね!」
千歌「曜ちゃんの匂い~♪」スンスン
梨子(私も入れて欲しい…)
善子「さて…今日も練習がんばるわよ!」
ガチャっ
果南「鞠莉…ここでシよう…服、脱いで?」サワサワッ
鞠莉「うぅ…果南には逆らえないわ…///」ビクビクッ
ルビィ「花丸ちゃぁ…くぅん…///」ペロペロ
花丸「よしよし…次はお尻に尻尾入れるずら…♡」ナデナデ
ダイヤ「ちょっとみんなどうしちゃったんですの!?」
曜「あっ…」
善子「忘れてた…」
梨子「…」
千歌「~♪」スンスン
220: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 20:11:33.44 ID:HbrHkXpf
曜「でも…」
善子「…うん」
曜「みんな幸せそうだし…」
善子「いいよね…?」
完
226: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 20:14:03.69 ID:HbrHkXpf
おまけ
ダイヤ「もうっ、みんなどうしちゃったんですの!?」プンスコ
ダイヤ「部室で あ、あんな…はしたないっ///」
ダイヤ「私も恋人の1人や2人くらい…」
ダイヤ「ん、道端になにか落ちてる…」
『ポンコツでも分かる あの娘を惚れさす催眠術講座 上級編』ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ダイヤ「こ、これは…///」
完
228: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 20:15:08.04 ID:HbrHkXpf
ようちか書けて楽しかった
催眠状態だけど
229: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/10/20(木) 20:15:23.16 ID:kXD3yqin
乙
続編の宣伝とはやりますねえ!(マジキチスマイル)
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