1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 00:18:47.316 ID:I936M9P6x
昼食
ガヴリール「あれ、今日のヴィーネの弁当変わってるね」
ヴィーネ「うん、レモンのはちみつ漬けなの、すっぱいものが食べたくなっちゃって」
ガヴ「ふーん、けどお昼それだけってのはめずらしいね」
ヴィーネ「うっ…吐き気が…」
ガヴ「え?どしたの、急に?こないだのカゼまだ治ってないの?」
ヴィーネ「ううん、つわりがちょっとひどくて……」
ガヴ「あ、ああ…そうなんだ、気を付けてね」
ガヴ「…………………ん?」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 00:23:33.238 ID:I936M9P6x
ガヴ「…………」
ヴィーネ「あ、蹴ったわ」
ガヴ「…あ、あのうヴィーネさん…?」
ヴィーネ「なによ」
ガヴ「今日のヴィーネ、ちょっと変じゃない?」
ヴィーネ「……、ふーん、ここまでヒント出しといてそんな反応なんだ」
ガヴ「え?」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 00:27:26.415 ID:I936M9P6x
ヴィーネ「ほんと、ダメなパパでちゅねー、ねえ?、ふふ」
ガヴ「え、いやいやいやど、どうしたのヴィーネ、今日のヴィーネ確実におかしいんだけど」
ヴィーネ「ああもう、皆まで言わせる気……まったく、ホントあんたってやつは…」
ガヴ「は、はあ?な、何言ってんのヴィーネ、体調悪いなら保健室いったほうが」
ヴィーネ「あのね、ガヴ…できちゃったみたいなの…赤ちゃん」
ガヴ「あ………?何が、できたって?」
ヴィーネ「だから、赤ちゃん」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 00:34:14.791 ID:I936M9P6x
ガヴ「あ……は、はああ!?な、なな何言ってんの、ヴィーネ!?あ、ああ赤ちゃんって、はああ!?」
ヴィーネ「ふふ…んもう、鈍感なんだから」
ガヴ「いやいや、ど、どゆこと!?急にそんなこといって!て、てか、相手、だれだよ!?え?」
ヴィーネ「え?」
ガヴ「え?」
ヴィーネ「……んもうガヴ、何言ってんのよ、つまんない冗談はやめてよ」
ガヴ「は?」
ヴィーネ「え?」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 00:38:44.044 ID:I936M9P6x
ヴィーネ「え……、何言ってんの…ガヴ…え?」ふるふる…
ガヴ「え、いやいやヴィ、ヴィーネ、どうしたんだよ、赤ちゃんがどうとか…お前今日、ほんとおかしいぞ?」
ヴィーネ「お、覚えて…ないの…?この間のこと…カゼの時、見舞いに来てくれた日のこと」
ガヴ「見舞いって…ああ、ヴィーネがカゼで学校休んだ日のこと?え?…な、なんかあったっけ」
ヴィーネ「え……」
ガヴ「え?」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 00:44:47.249 ID:I936M9P6x
ヴィーネ「ほ、ほんとに……お、覚えてない……の?」
ガヴ「は、はあ!?いや、何!?ホント何のこといってんの?あの日って別に私がプリントをヴィーネん家に渡しにいっただけでなんにも…」
ヴィーネ「ひ、ひどっ…う…」
ガヴ「え?ヴぃ、ヴィーネ…な、なんか、泣いて…ない?」
ヴィーネ「が、ガヴが悪いんじゃない…わ、私…はじめて…だ、った…のに…う…」
ガヴ「え…あ、あの…ヴィーネ…クラスのみんなもみてるんで…その…あのこれ以上、よくわかんないこというのは…」
ヴィーネ「!?」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 00:48:40.415 ID:I936M9P6x
ヴィーネ「が、ガヴ…が…責任……とってくれ…ない…?」ポロポロ…
ガヴ「げ…、つ、ついに本格的に泣き出した!?え、ちょ、ヴぃ、ヴィーネ!?ホントおかしいよ、保健室いこ、保健室っ…」
ヴィーネ「ううっ」だっ
ガヴ「え、ちょ、ヴィーネ、どこ行くの!?え、ヴぃ、ヴィーネ!??」
ラフィ「あらあら、ガヴちゃん……今のはいけないですねえ…」
ガヴ「え、な、何急にラフィエル!?観てたの、今の意味わかんない一部始終!?」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 00:51:02.721 ID:I936M9P6x
ラフィ「あんな無責任なこと言って…ヴィーネさんかわいそう…」
ガヴ「いやいやいや意味わかんないし!?私何にもしてないし!そもそもアイツ、赤ちゃんがどうとか言い出して、私に責任がどうとか…!
全然いみわかんないだけどっ!」
ラフィ「いや、だから、ガヴちゃんなんじゃないんですか?」
ガヴ「はあああ!?何が!?」
ラフィ「ヴィーネさんを妊娠させたの」
ガヴ「」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 00:57:07.557 ID:I936M9P6x
ガヴ「あ……?ラフィエル…今…なんて」
ラフィ「さっきの会話の流れだと、ヴィーネさんがカゼに見舞いに行った日に、ガヴちゃんがヴィーネさんとアレして仕込んだっていう運びなのかなって」
ガヴ「んなわけあるかああああ!!何言ってんのラフィエル!バカじゃないの、バカなんじゃないの!!??」
ラフィ「あ、顔真っ赤にして焦っていることがまた」
ガヴ「いやいやいや、アホか!いろいろツッコミどころ多すぎるわあ!!」
ラフィ「え、ツッコミどころ…いやらしいですねえ」
ガヴ「下ネタじゃねーよ!お前ホント天使か!??
そもそも…ラフィエル…!聞くけどさ!女の子なんだけどっ!私もヴィーネも!」
ラフィ「ええ、そうですけど、それがなにか」
ガヴ「それが何かって…いやいやいや!!で、できないじゃん!!あ、ああ赤ちゃんなんか…!女の子同士じゃ、で、できないじゃん!!」
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:01:59.006 ID:I936M9P6x
ラフィ「………」
ラフィ「は!そ、そ、そういえば!!」
ガヴ「気づくの遅いわっ!」
ラフィ「え、それじゃあ…ヴィーネさんのあれは…もしかして…想像妊娠…?」
ガヴ「いやもう…ほんとヴィーネ、なんであんなことになったんだろう…まじ怖かったんだけど」
サターニャ「何よアンタたち二人して、こんなところで集まって」
ラフィ「あら、サターニャさん」
サターニャ「ねえ、ところでヴィネットってなんかあったの?なんか、さっきものすごい勢いで学校から走って去っていくのをみたんだけど…」
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:06:50.641 ID:I936M9P6x
ラフィ「ああ、それはガヴちゃんが認知してくれないから…ショックで」
ガヴ「なあ、お前、さっきの流れなんで無視すんの…ホント、しばかれたいの?ラフィエル…」ギリギリ…
ラフィ「あ、す、すいません…お願いだから胸倉つかまないで」
ガヴ「知らねーよ、ヴィーネなんか…なんかアイツ今日変なんだよ…体調が悪くて早退でもしたんじゃね?」
サターニャ「ふーん、ヴィネットったら、まだこの間のカゼ治ってないのかしら…せっかく私が魔界通販で買った薬をヴィネットに差し入れしてあげたのに…」
ガヴ「……あ?お前、今なんてった?」
サターニャ「ん?いやだから、カゼがなかなか治らないヴィネットのために、このサターニャさまが、魔界通販で買った薬を…」
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:13:54.332 ID:I936M9P6x
ガヴ「間違いなくそれが原因じゃねーかあ!!ヴィーネがおかしくなったのって、お前が差し入れたっていう、その変な薬のせいだろ、このバカ悪魔!」
サターニャ「ば、バカ悪魔とはなによ!それに全然変な薬じゃないわよ!ただ、ちょっと魔界的に元気になる栄養ドリンクを…」
ラフィ「なるほど…おそらくは、その魔界の栄養ドリンクで(性的に)元気になりすぎたヴィーネさんが
(自分の願望と妄想力がだだもれになって)クレイジーサイコ力を高めて少しおかしい状態におちいっているという…」
ガヴ「なんだクレイジーサイコ力って!?いや、っていうか、そんなことより…もー、どーすんだよ、ヴィーネのやつ!」
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:18:33.651 ID:I936M9P6x
ラフィ「けど、ガヴちゃん、それが原因なら、話は簡単ですよ。栄養ドリンクの効き目なんてせいぜい一日が限度ですし…
明日にはもとに戻っているのでは?」
ガヴ「そうか…ラフィエルのいうことも一理あるな…それなら、とりあえず、ほっておいたら、もとにもどるかな」
サターニャ「そ、そーよ!私は何も悪くないわ!」
ラフィ「ええ、たぶん大丈夫だとおもいます」
ガヴ「そ、そっか…それなら、明日またヴィーネに会った時に様子をみればいいか…」
………
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:20:10.713 ID:I936M9P6x
しかし。
その日の晩
ガヴ「ふう…やっと家についた…さーって、今日は限定クエストの日だったな」
ガヴ「ただいまー」
ヴィーネ「おかえり、ガヴ」
ガヴ「!!???」
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:24:51.790 ID:I936M9P6x
ガヴ「…………、ヴぃ、ヴィ、ヴィーネさん」
ヴィーネ「…なに玄関につったってんのよ…ほら、早くあがって。御飯できてるから」
ガヴ「い、いやいやいや…お、お前…あのまま自分ん家に帰ったんじゃあ…」
ヴィーネ「はあ?ああ、もしかしてお昼のこと気にしてるの?
まったくもう…ガヴの性格はよくわかってるし…そんなことくらいで怒って帰ったりしないわよ実家になんか」
ガヴ「じ、実家ってなに!?」
ヴィーネ「もういいから、どうしたのガヴ…今日のガヴなんかおかしいわよ?ふふ…あ、それとも御飯よりお風呂が先のほうがいいのかしら」
ガヴ「(な、なんか昼よりもヴィーネの様子が輪にかけておかしいような…薬の影響がピークになってるのか…!?)」
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:28:24.089 ID:I936M9P6x
ガヴ「(いろいろつっこみたいけど…な、なんかヤバい…なんかヴィーネ…目がレ〇プ目だし…
ここは逆らわずに…)」
ガヴ「あ、ああ…いや…と、とりあえず御飯が先で、いいかな」
ヴィーネ「そーいうと思って、もうテーブルに並べてるわ、ほら、早くあがってあがって」
ガヴ「う、うん…(あ、なんか部屋もすごいきれいになってる…ヴィーネが掃除してくれたのか…)」
ガヴ「………ん、あ、あれ?ヴぃ、ヴィーネ…さん?」
ヴィーネ「え?何よ、ガヴ?」
ガヴ「その…私のパソコンが見当たらないんだけど」
ヴィーネ「え?ああ、捨てたわよ」
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:33:32.323 ID:I936M9P6x
ガヴ「!!??す、捨て、はあ?」
ヴィーネ「だってガヴったら、パソコンがあったらすぐネトゲして遊んじゃうでしょ…これからパパになるって人がそれじゃあダメだとおもって…」
ガヴ「ぱ、ぱぱぱぱ…パパぁ…!??いやだから、ヴィーネそれは…ひっ!」
ヴィーネ「ん?なにか言ったかしら?」
ガヴ「いやいやいやいや、ちょ、ちょっと、ヴぃ、ヴィーネさん…そ、その包丁…あ、あぶないから、ちょっとお、おこうか…ねっ、ねっ」
ヴィーネ「ガヴリール…まさかあんた…まだ、私の妊娠のことをどうとかいうつもりなんじゃあないわよね…」
ガヴ「ま、まっさっかああ…は…は…そ、そんなわけ、な、ないじゃん…と、とにかく、刃物はだめでしょ、刃物はさあ…」
ヴィーネ「………」
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:37:42.230 ID:I936M9P6x
ヴィーネ「ふふっ、なーんて冗談よ。まったく…ほら早くテーブルついてガヴ」にこっ
ガヴ「う、うん…」
ガヴ「………」
ガヴ「(やばい…やばいやばいやばい…今日のヴィーネは、マジにやばい…
え、いくら魔界の栄養ドリンクの影響とはいえ…なんで私なの!?サターニャとかのところに行けばいいのにっ!なんで、私なんだよお…!)」
ガヴ「け、けど、と、とりあえず、今日までの辛抱だ…今日はヴィーネを怒らせないように、おとなしくしておこう…)」
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:40:59.410 ID:I936M9P6x
食後…
ガヴ「ご、ごちそうさま…でした」
ヴィーネ「はい、おそまつさまでした、それじゃ、ちゃっちゃとお風呂はいっちゃって、ガヴ」
ガヴ「う、うん…」
………
お風呂 浴槽につかるガヴリール
ガヴ「……悪夢だ」ぶくぶく…
ガヴ「(…風呂あがったら、今日はすぐ寝よう…明日になったらヴィーネも元のヴィーネにもどってるはず…)」
がらっ
ガヴ「ん?」
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:43:10.012 ID:I936M9P6x
ヴィーネ「…………」
ガヴ「……え?あ、あの…」
ヴィーネ「………おふろ…一緒に……はいっても……」
ガヴ「えっ!?」
ヴィーネ「いいかしらあ……、ガヴ……私と……久しぶりに……!!」
ガヴ「」
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:47:48.345 ID:I936M9P6x
ガヴ「い、いいいいいや…わ、わた…私…も、もう…あ、あがるからっ!」
ヴィーネ「ふふ…何言ってんのよガヴ、あんたまだ体洗ってないでしょ…ほら、背中あらってあげるから」
ガヴ「いやいやもう、いいって、いいから…ほんとマジで」
ヴィーネ「はやく背中向けて」ぎり…
ガヴ「は、はい…」
ヴィーネに背中をながしてもらっているガヴリール
ごしごし…
ガヴ「」がたがた……
ヴィーネ「ねえ…ガヴ……なんで震えてるの…?」ごしごし…
ガヴ「え、いやいや…そ、そそそんなこと…ないけど……」
ヴィーネ「ふーんもう…ま、いいけど…ほら、次は前ね…前も洗ってあげるから、こっち向いて」
ガヴ「はああ!?」
70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:52:11.560 ID:I936M9P6x
ガヴ「ま、ままま前は、だ、だめじゃん…ま、前はその…じ、自分で洗うから…!」
ヴィーネ「えー、なによ、もしかして恥ずかしいの、ガヴ…ふふ…何よ今更」
ガヴ「いやいやいや今更とか…おかしいから…めちゃくちゃおかしいからってひい!」
ヴィーネ「なんで、こっち向いてくれないのガヴリール…ねえ…こっち…向いてよ」
ガヴ「いやいや…ヴぃ、ヴぃ、ヴィーネ…あ、あたってる…ちょ、背中越しに抱き着かないでって…み、耳に息あたって」
ヴィーネ「ほら、ガヴリール…こっち、向いて…ねえ」ぎゅっ
ガヴ「~~~~~~!!!」
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 01:57:30.190 ID:I936M9P6x
サターニャの家
サターニャ「…で」
ガヴ「はあ…はあ…はあ…」
サターニャ「なんでアンタが急に私の家にいんのよっ!しかも泡まみれの裸の状態でっ!」
ガヴ「よ、よかった…下界に来て…はじめて成功した…神足通(じんそくつう)…なんとかヴィーネから逃げきれてよかった」
サターニャ「いや、なんで私の家ににげてくんのよっ!」
ガヴ「仕方ないだろっ!そもそもお前のせいなんだしっ!私の貞操の危機だったんだぞっ!」
ラフィ「あらあら…泡プレイなんて…ガヴちゃんもやりますねえ…」
ガヴ「うっさいわっ!!しかもなんで当然のようになんでラフィエルもサターニャの家にいんだよ!」
ラフィ「いやあ、なんだかおもしろそうな予感を聞きつけて…」
76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:02:27.404 ID:I936M9P6x
ラフィ「それで、どうするんですかガヴちゃん」
ガヴ「当然、ほとぼりが冷めるまでここに潜伏するよ。おいバカ悪魔、今日は泊めろよな」
サターニャ「何勝手に決めてんのよガヴリール!」
ラフィ「けどヴィーネさん、今頃ガヴちゃんのこと探してるんじゃあ?」
ガヴ「ああ…?知らないよそんなの。もう今日は無理だわ…あのヴィーネの相手なんか絶対に。
それに私がここにいるなんて、ヴィーネにわかるわけ…」
ぴんぽーん
81: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:06:24.466 ID:I936M9P6x
ガヴ「………」
ラフィ「………」
ピンポーン
ガヴ「いやいやいや…ま、まさかあ…」
ぴぴぴぴぴんぽーん ぴぴぴんぽぽーん
ラフィ「あら~、めっちゃ連打してますねえ」
ガヴ「いやいやいやう、うっそだろ…逃げてきてから10分とたってないんですけどっ!ま、まさか、ありえな…」
サターニャ「んもう、こんな時間に誰よ…はーい、ちょっと待ってください、今開けますから」
ガヴ「あっほかあああ!このバカ悪魔あああ!!お前この状況いい加減把握しろよおお!」
サターニャ「は、はああ!?何よガヴリール、一体…へ?」
どぎゃあ!!
ガヴ「ひっ」
84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:14:17.035 ID:I936M9P6x
ヴィーネ「………」
ラフィ「あ、あらあら…ヴィーネさん」
サターニャ「ヴぃ、ヴィネット!?……い、いや…ちょっとまって…うちのドア…」
ガヴ「な、…なんで…ここが」
ヴィーネ「あ、2人もいたんだ。ごめんね、サターニャ。うちのガヴが迷惑かけちゃって
…ほんと、ごめん、すぐ連れて帰るから」にこっ
サターニャ「え…う、…うん…あの…ヴィネット……うちのドア…」
ラフィ「あらあら…なんかもう……めっちゃ怖いですね」
ガヴ「ひ、ひいいいい!」
88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:16:46.732 ID:I936M9P6x
サターニャ「ん……、ねえ…ガヴリール、ラフィエル
…妙だわ…今日のヴィネット…なんか怖いわ…ちょっと様子がおかしいような…」
ガヴ「気づくの遅すぎるわああ!このバカ悪魔、頼むから展開についてきてくれよお!」
ヴィーネ「ねえ…ガヴ…なんで、サターニャとラフィエルの影に隠れて…出てきてくれないの…?さ…はやく、こっちいらっしゃい」
ラフィエル「あら、角生やして、エモノまでもって…ヴィーネさん、完全悪魔モードですね」
ガヴ「げええ…」がたがた…
ガヴ「ちょ、ちょ、サターニャ…こ、こうなったのもお前に責任があるんだし…ヴィーネから、私を
守ってくれ…ほ、ほんとお願いだからっ!」
サターニャ「は、はああ!?よくわかんないけど、私がアンタのためにヴィネットと戦えっていうの!?
なんでよ!そんなことできるわけ…」
91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:25:23.191 ID:I936M9P6x
ガヴ「た、頼む!大悪魔様サターニャ様!」
サターニャ「」ぴくっ
サターニャ「ふうん…アンタがそこまで言うなんて…しかたないわねえ…
守ってあげようじゃないのよガヴリール!けどこの借りは高くつくわよ!」
ガヴ「サターニャ!」
サターニャ「ガヴリール!アンタはとっととここから逃げなさい!戦闘の邪魔よ!」
ガヴ「すまない、サターニャ!」
ヴィーネ「は、何?サターニャ…」
サターニャ「ヴィネット!同郷の悪魔と戦うなんて本意ではないけど…
この大悪魔サターニャ様が相手になって……きゅう」ごきぃ
サターニャ「」どさっ
ガヴ「ってよわあ!!…なんだよこのダメ悪魔、1秒もってねーぞ、ほんと使えな…ひっ」
ヴィーネ「……」かつかつ…
だまってガヴリールのそばへと近寄るヴィーネ
95: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:29:00.373 ID:I936M9P6x
ガヴ「ヴぃ、ヴィヴィ…ヴィーネ…あああ、あの…わ、私…その…」
ヴィーネ「………」
ガヴ「……あの…」
ヴィーネ「……」ぽろ…
涙を流すヴィーネ
ガヴ「……………え?」
ヴィーネ「ガヴリール………ガヴは……その…私のこと…嫌い?」ポロポロ…
ガヴ「え……いや、あ、ああああの…き、嫌い…では…ない…かな…」
96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:35:26.287 ID:I936M9P6x
ヴィーネ「じゃあ、………好き?」
ガヴ「は、いやいや、きょ、極端すぎるでしょ質問が…いや、けどまあ…好きっちゃ好きというか…
いや、けど、あのですね、ライクですよヴィーネさん!あくまで親友として、ね!?ね!?あくまでさあ!」
ラフィ「悪魔だけに…ですね!」
ガヴ「いたんだラフィエル!ていうか、くだらないこと言うんだったら、ちょっと黙っててくれ……え?」
ヴィーネ「ガヴリールぅ…ぐす…」ぎゅうう…
ガヴ「ちょ、ちょっとヴィーネ…い、痛いよ…!、そんな強く抱き着かないでってば…」
ヴィーネ「そ、それじゃあ…ガヴ…あのさ…あのね…!私と…ずっと一緒にいてくれる…?ぐす…ぐす…」
ガヴ「え……あ、ああ!いるいる!けど、あれだ!あくまでそのずっ友的なあれで…ね!貞操がアレしない…友達として…一緒にって…ね!」
ヴィーネ「………」
ガヴ「ヴィーネ……?あれ…おーい」
………
102: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:40:36.693 ID:I936M9P6x
ヴィーネの家
ヴィーネ「ううう…ん…」
ガヴ「あ、起きた」
ヴィーネ「あれ……ガヴ…ラフィエルも…どうしたのよ…私の家で…」
ガヴ「ええと…その…具合はどう?」
ヴィーネ「なんか…頭がぐらぐらするみたいだけど…え?なに…何かあったの?」
ガヴ「ええっと…ヴィーネさん…お腹の赤ちゃんとかどうとかは…」
ヴィーネ「……は?何の話?アンタ何言ってんのガヴリール?」
ラフィエル「どうやら、もとに戻ってるみたいですね」
ガヴ「あー、よかった…まじあせったわ…」
ヴィーネ「え、何々、何よ、ホント何かあったの?」
104: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:45:35.066 ID:I936M9P6x
ラフィ「ヴィーネさんもひとまず無事みたいだし…私はもう帰りますけど」
ガヴ「うん、私はもうすこしヴィーネを診てからいくよ」
ヴィーネ「え?」
ラフィ「そうですか…それじゃあわたしはこれで」
ラフィ「(なんだか、昔のガヴちゃんみたいに優しいですねえ…、いや、ヴィーネさんだからなのかなあ…)」
105: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:47:17.737 ID:I936M9P6x
ガヴ「ええっと、この間、私が勝ってきたうどん、まだあるの?よかったら作ってあげるけど」
ヴィーネ「え……、何よガヴ…気持ち悪いわね…一体どういうカゼの吹き回しよ」
ガヴ「いやあいいからいいから…ヴィーネさんは、そのまま寝ていてくださいよ…私が作りますから」
ヴィーネ「いや、何よ…アンタもしかして、また何かしたんじゃないでしょうね…!」
ガヴ「なんでそうなるんだよっ!……友達が具合悪い時くらい…私だって看病くらいするよ」
ヴィーネ「………、友達……」
107: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 02:52:26.633 ID:I936M9P6x
ガヴ「えっ!なななに!?友達…、友達…だよねっ!私達!?」
ヴィーネ「えっ、うん…そうね…
いや…ガヴがわざわざそんなこと言うなんて…珍しいなって思っただけだけど…」
ガヴ「え…そうかな…」
ヴィーネ「そうよ、いつものやさぐれガヴさんらしくないわねえ…けど、ま、そう思ってくれて光栄ね…ふふ」
ガヴ「な…なんだよ、それ…」
ヴィーネ「まあ、いいわなんでも。それじゃあ、まあ友達のお言葉に甘えて、うどん、作ってもらおうかしらね」
ガヴ「えー、やっぱ私がつくるのお…」
ヴィーネ「あんたがいいだしたんでしょうがあ!ったく…ほんとギリギリ天使ねアンタ…」
110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 03:05:26.585 ID:I936M9P6x
ガヴ「へいへい…しかたないなあ……」
ヴィーネ「台所、よごさないでね」
ガヴ「…ああもう、いちいちうるさいなあ…」
ガヴ「………」
ガヴ「(それにしても、ヴィーネって…魔界の栄養ドリンクのせいとはいえ
あんな変な妄想したんだろう…私がぱぱとか…)」
ガヴ「ま、別にどーでもいーか。一件落着したし、よしとしますか…」
ガヴ「ん…あれ…けど……、なにか忘れてるような……」
…………
サターニャの家
サターニャ「きゅう…」
…その翌日、自宅のびていたサターニャは、
大家さん(第一発見者)の通報によって病院に搬送され、なんとか一命をとりとめたという…(全治一週間)
一応、ヴィーネからかばってくれたことを恩義に感じたガヴリールは、
サターニャが退院するまで、なんだかんだ、それなりの頻度で見舞いにいったとさ。
おしまい
114: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 03:07:23.921 ID:I936M9P6x
暇つぶしのつもりで書いたのに意外に長くなってしまた
ガヴィーネはやれ
115: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 03:13:52.141 ID:1vbf+kJq0
ハッピーエンドでよかった
116: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/02/28(火) 03:14:39.216 ID:M4WlXZ+i0
おつ
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