1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:17:13.97 ID:ycYJwo600
・モバマスSS
・池袋晶葉メイン
・新SR晶葉のセリフネタバレあり
急にハッピー☆ジーニアスガチャが来たので書きました。
よろしくお願いします。
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:19:42.74 ID:ycYJwo600
ガチャッ
P「お疲れ様です、ただ今戻りましたー」
池袋晶葉「やぁ、おつかれプロデューサー!遅かったな」
P「打ち合わせがえらく長引いてな。……それより、何をしてるんだ?」
晶葉「む、これのことか?今新しいロボットを組み立てているんだ。次のも面白くて可愛い―」
P「ロボットを作ってるのは見りゃわかるよ」
晶葉「じゃあ、なんだと言うんだ」
P「そこ、俺の机」
晶葉「机?あぁ、使わせてもらっている!」
P「ふむ」
晶葉「P、助手として手伝ってくれないか?」
P「その前に俺の机を返してもらうぞー」イスゴロゴロー
晶葉「ああっ、待ってくれP!椅子を引くな!危ない、落ちる落ちるっ!!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:22:54.10 ID:ycYJwo600
晶葉「まったく……。言ってくれれば、椅子は譲ってあげたのに」
P「机は?」
晶葉「駄目だ。丁度いい作業台だからな、こればかりは譲れん」
P「じゃあ撤収」
晶葉「わわっ、待て、P!……せめて、半分は使わせてくれ!」
P「なにもここじゃなくても……」
晶葉「ダメ……か?」
P「ぐっ……」
晶葉「……」ジーッ
晶葉「はっはっは、流石は我が助手だな!話が早くて助かるよ」
P「ぐぬぬ……卑怯だ」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:27:55.30 ID:ycYJwo600
P「……」カキカキ
晶葉「……」カチャカチャ
ビリッ
P「あっ……。しまった、描きなおしか」クシャクシャポイッ
晶葉「……!」ピコーン
P「どうした、晶葉?」
晶葉「なに、P。ちょっと見ていろ。スイッチオン!」ポチッ
ウィーンガシャンガシャン……
P「おわっ、ゴミ箱が変形した……!?」
晶葉「Pが来るまで暇だったのでな。ちょっと改造してみたんだ」
キュインキュイン……
P「おお、こっち来た」
晶葉「自律制御されているから、ゴミを発見したら自ら拾いに行ってくれるぞ」
P「凄いじゃないか」
晶葉「ふふん、そうだろう?……もっと褒めてくれてもいいんだぞ」ボソッ
P「偉い偉い。よしよし」ナデナデ
晶葉「あっ……///」カァァァ
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:30:55.11 ID:ycYJwo600
晶葉「むっ、これは……」
P「何かあったか?」
晶葉「いや、なんでもない……ふんっ!」ギギギギッ
P「……?」
晶葉「ダメか……」ショボン
P「どうしたんだ?」
晶葉「私としたことが、間違ってネジを締めてしまってな。きつくしすぎて取れないんだ」
P「ん……本当だ、固そうだな」
晶葉「このネジ、代わりに回してくれないか」
P「任せろ。……ほら、できた」キュッキュッ
晶葉「おお、さすがはPだな!」
P「どういたしまして」
晶葉「よーし、これをここに取り付けて、っと……」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:33:05.41 ID:ycYJwo600
晶葉「……むむっ、しまった!」
P「どうしたー?」
晶葉「宿題をやるんだった……。すっかり忘れていたよ」
P「唐突だな」
晶葉「いつもなら早めに全て終わらせるんだが……。ひとたびロボの構想を考えると、つい、な」
晶葉「というわけで、わからなくなったら教えてくれ」
P「おいおい……。というか、せっかく机の上を片付けたんだから、返してくれよ」
晶葉「いいや、私はここでやる。……それとも、Pは嫌なのか……?」
P「……あー、わかったわかった。ただし、教えられるかはわからんぞ」
晶葉「ふふっ、流石は助手だな!……その、ありがとう」
P「……」ジーッ
晶葉「ふむ……」サラサラサラ……
P(これは……走れメロスか。懐かしいな)
晶葉「ん、これは……」ピタッ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:35:27.24 ID:ycYJwo600
晶葉「Pよ、なぜメロスは走り続けたんだ?」
P「ん?……ここか」
晶葉「ああ。セリヌンティウスを死なせないため、と答えたら間違ったんだ」
P「そうか。えーっと……、確かここだな」
晶葉「どれどれ……、『信じられているから走るのだ』か」
P「ああ。メロスは信じられているし、信じているから走り続けたんだ」
晶葉「信じる?」
P「セリヌンティウスは、メロスが必ず帰ってくることを信じた。メロスも必ずセリヌンティウスが待っていると信じたんだ」
晶葉「では、この答えで合っているではないか」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:38:15.86 ID:ycYJwo600
P「まあ、待て晶葉。その次から読んでみろ」
晶葉「むう……。『間に合う、間に合わぬは問題ではないのだ』か」
P「そうだ。『私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ』ってことだよ」
晶葉「何なんだ、その『もっと恐ろしく大きいもの』とは」
P「うーん……。信頼に答えること、じゃないかな」
晶葉「信頼に、答える?」
P「そうだ。メロスもセリヌンティウスも、互いを信頼しあっていたからこそ、なんだ」
晶葉「ふむ……」
P「例えば俺が、晶葉ならこんな仕事が似合うと思って大きな仕事を取ってきたら、どうする?」
晶葉「どんな内容だろうと、もちろん全力で行くぞ。Pに恥をかかせるわけにはいかないからな。それに――」
P「それに?」
晶葉「――わ、私に似合う、ってPが信じてくれたんだからな。私はそれに応えたいんだ」
晶葉「私も、Pを信じているからな」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:42:33.49 ID:ycYJwo600
P「……そこまでは言ってなかったんだけどな」
晶葉「……はっ!わ、忘れろ!忘れるんだP!今すぐ!」
P「それだけ、晶葉が俺のことを信頼してくれてるんだもんな」ナデリナデリ
晶葉「ぐっ……!も、もういい!そんなことより宿題だ!早く終わらせるから邪魔しないでくれ!」
P「教えてくれって言ったのはそっちなのになー」
晶葉「う、うるさいぞP!君は自分の仕事でもしているがいい!」
P「はいはい」
晶葉(でも……Pの説明はわかりやすくて……)
晶葉「……流石は私の助手だな」ボソッ
P「?」
晶葉「なんでもない!君も集中したまえ!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:45:40.74 ID:ycYJwo600
晶葉「……」サラサラサラ……
P「……」ジーッ
晶葉「……どうした、P」サラサラサラ……
P「いや、数学は得意なんだなって」
晶葉「私の知能なら、これくらいたやすいものさ」フフン
P「流石は天才だな」
晶葉「……天才、か」
晶葉「……P、私をスカウトした時の事を覚えているか?」
P「ん、どうしたいきなり。……忘れるわけがないだろう、覚えてるぞ」
晶葉「ずっと孤独だった私を、Pがスカウトしてくれたんだ」
P「きっと、晶葉に会えたのは必然だったんだろうな」
晶葉「ふふっ。運命などを信じる性分ではないが……、私も必然だと思っているよ」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:50:02.44 ID:ycYJwo600
P「それからの大きな仕事といったら……、まずはお月見会か」
晶葉「ああ。夕美にウサミン、そして頼子とのお仕事だったな」
P「晶葉の作ったロボも凄かったけど……、一番は晶葉の頑張りだな」
晶葉「あれは……。私の才能と、何よりPの助力があったからだ」
P「ちゃんと、晶葉が真理に気付いたからさ」
晶葉「ああ……。良いLIVEをしたほうが勝つ、今でも忘れないよ」
P「そうだ。あれから、晶葉は格段と成長したからな。それに」
晶葉「それに?」
P「俺達は誰も欠けてはならない歯車だった、か」
晶葉「――っ!?///」カァァァ
P「これ以上は詮索しないでおくよ」
晶葉「そ、そうしてくれっ!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:52:54.44 ID:ycYJwo600
P「それから……、ひな祭りだな」
晶葉「葵や千鶴、泰葉に千佳との仕事か」
P「あの時は、不思議と自信のない晶葉だったな」
晶葉「いや、その……。私に似合ってるとは、最初は思えなかったんだ」
P「晶葉に似合うようにデザインしてもらったんだぞ?」
晶葉「……あまり自信がなかったんだ」
P「でも言ってたろ、私だって女子だということを忘れるなって」
晶葉「あれは……!」
P「俺は、ちゃんとわかってるよ」ナデナデ
晶葉「な、何をだ、助手?」
P「晶葉が可愛い女の子だってことをな」ナデナデ
晶葉「P……」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:55:08.22 ID:ycYJwo600
晶葉「P、あの時の約束……覚えてる?」
P「あの時?」
晶葉「ううん、なんでもない、忘れてくれ――」
P「大丈夫だ、晶葉。天才はもう、孤独じゃない」
晶葉「――P?」
P「俺がずっとそばにいる。晶葉、お前はもう一人じゃないんだ」
晶葉「……っ」ポロッ
P「どうした、晶葉――」
ギュッ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 22:57:57.46 ID:ycYJwo600
晶葉「……約束、本当にっ、覚えて……!!」ポロポロ
P「当たり前だろ。忘れるわけがないよ」ナデナデ
晶葉「P……!!君ってやつは、本当に……!!」グスン
P「よしよし、安心しろ晶葉。俺がずっと、一緒にいるからな」
晶葉「世界広しとはいえ、助手がつとまるのは……」ポロポロ
P「……ん?」
晶葉「P、君だけだ……!!P……、これからも、ずっと、一緒にいて……」ポロポロ
P「こちらこそ、ずっと一緒にいてくれ、晶葉。お前の助手で、本当によかったよ」ギュッ
晶葉「……う、うわぁぁぁぁぁん……!P、P……!!」ギュウウウ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 23:05:41.20 ID:ycYJwo600
晶葉「すぅ……すぅ……」スヤスヤ
P(抱きついたまま、泣き疲れて寝てしまったようだ)
晶葉「むにゃ……ふふっ……」ニコッ
P「……よしよし、俺がいるからな」ナデナデ
P「よいしょ……、っと。よし届いた。少しでも仕事しなきゃな」
P「頼子の衣装はこんな風に……うん、頼子に似合うだろう」
P「よし、。……晶葉の衣装イメージが描けたぞ。えーと、タイトルは……。そうだな」
P「ハッピー☆ジーニアス、これで行こう」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/07/27(土) 23:11:37.61 ID:ycYJwo600
ガチャッ
古澤頼子「お疲れ様です。……あら?」
晶葉「すぅ……すぅ……」スヤスヤ
P「うーん……仕事が……」ムニャムニャ
頼子(晶葉ちゃん……。Pさんにくっついて、二人でソファで寝てる……)
晶葉「……ありがと、P……」ムニャムニャ
頼子「……二人とも、とても仲良しですからね。ふふっ」
頼子「確かこの引き出しに、毛布が……。ありました」
P「晶葉……頼子……二人とも、似合ってるぞ……」ムニャムニャ
頼子「あら……?Pさん、何か手に……」
頼子「……ふふっ。晶葉ちゃんと一緒のお仕事かぁ……」
頼子「楽しみに待ってますね、Pさん。……では、お疲れ様でした」
ガチャッ
バタン
晶葉「P……、私は……」ムニャムニャ
ギュッ
晶葉「しあわせ、だよ……すぅ……」エヘヘ
おしまい
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/27(土) 23:21:53.32 ID:ycYJwo600
晶葉ちゃんはなんでもできる天才発明家だけど、
本当は、ただの純情な可愛い女の子だと思います。
人生初課金してお迎えできたので、晶葉ちゃんとお仕事に行ってきます。
もっと晶葉ちゃんのSSが増えることを願って。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/07/27(土) 23:24:19.25 ID:Oj0YIR8to
乙乙
晶葉は乙女だよね。万能便利でもあるけど、中学生だし可愛らしいところももっと見たい!
よかったです
アイドルマスター シンデレラガールズ シャッフル!! コミックアンソロジー (ガンガンコミックスアンソロジー)
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