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まゆP「ホモになるぞ!」武内P「その手がありました……ッ!?」

1: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:05:07.25 ID:JLhtp60R0

注意事項

・武内Pもの

・武内Pもの





ガチャ


蘭子「イフリートの息吹よ……(外熱かったです……)」

美波「お帰り蘭子ちゃん。蘭子ちゃんの服装だと大変だったよね」

蘭子「これは我が身を忌々しき太陽から守る装束なり。加護であって呪いではない(確かに熱いですけど、肌が焼けずにすむんですよ)」

李衣菜「あー。この前ノースリーブで外ぶらついて、みくに怒られちゃったよ。跡がついたらどうするんだにゃ! って」

美波「ふふ。みくちゃんらし――あら?」


<SAY☆ いっぱい♪ 輝く~♪ 輝く、星になれ♪


蘭子「むむ。あの使い魔は、もしや我が友の」

美波「ええ。プロデューサーさんの携帯ね」

李衣菜「さっきまで部屋にいたんだけど、忘れちゃったのかな?」


<運命のドア開けよう♪ いーま、未来だけ見上げて♪


蘭子「どど、どうするんですか?」

李衣菜「え? そりゃあこんだけ鳴り続けているんだから、出た方がいいんだろうけど……」

蘭子「わ、我らと我が友の絆といえど、無断で使い魔を行使するのは――」

美波「相手はまゆPさんね。……大事な用件かもしれないし、プロデューサーさんなら事情を話せばわかってくれるわ」


<そっと 鏡を覗いた――ッ


美波「もしもし。シンデレラプロジェクトの新田美波です」

まゆP『あれ? すみません、番号を間違え――』

美波「いえ、これはプロデューサーさんが携帯を部屋に置き忘れたようなので、急ぎの用件だったらいけないと思い代わりに出ました」

まゆP『ああ、そういうわけか。別に急ぎの用件じゃないからまた後でかけなおすよ』

美波「はい、そのようにお願いします」

まゆP『ありがとうね。じゃあ』


ピッ――プー、プー……


美波「……フー」





新田美波
http://imcgdb.info/card-img/2409801.jpg

神崎蘭子
http://imcgdb.info/card-img/2534702.jpg

多田李衣菜
http://imcgdb.info/card-img/2519602.jpg
 
アイドルマスター シンデレラガールズ 佐久間まゆタペストリー

2: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:05:58.46 ID:JLhtp60R0

蘭子「しゅ、終幕か……?」

李衣菜「あー、美波さんがいて良かった。仕事の話だったらって考えると、私じゃ怖くて出れないよ」

蘭子「し、然り!」

美波「私だって相手が知っている人じゃなかったら出れなかったから。って、あれ?」

李衣菜「どうし――え?」

蘭子「何事――――――――わ、我が友?」

李衣菜「う、うん。この待ち受けの画像、プロデューサーだね」

美波「……」

蘭子「わわ、我が友が……なぜ、同胞(まゆP)と肩を組み合っているのだ?」

李衣菜「な、仲が良いんだよ」

蘭子「かか、顔……近く……近すぎませんか?」

李衣菜「ど、同期で一番の仲良し……だから」

蘭子「……わざわざ、それを……待ち受けに?」

李衣菜「ま、まあうん。普通は……恋人と、だよね」

蘭子「…………我が友」ガクッ

李衣菜「蘭子ちゃん? 蘭子ちゃんしっかり!」

美波「……」

美波(プロデューサーさんが……ホモ?)

美波(いえ、それは無い。蘭子ちゃんの無邪気な甘え方にイヤらしい目で見ちゃいけないと必死になってたし、なんだかんだで脇が甘い李衣菜ちゃんのエッチなところを見て動揺したことが何度もある)

美波(じゃあなんでこんな待ち受けを? 場所は……独身男性の一人暮らしってこんな感じなのかな? 多分まゆPさんの部屋。ビール缶とおつまみも写ってるし、宅飲みして酔っぱらった勢いで撮った? でもそれを待ち受けにする理由にはならない)

美波(そもそもなんでプロデューサーさんは携帯を忘れたの? そんなことこれまで一度も無かったし、待ち受けを人に見られたくないモノにしているなら特に気をつけるはず)

美波(ということは――見られたくないんじゃなくて、見せたかった)

美波(つまり――)


この時美波の脳髄に電流が走る!!!


3: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:06:53.97 ID:JLhtp60R0

~ホワンホワンホワン~



まゆP『やって、やってらんねえんだよ俺は!』ヒック

武内P『落ち着いてくださいまゆP』

まゆP『これぇが落ち着いていられか! 俺がこれまで何度我慢できずにまゆに手を出しそうになったと思う!?』

武内P『たったの三回ですよ……今週はまだ』

まゆP『最初っからカウントしようとしたら多すぎてわからねえ始末だ! お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのかってか? アハハハハハハッ!』

まゆP『ハハ――――ははは、は』涙ポロポロ

武内P『まゆP……』

まゆP『かわいいんだよぉ。理想のお嫁さんなんだよぉ。けど信じてくれ! 俺は、俺は決して下心があってまゆをスカウトしたわけじゃないんだ! こんなにいい娘なら間違いなくトップアイドルになれると思ったんだ! 輝くステージの上で楽しんでほしいと思ったんだ!』

武内P『わかって……わかっています』グス

まゆP『なんだか妙に距離が近いなとか、でも信頼してくれるんだから期待に応えなきゃとか見当違いなこと考えてて……気づいたらまゆのまゆに絡め取られちまって、アイツの一挙一動に目が奪われる始末』

まゆP『二人っきりになってしまうと触れるか触れないかのもどかしい距離を保ちながら、甘い声で、俺だけを見ながら囁いて……無意識に手がまゆを抱きしめようとしてしまって、咄嗟にそれを抑えるんだ。そしてそれをまゆは見逃さないんだよ!!!』

まゆP『固まった俺の手を優しく握りしめて、“我慢しなくていいんですよ?”って』

武内P『うっ……く』ポロポロ

まゆP『そのまま抱きしめて! アイドル衣装着たまま押し倒して! そのまま最後までしたいって衝動で頭いっぱいになって何が悪い! まゆは俺の理想の体現で、そのまゆが好きにしていいって言ってくれてるんだぞ!』

武内P『それでも……それでも、いけないんです』

まゆP『……ああ、オマエの言うとおりだ。まゆは俺の担当アイドルで、そのうえ未成年。手を出すなんて倫理的にも法律的にも許されない。それに俺なんかを慕っているのも、しょせんは若気の至りにすぎないんだから』

武内P『はい』

まゆP『なんかさ、武内』

武内P『わかります。性欲って、邪魔ですよね』

まゆP『……お前も?』

武内P『佐久間さんは十六歳です。そして貴方のことを好きだと言いながら甘えようとしています。それにいけない考えを持ってしまうのは男として仕方ありません』

武内P『私は……私なんかは最低です。佐久間さんより年下で、ただ私をプロデューサーとして信頼してくれているアイドルたちを、一瞬とはいえ汚れた目で見てしまって……』

まゆP『いや……オマエんとこの娘たちも大概だと思うけど』

武内P『うちの子たちをバカにしないでくだしゃい!』ガタン

まゆP『オマエもだいぶ酔ってんな……』

武内P『ヒック』

まゆP『しかしどうしたもんか。去勢は本当の本当に最終手段だとして……そうだ!』

武内P『何か良い手が?』

まゆP『武内! 俺たちホモになるぞ!』

武内P『その手がありました……ッ!?』





佐久間まゆ
http://imcgdb.info/card-img/1515002.jpg


4: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:07:35.09 ID:JLhtp60R0

まゆP『ホモになりさえすれば、まゆもきっと俺のことを諦めて目を覚ましてくれる!』

武内P『ホモになりさえすれば、アイドルの皆さんを汚れた目で見ることもなくなります!』

まゆP『……で、どうやったらホモになれるんだ?』

武内P『……わかりません。私の周りには同性愛の方はいませんので』

まゆP『ん~。じゃあとりあえずホモのフリだけするか。武内、こっち寄って』

武内P『はい』

まゆP『もっと近う寄れ。この二人ホモなんだとユリユリが正気を失うぐらい』

武内P『は、はあ』

まゆP『よしよし。じゃあこのまま頬を寄せて――よし!』カシャッ

武内P『どうですか?』

まゆP『おお、うまい具合に撮れた! あとはこれを待ち受けにしてと』

武内P『なるほど。写真を撮るだけなら悪ふざけですみますが、携帯の待ち受けにまでするのは怪しすぎますね』

まゆP『あとはまゆがこれを見るように仕向ければよし、と』

武内P『しかし……まゆPの方はこれで解決できるかもしれませんが、私がアイドルの皆さんを汚れた目で見てしまう問題は』

まゆP『何言ってんだオマエ? それだってオマエがホモだと勘違いさせればだいぶマシになるんだぞ』

武内P『……?』

まゆP『ああ、いいからいいから。とりあえずオマエもホモだと思われとけ』

武内P『は、はあ。いまいち釈然としませんが……はい、私も待ち受けをさっきの画像にしておきました』

まゆP『よし! じゃあさっそく明日やるぞ! なるべく自然な形で気づいてもらうために、わざと携帯忘れた所を鳴らして出てもらって――』





美波(……ということがあったんだろうなあ)


>>9��,98%正解





大西由里子(ユリユリ)
http://pbs.twimg.com/media/Cd660WGUIAE2c9l.jpg


5: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:08:31.28 ID:JLhtp60R0

美波(それにしてもまゆPさん、なんて浅はかな。そんなことしたらまゆちゃんが何をするのか、酔いが覚めてから気づかな――あ、もう気づけないぐらい追い詰められたんだ)

美波(例えば――)



~ホワンホワンホワン~



美波『プロデューサーさん。今度のイベントのことでお聞きしたいことがあるんですが』

武内P『あの……新田さん』

美波『はい、なんでしょう』

武内P『その……少し距離が近くないでしょうか?』

美波『そうですか?』

武内P『今にも肩が触れそうな距離は、少し』

美波『でもアーニャちゃんとはいつもこんな感じですし』

武内P『同性の、それも親しい友人なら問題はないでしょう。しかし私は――』

美波『でもプロデューサーさんは、男の人が好きなんですよね?』

武内P『え? ……あっ、はい!』

美波『私たちに手を出すことが無くて、とても信頼できる人の近くに寄るのは、そんなに変でしょうか?』

武内P『そ、そうかもしれませんが……事情を知らない人が見れば誤解されてしまいます』

美波『今は二人きり……ですよね?』

武内P『そ、そうではありますが……』

美波『あの、ひょっとして女性に……いえ、私がそばにいると不快に。す、すみませんでした!』

武内P『そ、そのようなことはありません!! 突然のことに驚いただけです』

美波『本当……ですか?』

武内P『本当です。むしろ私などをそこまで信頼していただけて、嬉しいぐらいです』

美波『もう、プロデューサーさんったら♪』ムギュウ

武内P『に、新田さん?』

美波『ウフフ。パパと弟以外の男の人に、初めて抱きついちゃいました。固くって弾力があって……それに、この匂い。これが男の人なんですね。なんだかクセになるかも』

武内P『』

美波『どうしましたプロデューサーさん? 固くなっちゃって』

武内P『か、硬くなど!?』

美波『え……?』

武内P『あ、いえ。何でもありません』前カガミー

美波『何でもないって、様子がおかしいですよプロデューサーさん』

武内P『本当に、本当になんでもないんです!』

美波『でもさっきから体が倒れそうになってるじゃないですか! 肩を貸しますからソファまで行きましょう』

武内P『や、やめ――』

美波『もう、意固地にならないで――――え?』


【武内君の実年齢の数字】センチのP<コンニチハ


6: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:09:22.40 ID:JLhtp60R0

武内P『』

美波『これって……もしかして、プロデューサーさんの?』

武内P『……ハッ!?』

美波『プロデューサーさん。同性愛じゃなかったんですね』

武内P『実は……はい』

美波『良く考えてみれば私たちが勝手に誤解したようなものでした。けど……そうとは知らず、私ったら』

武内P『わ、悪いのは私です。本当に申し訳ありません』

美波『でも私のせいで、そ、その……そんなに大きく』

武内P『え、あ、いえ。これは、何と言いますか』

美波『プロデューサーさん。美波で……興奮してくれたんですね?』

武内P『に、新田さん……?』

美波『なんででしょう? 良くわからないんですが、何だか嬉しいんです。あの真面目で優しいプロデューサーさんが、私に興奮してくれたことが』

武内P『その……いったん離れ――』

美波『……やーです♪』

武内P『!!?』

美波『美波のせいでそんなに大きくなってしまったんです。責任……とらせてください』

武内P『お、落ち着いてください新田さ――アッ』

美波『……すごく、熱いんですね。話で聞いて、想像していたのよりもずっと』

美波『大丈夫ですよプロデューサーさん。初めてだけど、大学の友達に聞いたことがありますから。ね♪』サワサワ


7: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:10:07.19 ID:JLhtp60R0

美波(――という具合に、もっていくことが私ならできる)

美波(できるんだけど……)チラッ

蘭子「わ、我が友ぉ……我が友ぉ」グス

李衣菜「……」

美波(よりによって一緒にいたのがキュートの中のキュートの二人。プロデューサーさんが同性愛だなんて誤解、私が放っておいてもすぐにばれるけど、それまでの間に二人がどれだけ傷つくか)

美波(プロデューサーさんを一気に攻め落とす絶好の機会だけど……うん、今回はいいや。それに私は別に、アーニャちゃんと蘭子ちゃんの次でも――)





???「なぜ諦める必要があるんです?」





美波「……ッ!?」

???「美波さんもあの蘭子ちゃんの天使な性格は知っていますよね? 闇の深さと愛の重さで暗く蠢く正妻戦争を、蘭子ちゃんでは勝ち抜くことはできません」

???「となればプロデューサーさんは必ず誰かの手に落ちる!!」

???「それでいいんですか!! 美波さんほどのアイドルが何を迷っているんですか!」

???「奪いとれ! 今は悪魔がほほえむ時代なんですよ!!」


カッ!!!


美波「……卯月ちゃん、さっきからなんで後ろからジャギのセリフを言ってるの?」

卯月「あ、気づかれちゃいました」

美波「私を煽って、それでどうするつもり――かは、聞くまでもないか」

卯月「……ねえ美波さん。皆に振り回される中で理性と情欲の狭間で葛藤するプロデューサーさんをどう思いますか?」

卯月「きっとどれだけ葛藤していても、私たちの前ではそれを必死になって隠そうとして……でも隠し切れないんですよ」

卯月「私は、そんな状態のプロデューサーさんの逃げ道を塞ぎながら、思いっきり甘えたいんです!!」

美波「え?」

卯月「ん?」

美波「あ、ごめんなさい。私はプロデューサーさんに甘えてもらいたい……というより、頼ってほしい派だったから」

卯月「あー、そっちだったんですね。でも私は、プロデューサーさんに王子様みたいに守ってもらって……もう、何言わせるんですかっ」

美波「王子様ー。貴方のお姫様、魔女より危険ですよー」

卯月「そんなー、美波さんひどいです」





島村卯月
http://imcgdb.info/card-img/1527202.jpg


8: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:10:54.07 ID:JLhtp60R0

美波「……卯月ちゃん、私を煽るのに失敗したのにずいぶんと余裕があるみたいだけど」

卯月「え? 私は美波さんを煽るつもりなんて、まったくありませんでしたよ」

美波「……まさか! 二人とも!?」


シーン……


美波「くっ……」

卯月「私も美波さんとのお話に夢中だったから二人の会話は聞き取れませんでしたけど、李衣菜ちゃんと蘭子ちゃんなら美波さんに相談しようにも私と話し込んでいたから、二人で部屋を出て行っちゃいました」

卯月「二人ともどこに行ったんでしょうか? いきなりプロデューサーさんのとろこへ行く……というのは二人の性格から考えられないから、みくちゃんかアーニャちゃん、それとも夏樹さんの所に相談でしょうか? どちらにしろ話が広がりますね」

美波「卯月ちゃん、最初から時間稼ぎが目的で!」


タタタタタッ


卯月「さて、うまく美波さんを巻き込むことができました。後はプロデューサーさんの近くに隠れながら楽しんで、最後のおいしいところを――アレ?」


タタタタタッ


美波「……卯月ちゃん」

卯月「どうしたんですか? 早く二人を見つけないとたいへんなことになりますよ」

美波「……その様子だと、これは卯月ちゃんにとっても想定外みたいね」

卯月「え……ま、まさか!?」


この時卯月のへそ下辺りに電流が走る!!


9: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:11:45.88 ID:JLhtp60R0

~ホワンホワンホワン~



蘭子『わ、我が友ぉ……我が友ぉ』グス

李衣菜『……』

李衣菜『だ、大丈夫だよ蘭子ちゃん。何の問題もないよ』

蘭子『ほえ?』

李衣菜『あのね、前になつきちが言ってたんだ。自分の生活がかかっているのに、私たちアイドルのために常務に逆らったプロデューサーはロックだって』

蘭子『う、うむ』

李衣菜『そして由里子さんも言ってたんだ』

蘭子『ふ、腐敗を扱う者がなんと?』

李衣菜『ロックはホモだって』

蘭子『』

李衣菜『プロデューサーはロック! ロックはホモ! つまりプロデューサーはホモ! プロデューサーがホモなのは自然の流れ。蘭子ちゃんも驚いたかもしれないけど、優しく受け入れ――ら、蘭子ちゃん?』

蘭子『う――う、うう』ポロポロポロ

李衣菜『その……身近な人が同性愛でビックリしたかもしれないけど。別に悪いことしてるわけじゃないんだからさ』

蘭子『そ、そのようなこと我は認めぬ。我が友は、我が魔道を共に歩み……グス』

李衣菜(え、ええ~? 蘭子ちゃん、プロデューサーに懐いていたんじゃなくて、本当に好きだったんだ。ま、まずいよ。美波さんはいつの間にか卯月ちゃんと真剣な顔して話し合っているし、みくはここにいないし。と、とにかく蘭子ちゃんを泣き止ませるには……)

李衣菜『ロック!』ピコーン♪

蘭子『我が友ぉ……』

李衣菜『あー、そういう意味だったんだ。でも大丈夫だよ蘭子ちゃん。プロデューサーなら間違いなく蘭子ちゃんを大切にしてくれるから!』

蘭子『し、しかし……』

李衣菜『いい蘭子ちゃん? プロデューサーはロックの中のロックなんだよ』

蘭子『……?』

李衣菜『つまり! 相手が男か女かなんてこだわらない! 来る者拒まず!』

蘭子『な、なんと……っ!?』


10: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:12:30.09 ID:JLhtp60R0

李衣菜(……あれ? なんか私、勢いでとんでもないこと言っちゃってるような。まあいいか! 蘭子ちゃん泣き止んだし)

蘭子『さ、さすがは魔王である我と共に歩む者。器が大きい。しかし! ……しかし(な、なんだかすごいです。けど……けど)』

蘭子『我とその……ぎ、儀式を行っていないのに他の有象無象と結ぶなど、許されぬ!(私には何にもしてくれないのに、他の人にそんなことするなんて許せません!)』

李衣菜『おお~。蘭子ちゃん、女だねえ』

蘭子『これより出陣する! 共に参ろう!(プロデューサーのところに一緒に行きますよ!)』

李衣菜『はーい、行ってらっしゃ――え、私も?』

蘭子『ひ、一人じゃ怖いですし……美波さん、なんだか真剣な表情で卯月さんと話してて……』

李衣菜『え、いやそう言われても……ロック!』ピコーン♪

蘭子『?』

李衣菜(別に私たち二人で迫ったところで、プロデューサーは本当はホモなんだから問題ないじゃん! うん、それになんだかプロデューサーがホモだってことを受け入れて落ち着いて考えてみると、何だか腹が立ってきた。プロデューサーが原因なんだから、プロデューサーの胸板とかお尻さわってストレス発散させてもらおう!)

李衣菜(……うん、すごく身勝手な発想だけど、プロデューサーはホモだから、私たちにサワサワされてもそんなに気にしないはず!)

李衣菜『うん、わかったよ蘭子ちゃん。李衣菜お姉ちゃんにドンッと任せない!』

蘭子『むふー!』

 



卯月「――ということがあった!?」


>>9��,98%正解


11: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:13:27.54 ID:JLhtp60R0

卯月「つまり今二人はプロデューサーさんのところに!?」ダダッ

美波「行かせはしない!」ガシッ

卯月「美波さん!?」

美波「蘭子ちゃんが、勘違いしてとはいえ勇気を出してプロデューサーさんに告白してるの! 邪魔なんかさせない!」

卯月「邪魔なんかするわけありません!!」

美波「……え?」

卯月「プロデューサーさんは蘭子ちゃんのことを、誰よりも無垢で純粋に自分のことを慕ってくれている天使だと思っているんですよ! だからうっかり蘭子ちゃんのエッチでカワイイ姿を見て劣情を覚えると、すさまじい罪悪感に襲われるんです」

卯月「そんな蘭子ちゃんに告白され、その勢いのまま押し倒されそうになった時のプロデューサーさんは――――間違いなく、この世の終わりのような顔をします!!」

卯月「あ、嗚呼――へそ下辺りがむずがゆい……っ!!」

美波「うわあ」

卯月「私はその光景を見るだけでいいんです! 別に先を越されても、最後に私の横にいてくれればいいんです!」

美波「ジャギの次はラオウって……ハァ」

卯月「さあ行きましょう美波さん! 他の人が気づいて邪魔しないように、工作のお手伝いしますから!」

美波「うーん。まあ蘭子ちゃんにとっても卯月ちゃんにとっても、良い結果になりそうだからいいけど……あれ?」

美波(何か忘れているような……何だろう?)





蘭子「わ、我が友よ! これからは汝の欲望は我が全て受け止めてみせる! い、今こそ解放の時!」

武内P「かか、神崎さん落ち着いてください! 多田さんも手伝ってくださ――多田さん!?」

李衣菜「」

李衣菜(……なんで、プロデューサーおっきくなってんの? ホモなのに?)





~おしまい~


12: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:14:17.24 ID:JLhtp60R0

~おまけという名のわかりきった結末~



まゆP「ま、まゆ。離れようか」

まゆ「え、どうしてですか?」ギュウウウ

まゆP「どうしてって、当たり前だろ。付き合ってもいない男女がくっつくのはおかしいし、特にオマエはアイドルなんだから」

まゆ「でもプロデューサーさんはホモなんですよね?」

まゆP「お、おう」

まゆ「まゆはプロデューサーさんにこうやって甘えると、すごく元気がもらえるんです。プロデューサーさんはまゆがこうしてもホモだから変な考えを持ったりしませんよね? 何の問題もないじゃないですかぁ」

まゆP「まま、待て。確かにそうなんだが、他の人が見たら誤解――」

まゆ「今は二人っきりじゃないですか。慌てて変なプロデューサーさん。まさか……」

まゆ「ホモだっていうのは嘘?」

まゆP「そ、そんなことないぞ! 俺はホモだからな! まゆにこうやってくっつかれても何とも感じないぞ!」

まゆ「じゃあ試してもいいですよね♪」

まゆP「た、試すってな――あ、止め!」

まゆ「プロデューサーさんの胸……暖かい。それにドクンドクンって鼓動が聞こえます。嘘ついたらダメじゃないですかぁ」

まゆP「と、突然だったからびっくりしただけだよ。まゆは悪い子だなあアハハハハハ」

まゆ「……チュ」

まゆP「!!?」

まゆ「ンチュ……ああ、アゴの下、喉のライン。下から見上げてたら、まゆ、我慢できなくなってきました」

まゆP「ま、まゆ?」

まゆ「プロデューサーさんの汗……とってもおいしくて、良い匂いです」

まゆP「ハハ、ハハハハハ。そ、そんなはずはないぞ? いったん離れて落ち着こう、な?」

まゆ「……離れて、いいんですか?」

まゆP「当たり前――――クッ!?」

まゆ「これはなんでしょう? まゆのお腹に、硬くて熱いのが、ドクンドクンって動きながら当たってます」

まゆP「ま……まゆ。離れ、離れて……が、我慢が」

まゆ「プロデューサーさんってばいけない人。まゆに嘘をついて、担当しているアイドル……それも未成年のお腹に、こんなモノを当てちゃって」

まゆP「まゆ……まゆ、まゆ、まゆ」

まゆ「はぁい。貴方のまゆですよ。貴方のまゆは、貴方がいけない人でも受け入れます。例え――」

まゆ「世間に許されないことをしてしまっても、まゆだけは全て受け入れますから」

まゆP「ま、まゆうううううううううううううぅ!」ガバッ

まゆ「キャッ! もう、乱暴なんですから。でも、もっと乱暴にしてもいいんですからね」

まゆP「まゆぅ、まゆ……う、うううううぅ」ポロポロ

まゆ「よしよし、大丈夫です。悲しいのは、罪悪感を覚えて苦しいのは今だけです。悲しみと苦しみを和らげるために、まゆのこと――好きにしてください」

まゆ「うふふ」





まゆ「うふふふふふふふふふふふふふ」





~Happy End~


13: ◆SbXzuGhlwpak 2017/08/15(火) 15:15:19.70 ID:JLhtp60R0

最後まで読んでいただきありがとうございました。

前回に引き続きホモネタだけど、私はホモじゃありません。
武内君ホモネタのストックはまだまだあるけど、私はホモじゃありません。
SSRが七回連続してキュートアイドルで運営からホモって言われているような気がするけど、私はホモじゃありません。

私はどこにでもいる多田野プロデューサー兼適合者です。
ホモネタがこんなにも似合う武内さんサイドに問題がある。


次はシンフォギアを一年ぶりに書きます。
4期とXDで毎日新鮮かつ豊富なフォニックゲインを得てしまって書かざるをえない。

【シンフォギアSS】未来「クリスって甘えるの下手だよね」クリス「なっ……!?」




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