1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:20:52.936 ID:KXGts0cK0
ヴィーネ「私気づいたの、もう私の力じゃガヴを更生させることはできないって」
ガヴリール「あーうん」
ヴィーネ「だからね、いっそのこと私がガヴのお嫁さんになってダメダメなガヴを支えてあげるのが私に出来る精一杯のことだと思うの」
ガヴリール「いやおかしいだろそれは」
ヴィーネ「でも、それは私が勝手に決めていいことじゃない……ガヴに更生したいって気持ちがあるなら、私はそれを応援する」
ガヴリール「ないけど」
ヴィーネ「さぁ、どっちにするの?選んで」
ガヴリール「いやどっちも嫌だよ……」
ヴィーネ「選べ」ギロッ
ガヴリール「ひっ!は、はいっ!」
ヴィーネ「どっち?」
ガヴリール(ど、どっちも嫌だけど……更生なんかするのに比べたら、ヴィーネに甘やかされて生きていく方が……)
ガヴリール「……わ、わかった、ヴィーネと……その……」
ヴィーネ「結婚するのね!」
ガヴリール「……う、うん……///」
ヴィーネ「あはは、やったやった!今日から私は天真=ヴィネット=エイプリル!うふふふふ♪」
ガヴリール(なにこいつこわい……)
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:24:05.751 ID:KXGts0cK0
ラフィエル「いい結婚式でした……///」グスン
サターニャ「ガヴリール!ヴィネット!幸せになりなさいよね!///」グスン
ヴィーネ「ありがとうサターニャ、私達絶対幸せになるからね!/////」
ガヴリール(どうしてこうなった……)
ヴィーネ「ほら、ガヴもなんか言うことあるでしょ!」
ガヴリール「え……あー、えっと、これからもよろしく」
マスター「お2人とも本当におめでとう、私も感動してしまったよ」
ヴィーネ「マスターさん……」
ガヴリール「あー、私今日でバイトやめるんで」
マスター「ええっ!?」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:26:04.101 ID:KXGts0cK0
ヴィーネ「ねぇガヴ、私達ほんとに夫婦になったんだね……///」
ガヴリール「あー、そうだな……ほんとに……」
ヴィーネ「……そっか、夫婦なんだからガヴなんて呼び方変よね……今日から『あなた』って呼ぶわね?」
ガヴリール「ええっ!?い、いいよいつも通りで……」
ヴィーネ「ダーメ!ふふ、あ・な・た♥」スリスリ
ガヴリール「うわぁ……」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:29:57.829 ID:KXGts0cK0
ガヴリール(こうして私とヴィーネの結婚生活が始まった)
ヴィーネ「あなた、朝よ」ユサユサ
ガヴリール「ん……あれ、もう11時じゃん……」
ヴィーネ「あなたは夜ふかしさんだからこのくらい寝られた方がいいでしょ?」
ガヴリール「あー、うん、ありがたいけど……」
ヴィーネ「朝ごはん……お昼ごはんかしら?まあどっちでもいいよね、出来てるから一緒に食べよ」
ガヴリール「うん……」
ガヴリール「……あれ、私の箸は?」
ヴィーネ「箸なんていらないでしょ?」
ガヴリール「いやいるけど」
ヴィーネ「何言ってるの、私が食べさせてあげるから♥」
ガヴリール「えええ……」
ヴィーネ「ほらあなた、あーん♥」
ガヴリール「あ、あーん……」モグモグ
ヴィーネ「おいしい?」
ガヴリール「……おいしい」
ヴィーネ「本当?よかった!ほら、こっちも食べて?あーん♥」
ガヴリール(ほんとにおいしいな……)モグモグ
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:32:32.029 ID:KXGts0cK0
ガヴリール(そろそろ風呂入るかな……)
ヴィーネ「あなた!お風呂入ろう?」
ガヴリール「な、なんで分かったの……」
ヴィーネ「あなたの行動パターンは把握してるもの!」
ガヴリール「そ、そう……」
ヴィーネ「体洗ってあげるね?」シャワーッ
ガヴリール「い、いいよ自分でやるから……」
ヴィーネ「ダーメ!あなたは私に甘えてればいいんだよ♥」ゴシゴシ
ガヴリール「……」
ヴィーネ「ほんとに綺麗な体ね……」ゴシゴシ
ガヴリール(……どうしよう、気持ちいい……)
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:35:15.473 ID:KXGts0cK0
ガヴリール「……ヴィーネ、そろそろ寝よ」
ヴィーネ「え!ネトゲしないの?」
ガヴリール「いや……私が起きてる間ヴィーネまでずっと起きてるし、なんか悪いから……」
ヴィーネ「別にそんなのいいのに、あなたのためなら全然平気よ♥」
ガヴリール「いいから寝よう」
ヴィーネ「そう?じゃあ寝よっか」
ヴィーネ「ねんねんころりよおころりよ♪」トントン
ガヴリール「子守唄なんかいいのに……」
ヴィーネ「ううん、私がやりたくてやってるの!」トントン
ガヴリール(……あー、でも気持ちいい……)ウトウト
ガヴリール「……zzz」
ヴィーネ「あら、寝ちゃった……ふふふ、かわいい……♥」チュッ
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:38:07.087 ID:KXGts0cK0
ガヴリール(すっかりヴィーネとの生活にも馴染んでしまった)
ヴィーネ「あーん♥」
ガヴリール「あーん」
ガヴリール「ねぇ、ヴィーネって1日中私のお世話してくれてるけどさ……」
ヴィーネ「うん?」
ガヴリール「お金とか、どうしてんの?」
ヴィーネ「ああ、心配しないで?魔界からの仕送りがなぜか増えたの!」
ガヴリール「え……あっ」
ガヴリール(天使の私を堕落させてるからか……)
ヴィーネ「ふふ、きっと私たちのことを祝福してくれてるのね♥」
ガヴリール「……そうだね」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:41:25.299 ID:KXGts0cK0
サターニャ「ガヴリールー!ヴィネットー!遊びに来たわよ!」
ラフィエル「私もいますよー♪」
ヴィーネ「はーい!いらっしゃい、上がって上がって?」
サターニャ「なんか久しぶりねーこの感じ」
ラフィエル「そうですねぇ、おふたりが結婚されてから4人で遊ぶことも減りましたし……」
ヴィーネ「そうね、私も嬉しいわ!」
ガヴリール「おーお前ら」
サターニャ「あれ!?ガヴリールがこの時間に起きてる!!」
ラフィエル「珍しいこともあるものですね~」
ガヴリール「いいだろ別に」
ヴィーネ「うちの人、なんか最近早起きなのよ」
ガヴリール(ヴィーネと一緒の時間を増やしたいから……なんて言えない)
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:44:07.156 ID:KXGts0cK0
ヴィーネ「ご飯できたわよー!」
ガヴリール「私も運ぶの手伝うよ」
ヴィーネ「えっ?いいよ、あなたは座ってて?」
ガヴリール「いや、私達夫婦なんだからそれくらいするよ……」
ヴィーネ「えっ!?/////」
サターニャ「うわぁラブラブ、あんまり見せつけないでよねー?」ニヤニヤ
ラフィエル「いいですねぇサターニャさん、私なんだか羨ましくなってきちゃいました♥」
ヴィーネ「さ、さぁ!ご飯にしましょ?いただきます!」
ラフィサタガヴ「「「いただきまーす!」」」
ヴィーネ「じゃああなた、あーん♥」
ガヴリール「あーん」
サターニャ「えっ」
ラフィエル「こ、これは……」
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:45:51.836 ID:KXGts0cK0
サターニャ「あんた自分で食べなさいよ」
ガヴリール「あー、うん、そう思ってるんだけど……」
ヴィーネ「私が食べさせてあげたいから食べさせてるの!別にいいでしょ?」
サターニャ「……まぁ、2人のことだし、私が口出したりはしないけどさ……」
ラフィエル「サターニャさん、あーん♥」
サターニャ「私はしないわよ!!/////」
ガヴリール「あーん」
ヴィーネ「はいはい、あーん♥」
ガヴリール(……幸せ……)モグモグ
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:48:07.323 ID:KXGts0cK0
サターニャ「じゃあね2人とも」
ラフィエル「また来ますね!」
ヴィーネ「うん、いつでも遊びに来てね?」
サターニャ「ガヴリール!あんたヴィネットにあんまり迷惑かけるんじゃないわよ?」
ガヴリール「わーかってるよ、なんでお前に言われなきゃいけないんだよ」
ヴィーネ「ふふふ、迷惑だなんて思ったこと一度もないよ?」ナデナデ
ガヴリール「ん……///」
ラフィエル「あらあら♥」チラッ
サターニャ「ちょ!まさか私にするつもりじゃないでしょうね!?」
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:50:08.329 ID:KXGts0cK0
ヴィーネ「帰っちゃったね」バタン
ガヴリール「うん」
ヴィーネ「……ねぇ、あなた?」
ガヴリール「なに?」
ヴィーネ「4人でワイワイやるのも楽しいけど……ふふ、私やっぱりあなたと二人っきりが幸せ」ギューッ
ガヴリール「……私もだよ、ヴィーネ……///」
ヴィーネ「ほんと?///」
ガヴリール「ほんと……///」
ヴィーネ「……えへへ、だいすき……///」チュッ
ガヴリール「んっ……///」
54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:52:00.995 ID:KXGts0cK0
ガヴリール「い、行くよ……?///」
ヴィーネ「いいよ、来て……///」
ガヴリール「……っ///」
ヴィーネ「んっ……!///」
ヴィーネ「……はぁ、はぁ……////」
ガヴリール「ふー、ふー……///」
ヴィーネ「……あなた……///」チュッチュ
ガヴリール「ヴィーネ……///」チュッチュ
59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:55:06.617 ID:KXGts0cK0
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「……最近」
ヴィーネ「あの自堕落だったガヴリールが、自主的になにかすることが増えた」
ガヴリール「ごちそうさま、お皿洗ってくるよ」
ヴィーネ「えっ?いいのに……」
ガヴリール「これ洗濯物?干しとくね」
ヴィーネ「そ、それ私がやるから……」
ガヴリール「買い物行ってくるよ、何かいる?」
ヴィーネ「い、いいってば!あなたは家で寝てて!」
ヴィーネ「……なんで?」
ヴィーネ「私じゃ、不十分なの?」
ヴィーネ「全部私に任せてくれればいいのに……」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「……私から、離れようとしてる……?」
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:57:20.283 ID:KXGts0cK0
ガヴリール「ヴィーネ、部屋の掃除しとこう……」
ヴィーネ「そんなのいいから!あなたは寝ててって言ってるでしょ!!」
ガヴリール「えっ……」
ガヴリール「……ヴィーネ……」
ヴィーネ「なに?私あなたのして欲しいことならなんだってするよ、言ってみて?」ニコッ
ガヴリール「……な、なんでもない」
ヴィーネ「え……なんで……?言ってよ、言いなさいよ……!言え!!言えよ!!」
ガヴリール「えっ!?ちょ、まっ、違……!」
71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 02:59:44.890 ID:KXGts0cK0
ヴィーネ「……これで安心ね」ガチャッ
ガヴリール「……」
ヴィーネ「ほっとくと何するか分かんないんだから……手錠の鍵、私が持ってるから、勝手に外さないでね」
ガヴリール「……うん」
ガヴリール(最近、ヴィーネの様子がおかしい)
ガヴリール(なんだか、焦ってるというか……)
ガヴリール(怒鳴ったり、怒ることもすごく多くなった)
ガヴリール(私は、ヴィーネのこと……愛してるのに……)
ガヴリール(……私がダメな天使だから、私がなにかすると怒るのかな……)
ガヴリール(……)
ガヴリール(……でも、私もヴィーネの為になにかしてあげたい……だって、夫婦、だし……)
76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:01:23.710 ID:KXGts0cK0
サターニャ「ヴィネットー!ガヴリールー!」
ヴィーネ「……何しに来たの」ギロッ
サターニャ「ひっ!?」
ヴィーネ「今忙しいの、用がないなら帰って」
サターニャ「ご、ごめんなしゃいいい!!!!」ピューン
ヴィーネ「……チッ」
ガヴリール「ヴィーネ、今の……」
ヴィーネ「ん?ああ、ただのセールスよ……気にしないで、あなたは私だけ見てればいいから」ニコッ
ガヴリール「……」
82: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:03:06.914 ID:KXGts0cK0
ラフィエル「えっ、ヴィーネさんの様子がおかしい?あーん」
サターニャ「あーん、はむ……もぐもぐ、ごくんっ……ぷは、そーなのよ!」
ラフィエル「どうおかしいんですか?」
サターニャ「なんかすっごい怒ってて……ツノ生えてそうな勢いだったわよ、あーん」
ラフィエル「あーん、もむもむ……それは心配ですねぇ」
サターニャ「でしょ?」
92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:07:26.574 ID:KXGts0cK0
ガヴリール「……」
ラフィエル《ガヴちゃん、聞こえますか?》
ガヴリール「!ラフィ……」
ラフィエル《なんだかお家に近づけなさそうな雰囲気なので、テレパシーで話しかけてます》
ガヴリール《……何の用?》
ラフィエル《ヴィーネさんと、何があったんですか?》
ガヴリール《……分かんないんだよ、それが……》
ラフィエル《分からない、ですか》
ガヴリール《うん……ヴィーネに甘やかしてもらって、私もヴィーネのためになにかしたいな、って思ってたとこなのにさ……》
ラフィエル《……なるほど》
ガヴリール《えっ、何が?》
ラフィエル《なんとなく分かりました、ヴィーネさんが怒っている理由が……》
ガヴリール《な、なんで分かるの!?》
ラフィエル《彼女、私と似て少々めんどくさいタイプなので♥》
ガヴリール《ええっ……》
ラフィエル《分かりました、ガヴちゃんとヴィーネさんが仲直りできるようにちょっと手配してみます……》
ガヴリール《ほ、ほんと!?……あっ、切れた……》
ガヴリール「……」
ガヴリール「……お願い、ラフィ……!」
96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:12:50.955 ID:KXGts0cK0
ラフィエル「ヴィーネさん、お久しぶりです」
ヴィーネ「ラフィ……」ギロッ
ラフィエル「安心してください、私はがヴちゃんを取ろうなんて気は無いですから♪」
ヴィーネ「……本当でしょうね」
ラフィエル「ええ、だって私にはサターニャさんという大事なひ……お、おもちゃがありますから」
ヴィーネ「……それで、何の用?」
ラフィエル「ちょっとお話、しませんか?」
ヴィーネ「……」
ラフィエル「最近、ガヴちゃんと上手くいってないみたいですね」
ヴィーネ「バレてたか……」
ラフィエル「サターニャさんから聞きましたよ、すっごく怒ってたって」
ヴィーネ「サターニャには悪いことしちゃったわ……でも、どうしても、あの人を狙ってるんじゃないかって気がしちゃって……」
ラフィエル「まあ確かに、サターニャさんはいっつもガヴちゃんとあれこれしてましたからね」
ヴィーネ「そうなの、だから心配で……ガヴの気持ちが、私以外に向いたら、怖いの……」
ラフィエル「ふふ、その気持ちすごく分かりますよ?私も、サターニャさんがガヴちゃんの方ばかり向いていて、すっごく嫉妬しましたから」
ヴィーネ「……そうなの?」
ラフィエル「ええ♪誰だってそうだと思いますよ、きっと」
ヴィーネ「……そっか……」
101: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:15:43.256 ID:KXGts0cK0
ラフィエル「それにしても、私のことはあんまり警戒してないんですね?」
ヴィーネ「だってラフィ、サターニャのことが好きなんでしょ?」
ラフィエル「……あ、あはは、お見通しですか……///」
ヴィーネ「そんなの見てたらわかるわよ」
ラフィエル「……でも、ヴィーネさん?」
ヴィーネ「なに?」
ラフィエル「人のことは分かるのに、自分のことになると分からなくなってしまうんですね」
ヴィーネ「……えっ?」
ラフィエル「ヴィーネさんは周りのことばかり気にして、一番大事なガヴちゃんのことが見えてないんじゃないですか?」
ヴィーネ「……そ、そんなこと……」
106: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:19:35.323 ID:KXGts0cK0
ラフィエル「ガヴちゃんがヴィーネさんを見る目、とてもまっすぐで、深い愛情を感じました」
ヴィーネ「……」
ラフィエル「おふたりが結婚した頃は、ヴィーネさんだってそうだったんですよ?」
ヴィーネ「……い、今だって……」
ラフィエル「いいえ、今のヴィーネさんは自分のことしか考えていません」
ヴィーネ「っ……!」
ラフィエル「自分の掴んだ幸せを他人に横取りされたくない……その気持ちは確かに分かります」
ヴィーネ「……」
ラフィエル「そのせいで、周りの人がみんな敵に……悪魔みたいに思えてくる……そうなんでしょう?」
ヴィーネ「……あなたに……」
ラフィエル「……」
ヴィーネ「あなたに何がわかるのよ……!!」
ラフィエル「!」
ヴィーネ「知ったような口……聞かないで……!!」ダッ
ラフィエル「あっ、待ってください!……あ、お代、お釣りは結構なので……!」
110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:21:51.535 ID:KXGts0cK0
ラフィエル「待って、ヴィーネさんっ……!」ガシッ!
ヴィーネ「やめて!!離してよ!!私がっ、私が一番わかってるのよ!!私がやってることが間違ってるって、ちゃんとガヴのこと愛してあげられてないって!!」
ラフィエル「だったら……!」
ヴィーネ「でも……しょうがないじゃない……!怖いんだもん、怖くて怖くて仕方ないんだもん……!!」
ガヴリール「……ヴィーネ……」
ヴィーネ「……が……ガヴリール……?」
サターニャ「ラフィ!連れてきたわよ!」
ラフィエル「サターニャさん、ナイスタイミングです!」
119: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:27:10.729 ID:KXGts0cK0
ガヴリール「……ヴィーネ」
ヴィーネ「ガヴ……ご、ごめんなさ……」
ガヴリール「……」ピトッ
ヴィーネ「……っ……?」
ガヴリール「……ヴィーネ、ヴィーネぇぇ……/////」ポロポロ
ヴィーネ「が……ガヴリール……」
ラフィエル「ヴィーネさん、ガヴちゃんだってずっと怖かったんですよ……大好きなヴィーネさんに何もしてあげられないこと、大好きなヴィーネさんに嫌われること……」
ガヴリール「うっ、うええっ、うえええんっ……!/////」
ラフィエル「……大好きな人を、抱きしめてあげることも出来ないガヴちゃんの気持ち……分かるんですか……?」
ヴィーネ「えっ……」
ガヴリール「ひっ、く、ぐすっ、うぇぇぇん……/////」ガチャガチャ
ヴィーネ「手、錠……」
サターニャ「……ヴィーネ」
ヴィーネ「…………」
サターニャ「分かってんでしょ……」
ヴィーネ「……ごっ……ごめんね……ごめんなさい、あなた……!/////」ギュウウッ
ガヴリール「びえぇぇぇぇぇん、うぇぇぇぇえぇぇええぇぇ……!!/////」
128: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:34:02.895 ID:KXGts0cK0
サターニャ「はぁ、全く困った悪魔だわ」
ヴィーネ「ごめんなさい、2人とも……」
ラフィエル「いいんですよ、それよりガヴちゃんのことを心配してあげてください」
ヴィーネ「うん……あなた……」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「私、心配だったの、あなたが私から離れて行っちゃうんじゃないかって……」
ガヴリール「……離れるわけ、ないじゃん……」
ヴィーネ「……許して貰えるなんて思ってないけど……でも、ごめんなさい、本当に……」
ガヴリール「……ばか!私達夫婦なんでしょ!?なんでも許し合えるのが夫婦なんじゃないの!?」
ヴィーネ「……あなた……」ポロ…
ガヴリール「……怒ってないよ、むしろヴィーネの気持ちが聞けて安心した……だからさ、泣かないでよ……」
ヴィーネ「……うん、わかった……」
ガヴリール「……私、ヴィーネから離れたりしないから……っていうか、ヴィーネがいないと、行きていけないから……!」
ヴィーネ「うん……ありがとう……大好き……」
ガヴリール「私だって、大好きだよ……!」
ヴィーネ「……これは、もう、いらないよね……」カチャッ
ガヴリール「……」
ヴィーネ「外すね、手錠……」ガチャン
ガヴリール「……ヴィーネぇ……!!」ギュウウッ
ヴィーネ「ガヴリールっ……!!」ギュウウッ
サターニャ「あー恥ずかしい、見てらんないわホント」
ラフィエル「サターニャさん、涙を浮かべながら言うセリフじゃありませんよ?」
133: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:37:49.871 ID:KXGts0cK0
──
ガヴリール(……こうして、私達の夫婦生活は、再スタートという形になった)
ヴィーネ「あなた、ごはんだよ?」
ガヴリール「うん、今行く」
ガヴリール(ヴィーネは前にも増して優しくなった)
ヴィーネ「いただきます!」
ガヴリール「いただきます」
ガヴリール(ごはんは自分で食べるようになったし、自分の食器は自分で洗うことになった)
ヴィーネ「おいしい?」
ガヴリール「うん、おいしいよ」
ガヴリール(……でも、優しさは、甘やかすことだけじゃない)
ヴィーネ「ん!ガヴの作ったサラダも美味しい!」
ガヴリール「じゃがいも潰してあえただけじゃん」
ガヴリール(お互いを思いあい、支え合うこと……それが、本当の優しさなんだと思う)
138: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:40:25.872 ID:KXGts0cK0
ヴィーネ「ぎゃー!!仕送り減ってるー!!!なんでー!?」
ガヴリール「……ヴィーネ、私働くよ」
ヴィーネ「えっ!?で、でも……」
ガヴリール「いっつもヴィーネに甘やかされてばっかりじゃ、駄天使になっちゃうからさ」
ヴィーネ「……そっか、じゃあ応援する!あなたが毎日頑張れるように、ずっとあなたのこと支えるから!」
ガヴリール「ふふ、お願い」
ガヴリール(……正直、めんどくさいことだって山ほどある)
ガヴリール(だけど……大好きな人、ヴィーネの為なら、頑張れるんだ)
145: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:44:17.029 ID:KXGts0cK0
─
サターニャ「委員長ー!!」
委員長「く、胡桃沢さん!?」
ラフィエル「こらサターニャさん、ダメですよ迷惑かけちゃ」
サターニャ「別にまだ迷惑はかけてないじゃない」
ラフィエル「……迷惑をかけるなら私にしてください!」
サターニャ「えー!?なにそれー!」
ラフィエル「もうっ、周りに迷惑かけて嫌われたりしたらどうするんですか?」
サターニャ「ラフィが好きでいてくれたらそれでいいわ」
ラフィエル「えっ!?/////」
サターニャ「なんでもないわよ!それよりなんだって、迷惑かけるなら私にだって?なっはっは、いい度胸じゃない!今日はたっぷり日頃の仕返しさせてもらうわよ!」
ラフィエル「ちょ……こ、困ります~!///」 ダッ
サターニャ「困らせるのが悪魔の仕事よ!待て待てー!」
おわり
146: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/06(月) 03:45:08.525 ID:EP8AzSQd0
乙
紙一重でハッピーエンドだったなよかった
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