1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:07:00.46 ID:iu3SmnrW0
現パロ
ネタバレってほどでもないけどほのめかす程度にはあるので注意
デジカメを両親に買ってもらった。
ミカサ「エレン、おはよう」
アルミン「おはよー。今日は時間通りだね」
エレン「俺だって寝坊ばっかするわけじゃないぞ!それよりさ、見てくれこれ」
ミカサ「カメラ……」
アルミン「わー、デジカメじゃないか。どうしたの?」
エレン「誕生日プレゼントに買ってもらったんだ。試しに二人撮らせてくれよ」
アルミン「もちろんいいよ」
ミカサ「…ここでいい?」
エレン「おう!そこの木の下でいいや。じゃあ撮るぞー」
カシャッ
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:08:19.24 ID:iu3SmnrW0
アルミン「けっこうよく撮れてるね」
ミカサ「エレンは写真を撮る才能がある。たぶん」
エレン「いや、普通に撮っただけだろ。お前適当か」
ミカサ「そんなことない」
エレン「ほんとかよ…まあいいや。よっし。まだまだ撮るぞ!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:09:32.76 ID:iu3SmnrW0
休み時間
ジャン「ぐー…ぐー」
ライナー「こいつ結局授業の最初から最後まで寝てたな」
ベルトルト「チャイムが鳴っても起きないのは感心するよ…」
コニー「ジャンの奴よだれ垂らしてるぜ!うはははは!」
エレン「おっ じゃあせっかくだから写真撮ってやろっと」
アルミン「え、エレン?それはさすがにジャンがかわいそうなんじゃ」
エレン「前に俺が居眠りしたとき顔に落書きしてきたのって、だれだっけ」
コニー「こいつだな」
エレン「はい、ジャン、ポーズとれよー」
ライナー「聞こえてねえだろ」
カシャッ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:11:01.14 ID:iu3SmnrW0
エレン「……おいっ ちゃっかりジャンの後ろでキメ顔するなよコニー、ライナー!これすげえ笑える」
アルミン「……っく……ふふっ…」
コニー「俺イケメン!」
ジャン「……ん。あれ。授業終わったのか……おいなんだよお前ら?にやにやしてキメーな」
エレン「いやなんでも」ソソクサ
ライナー「ベルトルト、次の授業ってなんだっけか」ソソクサ
ジャン「おい!なんなんだよ!!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:11:57.01 ID:iu3SmnrW0
エレン「次はだれ撮ろうか……あ、クリスタとユミル。なに見てんだ?」
クリスタ「雑誌だよ。エレンも見る?」
エレン「うーん、服ばっかだな」
ユミル「女子向けだしな。つーか正直私も見てて飽きてる」
クリスタ「えーっ 楽しいじゃんっ」
エレン「そんなことより写真撮らせてくれよ」
クリスタ「写真…?いいよ、別に」
エレン「よし、じゃあ笑ってくれ」
クリスタ「にーっ」
ユミル「かわいく撮れよー」
カシャッ
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:12:24.62 ID:iu3SmnrW0
ユミル「お、結構いいじゃん。あとで私にもくれよ」
エレン「いいぜ」
クリスタ「あっ…私目ぇつぶっちゃってる」
エレン「いや、これはこれでいいだろ。じゃあ、邪魔したな」
クリスタ「ええっ……あ、ちょっと…」
クリスタ「エレンー!」
ユミル「ぶっはwww」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:12:59.41 ID:iu3SmnrW0
昼休み
エレン「お昼早く食べ終わりすぎた」
アルミン「また写真撮りにいけば?」
エレン「そうだな。じゃあ屋上にでも行ってみるか」
アルミン「いってらー」
エレン「いってき!」
ミカサ「……あれ、エレンは?」
アルミン「写真撮りにいったよ、また」
ミカサ「一緒にトランプやろうと思ったのに…!……二人でババ抜きやろうか、アルミン」
アルミン「ふ、二人でかい?せめてババ抜き以外でやろうよ」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:13:29.74 ID:iu3SmnrW0
ビュンッ!!
サシャ「うああああああああああっ!」
コニー「うおおおおおおおおおおっ!」
エレン「うわ。風かと思ったらサシャとコニーだった。二人ともあんなに急いでなにを…」
サシャ「一日3個限定☆巨人パンデラックスは私のだぁぁぁぁっ!」
コニー「期間限定☆超大型やきそばパンは俺のだぁぁぁぁぁぁあぁあ!」
エレン「ああ。学食のパン争いに参加してるのか。記念に1枚とっておこう」
エレン「二人ともまるで戦場に赴く兵士の顔つきだ。鬼気迫るあの表情は被写体としては十分すぎるな」
カシャッ
ウオオオオオオオオオオオ
ガアアアアアアアアアア
エレン「……ちょっとぶれたな」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:14:13.56 ID:iu3SmnrW0
屋上
アニ「……」ヒョイ
ライナー「あっ!おいアニ!勝手に俺の弁当箱から卵焼きを盗むな!」
ベルトルト「ライナーの卵焼きおいしいよね」
アニ「……まあまあ」モグモグ
ライナー「おいい!くそ、お前の唐揚げもらいうけるぞ!」シュッ
アニ「唐揚げはだめ。このきゅうりならいい」
ライナー「等価交換がそれじゃ成り立たねえ!俺の卵焼きはそんなに安くないぞ」
エレン「やっぱいた。なあ、3人まとめて写真撮らせてくれ」
ベルトルト「ああエレン。いま写真撮るのはまってるんだっけ」
エレン「そうそう」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:14:46.20 ID:iu3SmnrW0
エレン「じゃあそこにいてくれよな」
ライナー「なんかポーズするか?」
ベルトルト「どんなのにする?」
アニ「……」スッ
エレン「…アニ、ベルトルトの背中に隠れられると映らないんだが」
アニ「私はいい」
ベルトルト「なんでさ、アニ」
アニ「なんか写真撮られるの苦手だし」
エレン「頼むよ、アニ。全員の写真撮りたいんだよ」
アニ「……」
ライナー「アニ。なっ」
アニ「……わかった」
エレン「ありがとな!」
カシャッ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/10(水) 02:15:12.72 ID:iu3SmnrW0
エレン「うん、3人とも仲よさそうでいい写真だ」
ライナー「アニお前、顔ひきつってんぞ」
アニ「うるさいな……」
ベルトルト「あはは」
エレン「協力ありがとな!じゃあ俺戻るわ」
ベルトルト「また教室でね」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/25(日) 22:09:29.01 ID:lM+S5fvJ0
エレン「放課後だ」
アルミン「写真撮りにいく?」
エレン「行くぜ」
ミカサ「行こう」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/25(日) 22:14:43.45 ID:lM+S5fvJ0
グラウンド
エレン「おーい野球部ー!毎年大会予選落ちの野球部ー!」
ミーナ「失礼ね」
トーマス「ミーナがノーコンなのが全面的に悪いと思う」
ミーナ「ノーコンじゃないし!ちゃんと前方には投げられてるし!」
サムエル「そうだな、次はストライクゾーンに投げるだけだな」
ミカサ「野球部なんてあったんだ」
アルミン「ミ…ミカサ、しーっ」
ミカサ「モゴモゴ」
トーマス「今何かカチンとくる一言が聞こえたような」
エレン「幻聴だ!そんなことはいいから写真撮らせてくれ!」
ミーナ「写真?いいけど」
エレン「せっかくだからホームラン打ってるところ撮りてぇな」
サムエル「無茶ぶりやめてくれ」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 22:22:37.64 ID:lM+S5fvJo
サムエル「ミーナがピッチャーなんだが、全然キャッチャーの俺のところに投げてくれないんだよ」
トーマス「一言で言えばノーコンなんだよ」
ミーナ「だからちっがーう!」
エレン「ノーコンか。しかしこっちにも秘密兵器があるんだぜ。ミカサ!」
ミカサ「分かってる、エレン。私ならミーナの暴走特急並みの球もホームランにできる」
アルミン「さすがミカサだ」
エレン「よし!俺はここでカメラを構えてるから、頼むぜお前ら」
ミーナ「ふふ……ミカサといえど、私のこの、ストライクゾーンから3mは外れるボールを打つことができるかしら?」
アルミン「それ誇っちゃうんだ」
ミカサ「あなどらないでミーナ。私はエレンのためならなんでもできる」
ミーナ「言ってなさい!っしゃあああああああああ!」ブン
ミカサ「くっ!?本当にどこに飛ばして……」
ミカサ「でも!打ってみせるっ!」バッ
カキーン
エレン「うお」
パシャ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 22:26:45.78 ID:lM+S5fvJo
アルミン「すごいや!」
サムエル「ミ……ミカサ!ぜひ野球部に!」
ミカサ「私エレン部部員だから無理。ごめんなさい」
トーマス「エレン部!?」
エレン「撮れた。すげぇいい写真だ。コンテストだそっかな」
ミーナ「どれどれ見せて。わーー!すごい!ちゃんと野球部っぽい」
アルミン「青空に白球が映えるね」
エレン「ありがとな、お前ら。じゃ、部活がんばれよ。甲子園行けるといいな」
ミーナ「絶対今年こそ行ってみせるわ」
アルミン「ミーナのそういうポジティブなところ僕好きだよ。じゃあ」
ジャアネー マタネー
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 22:33:30.96 ID:lM+S5fvJo
エレン「さて、次はっと……」
フランツ「ほーら、ハンナ」
ハンナ「え?どれどれ、フランツ」
フランツ「ここだよ、いちゃいちゃ」
ハンナ「やだもう、いちゃいちゃ」
エレン「……………………」
エレン「あいつらはいっか」
アルミン「えぇぇ?いや、撮ろうよ」
エレン「なんかキスしてるところ撮らされそうな気がするし」
ミカサ「学校の人オールコンプリートするんじゃないの、エレン」
エレン「そっか……そうだよな。負けるな俺、頑張るぞ俺」
エレン「おーい」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 22:37:25.65 ID:lM+S5fvJo
フランツ「え?僕たちのツーショットを撮りたい?やだなエレン……照れるじゃないか……」
ハンナ「ポーズとかあんまり恥ずかしいのはできないよ?///」
エレン「いや普通でいいよ普通で」
ミカサ「二人とも相変わらずで今日も平和」
エレン「じゃ、そこで。うん、ピースとか適当にして笑ってくれよ」
フランツ「も、もっとハンナと近づけって?そんなことできないよエレン……!」
ハンナ「これ以上ないってくらいフランツと既に密着してるって言うのに!///」
エレン「もういいやそれで」
カシャッ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 22:40:31.07 ID:lM+S5fvJo
アルミン「わあ、画面からピンクのハートが飛んできそうだ」
フランツ「エレン……もしよかったら」
エレン「ああ、現像してお前とハンナにやるよ。楽しみにしててくれ」
ハンナ「ありがとうエレン!フランツ、今日写真立て買いにいかない?」
フランツ「グッアイディーア!ハンナ!///」
エレン「あらかた生徒は撮り終わったか?じゃあ次は職員室に行ってみるか」
ミカサ「職員室……」
アルミン「この時間ならほとんどの先生がいそうだね」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 22:50:59.32 ID:lM+S5fvJo
職員室
エレン「失礼しまーす」
ハンジ「おやエレンたち。どうしたんだい?今は放課後のはずだけど」
アルミン「こんにちはハンジ先生。今日も机の上がサイケデリックですね」
ミカサ(デスクトップがすごい画像に……)
ハンジ「そ?普通だけど?」
エレン「一周回って普通ですね、はい。ところで写真撮らせてくれませんか?カメラ買ってもらったんです」
ハンジ「写真~?全然いいよ!ねーリヴァイ、あなたも一緒に写ろうよ。一人じゃ寂しいし」
リヴァイ「あぁ?」ギロ
ミカサ「……」ギロ
リヴァイ「……」
ミカサ「……」
アルミン「えっ、なんで火花が散ってるんだ」
エレン「ミカサ、やめろよ」
ミカサ「グルルルル」
エレン「どうどう」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 23:00:13.12 ID:lM+S5fvJo
リヴァイ「写真?エレン、てめぇなに普通に持ち込み禁止のカメラなんぞ持ってやがる」
エレン「ぎく」
アルミン「ぎく」
ミカサ「なんか文句でもあるんですか」
リヴァイ「文句しかねーよ。没収だ」
エレン「えぇー!?待ってくださいよ兵長!じゃねーや先生!」
ハンジ「かたいこと言うなよリヴァイ~ 別にいいじゃんカメラくらい」
リヴァイ「お前はもっと教師然としやがれ、ハンジ」
エレン「とにかくせめて、一枚撮らせてくださいよ。お願いします」
ミカサ「エレンがこんなに頭下げてますけど?リヴァイ先生」
リヴァイ「次のテスト、ミカサてめーだけ難易度上げんぞコラ」
ハンジ「あーもー、全然話進まないなあ。はいエレン、撮っちゃっていいよ」ガシッ
リヴァイ「離せクソメガネ」
エレン「じゃ撮りますね」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 23:05:30.19 ID:lM+S5fvJo
アルミン「……あのー、リヴァイさん。もうちょっと笑って頂いた方がいいんじゃないんですかね…」
エレン「すっげえレンズ越しに睨まれてる気がして、足が震えてくるんですけど」
リヴァイ「これが地の顔だ」
ハンジ「ほら、にーって笑わなくっちゃ」グイ
リヴァイ「いふぇえ ひゃひぇろ」
エレン「ひぃぃっ リヴァイ先生の貴重な笑顔だ くそ怖い!」
アルミン「夢に出そう!」
ミカサ「エレン一刻も早くシャッターを押して!正視に堪えない!」
リヴァイ「おい、ミカサてめーさっきから」
カシャッ
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 23:13:58.71 ID:lM+S5fvJo
ハンジ「見せて見せて。…………ひゃっはっはっはっは!なにこれ最高!!」
エレン(こええ……)
アルミン(こわ……)
リヴァイ「撮っただろ、ほらカメラよこせ没収」
ミカサ「エレンのカメラをあなたが奪える正当な理由がない。どうしてもと言うなら私を倒してからにして」
リヴァイ「正当な理由だ。いちいち突っかかるなお前は」
ミカサ「グルルルル」
リヴァイ「なんだ猛獣。保健所に連れてくぞ」
ミカサ「グルルルルル」
リヴァイ「グルルルル」
ハンジ「リヴァイもつられちゃったよオイ。笑える」
アルミン「つっこみがいないよぉ!僕やりたくないよぉ!」
エルヴィン「どうしたみんな、職員室でなにをやっているんだい」
エレン「エルヴィン教頭」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 23:20:27.59 ID:lM+S5fvJo
ナイル「騒がしいぞ貴様ら」
エレン「……と、ええっとなんか川みたいな名前の……えーと」
アルミン「アマゾン?」
エレン「そうだアマゾン教頭!」
ナイル「惜しい。ナイルだ。100点減点」
ミカサ「どっちでも一緒」
ナイル「全然違う。100点減点」
エレン「よかったら写真撮らせてもらえませんか?」
エルヴィン「写真?いいとも。かっこよく撮ってくれよ。HAHAHA」
ナイル「写真?魂が抜かれるだろうが。ノーだ」
エレン「おじいちゃんですかアンタ」
エルヴィン「気にしないでくれエレン。ガンガン撮っちゃっていいぞ。HAHAHA」
エレン「了解です。じゃ、いきますよ」
ナイル「おいエルヴィン貴様」
エルヴィン「まあまあまあまあ。はい、ピース」キラッ
カシャッ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 23:26:17.54 ID:lM+S5fvJo
エルヴィン「おっ いいじゃないか。ありがとうエレン」
ナイル「俺は明日死ぬのか……」
エレン「こちらこそありがとうございました。じゃあ失礼します」
リヴァイ「おい」
エレン「げっ 忘れてた。逃げるぞアルミン、ミカサ!」
アルミン「ええええええ!僕の足の速さじゃ無理…」
ミカサ「アルミンは私が抱っこする!」バッ
アルミン「えええええええええええ!?」
リヴァイ「待てクソガキども」ダッ
ミカサ「チッ追ってくる! アルミン、バナナの皮は!?」
アルミン「ないよそんなもん!都合よく持ってるわけないだろ!」
ナナバ「あれ……なにしてるの?鬼ごっこ?」
エレン「バ、バナナさんだ!違うナナバさんだ!ちょうどよかった!」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 23:39:35.98 ID:lM+S5fvJo
美術室
エレン「匿ってください!」
ナナバ「ええ?あ、ちょっと……」
バタン
ゲルガー「なんだぁ?どうしたお前ら」
アルミン「あれ?なんで体育担当のゲルガー先生がいるんですか?」
ナナバ「ちょっと大きめの画材を仕入れてね。私一人じゃ運べないから手伝ってもらってたんだ」
ヘニング「俺らもいるぜ」
リーネ「やっほー なんか楽しそうなことしてんじゃん君ら」
ミカサ「楽しくない。全然楽しくない」
エレン「リヴァイ先生に追いかけられるんですよ?楽しいわけないじゃないですか」
リーネ「見てる分には楽しいけどね」
ナナバ「ちょうどよかったって言ってたけど、何が?」
エレン「そうだった。写真撮らしてください。4人の」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/25(日) 23:53:02.94 ID:lM+S5fvJo
ナナバ「写真かい?なんか照れるな……」
ゲルガー「いいじゃねえか!よし、リーネとナナバが俺の両端な。両手に花だ」
ヘニング「俺の立場がないんだけど」
リーネ「やーだゲルガーの馬鹿。ナナバ、こっちに来てよ」
ナナバ「あ、ああ」
ゲルガー「じゃあどうすんだ?ジョジョ立ちでもすっかぁ?」
ヘニング「なんでネタに走ろうとするんだよ。生徒の前でみっともねーな」
アルミン「仲いいですね」
ナナバ「学生時代からの知り合いだからね」
エレン「へえ。どうりで。じゃあそろそろ撮りますよ。√4は?」
ナナバ「2」
リーネ「2」
ヘニング「2」
ゲルガー「え!?なに!?」
カシャッ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/26(月) 00:07:57.25 ID:RhQvmOUs0
ナナバ「ああ、よく撮れてるね」
ヘニング「なんでゲルガー変な顔してるんだ」
ゲルガー「いや…なんか動揺して」
リーネ「ぷっ」
エレン「美術室だから背景も決まってますね。フラスコ画とか」
アルミン「磔刑図も静止画もあってなかなかカオスだね」
ミカサ「普通美術室にそんなものないと思うけども」
エレン「じゃあありがとうございました、先生。ほかの先生どこにいるか知りませんか?」
ゲルガー「教員はわかんねーけど、エルドたちなら1階の資料室で見たぜ」
ナナバ「君たちエルドたちと知り合いだったっけ」
エレン「先輩です。じゃっ資料室行ってみますね。ありがとうございました」
リーネ「リヴァイさんに見つからないようにね~」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 00:14:56.44 ID:RhQvmOUs0
資料室
アルミン「いる?」
エレン「んー」
ペトラ「ちょっとぉ!ちゃんと持ってよ」
オルオ「持ってるだろーが!」
エルド「おいお前ら喧嘩すんな」
ゲンタ「さっさと整理しちまおうぜ?」
ペトラ「はぁー。リヴァイ先生の頼みでもなきゃ絶対断ったのに」
エレン「いた。先輩!なにしてるんですか?」
エルド「なんだエレン。どうした」
グンタ「資料室の整理整頓だよ。お前らもやるか?」
エレン「やりません」
グンタ「即答かよ…」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 00:22:38.55 ID:RhQvmOUs0
エレン「写真撮ってもいいですか?」
ペトラ「え!?ちょ、ちょっと待って。髪ボサボサだし…」
オルオ「ふん。俺の写真を撮りたいとは、エレンよ、てめぇもようやく分かってきたな…」
エレン「ア、ハイ」
アルミン「エレン…」
ミカサ(あの先生と似てる。髪と顔と服装と態度がそっくり)
エルド「いきなりだなぁ。俺たちすっげえ埃だらけなんだけど」
エレン「大丈夫ですよ。曇りなき笑顔があれば」
ペトラ「あれ、エレンってそんなこと言うキャラだっけ」
エレン「ほらほら早く、ポーズ撮ってください!」
グンタ「分かった分かった」
ペトラ「ちょっとオルオ、近い」
オルオ「仕方ねぇだろうが。そうしねぇと写らねーよ」
エルド「いえーい」
グンタ「いえー」
カシャッ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 00:29:29.23 ID:RhQvmOUs0
オルオ「ほぉ。なかなかいいじゃねえか」
ペトラ「あはは、なにこれー。みんな馬鹿みたい」
エルド「完全に悪のりしてるな。はっはっは」
グンタ「エルドなんでウインクしてんだよ。馬鹿か」
エレン「……あはは…………」
エレン「ははは」
エレン「ははははは……いい写真ですね」
アルミン「みんな笑ってるね。青春って感じ」
ミカサ「楽しそう」
エレン「だよなー。はははは。あははは。ありがとうございました、先輩方」
バタン
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 00:35:53.01 ID:RhQvmOUs0
エレン「次はどうする?」
アルミン「あ。あそこにいつのはイアン先生とリコ先生とミタビ先生だ」
ミカサ「あの先生たちで最後?エレン」
エレン「そうだな。最後だ。先生ー!」
イアン「ん?どうしたイェーガー」
エレン「写真撮らせてください……って、先生たち部活の顧問やってますよね。ここにいていいんですか?」
リコ「今後の体育館の利用についてちょっと相談してるのさ」
ミタビ「うむ」
イアン「ところで写真、と言ったか?写真は写ると魂が抜かれるとかなんとか」
エレン「おじいちゃんですか。そのネタさっき使われたんですけど」
リコ「……イアンが写らないなら私も嫌だね」
ミタビ「えーじゃあ俺一人かよ。じゃあ俺もやだ」
エレン「女子高生みたいなノリやめてくださいよー。今時魂なんて抜かれませんから大丈夫ですって」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 00:46:36.53 ID:RhQvmOUs0
エレン「じゃああのポーズやってくれますか」
リコ「あのポーズ?」
エレン「『カ×××ンかっこよすぎワロタ』のポーズお願いします」
ミタビ「なんだそれ」
http://upup.bz/j/my39302sgQYtgNLDSZFzXj6.jpg
ミカサ「これです」
イアン「やらないぞ!?」
リコ「しかも2人足りないじゃないか」
エレン「心配いりません。アルミン、ミカ
アルミン「やらないよ!?」
ミカサ「え……エレンがどうしてもと言うのなら……!!」
アルミン「無理しないでミカサ!」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 00:54:48.33 ID:RhQvmOUs0
エレン「お願いします!!一生のお願いです!!イアン先生!リコ先生!ミタビ先生!!」
リコ「これだけは人類の尊厳にかけて絶対にやらない」
エレン「そんなぁ。一生のお願いなんですよ。生徒の一生のお願いなんですよ?」
ミカサ「私からも、お願いします……先生」スッ
アルミン「僕からもお願いします!!」ガバッ
エレン「み、ミカサ、アルミン……!!お前ら!!」
ミカサ「エレン、私たち家族でしょう?あなたのためなら、土下座すら厭わない」
アルミン「僕たちはエレンのために土下座くらいしかできないけど、やれるだけやってみるよ!」
エレン「お前ら……ありがとう……なんてナイスでグッドなフレンズだ」グス
イアン「断り辛い空気を作るのをやめろ」
アレー アイツラ ナニヤッテンダ
ドゲザ? センセイニ…… ヒソヒソ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 01:03:12.80 ID:RhQvmOUs0
ミタビ「お、おい、頭を上げろ!つーか土下座するほどあのポーズやってほしいのか!?」
ミタビ「あれにかけるお前らの変な情熱一体なんなの!?」
リコ「くっ……生徒たちが遠目にこちらを気にしているぞ」
イアン「や、やるしかないだろう。お……俺はセンターをやる。リコは左、ミタビは右をやれ」
リコ「正気かイアン!?私はやらないよ……あんた一人でやってくれ」
イアン「リコ!指揮権をまかされたのは俺だ!黙って判断に従え!」
ミタビ「どうしたイアン」
イアン「これが俺たちにできる戦いだ……俺たちに許されたあがきだ」
リコ「……そんなの、納得できない」
イアン「リコ!」
リコ「作戦には従うよ……あんたの言ってることは正しいと思う」
ミタビ「ちょっと待って、俺置いてけぼり」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 01:08:05.83 ID:RhQvmOUs0
ざわざわっ!!
「先生たち、あそこでなにやってんの!?」
「なにあれ!?どういうこと!?」
エレン「はい、撮りまーす」
イアン「……」
リコ「……」
ミタビ「……」
カシャッ
アルミン「完璧だ!すごい、さすが精鋭班!」
ミカサ「角度も寸分狂いの狂いもない。すごいと思います」
リコ「全然嬉しくない」
アルミン「何かを得ることができるのは、大切なものを捨てられる人たちですよ」
ミタビ「なんだ、俺たちがプライドや恥を捨てたとでも言うのか」
エレン「ありがとうございました!!卒業アルバムにいつかのせます!!」
イアン「やめて?」
エレン「じゃあそろそろ帰ります!さようなら」
イアン「やめろよ?」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 01:11:42.95 ID:RhQvmOUs0
エレン「ふう。あらかた撮り終わったぜ」
ミカサ「写真の腕も上がったと思う。お疲れ様」
アルミン「なんか、楽しかったね」
エレン「今度現像しなくちゃな。じゃ、お前らまた明日学校でな」
ミカサ「寝坊しないでね、エレン」
アルミン「ばいばい。また明日ー」
エレン「……」
ガチャッ
エレン「ただいまー」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 01:18:35.58 ID:RhQvmOUs0
カルラ「おかえりなさい。ご飯できてるよ」
グリシャ「おかえりエレン」
エレン「あれ、父さん。今日は帰るの早いんだな」
グリシャ「仕事が早く終わってね」
カルラ「ご飯の前に、ちゃんと手洗ってきなさい」
エレン「今日の飯なに?」
カルラ「今日は奮発して色々作りすぎちゃった」
グリシャ「エレンも成長期だし、このくらいで丁度いいさ」
エレン「ちょっと多くないか?でも腹へった。今日は走りまわったから」
エレン「……」
エレン「あのさ、父さん母さん。写真撮っていい?」
カルラ「写真……?」
グリシャ「ああ、いいとも」
エレン「じゃ、そこでじっとしてて。いま撮るからさ」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 01:27:25.25 ID:RhQvmOUs0
グリシャ「いや、貸してみなさい」
エレン「え?」
グリシャ「こうしてっと。ほら、10秒後にシャッターが自動で切られるから、エレンは私たちの間に来なさい」
エレン「お、俺はいいって」
カルラ「何言ってんの。せっかく撮るなら親子3人で撮らなきゃね。早く、こっちに」
エレン「……分かったよ」
グリシャ「ふむ。大きくなったな、エレン」
カルラ「あらやだ。私よりもう大きいじゃないの」
エレン「当然だろ、俺もう15歳なんだから」
グリシャ「早いもんだな」
カルラ「早いわね。あっ もうすぐ10秒よ。ほら……笑って」
エレン「……」ニッ
おわり
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 01:29:21.06 ID:RhQvmOUs0
お待たせして本当にすいませんした
読んでくれてどうもありがとうございました!
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