1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:03:29.33 ID:z1sbC4m30
元ネタあり
観覧注意
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:04:05.58 ID:z1sbC4m30
泣きたい時ほど 涙は出なくて
P「まゆっ!!」
ちひろ「プロデューサーさんっ!こっちです!」
P「クソッ!どうしてこんなことに!!」
唇噛んでる 真っ白い夜
P「まゆ!!」
バダンッ!!
まゆ「…」
身体中に管を たくさん付けて
P「…まゆ」
ちひろ「プロデューサーさん…」
P「…そうかちょっと疲れて眠ってるだね」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:04:59.55 ID:z1sbC4m30
ちひろ「…プロデューサーさん?」
P「最近、仕事が多くて働きっぱなしだったからね」
ちひろ「…プロデューサーさん」
P「ははっ寝ている時も可愛い顔してるじゃないか」
ちひろ「プロデューサーさん!!」
P「…」
ちひろ「まゆちゃんは―――」
世界で一番悲しい答えと
P「…少し2人きりにしてくれませんか」
ちひろ「…はい」
P「…」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:05:31.53 ID:z1sbC4m30
悲しくなれない真っ黒い影
P「まゆ…」
擦れそうな声で名前を呼んだ
まゆ「…」
不意にゾッっとするほど虚しく響いた
P「…あぁ、時計の針を戻す魔法があれば」
P「あぁ、この無力な両手を」
切り落とすのに
世界は二人のために 回り続けているよ
世界に二人ぼっちで 鼓動が聞こえるくらいに
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:06:02.43 ID:z1sbC4m30
P「まゆ…」
まゆ「…」ピクッ
P「…!!」
微かにこの手をなぞった指先
P「まゆ!まゆ!」
小さなサインに敏感になる
ちひろ「どうしました!」
P「なぁ!まゆ!起きているんだろ!」
ちひろ「ちょ、プロデューサーさん!何をしているんですか!!」
P「だって今、微かに指先がっ!」
こんなふうに君の心の音を
ちひろ「プロデューサーさん!!まゆちゃんは絶対安静なんですよ!!」
P「だけど、だけど!!」
ちひろ「プロデューサーさん!!」
パシンッ!!
P「っ!!」
耳をずっと澄ませて過ごせばよかった
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:06:36.52 ID:z1sbC4m30
ちひろ「…ごめんなさい。けど冷静になってください、プロデューサーさん」
P「…すいません、少し頭を冷やしてきます」
まゆ「まゆはずーっとPさんと一緒です」
P「まゆ、いいか間違っても外ではそんなこと言うなよ。お前はアイドルなんだからな」
まゆ「…はい」
P「うん、じゃあどっか食べにでも行くか」
まゆ「はい♪」
P(僕たちの関係はアイドルとプロデューサー、それ以下でもそれ以上でもない)
あぁ 想いを隠したまま 笑っていたね
まゆ「最近どうしたんですか?Pさん」
P「…いや、なんでもないよ」
まゆ「…?」
P(僕とまゆはただのアイドルとプロデューサー、ただそれだけだ)
P(この感情は、気のせいだ)
あぁ 知らない振りをしてた
P「…僕への罰だ」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:07:09.53 ID:z1sbC4m30
世界は二人のために 回り続けているよ
離れてしまわぬように 呼吸もできないくらいに
P「まゆ」
P「まゆ」
P「まゆ」
P「まゆ」
何度だって呼ぶよ 君のその名前を だから目を覚ましておくれよ
P「…まゆ」
P「まゆっ」
P「まゆっ!」
P「佐久間まゆっ!!」
今頃気付いたんだ 君のその名前が とても美しいということ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:07:41.30 ID:z1sbC4m30
世界は二人のために 回り続けているよ
P「まゆ、少し髪が伸びたな」
P「まゆ、窓から桜が見えるな。まだ結構寒いのにな」
P「まゆ、今日は皆に選んでもらって花を持ってきたんだ」
P「まゆ、今日は暑いな。体調は大丈夫か?」
P「まゆ、誕生日おめでとう」
P「まゆ、今日は冷えると思ったら雪が降ってきたよ。風邪引くなよ」
世界に二人ぼっちで 鼓動が聞こえるくらいに
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:08:10.56 ID:z1sbC4m30
世界は二人のために 回り続けているよ
P「まゆ、結構髪伸びたな」
P「まゆ、最近暖かくなってきたな」
P「まゆ、雨ばっかりでジメジメしてないか?」
P「まゆ、夏が終わる。そしてまたお前の誕生日を迎えるよ」
離れてしまわぬように 呼吸もできないくらいに
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:08:43.67 ID:z1sbC4m30
P「まゆ、誕生日おめでとう」
P「いくつになったんだ、まゆ」
P「…なぁ、そろそろ目を覚ましておくれよ」
P「皆頑張っているぞ、事務所も凄く大きくなった」
P「凛とか歌に女優に大忙しだよ」
P「…他の子の話をしないでくださいって言ってこいよ、まゆ」
P「まゆ、佐久間まゆ」
P「何度だって呼ぶよ、まゆ。君のその名前を」
P「だから、目を覚ましておくれよ…」
P「――――っ」
今頃気付いたんだ 君のその名前が とても美しいということ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:09:16.06 ID:z1sbC4m30
P「――――――まゆ」
まゆ「…どう、したん、ですかぁ?」
P「…えっ」
まゆ「…んっ、えっ、ここ、どこ、ですか?」
P「まゆ!!!!」
まゆ「いたっ、ちょ、Pさん…?」
P「まゆ!まゆ!まゆ!」
まゆ「いたい、いたいです、Pさん」
P「バカ野郎…!やっと…やっと目を覚ましやがって」
まゆ「…?」
ちひろ「どうしたんですか?プロデューーーー!!」
ちひろ「な、ナースコールナースコール!!」
P「まゆ、言いたいことが色々あるけど」
P「おはよう、まゆ」
まゆ「おはよう、ございます、Pさん」ニコッ
終わり
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:09:47.33 ID:z1sbC4m30
ありがとうございました。
元ネタ
THE BACK HORN
美しい名前
ライター
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3726957
マッチ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3733493
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/31(土) 00:10:26.42 ID:z1sbC4m30
おまけ
まゆ「…ねぇ、Pさん」
P「どうした、まゆ」
まゆ「どうしてPさんの身体や部屋が黒い線でラクガキだらけなんですか?」
P「―――え?」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/31(土) 00:21:25.93 ID:vkQzVYyCo
おつー
まさかとは思ったがバクホンとは・・・
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/31(土) 00:32:02.11 ID:BSbKsVg/O
イキルサイノウがアルバムだと一番好きだな
ねんどろいどぷち THE IDOLM@STER2 ステージ02 (ABS&PVC製塗装済みトレーディング可動フィギュア)
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