1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:04:15.41 ID:QsRCK48S0
綾「…ふーん…」
陽子「ふーんってなんだよー」
綾「……」
陽子「綾はどうしたら良いと思う?」
綾「そ、そんなの、陽子の好きにしたら良いじゃない」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:05:56.20 ID:QsRCK48S0
陽子「そ、そうなんだけどさぁ」カァァ
陽子「な、なんか、もっと、こう、あるだろぉ?」
綾「……」
陽子「わ、私もどうしたら良いのかわかんないんだよ」
陽子「助けてくれよ綾ー」
綾「し、知らないわよ!私帰るから!」ソソクサ
タッタッタ
陽子「あ、行っちゃった…」
陽子「……」
陽子「はぁー…」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:07:48.35 ID:QsRCK48S0
〜綾の家〜
綾「……」
綾「陽子」
綾「……」
綾「陽子、好きな人と付き合っちゃうのかな」
綾「……」
綾「…やだなぁ…」ジワァ
綾「……」ポロッ
綾「…うっ…」ポロポロ
綾「…やだなぁ…」ポロポロ
綾「…ず、ずっと…」ポロポロ
綾「ずっと、私のそばに居て…ほしい…なぁ…」ポロポロ
綾「うっ…っくっ…くっ…」ポロポロ
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:09:38.99 ID:QsRCK48S0
〜次の日〜
陽子「おっはよー綾ー」
綾「あ、おはよう陽子」
陽子「あれ?」
綾「な、何?」
陽子「なんか目の周り腫れてないか?」
綾「き、気のせいよ」
陽子「そんなんじゃないってほら絶対腫れてるよ」
綾「う、うるさいわね、どうでもいいでしょそんな事」カァァ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:10:51.24 ID:QsRCK48S0
陽子「もしかして私が誰かにとられちゃうと思って悲しくなったとか?」
綾「な、何よそれ」
陽子「ほら、昨日私好きな人が出来たって話したじゃん」
綾「あ、あぁなんかそんな話もあったわねー」
陽子「とぼけてんじゃないのかー?」
ツンツン
綾「ち、違うってば、も、もぉ、やめないさいよ」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:21:40.33 ID:QsRCK48S0
陽子「あっはっはっはー」
綾「そ、そうだ陽子!」
陽子「ん?」
綾「私陽子を応援してあげる事に決めたから」
陽子「お、ほんとに!?」
綾「ええ、家でよく考えてみたの」
陽子「うん」
綾「陽子には良い彼氏を作って幸せになって貰いたい」
綾「と私も思うわ」
綾「……」
陽子「…ん?」
綾「だ、だから、」モジッ
陽子「……」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:23:26.14 ID:QsRCK48S0
綾「わ、私を実験台にして男女交際の練習をしましょう」
陽子「ん?」
綾「だ、だから」カァァ
綾「私が練習台になってあげるって言ってるの」カァァ
陽子「……」
陽子「うーん」
綾「な、何よ」ドキドキ
陽子「…いや、なんでもない!」
陽子「じゃあよろしく頼むわ!」
綾「……」
綾「しょ、しょうがなくやってあげるんだから感謝しなさいよね」カァァ
陽子「おう、感謝感謝ー」ニコニコ
綾「も、もぉ!感謝してないでしょそれ!」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:34:06.64 ID:QsRCK48S0
〜教室〜
綾「で、陽子が好きな人って誰なのよ」
陽子「えっ」ポッ
綾「何よ」
陽子「そ、それはちょっと、恥ずかしい、というか…」カァァ
綾「はぁ、小学生じゃないんだから…」ガクッ
陽子「あ、綾だって好きな人聞かれたら恥ずかしいだろ」
綾「そ、そういわれてみるとそうね」
陽子「だろ?」
綾「ま、まぁじゃあそれはいいわ」
綾「陽子の好きな人の趣味を教えてちょうだい」
陽子「趣味?なんで?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:42:39.71 ID:QsRCK48S0
綾「仲を深めるにはなにか好きな物が一緒だと早いらしいの」
陽子「そ、そうなのか、へぇー」
綾「で、相手の趣味はどんな事なの?」
陽子「えー?えーっと…」
綾「うん」
陽子「なんか漫画とか映画とかが好きらしい」
綾「あらなんだか私と趣味があいそうね」
陽子「そうだな」
綾「漫画に、映画か…」
陽子「うん」
綾「ジャンルとは分からない?」
陽子「ジャンルは恋愛物が好きらしい」
綾「…うーん…」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:44:49.06 ID:QsRCK48S0
陽子「ん?」
綾「恋愛物なら私沢山持ってるから貸してあげられるけど」
綾「でも男の人が好む恋愛物と私が持ってるようなのって違うわよね?」
陽子「そ、そうかも」
綾「…でも無いよりは、マシかな…よし」
綾「陽子」
陽子「はい」
綾「今度から私の部屋で私の持ってる漫画や映画を見なさい」
陽子「わ、わかったけど、それで仲が進展するんだな?」
綾「わ、わからないけど進展する補助くらいにはなると思うわ」
陽子「よし、やろう」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:51:39.81 ID:QsRCK48S0
〜綾の家〜
陽子「うっわ〜」カァァ
綾「な、なによ」
陽子「綾ってこんなロマンチックなの見てたのかよ」
綾「い、いいでしょ別に!好きなんだから」カァァ
綾「それに前に一度見せた時は興味なさそうに良んじゃない?とか言ってたくせに」ブツブツ
陽子「そんなことあったっけ?全然覚えてねー」
綾「はぁ〜…ほら、ちゃんと見てここら辺一番面白い所なんだから」
陽子「へいへいー」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 20:55:46.87 ID:QsRCK48S0
陽子「そうだ!」ガバッ
綾「な、何よ、いきなり立ち上がらないでよ」ビクッ
陽子「綾、実験台になってくれるって言ったよな?」
綾「い、言ったけど…あ、あんまり変な事はだめよ!?」カァァ
陽子「デートの練習に付き合ってくれ!」
綾「で、デートの練習?」ドキッ
陽子「そう、デートの練習!」
綾「い、いいけど、ど、どこ行くの?」ドキドキ
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:00:12.19 ID:QsRCK48S0
陽子「場所?…場所…」
綾「考えてなかったのね」
陽子「あ、いつものランニングコースに夕日が綺麗に見える所があるんだけど」
陽子「綾も見たくないか?綺麗な夕日」
綾「えぇ?でももうこんな時間よ?夕日なんて間に合わないんじゃないの?」
陽子「間に合う!すぐ近くだから!」
綾「わ、わかった、行くわ」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:08:09.13 ID:QsRCK48S0
〜外〜
綾「ねぇ陽子、なんでジャージに着替えてるの?」
陽子「変な事聞くなぁ走るにからに決まってるだろ」
綾「私嫌な予感しかしないんだけど」
陽子「大丈夫だって!本当にすぐそこだから!」
綾「えぇ…」
陽子「よしっ行くぞ、走れ綾!」
タッタッタッタ
陽子「いちにさんっしっ」
綾「はぁはぁはぁ」タタタ
タッタッタ
陽子「いちにさんっしっ」
綾「はぁはぁはぁ」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:09:20.38 ID:QsRCK48S0
タッタッタ
〜100m地点〜
綾「もうだめ、だめ」ハァハァ
ぜえぜえ
陽子「えぇ?」ピタッ
綾「ど、どこが近いのよ」ゼエゼエ
陽子「近いって言ってもある程度は行かないと、そりゃあ」
綾「も、もう無理!無理だから!」
陽子「しょうがないか、じゃあラーメン食べていこう」
綾「えぇ?」
陽子「こんどはほんとそこに美味しいラーメン屋があるんだ」
綾「ラーメン…」
陽子「行くだろ?」
綾「う、うん、行きましょう」
スタスタ
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:17:58.28 ID:QsRCK48S0
〜ラーメン屋〜
ゾロゾロ
綾「え?何ここ…」
ゾロゾロ
綾「ね、ねぇ陽子」
陽子「ん?」
綾「ラーメン屋でこんなに込んでるのっておかしくない?」
陽子「あぁここは特別混むんだよ」
綾「そ、そうなんだ」
〜店内〜
陽子「綾、食券買って」
綾「食券?ラーメン屋で食券?」
陽子「綾は小にしとけよ」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:19:17.70 ID:QsRCK48S0
綾「こ、子供扱いしないで!私は大を頼むわ!」ピッ
陽子「あっ…」
ポトッ
綾「まったく…私はもう大人なのよ」
陽子「あぁ、ま、いっか…」ピッ
ポトッ
綾「陽子も大じゃない」
陽子「ま、まぁな…」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:26:24.75 ID:QsRCK48S0
陽子「全部普通で」
綾「ニンニク?あ、抜きでお願いします」
トッピングは?
綾「え?」
トッピングは?
綾「え?…あ、や、野菜!野菜で!」
陽子「……」
〜数十分後〜
お待たせしました、どうぞ〜
ドズン
綾「え?」
ドズン
陽子「来た来た」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:27:25.71 ID:QsRCK48S0
綾「…え?」
陽子「ずるるるる!ずるるるる!はぁ!ずる!」
綾「よ、陽子」
陽子「ん?何?」モシャモシャ
綾「こ、こんなに食べられる訳ないでしょ?何考えてるのこのお店の人」
陽子「食べるんだよ」
綾「え?」
陽子「ずるるるるる!ずるるるる!!」
綾「え?えぇ?」キョロキョロ
ギロリッ
綾「…うっ…」ビクッ
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:40:30.63 ID:QsRCK48S0
〜帰り〜
綾「うっぷ…酷い目にあったわ…」
陽子「だから小にしとけって言ったのに」
綾「よ、陽子はよくあんなの食べきれたわね」
陽子「慣れてるからなぁ」
綾「うっ…」
陽子「大丈夫かよ」
綾「大丈夫よ」
陽子「そういやさ」
綾「…?…」ウップ
陽子「ペルセウス座流星群が見えるのって今日だっけ」
綾「珍しいわね陽子が星なんて、でもペルセウス座流星群はもう終わったわ」
陽子「あれ?そうだったっけ、あはは」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:41:33.99 ID:QsRCK48S0
陽子「あれ?そうだったっけ、あはは」
綾「……」
陽子「黙ってようと思ったんだけど、さ」ポリポリ
綾「……」
陽子「実は私の好きな人って綾なんだ」
綾「……」
綾「え?」
陽子「私綾の事が好きなんだよ」ポッ
綾「……」
綾「それ、本当なの?」
陽子「ほ、本当だよ」ポリポリ
綾「じゃ、じゃあ、私がチューして、って言ったらしてくれるの?」
陽子「……」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:42:19.46 ID:QsRCK48S0
チュッ
綾「……」
綾「……」ドキドキ
綾「……」
陽子「……」カァァ
綾「ふふっ」クスッ
陽子「な、なんだよ綾がしろっていったんじゃん」
綾「う、嬉しいんだけど、ニンニク臭い」
陽子「なっ、なんだよそれ!酷いなお前!」カァァ
綾「酷くないですよ〜だ」カァァ
おしり
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:45:09.73 ID:G4cbMaaj0
こってりした食事シーンからあっさりした告白シーンきたあああ
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:48:33.48 ID:++2PXVUNP
二郎デートすればキスできるってこと?
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/08/22 21:56:02.98 ID:/Ena6Go/0
あれ?ギルティされてないってことはアヤヤ
きんいろモザイク Vol.3 [DVD]
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