1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 21:36:09.51 ID:tcX4Ry2p0
都会友「なんつったか…稲羽市だっけ?聞いたこともねーな」
鳴上「ご想像通りの田舎だったよ」
都会友「そうか…さぞかし退屈だっただろ」
鳴上「いや、そうでもない。女はコロッと落ちるしクラスメイトもアホばっかりでやりやすかったな」
都会友「おいおい、また女作ってきたのか…こっちだけで何人いると思ってんだ」
都会彼女「あ、悠〜!帰ってきたんだね!会いたかったよぉ〜」
都会友「…ほれ、さっそくだ」
鳴上「悪い悪い、今晩は朝まで楽しませてやるからな…」ナデナデ
都会彼女「ふふ…///」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 21:43:08.63 ID:tcX4Ry2p0
都会友「…まぁ、田舎のかっぺ女子ならちょっと優しくすれば食えるしな。ある意味羨ましいよ」
鳴上「合計何人だっけ…6人か7人くらい頂いてきたっけなあ」
都会彼女「あー、また私以外の女作ったの!?」
鳴上「いいだろ別に、減るもんじゃないし」
都会彼女「むぅ…まあ、私は悠に入れてもらえればそれでいいんだけど…///」
鳴上「他にも色々あったな、妙に親友ヅラしてくる奴とか見かけ倒しの不良とか…」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 21:49:36.17 ID:tcX4Ry2p0
都会友「あー分かるわ、大した時間過ごした訳じゃねえのに馴れ馴れしい奴な」
鳴上「そいつも『ただワクワクすればそれでいい』みたいな感じの奴だったし、相棒なんて口だけだろうとは思ってるけど」
都会友「たかが一年で相棒もクソもあるかよww」
都会友「その点、俺とお前は小学からの仲だしな。なあオイ“相棒”?」
鳴上「…相棒はやめろ、そいつを思い出すから」
都会友「あちゃー…相当みたいだな、その人」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 21:57:20.48 ID:tcX4Ry2p0
都会友「てか、もう一人の見かけ倒しの不良って何だよ?」
鳴上「ああ…見た目明らかに不良のクセに、手芸だの裁縫だのが得意とかいう奴がいてさ」
都会友「うわぁ…真っ先にハブられるタイプじゃん」
鳴上「ちょっと理解ある風を装ったら、簡単に手なずけられて面白かったな」
都会友「…で、パシリの如く扱ったと」
鳴上「そんなところだな。俺の言う事だけは聞いたし」
都会友「…ま、田舎の不良なんてどうせ金髪のオールバックにピアスとかみたいなチンピラだろうしな…」
鳴上「おおビンゴ、まさにお前が今言った通りの外見だった」
都会友「ちょwwwマジかwww」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 22:04:27.59 ID:tcX4Ry2p0
都会友「…で、他になんか土産話ねーの?聞いてたら興味湧いてきた」
鳴上「他かぁ…ああそうだ、お前『りせちー』知ってるよな?」
都会友「いや、知らねーはずねえだろ。………え、ちょ、まさか…!」
鳴上「うん」
鳴上「――――――食った」
都会友「……バ…カな……」
鳴上「りせちーの祖母が稲羽在住だったらしくてさ、そこにりせちー来てたからつい…」
都会友「…お前、日本中のファンにリンチされる覚悟しといた方がいいな」
鳴上「枕営業の名残だろうけど、かなりガバガバだった」
都会友「…もういいよ」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 22:10:54.13 ID:tcX4Ry2p0
都会友「他には?」
鳴上「他には…そうだ、『探偵王子』知ってるか?」
都会友「ああ、テレビで時々みかけるけど…………え?ちょっ…まさか…」
鳴上「うん」
鳴上「――――――――食った」
都会友「お前、ついに性別の見境が…」
鳴上「いや、違うんだって。あいつ本当は女だったらしくてさ」
都会友「えっ…女!?」
都会友「…でも、確かに言われてみれば女っぽいとは思ってたな…」
鳴上「まあ…アレだ。俺の話術にかかれば、女の快感を引き出すことくらい造作もなかったといいますか」
鳴上「脱がせるところまでもっていけば、後は楽勝だった」
都会友「マジか…で、どんなんだった?」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 22:16:05.31 ID:tcX4Ry2p0
鳴上「久々の処女だから美味しく頂きました」
鳴上「…ああ、あとは胸だな。ああ見えて結構あるんだよあいつ」
都会友「テレビで見る限りじゃ全然だけど…何かで抑えつけたりしてんのか?」
鳴上「サラシでな。それをするするっと解いていくと、たわわに実った…」
都会友「いいなぁ…パイズリかぁ」
都会友「…あーくそ、俺もヤりたくなってきた。今夜一人呼ぶか」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 22:24:31.17 ID:tcX4Ry2p0
都会友「6、7人って言ってたんだから、もっといるんだろ?聞かせろよ」
鳴上「他は…顔はそこそこだけど体臭がヤバい女とかいたな」
都会友「ああ…田舎の女ってその辺鈍感っぽいよな」
鳴上「毎日肉ばっか食ってるせいで体臭凄まじいことになってるんだけど、お情けであえてみんな黙ってたらしい」
都会友「いるよなー、そういう奴が一人は…」
鳴上「それに加えてミニスカにスパッツなんか履いてるもんだから、もう蒸れたニオイが地獄のように…」
都会友「うわぁ…絶対そいつと喋りたくねぇ」
鳴上「顔は悪くないから抱いたけど、やっぱワキガがきつかったな…」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 22:31:18.48 ID:tcX4Ry2p0
都会友「他には他には?」
鳴上「あとは…そう、まともなのも一人はいた」
鳴上「田舎にしては偏差値高めの女で、旅館の時期女将っていう燃える設定の持ち主でな」
都会友「おお、いいねえ。泊まった宿で女将となし崩し的に…みたいな」
鳴上「ただ料理がゴミっていう欠点はあるけど、それ以外は高水準だった」
鳴上「あんまり男に興味無い堅物で通ってたらしいけど…」
都会友「…お前の手にかかれば造作もなかった、と」
鳴上「まあ、そうなるな」
鳴上「ゴミ料理食わされた代償としては割に合った女だったと思うよ」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 22:39:31.19 ID:tcX4Ry2p0
鳴上「…他はまあ、食いはしたけどロクなのがいないな」
鳴上「火垂るの墓の節子みたいなのとか、キツネ目のデコ女とか、厚塗りケバブス女とか…」
鳴上「あと、変わった世界にいる金髪美人も食えるかと思ったけど…さすがに殺されかけたからやめた」
都会友「ほうほう…相変わらず雑食だな、お前も」
鳴上「ブスでも名器持ちって結構いるからな、とりあえず試さないと」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 22:48:18.71 ID:tcX4Ry2p0
都会友「…で。女関係は分かったが、具体的な生活の内容はどうだったんだ?」
鳴上「生活、ねえ…」
鳴上「…ああ、めんどくさい妹モドキならいたな」
都会友「妹もどき?」
鳴上「居候先の叔父さんの娘。なんか懐いてきやがって…」
鳴上「まだ初潮も迎えてないような女は興味無いからさ、叔父さんの手前それなりに良い顔しといたけど」
鳴上「女探しで忙しいってのに、あいつのせいで休日潰れたりしてさ…」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 22:54:28.41 ID:tcX4Ry2p0
都会友「ああ、なるほど…『年下のいとこの面倒見てくれ』的なアレか」
鳴上「ほんと、自分で面倒見ろっつーんだよな叔父さんも」
鳴上「叔父さんも叔父さんでしれっと俺の事『家族』とか呼んでたけどさ」
鳴上「こっちからしてみれば、一年前まで顔も知らなかったっての。それをドヤ顔で『家族』ww」
都会友「その人、息子いないのか?ちょっとお前がかわいく見えたんじゃねーの」
鳴上「…いい迷惑だけどな」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 23:02:34.47 ID:tcX4Ry2p0
鳴上「あと…テレビの中に入って遊んだりしてたな」
都会友「は?テレビの中…?」
鳴上「まぁ与太話だと思うだろうけど…あったんだよ」
鳴上「テレビ中の世界がうんたらかんたらかくかくしかじか」
都会友「…へ、へぇ。それでテレビの中に助けに行ったと」
鳴上「うん。暇潰しにしては楽しめた」
鳴上「最初は俺も面倒だったんだけど、さっき話したクソヘッドホン…ああ、親友ヅラの奴な」
鳴上「あいつが好きだった人の死にかこつけて、俺を巻き込みやがってさ…まあ楽しかったのは認めるけどね、うん」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 23:08:10.94 ID:tcX4Ry2p0
鳴上「で、怪物ぶっ殺してストレス発散してたら町の連続殺人もいつの間にか解決してて」
鳴上「どういう訳か俺が持ち上げられてさ。いやー楽しかった」
鳴上「…ああそうだ、あとそっちの世界から出てきた変な着ぐるみもいたっけな」
都会友「変な着ぐるみ?」
鳴上「ああ、クマとかいう奴がね」
鳴上「なんか向こう側の怪物の一種だったらしいんだけど、意思があって敵意は無くてうんたらかんたら」
鳴上「…で、人間の姿にもなれるんだけどさ。それがまた女みたいな童顔で…」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 23:12:26.30 ID:tcX4Ry2p0
鳴上「俺も、そういうショタ好きの人間とパイプがあるからさ」
鳴上「そのクマって奴をいつも通り口説き落としてパシリにして…」
鳴上「良い具合に身元不明の美少年だから、売れば高いかなーと思ってたんだけど」
鳴上「…都合の悪いことに、そいつがこっち側で暮らすようになっちまったんだよ」
都会友「あー、それじゃ売れねえな…惜しい」
鳴上「あのままあっち側にずっといればなぁ…売ってもバレなさそうだったのに…」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 23:23:04.08 ID:tcX4Ry2p0
都会友「…ま、大体お前の生活ぶりは分かった」
都会友「でもどの道、そいつらとはそれっきりなんだろ?」
鳴上「…いや、そうでもない」
鳴上「少ししたら戻って、また『食いかけ』を楽しんでこようかなーと思ってるんだけど」
鳴上「俺は……あいつらにとっての『リーダー』で『親友』だからな」
鳴上「……ククク…ハッハッハッ……!」
都会友「…その仮面のつけ替え、さすがだよなぁ…女が落ちるはずだわ」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 23:32:32.67 ID:tcX4Ry2p0
〜数ヶ月後 八十稲羽市〜
鳴上「…戻ってきた…おっと、この喋り方じゃなかったっけな」
>…戻ってきたんだ。思い出の、この町に。
>確か、みんなが駅前で出迎えてくれるらしいが…。
陽介「おーい、相棒ー!」
千枝「鳴上くーん!こっちこっちー!」
>みんな…!
完二「先輩、お久しぶりっス!見てくださいよ、この新しいあみぐるみ!」
りせ「バ完二、ちょっとどきなさいよ!…せーんぱいっ♪会いたかったよ〜!」
クマ「センセー!クマはちゃーんとセンセイが留守の間、ヨースケの面倒を見てあげてたクマよ!」
陽介「んなワケねーだろ!どっちが食わしてやってると思ってんだ、アホクマ!」
雪子「…とまあ、こっちは相変わらずでやってます。元気だった?」
直斗「先輩がいないこの町は…やっぱり、寂しかったです。久しぶりに会えてよかった…」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 23:40:34.77 ID:tcX4Ry2p0
>…みんな、久しぶりだな。俺も…会いたかった…!
陽介「へへ…俺らほどの絆なら、どれだけ離れても切れることはねーもんな!」
>ああ。またよろしく頼む…相棒。
陽介「おうよ!こっちこそ頼むぜ…相棒!」
堂島「……おう、来てたみたいだな。悠」
菜々子「お兄ちゃん!おにいちゃあんっ…!」
>菜々子…!
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 23:46:02.29 ID:tcX4Ry2p0
堂島「はは、菜々子のやつ泣いてやがる…そんなに嬉しかったか」
>菜々子…久しぶりだな。元気だったか?
菜々子「うん…さみしかったよ…!」
>そうか…。
堂島「連休の短い間だが…またお前を『家族』として迎えたい。よろしくな、悠」
>…ええ。よろしくお願いします。
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/22 23:54:30.67 ID:tcX4Ry2p0
陽介「うっし!んじゃー全員集合記念ってことで、いつもの場所に行こうぜ!」
>…ジュネス、フードコート…だな?
陽介「…以心伝心、だな。さすが俺の相棒ってとこか!」
>フッ…甘く見てもらっちゃ困る。
千枝「じゃ、せっかくだから鳴上くんには私達でおごろうよ!」
りせ「さんせー!」
雪子「あ、もちろん堂島さんと菜々子ちゃんも一緒に来てくださいね」
菜々子「菜々子も!?やったー!」
堂島「久々の再開だ、お前らほど若くはないが…今日くらいは俺も同席させてもらおうか」
堂島「…よし!今日は俺のおごりだ、ジュネスでお前らに好きなだけ食わせてやる!」
完二「マジっスか!?さすが叔父貴、太っ腹!」
千枝「よーし、食べまくるぞぉー…!」
―――――――――――――――――――
(…………)
(……チッ……)
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/23 00:08:54.26 ID:BcaWf0mw0
ジュネス フードコート
菜々子「えびでーやーんぐらーいふじゅーねーす♪…どう?菜々子うまい?」
りせ「うん、菜々子ちゃんとっても上手!」
陽介「菜々子ちゃんにここまで気に入ってもらえりゃ、店員冥利に尽きるってもんだな…」
千枝「ビフテキおかわりー!」
完二「こっちもビフテキ3枚追加だオラァ!」
クマ「あっつーい…着ぐるみ脱いでもいいクマ?」
直斗「だから、他の人がいますから…!」
鳴上「…………」
雪子「…な、鳴上くん…?」
鳴上「……ん、ああ……」
>…どうかしたか、天城?
天城「なんだか、ものすごい目つきで外を眺めてたから…」
>いや…ちょっと物思いに、ね。
天城「そ、そう?それならいいけど…」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/23 00:12:54.39 ID:BcaWf0mw0
>ところで…ちょっと耳を貸してくれないか?“雪子”。
雪子「…!!」
雪子「……………」
雪子「……///」
>……今晩、俺の部屋で……な……。
雪子「……はい……///」
終
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/01/23 00:15:04.72 ID:NjwgeQpX0
終わった
ペルソナ4 Your Affection (ビーズログ文庫)
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