1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 20:16:39 ID:QNj5lE9.
ほむら「(まどかが消えて数年、私は高校生となった)」
ほむら「(それと同時に私は世界の希望と呼ばれる学園、希望ヶ峰学園に呼ばれた)」
ほむら「(最初は断ろうとしたけど、マミや杏子に行った方がいいと勧められた)」
ほむら「気が進まないわね」
QB「ここは高校生達の憧れの場なんだろ?喜ぶところじゃないのかい?」
ほむら「・・・そうかも、知れないわね」
QB「に、しても君の肩書き『超高校級の魔法少女』どうやってこの学園の人達は調べたんだろうね」
ほむら「そう、それも気になるのよ。それも確かめる為に行くわよ」
QB「ああ」
すたっ
ほむら「!?(い、意識が……と、遠く……)」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:01:55 ID:DgWu16Uo
―教室
まどか「う……う~ん」
まどか「……え……ここは、どこ?」
まどか(教室?)
まどか(どうしてこんなところに?)
まどか(む~ん、よく思い出せないや)
まどか「……あれ?」
まどか「な、何なのこの格好!?」
まどか「コ、コスプレ??」
まどか「どうしよう……恥ずかしいよう」
まどか「で、でも……ここには誰もいないみたいだし」
まどか「あれ……なんだろうこの紙」
まどか「にゅうがく……あんない?」
まどか「8時……集合?」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:03:32 ID:DgWu16Uo
―学校エリア・廊下
まどか(えっと、こっちだよね)
まどか(あ……人の声がする)
まどか(玄関……この扉の先に?)
―玄関ホール
まどか「!!」
朝日奈「あー!また新しい子が来たよ!」
朝日奈「これで、ひーふーみー……15人目だね」
織莉子「8時集合……でしたわね」
織莉子「これで全員なのかしら」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:05:13 ID:DgWu16Uo
江ノ島「でさぁ……これからどーすんの?」
江ノ島「てかこの状況何なの?」
さやか「きっとあたしたち集団で拉致られたんだわ!」
さやか「ほらあれ……闇の組織の陰謀とかで」
セレス「それにしましても……」
セレス「随分と奇抜な風貌の方々がいらっしゃいますが」
セレス「仮装パーティーにでも参加なされるのですか?」
杏子「アンタも人のこと言えないっしょ」
杏子「……にしても、腹減らない?」
大神「仮に我らが閉じ込められたいるのだとすれば」
大神「食料の確保が問題となるであろうな……」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:06:26 ID:DgWu16Uo
仁美「ですが」
仁美「まずは、この入学式の意味を理解しませんと……」
舞園「ですよね……」
舞園「これから何が始まるんでしょうか?」
まどか(……こ、この人たちも私と同じように?)
まどか(何となく……ちょっぴり見覚えのある人が2人いるけど)
まどか(他の人たちは……)
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:07:23 ID:DgWu16Uo
キリカ「……っ」
キリカ「な、何!?」
まどか「え、ううん!……何でも」
腐川「……!」
腐川「な、何よあんた……何見下した目で見てんのよっ……ゴニョゴニョ」
まどか「な、何でもないです!」
ほむら「…………」
ほむら(おかしい……)
ほむら(何故……ここにまどかがいるの…………?)
ほむら(まどかだけじゃない……佐倉杏子と巴マミ)
ほむら(そして、ここにいるはずのない人間が……)
ほむら(当たり前のようにここにいる!)
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:09:18 ID:DgWu16Uo
ほむら(しかも……一様に記憶を失っている?お互いの面識すら?)
ほむら(“魔法少女”という概念自体を……認識できていない?)
ほむら(私だけが……それらの記憶を保ったままでいる?)
霧切「…………」
まどか(この人達は……何だか声を掛けたら迷惑そう)
まどか(何か考え込んでいるみたいだし)
マミ「大丈夫?」
まどか「は、はい!?」
マミ「不安げな顔をしてたから……つい声を掛けちゃた」
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:10:19 ID:DgWu16Uo
マミ「迷惑だった?」
まどか「いいえ……あの、大丈夫です」
マミ「そう」
まどか「えっと、あなたは……」
≪キーンコーンカーンコーン≫
≪新入生諸君、希望ヶ峰女学園にようこそ≫
≪早速だけど、今から入学式を始めるよ≫
≪体育館に集合してくれるかい?≫
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:11:07 ID:DgWu16Uo
杏子「だってさ」
舞園「私達以外にも人がいたんですね」
織莉子「ここまで来るのに誰も見かけませんでしたしね」
セレス「ですが、少々怪しげではありませんか?」
朝日奈「ていうか、放送なのに馴れ馴れし過ぎない?」
仁美「皆さん……どうします?」
霧切「このままここに留まっていても、埒が明かないわ」
ほむら「……この状況を理解する上で、情報収集は必要よ」
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:12:03 ID:DgWu16Uo
江ノ島「え~マジ!?行くの?」
ほむら「……別に、誰についてくるようにとも言わないわ」
霧切「私は行くことにする、それだけのことよ」
江ノ島「行っちゃったし……」
舞園「あの2人、息がぴったりですね」
さやか「息が合ってるっていうか……何というか」
朝日奈「お互いに会話はしてないもんね」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:14:08 ID:DgWu16Uo
杏子「で、どうするのさ?」
セレス「ここにとどまるのか……あるいは彼女達のように体育館へ移動するのか」
織莉子「貴女の言うとおり、現状では……二者択一ですか」
大神「我は行くとしよう」
大神「この場に留まっていても……これ以上の進歩はあるまい」
大神「あの二人の言うことは……理にはかなっている」
さやか「あれだよね、虎穴に入らずんば……何とかってやつ!」
舞園「虎児を得ず、ですよね?」
杏子「ま、どっちにしろこの建物の中調べるに越したことないし」
仁美「確かに……それもそうですわ」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:14:44 ID:DgWu16Uo
朝日奈「よーし!それじゃ、皆で体育館に行こっか!」
朝日奈「横断歩道も皆で渡れば怖くないしっ」
織莉子「それはあまり良い例えではないのではなくて……」
江ノ島「え~本気で行くワケ?」
キリカ「…………」
腐川「…………」
まどか(皆……体育館に向かうみたい)
マミ「私達も、行きましょうか」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:15:37 ID:DgWu16Uo
まどか「え、でも……」
まどか「大丈夫なんでしょうか?」
マミ「まさか……いきなり捕って食われるなんてこともないでしょうし」
マミ「今は他の皆と、行動を共にした方がいい気がするわ」
まどか「そうですか……ううん、そうですよね」
マミ「じゃあ」
まどか「はい、行きましょう……体育館に」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:16:09 ID:DgWu16Uo
―体育館―
霧切「……」
ほむら「……」
さやか「フツーの体育館だよね」
朝日奈「何か仕掛けとか……無いか」
仁美「結局、全員集合ですのね」
舞園「……でも、やっぱり私達だけなんですね」
杏子「!……おい、ステージの上に!」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:16:45 ID:DgWu16Uo
QB「きゅっぷい」
織莉子「あれは……何でしょう?」
江ノ島「ヌイグルミ?」
ほむら「ッ!!!」
QB「ボクがヌイグルミだなんて……ひどい言いようだね」
大神「なぬ?」
さやか「なんか……しゃべってるし!?」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:17:54 ID:DgWu16Uo
QB「ボクがしゃべったところで……何か問題があるのかい?」
QB「君達と意思疎通を図るには、君達に理解できる言語で説明をする必要があるだろう?」
QB「ボクの名前はキュゥべえ、この希望ヶ峰女学園の学園長さ」
腐川「何言ってんの、コレ……何なのよぉ」
キリカ(意味わかんない……ここ何処?これ夢?……これ現実?)
さやか「ネコ型ロボット……いやどっちかというとネズミ?」
セレス「いずれにせよ、誰かが遠隔操作しているのでしょうね」
織莉子「それにしましても……誰が、何の目的で?」
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:20:09 ID:DgWu16Uo
霧切「単刀直入に聞くわ」
霧切「あなたは一体、何者なの?」
QB「何者もなにも、ボクは学園長だよ?さっき言ったじゃないか」
ほむら「ここは……この学校……いいえこの世界は一体どういう状況下に置かれているのか」
ほむら「私達だけが、この場に集められている理由は何なのか」
ほむら「はっきりさせてほしいところね」
霧切「つまり、目的は何なのか……ということよ」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:20:46 ID:DgWu16Uo
QB「簡単なことさ」
QB「君達にはいまから……殺し合いをしてもらう」
QB「コロシアイ学園生活を、ね」
一同「!!」
QB「刺殺、殴殺、絞殺、毒殺……手段は問わないよ」
QB「どんな方法であれ、誰かをコロすことに成功した場合のみ」
QB「この閉ざされた学園から、外へ出ることができるんだ」
QB「君達が夢と希望を追い求めてやまない、外の世界にね」
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:21:27 ID:DgWu16Uo
まどか「な……何言って」
マミ「どういう……意味なの」
QB「言った通りの意味さ」
QB「君達はここから出られない……後で確かめてみるといい」
QB「ここから出ることができるのは、誰かをコロし遂せることができた“クロ”のみ」
QB「詳しい条件については……折々説明する機会があるだろうから、今は省いておくよ」
QB「その他の諸規則については……この電子生徒手帳を確認してもらえれば十分だ」
QB「各自に一通ずつ配布するから、紛失しないようにしてほしい」
QB「ここでボクから説明することは……これくらいかな」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:22:10 ID:DgWu16Uo
杏子「……待ちな」
杏子「黙って聞いてりゃ……わけのわからないことをペラペラと」
杏子「あたしたちにコロシアイをしろって?」
杏子「ふざけるのも大概にしなっ!」
QB「……ボクに暴力を振るう気かい?」
QB「暴力行為は校則違反に該当するよ?」
QB「違反者には罰を与えることになるけど覚悟はいいかい?」
杏子「覚悟?……減らず口叩いてんじゃねぇ!」
QB「やれやれ……仕方ないね……ピコーンピコーンピコーン」
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:22:52 ID:DgWu16Uo
杏子「!?」
霧切「!……危ない!」
杏子「は!?」
ほむら「それを投げるのよ!……早く」
杏子「チッ……!」
\BOMB!!/
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:23:47 ID:DgWu16Uo
杏子「ッ!?」
朝日奈「なっ……」
さやか「バ、バクダン?」
仁美「あのまま掴んだままでいたら……」
セレス「少なくとも片手を失っていたでしょうね、下手をすれば命も」
QB「まったく、もったいないじゃないか」
QB「きゅぷぷぷ、これからは気をつけるようにね」
24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:24:50 ID:DgWu16Uo
江ノ島「も、もう一匹!?」
織莉子「代用品があるようね……」
舞園「ど、どうすれば……」
QB「どうするも何も……説明したじゃないか」
QB「コロシアイ学園生活を送ること……それが君達に課せられた今後の人生のすべてさ」
QB「勿論、コロシアイを拒否するというのなら……それはそれで構わない」
QB「一生を、この学園内で過ごすという選択肢も君達には残されている」
QB「衣食住には事欠かないことはすぐに分かるだろう」
25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:26:01 ID:DgWu16Uo
QB「コロシアイによる脱出を選ぶか、飼い殺し学園生活を素直に受け入れるか」
QB「これでも君達への譲歩は……充分にしているつもりだけれど」
さやか「ふ、ふざけないで!」
さやか「何であたしたちが……あんたなんかに」
さやか「そんなこと強制されなきゃいけないのよ!」
霧切「落ち着いて」
霧切「今は、反抗するべき時ではないわ」
さやか「……でも」
26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:26:43 ID:DgWu16Uo
霧切「皆も分かったでしょう?」
霧切「あれが……キュゥべえが、得体の知れない相手であることに」
腐川「……」
大神「……」
キリカ「……」
霧切「無闇に抗うのはかえって危ないわ……この場はキュゥべえの言に従うほうが得策」
QB「その通りさ、霧切響子」
QB「それじゃ、ボクはひとまずお暇するとしようか」
27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:27:32 ID:DgWu16Uo
ほむら「待って……最後に一つだけ」
QB「まだ何かあるのかい?……暁美ほむら」
ほむら「私達にコロシアイをさせておいて、あなたは唯、傍観者に徹するというのなら」
ほむら「つまるところ……あなたが得をすることなんて何もないはずよ」
ほむら「あなたの本当の目的は何なの?……答えて」
QB「……」
QB「本当の目的も何も、ボクが君達に与えたいのは」
28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:28:21 ID:DgWu16Uo
QB「 絶望 」
QB「ただそれだけだよ」
一同「…………」
QB「それじゃ」
一同「…………」
29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:29:12 ID:DgWu16Uo
まどか(何なの……これ)
まどか(いきなり……閉じ込められて)
まどか(しかも……)
まどか(ここにいる皆と……コロし合え……だなんて)
まどか(こんなの絶対…………おかしいよ)
(TO BE CONTINUED)
30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 01:30:20 ID:DgWu16Uo
……みたいなのを読んでみたいと思った
まんがタイムきらら☆マギカ vol.7 2013年 07月号 [雑誌]
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