※女体化注意
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:17:45.50 ID:AEnMJTS/0
「はぁっ…イイよぉ…!!」
「出すぞ」
赤司は自身の腰に股がる紫原のIカップを超える乳房を揉みしだきながら射精した。
「赤ちんあのね、ちょっと相談があるんだけど…」
情事の後、二人はベッドに寝そべっていた。
紫原は不安そうな顔で赤司に相談を持ちかける。
紫原の顔色を見れば、それがよくない相談であることは赤司にもすぐわかった。
「できちゃったみたい…」
「…何がだ?」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:18:44.77 ID:AEnMJTS/0
なんとなく答えの予想はついたが、信じたくなかったため敢えて尋ねた。
「赤ちゃん…」
「病院には行ったのか?」
「まだ…だけど市販の検査薬では陽性だった」
「それは本当に僕の子か?」
「だって俺、赤ちん以外とそーゆーことしてねーし…」
「氷室や木吉とかいう男ともずいぶん懇意ならしいじゃないか」
「室ちんとはただの友達だし…、木吉とはそもそも仲良くねーし!」
赤司は頭を抱えた。一応避妊はしていたが、思い当たる節がないわけでもない。
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:21:20.20 ID:AEnMJTS/0
「だから中出しなんてやめようって言ったのに…」
「安全日だから大丈夫だと言ったのはお前だ」
「俺は乗り気じゃなかったけど、赤ちんが喜ぶかなあと思って」
「だとしてもピルを飲むとか色々方法はあっただろう?」
しばらく二人の口論は続いた。
「黒ちんにはナイショにしようね…」
赤司は紫原と肉体関係にあるが、本命は黒子だった。
「堕ろすよな?」
「えっ…やっぱりそれしかないのかな」
「テツヤに知られたらどうするんだ?金は払ってやる」
「うん…病院に行ったらまた連絡するね」
紫原は帰路についた。
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:23:40.12 ID:AEnMJTS/0
(赤ちんとの赤ちゃんかぁ…)
本心を言えば、せっかく授かった命を堕ろしたくなどなかった。
しかし無理に産めば愛する人を困らせてしまうだろう。堕胎しか方法はない。
(赤ちんだけじゃなく黒ちんも困らせちゃうもん…仕方ないよね)
自分は赤司のことが好きだが、黒子も大切な友人だ。親友を悲しませるような真似はしたくなかった。
泣きそうになりながら歩いていると、前方から見知った顔が現れた。
「紫原?こんな遅くに女一人で出歩いてちゃ危ないだろ」
「木吉…」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:28:25.08 ID:AEnMJTS/0
紫原の表情から、木吉はただならぬ雰囲気を感じ取った。
「泣いてる…?どうした?」
「うるさい!お前には関係ねーし!」
木吉は逃げようとする紫原の手を掴む。
「お前には関係ねーって言ってんだろ!ほっといてよ!」
「こんな状況でほっとけるかよ!こんな夜中に一人じゃ危ないしとりあえず俺んち来い」
紫原は腕を引きずられ、無理矢理木吉の家に連れてこられた。
玄関には女物の靴が脱ぎ捨てられている。
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:33:36.71 ID:AEnMJTS/0
「俺の部屋入るまでは静かにな。あとこの部屋には絶対入らないでくれ」
椅子がないため、二人はベッドに腰かけた。
「無理にとは言わねぇけどさ、何があったのか教えてくれよ」
「お前っていうか多分男にはわかんないよ」
「男絡みか?」
「うん」
「彼氏と喧嘩したとか?」
「彼氏…なのかな?いや、彼氏じゃないな…」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:36:21.63 ID:AEnMJTS/0
赤司の名前と妊娠については伏せながら、紫原は木吉に事情を話した。
木吉は紫原を抱き締める。
「つらいよな…」
「なっ、何すんだよ!離せ!」
身長は自分と大して変わらないが、予想以上に力が強く、振りほどけない。
しばらく無言でその状態のままでいた。
大嫌いなはずの相手だが、不思議と安心感を感じる。
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:41:03.64 ID:AEnMJTS/0
「お前はその男と付き合いたいのか?」
「別にそーゆーわけじゃない。その彼女は俺の友達なんだし」
「そっか。じゃあお前も別の相手を作ればよくね?」
「別の相手って…」
「例えば俺とかさ」
次の瞬間、紫原はベッドの上に組み敷かれた。
「冗談だろ…?」
「わりと本気」
(どうしよう…。でも赤ちんだって同じことしてるんだから一度くらいいいよね…)
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:47:01.83 ID:AEnMJTS/0
一人で悩むよりもこうしているほうが気が紛れるのは確かだった。
赤司への申し訳なさを感じつつも、紫原は木吉の誘いに乗ることにした。
「いいよ。ただし今夜限りの関係で」
「今夜限り…か。そうだな」
木吉は早速紫原の服を脱がしていった。
紫原の特徴のひとつである豊満な胸に目が行く。
「服の上からでもわかるけど脱がすとさらに…。マジでデカイな。何カップ?」
「最近測ってないからわからないけど、今つけてるサイズはIカップかな」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:51:12.39 ID:AEnMJTS/0
その乳房に比例して肥大した大きめの乳輪にしゃぶりつく。
「ひゃっ…!」
「処女みたいな反応するんだな。初めてってわけでもないんだろ?」
「赤ちんそこまでおっぱい好きじゃないみたいだし」
「俺は大好きだぜ!パイズリとかもな」
「してあげよっか?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 21:57:04.19 ID:AEnMJTS/0
紫原は両胸で木吉の男根を挟み、上下に動かした。
ふわふわとした何とも言えない新感覚。
「まさかお前からやってくれるなんて」
「俺も一度はやってみたいと思ってたんだよね」
「悪い…出るかも」
木吉はそのまま射精し、紫原の顔に精液がかかる。
「きたねー…。目に入ったらどうすんだよ」
「すまんすまん。気持ちよすぎてつい」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:02:38.28 ID:AEnMJTS/0
「しなくていいよ」
「もしできちゃったらどうすんだ?」
「それは大丈夫。絶対できないから」
「?」
言葉の真意を掴めないまま、木吉は紫原の中で果てた。
「じゃ、帰るね。少しは気が紛れたしちょっとだけ感謝してやる」
「またやろーな!」
早朝、紫原が帰ろうとしたそのとき、手前の部屋から恐ろしく美しい女が現れた。
艶のある黒髪に真っ白できめ細やかな肌、柔らかそうな薔薇色の唇、さして高くはないが通った鼻筋、長い睫毛に縁取られた切れ長の目、濡れた瞳、特徴的な眉毛。
処女のようなみずみずしい可憐さと娼婦のような熟れた色香を併せ持つその女は、100人中100人が一目で美女だと判断するだろう。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:07:00.41 ID:AEnMJTS/0
「おい、木吉!誰だよ!?その女!」
「紫原。キセキの世代の」
「そうじゃなくて何でこいつがここにいるんだよ!」
「夜道で困ってたみたいだから今夜はここに泊めた」
「どうせヤってたんだろ!?」
「えっと…仕方ないだろ。人助けだと思ってさ」
「俺とは遊びだったんだな!?」
「誤解だ!本命は花宮真、ただ一人お前だけだ!」
(木吉…彼女いたんだ)
木吉の言葉に花宮は顔を綻ばせる。
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:11:22.41 ID:AEnMJTS/0
「いつもそんなこと言って…今回が初めてじゃないんだぞ?しかも女だけじゃなく男とまで…」
「お前なら信じて許してくれると思ったんだ。お前を愛してるからこそだ」
表情を崩さないように必死になりながら、花宮は内心有頂天だった。
「ったく…。今度こういうことしたら出ていくからな!」
呆然と二人のやりとりを見ていた紫原がようやく発言する。
「あの…花宮だっけ?浮気なんてしてないから安心して」
「人の男と寝たくせによくもまあ…」
「俺も彼氏じゃないけど他に好きな人いるし…今夜限りの関係って約束したから」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:15:59.57 ID:AEnMJTS/0
そこで紫原は花宮の下腹がぽっこりと膨らんでいることに気づく。
「妊娠…してるの?」
「もう8ヶ月だよな?あー、ついに俺も父親になるのか。楽しみだぜ!」
「いい加減父親としての自覚を持てよ!他の女や男と寝るなんて父親失格だ!」
「悪い!生まれたら絶対そんなことしないから」
(二人とも幸せそうだな…)
「結婚はしないの?」
「俺が18になったらもちろんするつもりだ」
「それまでに日向とかそっちのカントクとかとの話つけろよ。カントクに至っては男だっつーのに…」
「じゃあ俺そろそろ帰るね。お幸せに」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:20:10.75 ID:AEnMJTS/0
花宮は自分の美しい容姿が嫌いだった。誰もが自分を外見でしか判断しないからだ。特に下心丸出しで近づいてくる男たちにはうんざりしていた。
そんな中、初めて自分の内面を見てくれたのが木吉だ。見透かされているような感じが癇に障ったが、喜ばしくもあった。
素直になれず冷たい態度ばかりとりつつも、確実に異性として惹かれていた。
二人の関係を決定的なものにしたのはあの日からだ。
「少しでいいから俺らに付き合ってよ〜」
「興味ねぇって言ってんだろ!」
「連絡先だけでも」
「しつけぇんだよ!」
花宮はしつこいナンパ男たちに付きまとわれていた。
ナンパ自体は日常茶飯事だったが、今日の男たちはいつも以上にたちが悪かった。
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:24:24.65 ID:AEnMJTS/0
「ちょっとお茶するだけだから。ね?」
「何が茶だよ。ヤりたいならヤりたいって最初から言えばいいだろ」
「そういうわけじゃ…」
「そこに跪いて哀れっぽく頼めば一発くらい抜いてやらないこともないぜ?」
「いい気になりやがって…このクソアマ…!」
男たちは花宮を取り押さえた。身動きが取れなくなる。
「順番が前後したがお前の言うようにパコらせてもらう」
(ヤバイ…犯される)
衣服の胸元を破かれる。恐怖心だけが花宮を支配した。
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:28:58.08 ID:AEnMJTS/0
「や…、やめろ!」
「そうだな、哀れっぽく頼めば一回だけで済ませてやるよ」
「誰か…助けて…!」
「何してんだお前ら!!」
前方から声がし、次の瞬間男の中の一人が吹っ飛んだ。
他の男たちも瞬く間にねじ伏せられた。
「木吉…」
「逃げるぞ!走れ!」
木吉に手を引かれながら人通りの多い場所まで走った。
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:33:50.21 ID:AEnMJTS/0
「ここまで来れば大丈夫か…」
「貸しを作ったなんて思わないことだな!お前が来なくたってあんな奴ら俺一人でどうにかできた!」
「とりあえず何か服買ってこないとな。お前はそこで待ってろ」
木吉は自分の着ていた上着を花宮の肩にかけた。
(クソ…何でこんなに優しいんだよ…)
木吉は新しい服を持って数十分後に戻ってきた。
「女物の服なんてどれがいいのかわかんねぇから適当に買ってきたけど」
「センスねーな…」
(わざわざ俺のために買ってきてくれたのに…素直にならなきゃ…)
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:39:34.43 ID:AEnMJTS/0
「わざわざ悪かったな。いくらだ?」
「金なら気にすんなよ。安かったし」
「お前さ…、何で俺に対してここまでするんだよ…。今まで俺はお前に嫌がらせしかしてこなかったのに…」
「ん?嫌がらせ?何の話だ?」
「ムカつくくらい鈍感だな!じゃあ俺の気持ちも…」
花宮は木吉に抱きつき、厚い胸板に頬を寄せた。
「怖かった…。お前が来てくれなかったらって思うと…」
「あの場所でなら大声出せば俺じゃなくても誰かは気がつくだろうけど」
「助けに来たのがお前だから嬉しかった…」
普段の自分ではあり得ないセリフを吐いていることに顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった。
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:44:40.27 ID:AEnMJTS/0
普段の自分ではあり得ないセリフを吐いていることに顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった。
「俺、木吉のことが好きだ…」
「知ってた」
「え!?」
「自意識過剰かもしんねーけどなんとなくそんな気がしてた」
「わかっててわざとからかってたのかよ!?サイテーだな…」
「違う。俺だって好きでもなんでもない奴に思わせ振りな態度とるかよ」
木吉の目はいつになく真剣だった。
「俺もお前のこと好きだぜ」
「マジかよ…」
「本気だ」
その晩、二人は契りを結んだ。それは花宮にとっては初めてだった。
それからの花宮は今までの反動からか、木吉にベタ惚れ状態だ。
その後も二人の仲は親密になり続け、今に至る。
花宮が身ごもってからも木吉の浮気性はなかなか治らないが、結婚の約束もし、関係は良好だ。
「ずっと…俺のそばにいてくれ。俺から離れないでくれ…」
「ああ!」
「でもいくら俺がお前のこと好きだからって浮気は許さないからな!」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:49:25.12 ID:AEnMJTS/0
翌日、赤司は黒子の家で寛いでいた。
長期休暇の間にはできるだけそこで過ごすことにしている。
ちなみに紫原も長期休暇の間は実家のある関東で過ごしている。
(敦が産みたいなんて言い出さなくて、とりあえずは安心したが…)
「どうかしましたか?」
「別に…。どうしてだ?」
「赤司君…何だか元気がないです」
「そんなことはない」
黒子はおもむろに服を脱ぎ、ワイシャツとニーソックスだけの姿になった。
「しましょう…?」
「まだ昼間だぞ」
「時間は関係ないです。赤司君に喜んでもらいたいです」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:54:20.01 ID:AEnMJTS/0
昨夜、性的欲求は放出したはずだったが、赤司の一物は黒子の媚態に反応し始めた。
赤司は黒子にキスしながら下着を剥ぎ取る。
「何度見せても恥ずかしいですね…」
黒子は紫原のそれと比べるとずいぶん貧相な、Bカップあるかどうかの胸を手で覆い隠した。
「紫原さんくらい大きければよかったんですけど…」
「大きさは関係ない」
キスをしたまま胸に触れ、そのまま秘部へと手を伸ばす。
そこはすでに濡れそぼっていた。
「もうここをこんなにして…」
「だって、最近できなかったから…。僕、ずっと赤司君としたかったんですよ?」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 22:58:28.07 ID:AEnMJTS/0
秘孔に指を入れるとさらに蜜が溢れ出す。
「赤司君のも…していいですか?」
黒子は上気した顔で赤司の一物を口に含んだ。
口内や唾液から熱が伝わる。
「そろそろいいか?」
「はい。僕は準備万端です」
赤司は自身を黒子の秘孔に宛がい、腰を動かした。
小刻みに喘ぐ黒子とは対照的に、赤司はなるべく声を抑える。
「あっ…赤司君…!僕…おかしくなっちゃ…」
「テツヤ…!」
「やっぱり赤司君とのセックスは最高です…!!」
幾ばくもなく、二人は同時に果てた。
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:02:28.10 ID:AEnMJTS/0
「会えなくて寂しかったです」
「僕もだ」
「そのぶんこっちにいる間は恋人らしいことしましょうね」
「ああ」
「僕と会えない間に浮気なんてしてないですよね?」
黒子の発言にどきりとしたが、平常心を装った。
「浮気なんてするわけがない。僕を疑っているのか?」
「まさか。言ってみただけです」
「喉が渇いてるんじゃないか?何か飲み物を買ってくる」
いたたまれなくなった赤司はその場を離れた。
(それにあいつらとは浮気じゃない。本命はテツヤだけだ)
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:10:30.23 ID:AEnMJTS/0
赤司がいなくなった部屋で黒子は携帯電話を取り出した。
大量の着信やメールがきている。
「もしもし、火神君」
「大丈夫だったか!?」
「大丈夫です。それよりこの大量の着信とメールは何なんですか?」
「そりゃお前が心配だったから…」
「マナーモードにしていたからよかったものの、もし携帯が鳴ったら余計怪しまれますよ」
「すまん…。また時間あるときに会おうぜ!」
(しつこいなあ…)
黒子はうんざりした様子で電話を切った。
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:15:31.42 ID:AEnMJTS/0
赤司が紫原とホテルに行っている間、火神は黒子の家に来ていた。
「久しぶりだな」
「せいぜい3日間くらいしか経ってませんよ」
「3日間も会えないのはキツかったぜ…。だって俺たち、恋人同士だろ?」
火神は黒子を抱き締めた。
黒子はその手を冷めた態度で振り払う。
(せっかく赤司君が来てるのに。さっさとセックスして帰ってもらおう)
「したいですか?」
「え、いや…まあ…。でも目的はそれじゃねぇぞ!純粋にお前に会いたかったんだ」
黒子はいつもと変わらぬ無表情で服を脱ぐ。
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:19:26.42 ID:AEnMJTS/0
「いいですよ。入れてください」
「前戯もなしにそんな…」
(君の前戯なんてあってもないようなものです)
そこで黒子の携帯が鳴り響いた。
赤司からのもうすぐ帰るとの連絡だった。
(助かった)
「もうすぐ赤司君が帰ってくるそうです」
「そうか…残念だ。じゃあな」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:24:03.62 ID:AEnMJTS/0
赤司の帰りを待ちながら、火神との初めてのセックスを思い出していた。
高校に入学し、住む場所が離れても赤司との交際は続けていた。
恋人がいながら火神とも関係を持ち始めたのは人肌が恋しかったからだ。
赤司とのセックスが忘れられず、体の疼きを止めてくれる相手なら誰でもよかった。
「火神君は童貞ですか?」
「まあ…。初めてだからうまくできなかったらすまん。お前は?」
「ごめんなさい。僕は初めてじゃありません」
「あ…そうなのか。別に俺はそんなの気にしないぜ…!」
(黒子が非処女だったなんて…。ショックだけどやっぱり好きだ)
火神は黒子の体をぎこちなく愛撫する。
火神が童貞だということを差し引いても、その手つきに黒子はがっかりした。
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:28:36.68 ID:AEnMJTS/0
「気持ちいいか?」
(そんなわけないでしょう)
「え…はい」
「ここだっけか?一番敏感な部分って」
「もうちょっと上です」
火神は同じ部位を執拗にいじくる。
(だからクリトリスはそこじゃないですってば)
見かねた黒子は火神の手を掴み直接指示した。
「ここです。ここ」
「おう…」
相変わらず下手くそな愛撫だったが、少しは濡れ始めた。
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:32:24.75 ID:AEnMJTS/0
(濡れてきてる…。感じてんのかな)
男としての達成感を感じ気分を良くした火神は、やや興奮ぎみに尋ねる。
「感じてる!?なあ、感じてる!?感じてるんだよな!?」
(まったくこの男は…テクもなければムードもない)
「はあ」
もっと濡れさせたいと思い力を強めると、尿道に爪が引っ掛かってしまった。
「痛っ…!」
「すまん!やりすぎた!」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:36:59.07 ID:AEnMJTS/0
大変気分を害した黒子は早く終わらせることだけを考えていた。
「とりあえず早く入れてください」
慣れていたので挿入自体は痛くなかったが、快感は全く感じなかった。
「どうだった?」
「うーん…まあまあです」
その一晩で、完全に火神に萎えてしまった。
結果として、排尿の度に感じる痛みはしばらく治らなかった。
(これだから童貞は…。いや、同じ童貞でも桃井君は違ったのに)
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:40:52.46 ID:AEnMJTS/0
ドアが開く音がした。飲み物を買いに行った赤司が帰ってきたらしい。
「バニラシェイク風の飲み物があったから買ってきたんだが、それでいいか?」
「はい。ありがとうございます」
(赤司君は気が利くし、頭の回転も速いし、そして何よりセックスもうまいし)
黒子は自分勝手な欲求のために火神と関係を持ってしまったことを悔いた。
(赤司君に浮気してるかどうかなんて聞ける身分じゃないな…)
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:45:15.25 ID:AEnMJTS/0
「そういえば真太郎や涼太は最近どうしてるんだ?」
「黄瀬さんは中学のときと変わりありません。緑間さんは彼氏ができたらしいですが」
「真太郎に彼氏…?僕の知っている人間か?」
「いいえ、秀徳高校の男子バスケ部の人です。僕もそこまで親しくないのでよくわかりませんが」
「そうか…。大輝はどうだ?桃井との関係は」
「あの二人も中学のときと変わりありません。付き合ってるとかじゃないみたいですし」
(僕の知らない間に真太郎に恋人が…)
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:49:56.84 ID:AEnMJTS/0
紫原は黄瀬の家に向かった。今後どうすべきなのかを相談するためだ。
相貌だけでなくプロポーションも抜群で容姿端麗、おまけにモデルとして活躍している黄瀬は男子たちからの人気が非常に高い。
そんな黄瀬ならきっと恋愛経験も豊富だろう。
相談相手にはうってつけだ。
「ごめんねー。いきなり押しかけちゃって」
「紫原っちー!やっぱり紫原っちのおっぱいは最高っスね!」
出会うなり黄瀬はいきなり紫原の豊かな乳房を掴み、その間に顔を埋めた。
「わっ、こうされんの久しぶりな感じする」
「中学時代は日課だったっスよねー」
「自分だってそこそこあるくせに」
「わかってないなー。他人のだから気持ちいいんスよ!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:53:23.84 ID:AEnMJTS/0
客間に用意されたお菓子は紫原の好きなものばかりだった。
電話での切羽詰まった声から深刻さを感じ取った黄瀬が、せめてもの気晴らしにと急遽買ってきたものだ。
「わざわざ買ってきてくれたの?」
「いや、ただの余り物っスよ。ところで相談って何スか?」
「今から話すこと、絶対誰にもナイショにしてくれる?」
「約束するっス」
「言いづらいんだけど…、俺、妊娠しちゃったんだ…」
黄瀬はおめでとう、と言いかけてやめた。
もしおめでたいことなら自分に相談なんてしないはずだ。
「に、妊娠!?誰の子供っスか!?」
「赤ちん…」
「赤司っち…!?付き合ってるんスか?」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/23 23:57:23.24 ID:AEnMJTS/0
紫原は黄瀬に事の詳細を教えた。
(赤司っち…、紫原っちとも…)
「確かに産むのはキツいっスよね…」
「だよね…」
「紫原っちはどうしたいんスか?」
「本心を言えば産みたいよ」
(こんな相談…俺には荷が重すぎるっスよ)
黄瀬は悩んだ。恋愛経験がほとんどない自分がいい加減な返答をすべきではない。
しかもかつて関係を持った赤司ならなおさらだ。
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:01:38.76 ID:M21KVQ1M0
中学時代から人気の高かった黄瀬は告白されることもしばしばだったが、全て断っていた。
そのため今まで恋人ができたことはない。
「黄瀬さん、俺と付き合ってくれ!」
「困ったな…今週は君で5人目っスよ。気持ちは嬉しいけど無理っス」
「誰か好きな奴でもいるのか?」
「まあ、そんなとこっスね」
「誰だ?」
「んー、それは秘密っス」
(俺が好きなのは黒子っちだけっスから)
黄瀬は生粋の同性愛者というわけではなく、黒子という一人の人間に惹かれていた。
たとえ報われなくても、いつか自分の想いを伝えようと決心していた。
黒子が赤司と交際していると知るまでは。
「え…、黒子っちって赤司っちと付き合ってるんスか?」
「はい」
「いつからっスか?」
「一年くらい前からです」
(俺のほうが先に黒子っちを好きになったのに…)
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:04:55.50 ID:M21KVQ1M0
赤司に無理矢理交際を強要されているのではないかと思った黄瀬は、このときはまだ半信半疑だった。
しかし何日間か学校帰りの黒子を尾行してみると、ほぼ毎日赤司の家を訪ねている、もしくは赤司が黒子の家を訪ねている。
普段赤司と話す黒子の表情を見ても、本当に愛し合っているのだとわかった。
ショックだった。こじつけて自分を納得させるほかなかった。
(黒子っちが幸せなら…俺も幸せっス)
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:09:24.13 ID:M21KVQ1M0
中学3年生のある日体育倉庫で、黄瀬は赤司に処女を捧げた。
ボールを片付ける黄瀬を赤司が手伝った。
片付け終わったところ、黄瀬はマットの上に押し倒される。
「何スか…?」
「こんな場所で男と二人きりになるなんて、お前もずいぶん無防備だな」
「つまりそれは…するってことっスか?」
「それ以外に何がある?」
黄瀬の頭にある考えが浮かんだ。
もしここで自分が赤司とセックスすれば、黒子と赤司の関係が拗れるかもしれない。
「赤司っち…、黒子っちと付き合ってるんじゃないんスか?」
「ああ。それがどうした?」
「彼女がいるのに俺とエッチするんスか?」
「体の関係と心の関係は別だ」
黄瀬はジャージを脱ぎ、下着だけの姿になった。
赤司がブラジャーのホックを外すと、黄瀬のDカップと桜色の乳首が露になる。
赤司は黄瀬の全身を隈無く愛撫した。
(ヤバイ…これだけでイきそう…)
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:14:48.84 ID:M21KVQ1M0
黄瀬が赤司の局部に手をやると、それは硬くなり始めた。
コンドームを装着した後、二人は後背位の形になり、赤司は挿入を試みる。
「痛っ…」
「処女か?意外だな」
「ひどいっスよ!」
(一見非処女に見えるが涼太も処女なのか…安心した)
そのまま挿入すると、破瓜により裂けて出血した。
それには目もくれず赤司は黄瀬の女芯を貫き、ピストン運動を繰り返す。
軽くウェーブのかかった長い金髪が揺れる。
「はぁ…んっ…!あかしっち…スゴいっ…!!」
「どうだ?」
「すごい気持ちい…っ!」
「モデルだけじゃなくAV女優にもなれるんじゃないか?」
(これで俺も黒子っちと間接セックスしたことになるのかぁ…)
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:18:15.18 ID:M21KVQ1M0
行為の後のマットは色々な体液で酷く汚れていた。
「このマットは処分するしかないな」
「何もこんなところでしなくてもよかったのに…」
「こんな場所じゃないと二人きりになれないからな」
「そのセリフ、もし俺が赤司っちのこと好きだったら完全に勘違いされてたっスよ」
「お前が好きなのはテツヤだな?」
「どうしてそれを…」
「お前たちのことで僕が知らないことなどない」
「なら話は早い。黒子っち泣かせたら承知しないっスよ?」
二人の肉体関係は中学を卒業するまで続いた。
しかし当初の目論見は外れ、黒子と赤司の仲は深まる一方だった。
それに加え赤司が京都に行ったため、高校に入学してからはすっぱり肉体関係を切った。
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:22:07.34 ID:M21KVQ1M0
(赤司っち、黒子っちという彼女がいながら紫原っちとも…。でももしかしてこれはチャンス?)
「黄瀬ちん、どしたの?ボーッとして」
紫原の声で自分が考え込んでいたことに気づいた。
「ちょっと考え込んでたっス。で、紫原っちは産みたいんスよね?」
「うん」
「だったら産んじゃえばいいんじゃないスか?」
「そんなことしたら赤ちんにも黒ちんにも迷惑かかるし…」
「こうなったのは赤司っちの責任でもあるんスよ。紫原っちだけが負い目を感じることはないっス」
「考えてみればそうかも。中出ししたいって言ったのは赤ちんだし」
「産んだら連絡よろしくっス!赤司っちに似て美形な子か紫原っちに似てデカイ子が生まれるんだろうなー」
「気が早いよ!まだ産むって完全に決まったわけじゃねーし!」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:25:49.25 ID:M21KVQ1M0
その後は他愛ない話をして過ごした。
「へぇ、赤司っちに会うために毎週秋田からはるばる京都まで通ってるんスか〜。大変っスね」
「俺も赤ちんに会いたいしそうでもないよ。それに交通費は赤ちんが出してくれるしね」
「やっぱり好きな人とはできるだけたくさん会いたいっスよね」
「そういや黄瀬ちんは彼氏とかいないの?」
「彼氏いない歴=年齢っス」
「意外。黄瀬ちんって中学のときからめっちゃ告られてたじゃん」
「好きな人がいるから…」
「誰?」
「えー、それは言えないっスよ」
「気になるー。あ、もうこんな時間。今日はありがとね」
「紫原っち、ファイト!」
(近いうちに赤ちんに産みたいって伝えよう)
紫原は黄瀬の家を後にした。
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:29:25.85 ID:M21KVQ1M0
(真太郎の彼氏…どんな奴なんだろう)
赤司は緑間に彼氏ができたということが気がかりだった。
緑間に対し恋愛感情を持っているわけではなかったが、他人のものになるのは気に入らなかった。
かつて抱いた女への独占欲なのかもしれない。
「相手は秀徳高校男子バスケ部なんだな?」
「緑間さんの彼氏ですか?そうです」
「名前は?どんな奴だ?」
「高尾君です。さっきも言った通り詳しくはわかりませんが、かなりハイスペックだって聞いてます」
「そうか。少し出かけてくる。夕飯は先に食べてくれ」
赤司は家を出た。
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:32:31.79 ID:M21KVQ1M0
「堕ろす…何で?」
「お前に迷惑をかけてしまうのだよ…」
「迷惑?俺、すっげー嬉しいのに」
「産んでも育てるだけの資金も…」
「たくさんバイトする!お願いだから産んでくれ!真ちゃんと俺の子供、見たいんだ!」
「高尾…」
緑間が妊娠したのは約3ヶ月前のことだ。
高校生という立場と資金の面から堕胎するつもりだったが、高尾がそれを阻止した。
「そろそろ動くかな?」
「まだ3ヶ月なのだよ」
「あー、楽しみだなー。真ちゃんの彼氏になれて、しかも子供までできて、幸せすぎて怖いくらい」
高尾の言葉はいつもストレートで、緑間をどきっとさせる。
「お、俺も幸せなのだよ…。お前の子供を身ごもれて…」
「真ちゃんがデレた!珍しー。普段は全然そんなこと言ってくれないのに」
「口に出さないだけで普段からそう思っているのだよ…」
二人は幸せの絶頂にいた。
「そうだ、今日真ちゃん家泊まっていい?」
「ああ」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:35:36.12 ID:M21KVQ1M0
緑間が夕飯の準備をしているところ、インターホンが鳴った。
「高尾、出てくれ」
「はーい、今出まーす」
インターホンの画面の向こうには自分と同じくらいの年齢の、オッドアイを持つ見知らぬ男がいた。
「おかしいな、ここは真太郎の家のはずだが」
「えっと…どちら様?」
「真太郎はいるか?」
「いるけど…どちら様?」
「赤司だ」
画面越しにも伝わる貫禄。
緑間からよく話は聞いていた。
「真ちゃん、赤司君が来たんだけど」
「赤司?とりあえず通せ」
赤司はリビングへ通された。
「真太郎、この男は誰だ?」
「同じ高校の高尾なのだよ」
「ちなみに真ちゃんの彼氏でーす!」
「おい、余計なことを言うな!」
「いいじゃんホントのことなんだし」
(この男が高尾和成か…)
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:38:42.84 ID:M21KVQ1M0
無造作に置かれたマタニティー関連の雑誌が目に入った。
「どうして真太郎の家にこんなものが?」
「それは…」
「それね、真ちゃん今妊娠してるから」
「誰の子供だ?」
「もちろん俺の」
赤司の中で何かが爆発した。
自分が処女を奪った女が他の男の子供を身ごもっている。
その事実が赤司を揺れ動かせた。
「本当にお前の子か?」
「それはどういう…」
「お前の子だという根拠がどこにある?」
「赤司…何が言いたいのだよ」
「真ちゃんは俺の彼女なわけだし、エッチだって何回もしたし…」
「真太郎が非処女だと知って付き合ったのか?」
「そうだよ」
二人で迎えた初めての夜に、高尾は緑間から非処女だということを告白された。
ショックは受けたが、貞操は関係なく緑間自身を愛していたので問題はなかった。
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:40:52.41 ID:M21KVQ1M0
「真太郎の初体験の相手は僕だと知っているか?」
「やっぱりね…そんな気はしてたよ」
「今でも僕と真太郎が関係を持っているということは?」
「え…」
「でたらめを言うな!お前との関係は中学のときで終わったのだよ」
「果たして本当にお前の子なのか?もし僕の子ならどうする?」
「それは…」
「自分以外の他の男の子供の親になれるか?」
「やめろ!本当に高尾の子供なのだよ!」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:43:56.53 ID:M21KVQ1M0
赤司は緑間のブラウスを剥がした。ボタンが弾け飛ぶ。
背後に回り、胸をわしづかみした。さして大きくはなくせいぜいCカップ程度だが形の良い美房だ。
「真太郎とは僕がやろう」
「な、何を…」
「いつもこうやっているだろう?」
「真ちゃんってまだ赤司君と付き合ってるの…?」
「中学のときも付き合った覚えはないのだよ!それに赤司はずっと黒子と付き合っているはずだ」
「そう、本命はテツヤだ。しかしそれとこれとは話が別だな」
緑間の言う通り、中学を卒業してからの肉体関係は一切なかったし中学時代も交際していたわけではなかった。
「…だったらさ、真ちゃんって彼氏でもない男とエッチしたんだ…」
「それは赤司が…」
「僕のせいにする気か?お前もあんなによがっていたくせに」
赤司は緑間に激しくキスしながら服を全て剥ぎ取る。
高尾は呆然としていた。
「昔から無理矢理されるほうが好きだったな」
「やめろ!高尾が見ているのだよ!」
「じゃあ見られていなかったらいいのか?」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:47:41.27 ID:M21KVQ1M0
赤司は指を秘部に侵入させた。そこは蜜にまみれていた。
肉芽を摘まむとさらに溢れ出す。
「ひゃっ…あ…!」
「彼氏が見ているというのに…はしたないぞ」
「んっ…やめ…ろ…!」
「それとも見られているほうが興奮するのか?」
「高尾…!助けてくれ!」
(真ちゃんが他の男に犯されてる…。助けなきゃならないのに、俺…)
高尾の性器は服の上からでもわかるほど怒張していた。
「真ちゃんさ…別に俺じゃなくてもよかったんじゃないの?男なら誰でも」
「違う!高尾だけなのだよ!」
「でも今だって赤司君に犯されてるっていうのにそんなにビショビショじゃん」
「これは…」
赤司はファスナーを下ろし、自身を露見させた。
そしてそれを緑間の秘穴へと近づける。
「それだけはやめろ!他のことなら何でもするのだよ!」
「何でも、か…」
(別に俺以外の男にやられても簡単に気持ちよくなっちゃうような女なんだ…真ちゃんって)
「いや、いいよ。続けて」
「高尾、どういう意味なのだよ!?」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:51:41.10 ID:M21KVQ1M0
赤司に挿入を促す高尾に、緑間は激しく動揺した。
「ここでやめられて困るのは真ちゃんなんじゃないの?」
「彼氏もこう言っている。遠慮なく入れさせてもらおう」
赤司は緑間を四つん這いにし、自身を宛がった。
「やっ…やめろ!」
「そんな顔で言っても説得力がないな」
(真ちゃんの中に他の男が…子供が生まれてくる場所に他の男が…)
恋人が他の男にレイプされているという状況にも関わらず、高尾は異常に興奮していた。
ついにジーンズを脱ぎ、自身を慰め始める。
「うっ…真ちゃん、愛してる…」
「高尾…!?何を…」
「なるほどな。どうやらお前の彼氏もお前に負けず劣らず特殊な性癖の持ち主らしい」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:54:18.75 ID:M21KVQ1M0
高尾は乱暴に緑間の髪を掴み、口に自分の一物を突っ込んだ。
髪を掴んだまま緑間の顔を動かす。
普段のセックスの何倍もの快感だった。
「高尾…!苦し…」
「真ちゃんの糞ビッチ!!でも愛してるよ!愛してる!」
「んっ…息ができな…」
「誰とでも寝ちゃうような尻軽な真ちゃん大好き!!」
「や…あっ…ぁ」
「やっぱり真ちゃん3P得意なんだね!」
赤司も腰の動きを早めた。部屋に淫猥な音が響く。
「もう…我慢できないのだよ…」
緑間は勢いよく潮を吹いた。
それとほぼ同時に高尾と赤司も射精した。
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 00:57:24.54 ID:M21KVQ1M0
「俺は真ちゃんを信じるよ」
「今の有り様を見てもか?」
「確かに真ちゃんは淫乱かもしれないけど、嘘をついたりはしない」
「高尾…」
「真ちゃんは俺の彼女だし、いずれは妻になるわけだし…信じる」
「妻!?そんな話は聞いていないのだよ」
「子供が生まれるんだから当たり前だろ。だから、俺たちの仲は赤司君にも誰にも引き裂かせない」
(それにちょっといいプレイも発見しちゃったしね)
「そうか。また来る」
(高尾和成…意外と手強い男だな)
赤司は緑間の家を後にした。
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:01:18.14 ID:M21KVQ1M0
高校に入学して間もないある日のことだった。
「青峰が着替え始めたぞ!男子みんな外に出ろ!」
「何でお前らそんな急いでんだ?」
「当たり前だろ!更衣室かトイレで着替えろよ…」
「めんどくせぇ」
男性にしては珍しい桃色の髪の美男子が急いで教室に入る。
騒ぎを聞き付けた桃井だ。
「こらー!大ちゃん!また男子いるのに教室で着替えて…」
「どこで着替えようが人の勝手だろ」
「いい加減自覚してよ…大ちゃんは女の子なんだから」
「女って言われてもな…」
「裸見られたら恥ずかしいでしょ?」
「いや別に。俺は気にしねぇ」
「大ちゃんは気にしなくても他の男子は気にするの!」
「さつきも?」
「もちろん」
青峰には年頃の少女としての恥じらいなどまるでなく、桃井はいつもひやひやさせられていた。
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:05:54.46 ID:M21KVQ1M0
「ところでさつきってさー、シコったりすんのか?」
「なっ、何言い出すの!?いきなり!」
「もしかしたら俺をオカズにしてんのかなって」
「そ、そんなわけないでしょ!!」
「ちなみに俺はお前をオカズにしたことあるぜ」
「はぁ!?女の子がそんなこと…」
「女だってオナニーくらいするしな」
正直に言えば、桃井は青峰を対象に自分を慰めたことは何度もあった。
恋愛感情を抱いているのは黒子だったが、性欲の処理となれば話は別だ。
「でも大ちゃんは赤司君とそういう関係なんじゃなかった?」
「体だけな。あいつ、テツと付き合ってるし」
「そもそも何で赤司君とそういう関係になったの?」
「たぶん黄瀬と同じ理由だ。それだけじゃないけど」
「きーちゃん?」
青峰も黄瀬と同じく黒子のことが好きだった。
青峰が赤司と関係を持った理由は、黄瀬と同様に黒子との中を引き裂こうという魂胆もあったが、それだけではなかった。
むしろ単純に性的好奇心からくるもののほうが大きかったかもしれない。
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:09:46.62 ID:M21KVQ1M0
それは夏、放課後の教室で行われた。
「赤司って童貞?」
「僕が童貞に見えるのか?」
「やっぱ非童貞だよな。じゃあ俺とセックスしね?」
「お前は処女か?」
「ああ、一人でしたりAV見たりはしてるけど」
「桃井とは?」
「さつきとは今んとこそういうのはねぇな」
「初めての相手が僕でいいのか?」
「この年になって処女とか恥ずかしいだろ。とりあえず早く捨てたい」
「処女は恥ずべきものなのか?」
「俺の周りは非処女が多いけど」
「例えば?」
「一人一人挙げたらキリがねぇけど一番身近では灰崎だな」
(非処女か…あいつは退部だな)
青峰が処女だと知り目の色を変えた赤司は青峰に詰め寄った。
「今ここでするか?」
「え…、別に構わねぇけど教室じゃ誰か来たら…」
「そいつも交ぜればいい」
「緑間みたいに3Pは得意じゃないからできたらそれは遠慮してぇけど…」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:13:43.60 ID:M21KVQ1M0
夏ということもありもともとブラウスのボタンが外され、大きく開いた胸元を覗き込んだ。
小麦色の健康的なEカップが揺れる。
「お前は少し恥じらいを持ったほうがいい」
「さつきもいつもそう言ってきてうるさいんだよな。何でみんな気にすんだ?」
「じゃあお前に恥じらいというものを分からせてやろう」
赤司は青峰に下着を脱がせたあと椅子に座らせ、スカートの中に顔を入れた。
「な…」
「AVならよく見てるんだろ?」
「そうだけど…現実とAVは違うだろ」
赤司は青峰の花弁を舌でなぞり、蕾を集中的に刺激した。
青峰は脚をがくがくさせ、今にも昇天しそうな勢いだ。
「ぁ…はっ…!」
「自慰とどちらが気持ちいい?」
「そんなん…比べ物になんねぇ…」
「まだ果ててしまっては困るな。僕のもしてもらおう」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:16:17.90 ID:M21KVQ1M0
先ほどとは逆に自分が椅子に座り、青峰を床に座らせた。
「舐めんのか?」
「ああ」
決してうまいとは言えなかったが、その稚拙さがかえって赤司を奮い立たせた。
(涼太よりも下手だな。正真正銘の処女…)
「ぷはっ…どうだ?」
「悪くはないな」
「あのさ、早く入れてほしいんだけど…」
赤司は青峰をベランダへ連れ出した。
「何でベランダなんかに…」
「ここでやろう」
「外から丸見えだろうが!」
「壁に隠れれば問題ない」
「それにしたって隙間から…あと声も」
「恥ずかしいか?」
「あ、ああ…」
青峰は羞恥に頬を染めた。
彼女の年相応の少女らしい反応を見たのはこれが初めてだった。
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:20:16.91 ID:M21KVQ1M0
「生でいいか?」
「最初からそのつもりだ」
ベランダの手すりを握らせ、立ったまま後ろから挿入する。
「痛ぇ…AVと全然違うじゃん」
「処女喪失ものは見たことないのか?」
「あるけど…気持ち良さそうだったし…」
破瓜の血が脚を伝い、ベランダの床に広がった。
赤司が腰を動かすたびに血がにじむ。
「あ…かし…っ!痛いけど…いい!!…んっ」
「声が大きいぞ。僕は構わないがお前は困るんじゃないか?」
(やはり処女こそ至高だな)
痛みを伴いながらも青峰は絶頂を迎えることができた。
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:23:25.13 ID:M21KVQ1M0
「お前すげーうまいんだな」
「初めてなのにどうやって判断したんだ?」
「流れがスムーズっていうか。これからも頼んでいいか?」
「構わない」
「それにお前テツと付き合ってるんだろ?今度3Pしようぜ」
「さっき真太郎と違うと言ったのはお前じゃないか」
青峰は高校に入学してからも赤司と関係を持ち続けた。
しかし赤司は京都に行ったため、回数はどんどん減っていっている。
避妊はしたりしなかったり、その日の気分によって決めていた。
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:24:37.55 ID:M21KVQ1M0
紫原は行為の真っ最中の二人を目撃していた。
(赤ちん…黒ちんと付き合ってるんじゃなかったっけ?)
(だから俺は黒ちんに赤ちんを譲ったのに…。何で峰ちんと…)
(セフレかな?だったら俺にもチャンスあるってことだよね)
紫原が赤司、黒子、黄瀬、青峰、緑間の複雑な恋愛事情や性事情を知るのはもう少し後になってからの話だ。
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:28:22.48 ID:M21KVQ1M0
青峰は桃井に自分が赤司と関係を持った経緯を説明した。
「なるほどね。大ちゃんもきーちゃんもレズなの?」
「そういうわけじゃねぇよ。誰から見たってテツって魅力的だろ?」
「それには同意だけど」
「つかさつきだってテツのこと好きじゃん」
「でもテツちゃんの彼氏は赤司君だし…」
「だったらテツと体だけの関係になればいいんじゃね?」
「あー、それはもうなってるかも…。いや、一度だけだから違うかな」
「…マジかよ!?」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:31:46.02 ID:M21KVQ1M0
それは卒業を間近に控えた冬のことだった。
「私…テツちゃんのことが好きなの」
「すみません、僕は赤司君とお付き合いをしているので」
「知ってる。とりあえず気持ちだけは伝えておきたかっただけ」
黒子が赤司と交際していることは知っていたが、気持ちの整理をするために桃井は黒子に告白した。
「桃井君とお付き合いすることはできませんが、体だけなら大丈夫です」
「テツちゃん!?正気!?私だってしたいけどやっぱりそういうのは…」
すでにセックスの虜になっていた黒子は、赤司以外の男との行為に興味を持っていた。
「むしろ僕のほうからのお願いです。だめですか?」
「テツちゃんの頼みなら仕方ない…」
可愛らしい上目遣いで頼む黒子の誘いを断ることなどできなかった。
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:35:11.41 ID:M21KVQ1M0
「ぁ…んっ…」
「痛くない?私、初めてだから加減とかわからなくて…」
「…桃井君、本当に童貞ですか?」
「えっ…うん」
「はあっ…!童貞とは思えないテクです…っ」
桃井に性経験はなかったが、実に素晴らしいテクニックの持ち主だった。
それは相手が黒子だったからかもしれない。
「赤司君に引けを取らないくらい上手でしたよ」
「そうかな?」
「初めてとは思えません。天性の才能ですね」
「えへへ…ありがと」
「青峰さんとはこういうことしないんですか?」
「大ちゃん…じゃなくて青峰さん!?ないない!ただの幼なじみだし!」
二人は行為の後も小一時間語り合った。
「テツちゃんは高校どこにするか決めた?」
「はい、誠凛にしようかと思ってます。桃井君はどうですか?」
「私は青峰さんと同じ高校に行くことに決めたよ」
「桐皇ですか?」
「うん。本当はテツちゃんと同じ高校行きたかったんだけど、あいつほっとくと何しでかすかわかんないから…」
「…桃井君は青峰さんのことが本当に大好きなんですね」
「ち、違うよ!私が好きなのはテツちゃん!あいつはただの幼なじみ!腐れ縁!」
黒子と桃井の肉体関係はそれきりだった。
関係を持ち続けたいのはやまやまだったが、やはり恋人がいる人間との肉体関係は非道徳的だと思ったのだ。
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:38:47.36 ID:M21KVQ1M0
「もったいねぇな。セフレになりゃよかったのに」
「そういうわけにはいかないよ。テツちゃんには彼氏がいるのに」
「彼氏がいなかったらいいのか?」
「うーん、お互い納得してるならね」
「俺となら?」
視界に入ってくる青峰の胸元が桃井の鼓動を早める。
「え…えっと…」
「冗談だっつーの。本気にすんなよ。あとさっきのオカズの話も嘘な」
「大ちゃんさ…」
「さつきからかうとホント面白ぇな!」
「私だって…」
桃井は青峰を壁に押し付けた。
「な、何だよ…」
「私だって男なんだよ?」
「そんなこと知ってるに決まってんだろ」
「そうじゃなくて!」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 01:41:15.31 ID:M21KVQ1M0
そのまま床に押し倒し、服を脱がす。
いつもと違う桃井の様子に青峰は困惑した。
「どうしたんだよ…さつき」
「…こっちはいつも我慢してるんだからね」
「さつきがしたいっつーならいいけどよ…」
黒子との思いやりに溢れたセックスとは違い、乱暴に青峰に愛撫する。
「待てって!もう少しゆっくり…」
「こんないいところで止められると思う?」
十分に濡れないうちに挿入した。
「痛っ…まだ全然濡れてねぇのに」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 02:46:21.00 ID:M21KVQ1M0
(赤司のよりデカイ…)
最初は痛みしか感じなかったが、ピストン運動を続けるうちに愛液の分泌が盛んになっていった。
桃井の巨根が青峰の子宮口を激しく突く。
「大ちゃんの中…あったかい」
「はぁ…んっ…さつき!俺もう…イキそう」
「大ちゃん…!中に出すよ!」
「早くこい…!」
セックスに夢中だったそのときの二人は避妊のことなど頭になかった。
高校に入学してから今まで二人は肉体関係を持ち続けている。
セックスフレンドというよりも友達とセックスする感覚だ。
もちろん避妊をしなかったのは最初のセックスだけで、その後は全てコンドームを装着している。
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 02:48:08.96 ID:M21KVQ1M0
青峰の体調が悪くなったのは入学から数ヵ月後のことだった。
「また吐いたの?」
「なんかすげー気持ち悪いしだるい」
「大丈夫?病院行ったほうがいいんじゃない?」
「多分風邪だろ。ほっときゃ治るって」
「でも結構長引いてるよね。他に何か変化は?」
「そういや最近生理来てねぇんだよな」
桃井の顔が一気に青ざめた。
「いつから!?いつから来てないの!?」
「今月と先月と先々月と…その前はどうだったかな」
「何でもっと早く言ってくれなかったの!?」
「めんどくさくなくてラッキーと思ってたから…」
「妊娠したかもしれないんだよ!?」
「妊娠…?」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 03:13:46.16 ID:M21KVQ1M0
桃井は急いで青峰を産婦人科へ連れて行った。
結果は桃井の予想通りだった。
「やっぱり妊娠してるんだ…」
「誰の子供だろう」
「時期的に考えると私としか思えないよ…高校に入学して初めてしたときに生だったから」
「赤司ともゴムありだったりなしだったりしたからな」
「でも赤司君とは最近ほとんどしてないんでしょ?」
「まあな」
悩む桃井と対照的に青峰は楽観的だった。
「大ちゃんはどうしたい?」
「どうって…」
「産みたい?堕ろしたい?」
「どっちかっつーと産みてぇけど…」
「わかった。こうなったのは私のせいだもん。責任とるよ!」
(さつき…、何でこんな熱くなってんだ…?)
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 03:18:57.14 ID:M21KVQ1M0
青峰は一応赤司に連絡した。
「もしもし。こないだ病院行ったらさ、妊娠してたみてぇで…」
「心当たりはあるのか?」
「さつきは自分の子だって言ってるんだけどさ…俺はよくわかんねぇ」
「桃井とセックスしたのか?」
「ああ」
「桃井以外の男とは?」
「いや」
「そうか。今度桃井も交えて話し合おう」
数日後、三人は喫茶店で落ち合った。
「大ちゃんはお腹の中の子供が私のじゃなくて赤司君のかもしれないって思ってるってこと?」
「赤司が京都に行った何日か前に生でした気が…」
「桃井は自分の子であってほしいと思うか?」
「うん。最近想像するんだ。大ちゃんと私の子供を」
「お前はテツヤのことが好きなんじゃなかったか?」
「恋してるのはテツちゃんだよ。でも大ちゃんも大切だから…なんていうか家族みたいな存在」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 03:24:38.41 ID:M21KVQ1M0
初めは紫原のときと同様に面倒だと思っていた赤司だが、桃井の反応を見て心変わりした。
高尾の子を身ごもった緑間に対する感情と似たようなものだ。
(桃井は大輝との子供を望んでいるのか…)
「もしお前の子じゃなかったらどうするんだ?」
「どうもしないよ。それでも構わない」
「お人好しだな」
「それ誉めてる?」
「誉めていると思うのならお前の頭は相当めでたい」
桃井は赤司の高圧的な態度に若干いらつき始めていた。
「残念だが恐らくそれは僕の子だな」
「そんなの生まれてからじゃないとわからないじゃん」
「大輝から聞いた話を知り合いの産婦人科医に伝えたら、僕の子の可能性が高いと言っていた」
「なにそれ?根拠も怪しいし」
「赤司家の総力を舐めるな」
桃井がいらついているのは赤司にもわかった。
その反応が面白くてわざと煽る。
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 03:33:32.84 ID:M21KVQ1M0
「だいたい赤司君って昔から偉そうでさ」
「僕は事実を述べているだけだ」
「僕に逆らう奴は親でも殺すとか頭が高いぞとか中二病かよって感じ。恥ずかしくないの?」
「おい…さつき、やめろって…」
「おまけに両の眼をくり抜いて云々とかメンヘラ?黒歴史決定だね」
「お前こそテツヤを好きと言いながら大輝に付きまとうなんて、もし女ならとんだ糞ビッチだな」
「もし赤司君が女だったら絶対貧乳だしただの痛いサブカル女だよね」
「逆にお前は乳しか取り柄のない恋愛脳で頭空っぽの牛か豚か」
二人のやりとりは周りからも注目を集めていた。
「さつきも赤司も落ち着けよ!」
「だって赤司君が…」
「元はと言えば桃井が…」
「ほら、さつき、そろそろ帰るぞ」
「赤司君なんかに大ちゃんは渡さないんだからね!」
「せいぜい僕のお下がりの中古品で満足していろ!」
青峰はやっとの思いで赤司と桃井を引き離した。
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 03:40:55.61 ID:M21KVQ1M0
紫原は黒子の家に向かった。
病院での検査の結果と自分の決意を伝えるためだ。
「紫原さん、どうしましたか?」
「赤ちんいる?」
「はい。呼んできますか?」
「お願い」
赤司はやや焦りながら出てきた。
「テツヤに知られたらどうするんだ!?」
「そんときはそんときでしょ」
「用は何だ?」
「俺、産むつもりだから」
「この前堕ろすことに同意しただろう?」
「気が変わった」
「お前だけの問題じゃないんだぞ?人の迷惑も考えろ」
「こうなったのは赤ちんにだって責任あんじゃん。少しくらいは俺の意見言ってもいいはずだし」
「金は出す。堕ろせ。なんなら慰謝料も払う」
「お金の問題じゃないんだよ!」
紫原は黒子がドアを一枚隔てた先にいるのも気にせず叫んだ。
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 03:47:58.48 ID:M21KVQ1M0
「声が大きいぞ!」
「赤ちんがだめって言ってもとにかく俺は産むから!」
「僕たちは体だけの関係のはずだろう?」
「赤ちんにとってはそうかもしれない。でも俺は赤ちんのこと好きだもん…。赤ちんが黒ちんと付き合ってても」
すがる紫原を見て、赤司は少しいいことを思い付いた。
「わかった。産むことを許可する」
「ほんと!?」
「ただし条件がある」
「何?」
「ついてこい。テツヤ、少し出かけてくる」
紫原が連れてこられた場所はホテルだった。
「えっちするの…?」
「それもあるが他に試してみたいことがあってね」
シャワーを浴び、裸のままベッドに座らされる。
「奉仕しろ」
(試してみたいこと…?これじゃ普通のセックスじゃん)
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 03:57:33.69 ID:M21KVQ1M0
紫原は赤司の一物を根元から咥え込む。
「そろそろ出すが、飲めるか?」
「いいよ」
(精液って練乳みたいでおいしそうだし一度飲んでみたかったんだよね)
口の中に粘度の低い液体が流れ込む。
それは特有のアンモニア臭を放っていた。
「な、何これ!?」
その液体が何なのか理解した紫原は即座に吐き出す。
「飲め」
「やだよ!こんなの!」
「僕の命令は絶対だ」
「だってこれ…精液じゃないよね?」
「飲まないなら産むことは許可しない」
仕方なくその液体を飲み干した。
「どうだ?」
「少ししょっぱくて…にがりみたいな感じ」
(赤ちんってこんな変人だったんだ…)
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 04:03:18.83 ID:M21KVQ1M0
次に赤司はタオルで紫原に目隠しをして横たわらせた。
「目隠しプレイ的な…?」
「その一種かな。口を大きく開けろ」
紫原はわけもわからぬまま命令通りに口を開ける。
やがて柔らかく生暖かい物体が舌に触れた
(これ、何だろう…?)
「噛め。そして飲み込め」
「何これ…?」
目隠しをされているため、状況を把握することは困難だった。
命令通りに咀嚼すると、口の中に不快な異物感と苦味が広がる。
(まっず…!)
「何なの?これ。すっげーまずいんだけど」
「そこまでまずいか?少しショックだな」
「この世のものとは思えない。変な臭いするし」
「目隠しを取ってみろ」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 09:06:21.72 ID:M21KVQ1M0
目隠しを取った紫原は愕然とした。
赤司がちょうど和式便所で用を足す形で、自分の口の上にしゃがみ込んでいたのだ。
「さっきのって…まさか…」
紫原は急いで口の中に指を入れ、その場で吐いた。
「食え」
「無理に決まってんじゃん!」
「お前は僕のことが好きなんだろう?ならば食え」
「どうしたの?何か変だよ…赤ちん。頭でも打ったの?」
「食わなければ腹を殴るぞ」
仕方なく自分の吐瀉物を食べた。
その傍らで赤司は何度も自身を慰めた。
「とても楽しかったぞ」
「もうこういうのは勘弁してよ…ほんとに」
「お前にもいずれこの魅力がわかる」
「赤ちん、今度一緒に病院行こうね」
(俺は赤ちんがちょっとおかしい人だったとしても好きだよ!)
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 09:08:04.60 ID:M21KVQ1M0
氷室は秋田で紫原の帰りを待ちながら悶々としていた。
「アツシ…うっ…!エッチな子だな…アツシは」
紫髪で巨体で爆乳の、特注したダッチワイフに向けて射精した。
「アツシ…!アツシは最高に可愛いなあ」
部屋中に紫原の写真が貼り付けられている。
PCの壁紙も携帯の待ち受けももちろん紫原の写真だ。
(アツシ…まだ帰ってこないのかな)
「もう待ちきれない!アツシの実家へ行こう!」
翌日、氷室は東京へ向かった。
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 09:17:04.82 ID:M21KVQ1M0
「室ちん…どしたの?」
「アツシの帰りが遅いから心配になって」
「学校始まる前には帰るから大丈夫だよ」
氷室は目敏く紫原の体型の変化に気づく。
「あれ?アツシ、ちょっと太った?」
「あ、確かに。何でわかったの?」
(伊達にアツシのこと想ってるわけじゃないからね…)
「そもそもアツシはどうして長期休暇中は実家に帰るんだ?」
「赤ちんのためかな…」
「アツシは赤司君のことが好きなんだっけか」
「大好き!」
(いつも赤司赤司って…)
紫原に想いを寄せる氷室にとって、赤司の存在は邪魔でしかなかった。
「アツシは赤司君のどこが好きなんだい?」
「赤ちんはね、まず頭がいい。バスケも強いし」
「俺よりも?」
「室ちんでも誰でも敵わないんじゃないかな」
氷室は拳を握りしめる。
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 09:18:26.05 ID:M21KVQ1M0
「それにいっぱいお菓子くれるし」
「俺だってあげてるじゃないか」
「室ちんのことも好きだよ」
「でもそれは友達としてだろ?」
「うん。俺にとって赤ちんは特別なんだ」
「もし俺がアツシを好きだって言ったら…?」
「断るかな」
(俺のほうが努力してるのに…アツシのことを想ってるのに…)
氷室は紫原を押し倒し、乱暴に服を破いた。
完全に頭に血が昇っている。
「室ちん!?何するの!?」
「二言目には赤司赤司って…もううんざりなんだよ!」
紫原は必死に抵抗した。
「やだ…!やめて!」
「暴れんなよ!お前のことが好きだったんだよ!」
「ごめん…俺は室ちんのこと親友だと思ってるけど、それ以上には見れない」
「何でだよ…俺はこんなにアツシのことが好きなのに!」
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 09:41:28.57 ID:M21KVQ1M0
氷室は紫原の上に馬乗りになった。
紫原は諦めたのか涙を流し抵抗をやめる。
「いいよ…それで室ちんの気が済むなら」
紫原の態度により氷室は我に返った。
「アツシ…すまない。どうかしていた」
「室ちんはかっこいいんだから俺以外にもいくらでもいい女がいるよ」
(アツシ以外の女なんてみんなゴミだ)
紫原は悩んだが、親友である氷室を信頼して妊娠について相談することにした。
「俺、妊娠してるんだ」
「妊娠…!?赤司君の子かい?」
「うん。赤ちんは産むのに賛成してないっぽいんだけど…」
氷室は怒りで全身から出血しそうな勢いだった。
「そうか…。アツシは産みたいんだよね?」
「もちろん。てゆーか産むつもりだし」
(俺のアツシが俺以外の男に穢されて種付けされて…気がヘンになるぜ、いい加減!)
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 09:44:08.64 ID:M21KVQ1M0
その日の夜ホームセンターに寄った後、氷室は火神に電話をかけた。
「もしもし、タイガ」
「タツヤか。どうした?急に」
「今赤司君がどこにいるか知ってるか?」
「常にいるかはわかんねーけど、最近は黒子んちにいることが多いみたいだな」
「ありがとう。明日行ってみるよ」
「大丈夫か?なんか声が変だぞ?」
「大丈夫だ。ちょっと嫌なことがあったってだけで…」
翌日、氷室は準備した荷物を持って黒子の家を訪ねた。
(あれ…いないみたいだな。買い物かな)
当てもなく街の中心部を彷徨うことにした。
焦点の定まらない生気を失った目、おまけに千鳥足で何やらぶつぶつ呟きながら歩く氷室は明らかに異様だった。
道行く人々から声をかけられる。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です…。ただ、ものすごく気分が悪くてむかむかして…ぶっ殺したい…」
もう何時間そうしていただろうか、辺りはすっかり暗くなっていた。
(黒子さん…もう帰ってるかな)
黒子の家に戻ろうとしたそのとき、雑貨店から出てくる赤司と紫原を目撃した。
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 09:45:37.49 ID:M21KVQ1M0
「赤司ィィィ!!!」
「室ちん…!?」
「よくも俺のアツシを!純真無垢な天使で妖精のアツシの処女を!その上種付けまで!!」
「なんだこいつは!警察を呼べ!」
氷室は昨日準備した包丁を取り出し、赤司目掛けて突進する。
「赤ちん危ない!」
紫原は咄嗟に赤司の前に身を乗り出した。
胸に包丁が刺さる。
「敦!」
「アツシ!」
「赤ちんが無事でよかった…」
「どうしよう…俺は取り返しのつかないことを…。アツシを傷つけるなんて…!」
(敦…僕を庇って…)
氷室はバッグから他の包丁を取り出し、自分の全身を滅多刺しにした。
周りから悲鳴が上がる。
「室ちん…!何してるの!?」
「アツシを傷つけるなんて俺は最低のゴミクズだ…もう生きる資格なんてない!」
「俺は大丈夫だから!ちょっと血が出ただけで」
「何がちょっとだ!敦、その男から離れろ!」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 10:12:50.48 ID:M21KVQ1M0
周りの人々が110番と119番をしていたらしく、すぐに警察と救急車が来た。
赤司も紫原に付き添い救急車に乗った。
「無事か!?」
「ちょっと刺されたくらいで大げさだよ。それより赤ちんが無事でよかった」
「何で僕を庇ったんだ?」
「だって俺…赤ちんのこと好きだもん」
「敦…」
重要なことを思い出した紫原は突然上体を起こした。
「子供は!?子供はどうなの!?俺はどうなってもいいけどこの子は…」
「落ち着け。今はお前の体が最優先だ」
幸い紫原の爆乳により傷は浅く、奇跡的に胎児も無事だった。
自分を救ってくれたことにより赤司の紫原に対する考えも変わった。
「紫原さんが無事でよかったです」
「敦のことなんだが…テツヤに謝らなければならない」
「何でしょう?」
「僕は敦と体だけの関係だ。そして敦は僕の子を身ごもってしまった」
「赤司君はどうしたいんですか?」
「僕は…敦に僕の子を産んでもらいたい」
「紫原さんのこと、好きですか?恋愛的な意味で」
「最初は違うと思っていた。だが気づいたんだ。敦はいつも僕を支えてくれている」
「僕のことはもう好きじゃありませんか?」
「好きに決まっている。テツヤのことも好きだが敦のことも好きなんだ」
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 10:14:12.49 ID:M21KVQ1M0
「ふふっ」
黒子はいたずらっぽく微笑んだ。
「どうしてもっと早く言ってくれなかったんですか?」
「それは…テツヤに申し訳なくて…」
「とっくに知ってましたよ。赤司君が紫原さんと関係を持ってることくらい」
「え…」
「あとは中学のときには黄瀬さん、青峰さん、緑間さんともですよね?」
「どうしてそれを…」
「僕、赤司君の彼女ですもん。見くびってもらっちゃ困りますよ」
黒子は赤司と他のキセキの世代との関係を知った上で見逃していたのだった。
「だから別に構いませんよ。紫原さんが赤司君の子供を産むことは。愛人なんて何人いようが構いません」
黒子の言葉はむしろ自分が正妻であるということを強調しているようだった。
「ごめんなさい。僕も謝らなければなりません」
「何だ?」
「赤司君がいない寂しさに耐えきれず、火神君と関係を持ってしまいました」
「今の僕にはそれを咎める権利はないな」
「あ、いいこと思いつきました。みんなで暮らしませんか?」
「みんなって誰だ?」
「僕ら以外のキセキの世代と桃井君と…高尾君を呼んでもいいかもしれませんね。可哀想だから火神君も呼んであげます」
「それは名案だ。まずは敦に話してみよう」
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 10:15:01.47 ID:M21KVQ1M0
赤司は病院へ行き、事情を説明した。
「全部お見通しだったってわけか…黒ちん恐るべし」
「敦はこの計画についてどう思う?」
「俺は賛成。できたら室ちんも呼びたいな」
「氷室…?あの男は危険すぎる。第一今は刑務所に入っているだろう」
「だから刑期が終わったら」
「考えてはおく。危険かどうかは僕が判断しよう」
しばしの沈黙の後に紫原が口を開いた。
「赤ちんが出産に賛成してくれて嬉しい!」
「僕は今まで敦にひどいことをしたり言ったりしていたかもしれない。すまなかった」
「いいんだよそんなの」
「もっと早くに気づいていればよかった。敦のことが好きだと」
二人は長い間キスをした。
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 11:21:30.46 ID:M21KVQ1M0
数週間後、赤司邸は先ほど黒子が述べたメンバーで賑わっていた。
「火神君もようやく人並みなセックスができるようになってきましたね」
「黄瀬や青峰と特訓した甲斐があったぜ」
「黒子っち、今夜は俺の番っスよ!」
「真ちゃん、また3人くらいを一度に相手するやつやってよ!」
「二度とやらないのだよ!」
「室ちんも早く刑期が終わればいいのになー」
「敦、今夜は二人でやらないか?」
「うん!」
end
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 11:27:50.09 ID:Ai/snLVN0
打ち切りエンドだなww
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 11:40:24.59 ID:icR7lnQUO
乙
面白かった
青の子は結局赤か桃どっちだったのかだけ気になった
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2012/11/24 12:01:16.78 ID:x2d7wAslO
緑間は高尾から逃げた方がいい
集英社コミックカレンダー2014 黒子のバスケ(卓上型)
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