1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 22:11:36.21 ID:GztqGKBA0
なぎさ「そういえばなぎさにサンタさんがきたことないのです」
杏子「あたしも来たことないなぁ、クリスマスはいつも祈ってたよ」
マミ「私は魔法少女になってから来なくなったわね」
さやか(親に教えて貰う前に親がいなくなってるもんね皆)
ほむら「サンタは親が」
さやか「ストップ!」
ほむら「もが!?」
マミ「突然どうしたの暁美さん、美樹さん」
さやか「なんでもないですなんでも……あはは」
ほむら「むぐぐ」
さやか「え?何?買い出しに行きたい?しょうがないなぁさやかちゃんが付き合ってあげよう」
ほむら「むぐ?」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 22:15:51.74 ID:GztqGKBA0
ほむら「やっと息ができたわ……」
さやか「ちょっと、あんた何夢壊そうとしてるのよ」
さやか「いくら悪魔だからってやっていいことと悪いことが」
ほむら「悪魔とか関係なく皆事実を知ってもいい歳でしょ」
ほむら「それに私だってサンタなんて来たことないわよ」
さやか「え?そうなの?」
ほむら「ずっと入院してたし両親は働いてたし」
さやか「ごめん……」
ほむら「別にそんなつもりで言ったわけじゃないんだけど……」
ほむら「どうせ来ないものを期待するよりも事実を知ったほうがいいんじゃない?」
さやか「マミさんや杏子はまだしもなぎさは……」
ほむら「隠したって良い子にしか来ないと言われるサンタが来ないほうがショックを受けるだけよ」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [sage] 2013/12/24 22:15:57.38 ID:tJlxz1jf0
支援
http://amzn.to/16C1gj75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 22:22:17.72 ID:GztqGKBA0
さやか「そうだ!」
ほむら「?」
さやか「皆にプレゼントを配ろう!」
ほむら「そう、頑張って」
さやか「あんたも手伝うよね?」ガシ
ほむら「私は忙しいわ」
さやか「本当に用事があるの?」
ほむら「……魔獣退治とか」
さやか「あたし一人じゃできそうにないからお願い!」
ほむら「はぁ……わかったわよ、手伝えばいいんでしょう」
さやか「さっすがほむら」
ほむら「悪魔にサンタをさせようなんてどういう神経してるのかしら……」
ほむら「だいたいあなた私と敵対して……」
さやか「まぁまぁ小言はいいから」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 22:30:12.30 ID:GztqGKBA0
さやか「いろいろ買ってきましたよー」
マミ「あ、おかえり美樹さん暁美さん」
ほむら「えぇ」
なぎさ「何を買ってきたのです?」
さやか「これはサンタさんがプレゼントを入れる靴下だよ」
なぎさ「靴下にプレゼントをいれるのですか?」
マミ「そういえば昔は靴下に欲しいプレゼントを書いた紙をつけて寝ていた気がするわね」
杏子「ふーん靴下にねぇ」
ほむら(だいたい枕元にプレゼントってイメージだったけど靴下にいれるって本当かしら)
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 22:34:50.78 ID:GztqGKBA0
さやか「というわけで今日は自分のほしいものを書いて靴下を吊るすこと」
なぎさ「そうしたらサンタさんがくるのですか?」
さやか「そうそう、サンタさんもプレゼント入れる場所がないとプレゼント置いていけないからね」
マミ「言われてみるともらえなくなったのって吊るさなくなってからかもしれないわ」
なぎさ「さっそく吊るすのです!」
さやか「杏子もマミさんも欲しいものでも書かなきゃ」
杏子「寝る前に吊るせばいいんだろ、マミの家でやる必要もないって」
マミ「私も今書くのは恥ずかしいわね」
さやか(先にプレゼントで何がほしいか知りたかったけど仕方がないかぁ……)
さやか「ほむらは……書かなくていいや、ほしい物わかるし多分それはプレゼントできないし」
ほむら「放っておいて……」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 22:42:42.59 ID:GztqGKBA0
さやか「さぁそんなこんなで深夜だねほむら」
ほむら「帰って寝たいわ」
さやか「そう言わない、3人だしすぐ終わるって」
ほむら「4人よ」
さやか「え?何、もしかしてあたしにもプレゼントくれちゃったり」
ほむら「まどかの分に決まってるでしょ」
さやか「まぁわかってたけどね」
さやか「でもまどかは気味悪がらないかな……」
ほむら「やっぱりプレゼントはやめておくわ……」
さやか「あ、でももしかしたらまどかがほしいって思ってるかもしれないし」
さやか「一応まどかの家に見に行ってみようよ」
ほむら「……うん」
さやか(普段からこれぐらい可愛げがあればなぁ)
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 22:49:50.59 ID:GztqGKBA0
ほむら「で、どういう順番にまわるの?」
さやか「マミさんの家に行って、次に様子を見にまどか、最後に杏子かな」
さやか「杏子がほしいものにロッキーって書いてたの見たからもう買っておいたんだよね」
ほむら「問題はマミとなぎさのプレゼントってことね」
さやか「なぎさはチーズってお昼に書いてたしマミさんが何を書いてるかが問題かな」
ほむら「随分安上がりね……」
さやか「まぁあんまり高いもの書かれてても困るしちょうどいいじゃん」
ほむら「あとその白い袋は必要なの?」
さやか「サンタって感じの雰囲気出るでしょ?」
ほむら「私服の時点でへんな人にしか見えないわよ……」
さやか「気にせずレッツゴー」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 22:55:52.02 ID:GztqGKBA0
さやか「さてと、マミさんの家についたけどどうやって入ろうかな」
ほむら「さっさと行くわよ」ガチャ
さやか「え?どうやって開けたの?悪魔の力?」
ほむら「ピッキング」
さやか「……」
ほむら「武器を盗むときに鍵を開けれないと盗れないでしょ?」
さやか「そういう問題じゃないんだけど……」
ほむら「さっさと終わらせましょう」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:03:54.08 ID:GztqGKBA0
ほむら「無駄に力を使うなんて無駄よ、使わなくてすむならそれに越したことはないわ」
さやか「いや、そういう意味でもなくて……まぁいいや」
マミ「すぅ……すぅ……」
なぎさ「んー……チーズなのです……」
さやか「ほほう、仲良く抱き合って寝ちゃってますなぁ」
ほむら「それより靴下はどこかしら?」
さやか「暗くて見えにくいけど……あったあった今読むから待ってて」
さやか「何か書き足してあるね……えっと世界中の色んな種類のチーズがほしい」
ほむら「さやか、用意していたチーズは?」
さやか「6Pチーズ」
ほむら「……」
さやか「……」
さやか「ほむらぁ……」
ほむら「ああもうわかったわよ行けばいいんでしょ」
さやか(押しに弱いなぁほむらって……)
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:10:30.71 ID:GztqGKBA0
ほむら「これでいいかしら?」
さやか「すごいチーズの量……」
ほむら「この時期に空をとぶのはもうしたくないわね……一応種類ごとに袋で分けたから」
さやか(細かい気遣いしてる……)
さやか「助かったよ、これでなぎさはオッケーだね」
ほむら「ところでこれどうやって靴下に入れるの?」
さやか「その前に履いたりしないとはいえ靴下に食べ物を入れるのも抵抗があるよね」
ほむら「かといってこれを枕元に置くのはマミのベッドに臭いがつくわよ」
さやか「でもなぎさが起きてすぐに見える位置にないと意味ないし……」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:18:23.60 ID:GztqGKBA0
さやか「ここは悪魔の力で臭いがつかないように」
ほむら「あなた私をなんだと思ってるの?」
さやか「冗談だって」
ほむら「靴下にプレゼントはキッチンにあるとでも書いておくとか」
さやか「でもやっぱり起きて靴下をみたらプレゼントが!ってほうがよくない?」
ほむら「仕方ないわね、さやかの持ってきた6Pチーズを靴下に突っ込みましょう」
さやか「なにか入ってるようには見えるってこと?」
ほむら「その6Pチーズをラッピングして長いリボンで結んでそのリボンの先にこのチーズの山を置いて行きましょう」
さやか「たしかにこれならいいかも」
ほむら「じゃあそれで決定ね、さっさとマミも終わらせましょう」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:27:20.16 ID:GztqGKBA0
ほむら「で、マミの欲しいものは?」
さやか「マミさんはねカールドライヤーだって」
ほむら「主婦がほしがりそうなものね」
さやか「まぁマミさんセット大変そうだし」
ほむら「カールドライヤーをお願いするってもっと他になかったのかしら」
さやか「ま、まぁまぁ一人暮らしが長かったわけだし必要な物がほしいって思うのは普通だって」
ほむら「それはそうかもしれないけど……ところでそんなの用意してないわよねあなた」
さやか「うん、用意してない」
ほむら「……行ってくるわ」
さやか「ありがとほむら」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:35:21.63 ID:GztqGKBA0
ほむら「悪魔をパシリにするなんて普通できないわよ……」
さやか「いやー、ほむらがいてくれて助かったよ」
ほむら「一番高いのを選んできたしこれでいいわよね」
さやか「あたし何もできてないなぁ」
ほむら「そうでもないわ」
さやか「え?」
ほむら「あなたはプレゼント配りにおいて私にないものを補ってくれているわ」
さやか「皆に幸せをみたいな優しさとか?」
ほむら「いいえ、金銭面の話よ」
さやか「……え?」
ほむら「チーズ代もカールドライヤー代もあなたのおかげで助かったわ」
さやか「ちょ、ちょっとそんな勝手に!」
マミ「んん……」
さやか「やば、騒ぎ過ぎた……」
ほむら「行くわよ」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:40:10.97 ID:GztqGKBA0
さやか「あたしの諭吉……」
ほむら「お釣りは全部返してるんだからいいと思いなさい」
ほむら「悪魔に物を頼む代償としては安いものでしょう」
さやか「はぁ……よし、まどかの家に行くよ」
ほむら「えぇ」
さやか「で、まどかになにプレゼントしようと思ってたの?」
ほむら「チョーカーよ」
ほむら「赤いリボンと合ってきっと似合うと思って……」
さやか(まどかが関わると乙女だなぁ……)
さやか「普段は合理性だとか機能性だって感じなのに」
ほむら「なにか言った?」
さやか「なんでもないよ」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:46:29.85 ID:GztqGKBA0
さやか「まどかの家に到着ってのはいいけどどうやって」
ほむら「何?」
さやか「当然のようにまどかの部屋の窓の鍵あけれるんだね……」
ほむら「このタイプは簡単よ」
さやか「いや簡単とかそういう問題じゃないんだけど……」
まどか「うぇひー……」
ほむら「寝てるわね……」
さやか「家族でやるクリスマスパーティが楽しかったんだろうね」
さやか「おじさんの料理美味しいし」
ほむら「そうね、枕元にプレゼントを置いてもいいかしら……」
さやか「あれ?ちょっと待ってほむら」
ほむら「何?」
さやか「あそこに靴下が吊るされてるよ」
ほむら「まどかのプレゼントのためならなんでもできるわ!」
さやか「落ち着いて、声おおきいよほむら」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:49:37.26 ID:GztqGKBA0
さやか「えっとなになに……」
さやか「……」
ほむら「どうしたの?」
さやか「い、いやーこれは……」
ほむら「どうしたのよ」
さやか「ほむら、ちょっと目を閉じててもらっていい?」
ほむら「別にいいけどなにか関係があるの?」
さやか「いいからいいから」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:54:46.15 ID:GztqGKBA0
ほむら「もういいかしら?」
さやか「ん、おっけー」
ほむら「頭に何か巻かれる感じがしたけど」
さやか「まどかのリボンをちょっとね」
ほむら「まどかのリボンを?」
さやか「うん、欲しいものがほむらになってたからリボンを付けてプレゼントみたいな」
ほむら「はぁ?あなた何言って」
まどか「うぇひひ」ガシ
ほむら「え?」
さやか「え?」
ほむら「ベッドに引きこまれ」
まどか「家族でクリスマスパーティー中に私にできる役割を考えたら」
まどか「全部思い出したよほむらちゃん」
ほむら「や、ちょっと待って、目が金色になってる」
さやか「……」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:55:36.53 ID:GztqGKBA0
まどか「ひどいよほむらちゃん、あの時すごく怖かったんだよ」
ほむら「た、助けてさやか!奪った力が奪い返されてる!」
さやか「いやあたしはどっちかといえばまどか側だし」
まどか「ずっと一緒だよって言ったのに」
ほむら「いや、割かれてる!私が割かれてる!」
さやか「実はほむらのプレゼントも買ってあったんだけど忙しそうだし置いてくね」
ほむら「ちょっと待って!さやか!さやかぁ!」
さやか「んじゃねー」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:56:44.92 ID:GztqGKBA0
―さやかの家―
さやか「予期せぬ出来事によって悪魔が神様に退治されるとは……」
さやか「もしかしてさやかちゃん大手柄?」
さやか「まぁ後は杏子だけだったしいいや」
さやか「ロッキーを靴下にいれて終わりっと」
さやか「あたしだけプレゼントないのもバレそうだし自分の靴下も吊るして完成っと」
さやか「明日皆が喜んでたらいいな―」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:58:28.55 ID:GztqGKBA0
―朝―
なぎさ「すごいのです!チーズがいっぱいなのです!」
マミ「そうね、サンタさんに感謝しなきゃね」
マミ(深夜に声が聞こえたし多分美樹さんと暁美さんよね?2人にお礼を言わないと)
マミ(でもどうやって入ったのかしら……)
なぎさ「マミも一緒に食べるのです!」
マミ「えぇ、お皿を用意するわね」
マミ(それにチーズもドライヤーも結構値がはるんじゃ……)
なぎさ「早く食べたいのです」
マミ「急かさないの」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:59:08.57 ID:GztqGKBA0
杏子「なぁさやか」
さやか「どしたの」
杏子「靴下にさやかと遊べるものって書き直したのにロッキーが入ってたんだ」
さやか「え?」
さやか(どうしよう、杏子が書き直してたなんて)
杏子「食い物で遊んで粗末にしようなんてサンタの野郎ただじゃおけねぇ」
さやか「え、えっと食べ物を粗末にしない遊び方があるんだって」
杏子「ん?そうなのか?」
さやか「そ、そう!例えばロッキーゲームなんて無駄にはならないし」
さやか(あれ?これも粗末かな……でもこれぐらいしか浮かばない)
杏子「なんだそれ、面白そうだしやろうぜさやか」
杏子「さやかと遊べるものって書いたんだしちょうどいいじゃん」
さやか「え!?」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/24 23:59:38.90 ID:GztqGKBA0
おやすみ
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/25 00:03:57.34 ID:6vQCvYUk0
えっ
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [sage] 2013/12/25 00:04:42.75 ID:ugCg3K+B0
ちょ
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [sage] 2013/12/25 00:04:43.51 ID:AR6pDJOp0
永遠におやすみ
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/25 00:06:51.26 ID:PPIVa/JLO
ここは一つロッキーゲームの描写をだな
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/12/25 00:10:24.53 ID:0gdGnts2P
起 き な さ い
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [sage] 2013/12/25 00:12:40.20 ID:kHV8qLyFi
乙!ロッキーって食い物だったのか
学のない俺にはエイドリアンと叫ぶ外国人のおっさんしか思いつかなかった
魔法少女まどか☆マギカ さやか フィットタイプTシャツ
- 関連記事
-
Powered By 画RSS