1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:05:39.13 ID:jPidiKZo0
「え…、真ちゃんって非処女だったの…?」
「ああ…」
「だって真ちゃん、彼氏とかいたことないって言ってたじゃん!俺が初めてだって」
緑間が非処女だということを高尾が知ったのは、二人が初めての夜を迎えた日のことだった。
痛がることもなく妙に手慣れた様子だったので、高尾が冗談めかして非処女かどうか尋ねた。
まさか本当にそうだなんて思いもせずに。
「ってことは今まで俺に嘘ついてたってこと?」
「すまん…」
高尾を傷つけたくないという思いと嫌われたくないという恐れから、緑間は今まで嘘をつき続けていた。
これからも嘘を貫き通すつもりだった。
しかし行為の途中で不意に尋ねられ、事実を答えてしまったのだった。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:10:25.31 ID:jPidiKZo0
「何回ヤったの?」
「3人だ」
「俺が聞いてるのは回数!3人と何回ヤったの?」
「それは…」
数え切れなかった。特にそのうちの一人の男とは。
「だが信じてほしい。今は高尾だけなのだよ!」
「信じられっかよ…。何で嘘ついてたの?」
「お前に嫌われたくなかったのだよ…」
緑間が自分以外の複数の男に抱かれていたという事実ももちろんショックだったが、何よりも嘘をつかれたことにショックを受けた。
緑間のことが信じられなくなりそうだった。自分のことを好きだという発言すら。
これからも疑い続けなければならないかもしれない。
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:14:56.24 ID:jPidiKZo0
「少し距離を置こう」
「それは別れるということか…?」
「そういうことになるのかな」
「何故なのだよ…。やはり俺が非処女だからか?俺のことが嫌いになったのか?」
「嫌いなわけないだろ!でもなんていうか…疲れたんだよ。じゃあね」
引き留める緑間の手を振り払って高尾は家から出ようとする。
ドアを開け、一瞬緑間のほうを振り返って言った。
「嫌われたくないなら最初から本当のこと言ってほしかったよ…」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:19:37.65 ID:jPidiKZo0
高尾のいなくなった部屋は一段と物悲しく感じられる。
現在も続いている自分の過ちを悔やみ、緑間はひとりすすり泣いた。
しかし悔やみながらも携帯電話に手を伸ばす。発信先はもちろんあの男だ。
「どうした?お前から電話してくるなんて珍しいな」
「赤司…」
「何かあったんだな?」
「俺はどうしたらいいのかわからないのだよ…」
「無理に話さなくてもいい。近いうちに会おう」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:26:12.97 ID:jPidiKZo0
緑間と赤司はほぼ毎週のように逢瀬を重ねていた。
緑間が京都に出向くこともあれば、その逆もあった。
これは全て赤司の命令によるものだ。
二人の関係は中学生のときから始まった。
中学生活にも慣れてきたある日、誰もいない教室でいきなり手足を縛られ、目隠しをされた。
「どういうつもりなのだよ!?」
「見ての通りだ。ああ、目隠しをしているから見えないか」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:30:19.27 ID:jPidiKZo0
そのまま服も下着も脱がされ、後孔に指を滑り込ませる。
「処女か?」
「や…やめろ!」
「お前に拒否権はない。僕の命令は絶対だ」
そして愛撫もないまま、乱暴に挿入された。
それが緑間の初体験だった。
その上、その日からずっと性欲の捌け口にされ続けた。
緑間の体格と力なら赤司に抵抗するのはそう難しいことではなかったが、赤司の身に纏う異様な貫禄に恐怖を感じ、抗うことは不可能だった。
(何故俺は赤司なんかに電話を…)
強引に処女を奪われて憎いはずの相手だったが、何故か赤司にすがりたい気分だった。
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:36:51.57 ID:jPidiKZo0
翌日、練習のときも含め二人は一言も言葉を交わさなかった。
普段は仲の良い二人の様子に他の部員たちも違和感を感じていた。
(あいつらって確か付き合ってるんじゃなかったか…?)
「今日はどうしたんだ?」
声をかけたのは宮地だ。
「宮地サン…」
「お前ら今日一度も話してねーだろ」
「今日は少し調子が悪くて…」
「それにしたって一言も話さないってのはなあ…」
(喧嘩でもしたのか?)
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:41:03.73 ID:jPidiKZo0
練習後、宮地は高尾を問い詰めた。
「お前らって付き合ってるんだよな?」
「えっ、いや…そんなんじゃ…」
「隠してもバレバレだっつの」
「やっぱバレてたっすか…ははっ…」
「何かあったのか?」
高尾は話すかどうか迷ったが、先輩である宮地を信用して詳細を教えた。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:45:07.73 ID:jPidiKZo0
「なるほど。確かに男としちゃ相手には処女であってほしいよな」
「正直ショックでした…嘘をつかれてたことも」
「じゃあお前は緑間が処女だと思ったから付き合ったのか?だったら処女なら誰でもいいんじゃね?」
「違う!真ちゃんだから好きになったんすよ!」
「それなら答えは見えてるだろ」
「1人ならまだいいんですけど3人と経験したらしくて…」
「どうしても気になるならキセキの世代の誰かに聞いてみるとか」
「そうします」
「早く仲直りしろよ!」
(まったく…何で俺があいつを諦めたと思ってんだか)
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:49:36.58 ID:jPidiKZo0
4月、新1年生がバスケ部に入部した頃、宮地は緑間のことを快く思っていなかった。
(どうせキセキの世代とか呼ばれて調子乗ってんだろ)
ところが宮地の予想に反して、緑間はひたすら克己的だった。
キセキの世代という称号に驕ることも一切ない。
占いを好みラッキーアイテムを持ち歩くなど理解できない点もあったが、次第に彼をエースとして認めるようになった。
(少しはマシな奴じゃねーか…)
いつしかそれは後輩やチームメイトを越えた感情に変わった。
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:53:54.12 ID:jPidiKZo0
(睫毛長いしほんとキレーな顔してるよな…)
「俺の顔に何かついてますか?」
「へ?」
「見られていたような気がしたので」
「自意識過剰なんだよバカ!轢くぞ!」
何度も告白しようとした。
もし駄目だったとしても、今まで通りの先輩と後輩であり続ければいい。
(そんなうまく行かねーよな…。俺だって今まで通り接することができるか分かんねぇ)
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 20:58:27.83 ID:jPidiKZo0
(睫毛長いしほんとキレーな顔してるよな…)
「俺の顔に何かついてますか?」
「へ?」
「見られていたような気がしたので」
「自意識過剰なんだよバカ!轢くぞ!」
何度も告白しようとした。
もし駄目だったとしても、今まで通りの先輩と後輩であり続ければいい。
(そんなうまく行かねーよな…。俺だって今まで通り接することができるか分かんねぇ)
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 21:03:09.45 ID:jPidiKZo0
その悩みは思わぬ形で消えることとなる。
ある日見てしまったのだ。体育館裏でキスする緑間と高尾を。
(あいつらやけに仲が良いと思ってたけど…そういうことだったのかよ)
宮地は嫉妬に駆られた。
しかし思い返してみれば、緑間がチームに溶け込めるようになったのも、チームプレイができるようになったのも高尾のおかげだ。
自分の出る幕など最初からなかったのかもしれない。
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 21:08:01.70 ID:jPidiKZo0
その悩みは思わぬ形で消えることとなる。
ある日見てしまったのだ。体育館裏でキスする緑間と高尾を。
(あいつらやけに仲が良いと思ってたけど…そういうことだったのかよ)
宮地は嫉妬に駆られた。
しかし思い返してみれば、緑間がチームに溶け込めるようになったのも、チームプレイができるようになったのも高尾のおかげだ。
自分の出る幕など最初からなかったのかもしれない。
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 21:13:09.14 ID:jPidiKZo0
緑間の気持ちを確認するため、宮地は高尾を指して言った。
「お前さ、あいつのことどう思う?」
「どうって…」
「好きか?」
「なっ、そんなわけないのだよ…です!!」
(ホントに高尾のことが好きなんだな…)
高尾ならきっと緑間を幸せにできると信じ、宮地は身を引くことを決めた。
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 21:18:39.44 ID:jPidiKZo0
緑間は結局高尾と一言も交わさないまま学校を後にした。
「あれ?緑間っち?」
見知った顔に声をかけられた。
同じくキセキの世代の黄瀬だ。容姿端麗、運動神経抜群だが成績優秀なわけではないので三拍子揃わないのが惜しい。
「偶然っスね!一人っスか?」
「ああ」
「じゃあ今からマジバにでも行かないっスか?待ち合わせまでちょっと暇だし」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 21:23:07.81 ID:jPidiKZo0
二人は近くにあったマジバーガーに入り、適当に注文して席についた。
「黒子っちだったら絶対バニラシェイク頼んでたっスよね」
「あいつはあれが好きだったな」
「紫っちはここでもお菓子ばっかり食べてたっスよね。あー、帝光中時代が懐かしいなー」
「そうだな…あの頃に戻れたら…」
緑間は遠い目をしながら答えた。
今の記憶を保ったままあの頃に戻れたら、赤司と肉体関係は結ばないだろう。
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 22:31:53.66 ID:jPidiKZo0
(緑間っち…なんか浮かない顔してる…)
「海常ではうまくやっているか?」
「笠松先輩に蹴られることは多いけど楽しいっス!緑間っちは?」
「まあまあなのだよ…」
「ホークアイの持ち主の…高尾君だっけ?彼とは仲良いんスか?」
高尾という単語を聞いた緑間は突然涙を溢し始めた。
「緑間っち…!?どうしたんスか?」
「高尾はもう俺のことなんか…」
「ここだと人目もあるし…とりあえず場所変えないスか?ここからだと俺の家のほうが近いっスね」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 22:35:23.84 ID:jPidiKZo0
黄瀬は緑間を自宅に連れ込み事情を聞いた。
「高尾君と何かあったんスね?俺でよければ相談に乗るっスよ」
「その前にお前は同性愛についてどう思う?いや、好きになった相手がたまたま同性だった場合というべきか…」
「そんなの全然構わないっスよ!恋愛に性別なんて関係ない!」
黄瀬はすでに何が原因なのか大方予想はついていた。
(緑間っち、高尾君と付き合ってたのかな…)
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 22:39:49.42 ID:jPidiKZo0
「俺は高尾と付き合っていたのだが、昨日別れを告げられた…」
「どうして?喧嘩でもしたんスか?」
「俺が非処女だからなのだよ…」
「え…、緑間っちって非処女だったんスか…?」
(高尾君が初めての相手ってならわかるけどそれ以前にも…)
「高尾君が初めてなわけじゃないってことっスよね?」
「ああ」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 22:45:15.35 ID:jPidiKZo0
黄瀬は中学時代から緑間に想いを寄せていた。
高校に入学してからも想いは募るばかりだった。
「お前はその…俺のことが好きなのか?」
「中学のときからずっと。あれだけアプローチしてたのに気づかなかったんスか?ほんと鈍感っスね」
「俺はまだ高尾のことが…」
「失恋の傷を癒すには新しい恋を見つけることが一番っスよ」
緑間は抵抗しなかった。
黄瀬の顔が緑間の顔に近づく。
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 22:49:14.84 ID:jPidiKZo0
ついに唇が触れ合おうとしたとき、黄瀬の携帯電話が鳴った。
(もう!誰っスか!?いいところだったのに!)
「黄瀬ちん今どこ?めっちゃメールしたのに」
「紫原っち…。あ、もうこんな時間!」
時計を見ると約束の時間から30分以上が経っていた。
「紫原からか?」
「紫原っちとの約束すっかり忘れてた!ちょっと行ってくるっス!緑間っちはここで待ってて」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 22:54:43.48 ID:jPidiKZo0
黄瀬は待ち合わせ場所に向かった。
「どんだけ待ったと思ってんの!?」
「申し訳ないっス…ちょっと事情があって」
「事情って?」
「俺んちに来れば分かるっスよ」
黄瀬宅に着いた紫原は顔を綻ばせた。
「あ、ミドチン!」
「紫原…何故ここに…」
「室ちんが他のキセキの世代の偵察してこいって。だから今日黄瀬ちんのとこに泊めてもらう約束してたんだ」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 22:59:48.21 ID:jPidiKZo0
「氷室さんは一緒じゃないんスか?」
「火神と顔合わせたくないっぽいよ。あー、室ちんいたほうが楽しいのになー」
「なるほどな。俺はそろそろ失礼するのだよ」
「えー、もうちょっと話したいし。てゆか何でミドチンこそここに?」
「それが俺が紫原っちとの約束を忘れてた理由と関係してるっス…」
(緑間っち、話して大丈夫っスか?)
黄瀬は緑間に目配せしたところ、緑間が頷いたため紫原に事情を説明した。
「つらかったね。よしよし」
紫原は大きく無骨な手で緑間の頭を撫でた。
昔と同じような安心感と包容力を感じる。
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:04:05.38 ID:jPidiKZo0
「それにしても俺との約束忘れるなんてホントひどいし!いくらミドチンのことが好きだからって」
「何で知ってるんスか!?」
「冗談のつもりだったんだけど…マジなの?」
「さっきだっていいところだったのに紫原っちが電話してきたから…」
「黄瀬!」
先ほどまでの状況を説明しようとする黄瀬を緑間が制した。
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:08:51.54 ID:jPidiKZo0
「なになに?気になる」
「いや…その…、何でもないスよ」
「俺が来る前に二人でえっちしてたとか?」
二人の目が泳いだ。
「もしかして図星?」
「そこまではしていないのだよ!」
「そこまではってことは…?」
「えっと…俺が緑間っちに告白した、それだけっス」
「それだけなら俺に隠す必要なくない?」
普段お菓子以外のことに興味のなさそうな紫原のことだ、適当にはぐらかせば引くと二人は思っていたのだが、意外にもしつこく追及してきた。
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:12:39.59 ID:jPidiKZo0
「はぁ…仕方がない。黄瀬、話せ」
「俺が緑間っちを押し倒したんスよ。キスしようとしたところで紫原っちから電話がかかってきて…」
紫原は目を輝かせた。
「何それ!俺も交ぜてほしいし!!」
「交ぜるって…セックスは二人でするものっスよ」
「でも中学とき俺とミドチンと赤ちんでよくやってたじゃん」
「赤司っち…?」
「紫原!」
「別にいいじゃん。ミドチンってそういうとこ潔癖だよね。あ、潔癖だったら彼氏以外とえっちなんかしないか」
「どういうことっスか?」
「えっとね…」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:16:49.54 ID:jPidiKZo0
中学時代、紫原は赤司と緑間が更衣室で交わっているのを見てしまった。
「赤ちんとミドチン…ごめん!」
性的なことには疎い紫原だったが、二人が何をしているのかくらいは理解できたため急いでドアを閉めた。
しかしすぐにドアが開く。開けたのは赤司だった。
「入れ」
「だって…、二人とも…」
「いいから入れ」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:21:06.54 ID:jPidiKZo0
緑間は椅子に足を縛り付けられ、無理やり開脚させられていた。
口には猿轡をされている。
「赤ちんがやったの…?」
「そうだ」
「ミドチン、今ほどくから待っててね!」
赤司は緑間の元へ行こうとする紫原を遮った。
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:26:03.38 ID:jPidiKZo0
「真太郎は僕の恋人だ」
「そうだったの?」
「だからこれはプレイの一環にすぎない」
「んーっ!ん!」
(適当なことを言うな…!)
緑間は否定しようとしたが、猿轡をされているためうまく話せない。
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:31:20.58 ID:jPidiKZo0
「二人の問題だから俺は口出しできないけど…。じゃあね」
「待て。敦も交じらないか?真太郎に挿入してみろ」
「えっ、嫌だよ!俺ホモじゃねーし!」
(ほんとは嫌じゃないけど…)
「女と大差ないぞ。むしろ女よりもいい」
(そんなこと言われても俺童貞だからわかんないし…)
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:36:16.11 ID:jPidiKZo0
赤司は緑間を縛っているロープをほどいた。
「真太郎、普段僕にやっているのと同じことを敦にしろ」
緑間は紫原の制服のファスナーを下ろし、下着の上から一物を手で刺激する。
反応が悪かったため、下着を脱がし直接しごいた。
「なっ、何するの…?やめようよ…こんなの」
「赤司に逆らうな」
緑間は赤司に聞かれない程度の声で紫原に耳打ちした。
そして直接的な刺激により紫原のそれは大きさを増していった。
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:40:19.04 ID:jPidiKZo0
「真太郎に挿入しろ」
「やだ!」
「仕方ないな、真太郎がリードしてやれ」
赤司は紫原の体を床に固定させ、その巨体の上に緑間が跨がった。騎乗位の形になる。
赤司とのセックスで多少慣れているとはいえ、紫原の巨根を受け入れるのは相当の痛みを要した。
「痛っ…」
「痛いならやめようよ…」
(ヤバいかも…気持ちいい)
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:45:23.16 ID:jPidiKZo0
緑間は腰をくねらせる。痛みにも慣れ、赤司の大きさでは味わえない快感が彼を襲った。
一方紫原は性経験は皆無だったが、赤司の言う通り快感はかなりのものだった。
「ミドチン…、もう無理…!」
「俺もなのだよ…!」
二人は同時に果てた。
「悪くなかっただろう?」
「うん!すっごい気持ちよかった!でもミドチンは…」
「俺もまあ…悪くはなかったのだよ」
「じゃあさ、今度は三人で一度にしようよ!」
「奇遇だな。僕も同じことを考えていた」
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:50:12.73 ID:jPidiKZo0
「そろそろ帰ろっか」
「僕は少し用事があるから先に帰っていろ」
「わかった。ミドチン、一緒に帰ろ」
学校から出た紫原は緑間に尋ねた。
赤司と恋人同士だということが気になったからだ。
「ミドチンって非処女だったんだね。ま、俺はそんなの気にしないけど」
「…」
「赤ちんと恋人だってホント?赤ちんが言ってるだけなんじゃない?」
「そうだ。俺たちは恋人同士などではないのだよ。赤司だって俺のことを好きなわけではないだろう」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:54:57.34 ID:jPidiKZo0
「やっぱりね。俺だって赤ちんのこと好きだけど逆らえないし」
「好きというのは恋愛感情か?」
「違う違う。友達として。ミドチンは好きな人とかいるの?」
「興味がないのだよ」
「俺はちょっと気になる人ならいるよ」
「俺の知っている人間か?」
「メガネかけてて、睫毛が長くて、おは朝信者で、わけわかんないラッキーアイテム持ち歩いてて」
分かれ道に差し掛かっていた。
紫原は歩くペースを落とす。
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/13 23:59:35.13 ID:jPidiKZo0
「おしるこが好きで、B型で、蟹座で、左利きで、緑髪の…」
「?」
「いい加減怒るよ!鈍感!」
「まさかそれは…」
ちょうど分かれ道で、紫原は緑間の唇に自身の唇を重ねた。
「そう、俺の好きな人はね、ミドチンだよ!」
緑間の顔が火照る。
男女含めて告白されたのは初めてだった。
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:02:16.94 ID:jPidiKZo0
「でも付き合いたいとかそーゆーのじゃないし。今まで通りの関係でいたいと思ってる。じゃあまた明日ね!」
紫原の姿が見えなくなっても、緑間は分かれ道に立ち尽くしていた。
(紫原が俺を…?あり得ないのだよ!)
それから中学時代はよく緑間と赤司と紫原の三人でセックスをした。
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:05:44.57 ID:gxhqaj2R0
「俺とミドチンだけですることもあったかな。多分赤ちんと二人でもやってたんだよね?」
「ああ」
「でも紫原っちも緑間っちのこと好きなんでしょ?赤司っちに嫉妬したりしないんスか?」
「別にー。赤ちんは俺の友達だし。あ、黄瀬ちんも友達だよ!だからしようよ!」
「えー…、緑間っちは嫌っスよね?」
「構わないのだよ」
「えっ!?マジで言ってんスか!?」
139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:09:20.17 ID:gxhqaj2R0
(そもそも別れ話を切り出したのは高尾のほうだ。後ろめたさを感じる必要などない)
緑間ももちろん最初は乗り気ではなかったが、考えが変わった。
自分のことを好きだと言う黄瀬や紫原とセックスすれば、高尾を忘れられるかもしれない。
「俺は何度かやったことあるし黄瀬ちんからやっていいよ」
緑間は服を脱ごうとした。
「待って!やり方わかんないっス…」
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:14:32.62 ID:gxhqaj2R0
「女相手のときと同じだよ。俺は男としかしたことないんだけど」
「恥ずかしい話だけど…、童貞なんスよ…」
「中学のとき彼女がいただろう?灰崎に寝取られたらしいが」
「それにめっちゃモテてるしファンだって多いじゃん」
「しつこいから付き合っただけで別に好きじゃなかったし深い関係にはなりたくなかったっス。それに…」
「それに?」
「俺は昔から緑間っち一筋っスから」
紫原に告白されたときと同様に緑間の顔が火照った。
(高尾なんかより俺のことを好きだと言う黄瀬や紫原と一緒にいたほうがきっと…)
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:18:30.11 ID:gxhqaj2R0
緑間が上半身裸になると、物理的な刺激は与えていないにもかかわらず黄瀬の一物は怒張し始めた。
(緑間っちの胸筋…エロい)
「もう我慢できないっス!」
黄瀬は緑間に強引に口づけしながら正常位で挿入しようとした。
「それだと俺ができないじゃん。ミドチン、四つん這いになって。あとローションね」
紫原に促され、二人は後背位の形になった。
「緑間っち…すごい締め付け…」
(非処女なのに…)
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:22:21.46 ID:gxhqaj2R0
「非処女なのにって思った?」
「ま、まさか!」
「ミドチンはただの非処女じゃないからね」
黄瀬が腰の動きを加速させる一方で、紫原は緑間にキスする。
「黄瀬ちんと間接キスだね」
しばらく舌を絡ませ合った後、一物を緑間の口に宛がった。
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:26:22.92 ID:gxhqaj2R0
「んっ…」
「苦しい?ちょっとだけ我慢してね」
紫原ほどの大きさのものを口に含んだのは久しぶりだった。
喉の奥に異物感を感じ、軽く吐き気を催す。
喉の奥が狭くなるにつれて、紫原の一物が刺激される。
「ミドチン…出る…!」
「俺も…もうちょっとっス…!」
紫原が果てて間もなく、黄瀬も果てた。
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:30:58.41 ID:gxhqaj2R0
「はあっ…緑間っちはまだみたいっスね」
「黄瀬ちん早すぎ」
「紫原っちには言われたくないっスよ!」
黄瀬は緑間の一物に手を伸ばすが、紫原に阻止される。
「だめ!俺がやる!俺のほうがミドチンのこと好きだし!」
「俺のほうが好きっスよ!」
「黄瀬ちんなんかさっきまで童貞だったくせに!」
「紫原っちだって彼女できたことないくせに!」
「じゃあ緑間っちに決めてもらおう。俺と紫原っち、どっちが好きっスか?」
152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:34:36.93 ID:gxhqaj2R0
緑間にとってはどちらも良い友人だった。
恋愛感情を抱いた相手は後にも先にも高尾だけである。
「同じくらいなのだよ」
「緑間っちがそう言うなら仕方ないっスね」
「だね」
二人は両側から同時に舌で攻め立てる。
程なくして緑間は絶頂を迎えた。
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:38:34.76 ID:gxhqaj2R0
「じゃあ俺黒ちんに会いに行ってくるね。夜には戻るから」
「俺もそろそろ失礼するのだよ」
「帰っちゃうんスか?また何かあったら相談するっスよ」
「とりあえず礼は言っておく」
二人は黄瀬の家を出た。
「ミドチンさ…赤ちんとはまだ会ってるの?」
「いや、卒業以来は…」
「ほんと嘘つくの下手だよね。もう会いたくないとかなら俺からも言おっか?」
「大丈夫なのだよ」
昔も今も恨んでいるが、高尾のいない寂しさに苛まれる緑間にとっては赤司の存在が支えにすらなっていた。
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:42:22.96 ID:gxhqaj2R0
「俺ここ曲がるから。ミドチンはまっすぐだよね?」
「ああ。今日はすまなかった」
「何が?じゃあまたね!」
(赤ちんもミドチンのこと好きなのかなあ…)
「よっ、紫原」
紫原が黒子の家に向かって歩いていると、木吉に遭遇した。
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:44:22.89 ID:gxhqaj2R0
「なんだ、木吉かよ…」
「秋田からはるばるどうした?俺に会いに来たのか?」
「は?ヒネリ潰すよ?」
「連れないこと言うなよ。俺はお前に会えて嬉しいぜ!」
「ちょ、寄るな!気色悪い」
「お前これからどこ行くんだ?俺んち来るか?」
紫原に馴れ合う木吉目がけて猛スピードで走ってくる人影。
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:47:23.12 ID:gxhqaj2R0
「木吉!何してんだよ!」
「人助け。もし泊まるところなかったら泊めてやろうかと思って」
「泊めるって…いい加減にしろよ!いつも浮気ばっかで…」
「本命は花宮、お前だけだよ。だいたいお前みたいな可愛い彼女いたら他の男相手に勃つはずねーじゃん」
花宮は内心有頂天になっていた。
「俺が見てるところで他の男に優しくするなよ…」
(なんだこのバカップル…)
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:50:35.59 ID:gxhqaj2R0
「心配しなくてもこんなバカのこと少しも好きじゃないから大丈夫だよ」
「バカとはひでーな…。今日泊まるとこあんのか?」
「黄瀬ちんとこ泊まるし。俺今から黒ちんに会いに行くから」
「黒子?黒子なら駅で見たぞ?秀徳の…誰だったかと一緒に」
「高尾って人?」
「多分そうだ」
「そっか、じゃあ会いに行くのはまた今度にしようかな」
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:53:25.22 ID:gxhqaj2R0
「突然呼び出してごめんな」
「いえ、暇でしたし」
「立ち話もなんだからそこのファミレスにでも入ろっか」
緑間が黄瀬や紫原と行為に及ぶ一方、高尾は黒子に会っていた。
もちろん緑間の過去を聞き出すためだ。
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 00:57:03.73 ID:gxhqaj2R0
「今日来てもらったのは中学時代の真ちゃんについて教えてもらいたいことがあるからなんだ」
「中学時代の緑間君ですか?」
「彼氏とかいたのかな…」
「特定の誰かと付き合ってたとかはないと思います」
「ってことは不特定多数と?」
黒子は高尾が最終的に何をしたいのかが掴めてきた。
わざわざ自分を呼び出してまで緑間の恋愛遍歴を聞き出すなんて、目的はひとつに決まっている。
その原因の一端を自分が担っているということも分かっていた。
173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:01:06.25 ID:gxhqaj2R0
「まず、高尾君は緑間君の彼氏ですか?」
「いや、違うよ…もう」
「昔付き合ってたんですか?」
「そうだよ。でも少し距離を置いたほうがいいかなって」
「別れた原因は…緑間君が非処女だからですね?」
「…!?なんでわかったんだ?」
「最初に謝っておきます。すみません」
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:04:32.54 ID:gxhqaj2R0
あれは黒子が一軍入りしてすぐ、2年生のときだっただろうか。
黒子は緑間を自宅に招待した。
「まさか本当に緑間君が僕の家に来てくれるとは思いませんでした」
「何の用だ?」
「緑間君は僕のことが苦手ですよね?」
「否定はできないのだよ」
「だからです。もっと仲良くなりたいなと思って」
「そんな理由でここに呼んだのか?」
180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:07:04.00 ID:gxhqaj2R0
黒子は帰ろうと立ち上がった緑間の足を掴んで転ばせた。
「何なのだよ!」
「僕は君と仲良くなれるまで帰す気はありません」
起き上がろうとした緑間の手首を押さえ、体を床に固定させる。
そのまま顔を近づけ唇を重ねた。
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:11:03.86 ID:gxhqaj2R0
「軽々しく男の部屋に入るなんて無用心ですね。僕だって男なんですよ?」
「なっ…」
「僕は初めて見たときからずっと緑間君が好きでした。一軍入りして、緑間君に気軽に話しかけられるようになって、本当に嬉しかったです」
服を脱がし、指で秘部をほぐす。
「やめろ!」
「処女じゃないんですよね…。赤司君と…」
「…何故お前がそれを知っているのだよ?」
「部室でそういうことするときはちゃんと鍵かけとかなきゃだめですよ」
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:14:32.54 ID:gxhqaj2R0
その後は正常位で挿入し、至ってノーマルに行為を終えた。
黒子は赤司と遜色ないテクニックの持ち主だった。
「お前は今までにもこういう経験はあったのか?」
「これが初めてです。緑間君以外の男としたくありませんでしたから」
それから中学を卒業するまでずるずると関係を持ち続けたが、高校に入学してからはお互い忙しく、会うことも少なくなっていた。
187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:15:35.20 ID:j/+KEZsX0
(睫毛長いしほんとキレーな顔してるよな…)
「俺の顔に何かついてますか?」
「へ?」
「見られていたような気がしたので」
「自意識過剰なんだよバカ!轢くぞ!」
何度も告白しようとした。
もし駄目だったとしても、今まで通りの先輩と後輩であり続ければいい。
(そんなうまく行かねーよな…。俺だって今まで通り接することができるか分かんねぇ)
190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:18:38.68 ID:gxhqaj2R0
「そうだったのか…」
「付き合っていたわけではありませんが、肉体関係を持っていたことは事実です。すみません」
「真ちゃんのこと、今でも好き?」
「はい。緑間君が非処女でも好きです。高尾君はどうですか?」
「好きだけど…今まで通りに接するのは無理だよ…」
「緑間君への愛は非処女だとわかったら冷めてしまうような、その程度のものだったんですね」
「それだけじゃなくて嘘をつかれたとか裏切られたって気持ちもあるかな」
「そうですか。じゃあ今まで一度も彼氏いたことなくて処女の男と付き合ったらどうですか?ハイスペックな高尾君ならすぐに相手が見つかりますよ。モテそうだし」
「処女なら誰でもいいわけじゃねーよ!」
「緑間君が処女ならいいんですよね?でも処女の緑間君はいません。ただの処女と緑間君、どちらを選びますか?」
(そんなの真ちゃんに決まってんじゃん…)
193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:22:36.44 ID:gxhqaj2R0
「君がボヤボヤしてるうちに誰かに取られちゃうかもしれないですね。僕以外にも」
「他にも真ちゃんのこと好きな奴いんの?」
「赤司君は間違いなく好きですね。あとは黄瀬君、紫原君…。火神君も気になり始めてるみたいです。青峰君はわかりませんが」
(真ちゃんってそんなモテてたんだ…)
「今日はありがとう。もう一度真ちゃんと話し合ってみるよ」
「僕も積極的にアプローチしていこうと思います。緑間君と処女を秤にかけてるような人に負ける気しないですし」
195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:25:52.66 ID:gxhqaj2R0
緑間と高尾が別れてから一週間が過ぎた。
高尾は今まで通りのプレーができているが、緑間のほうは練習に支障をきたしている。
キャプテンである大坪は見兼ねて声をかけた。
「緑間、しばらく練習に来なくていい」
「どうしてですか?」
「そんなんで練習したって意味ねーだろ」
宮地も口を挟む。
「申し訳ありません。集中します」
「これは命令だ。調子が戻るまで参加を禁止する」
198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:30:12.28 ID:gxhqaj2R0
宮地は緑間の肩を叩いた。
「まだ話し合ってないんだろ?早いとこ話つけろよ」
「事情…知っているんですか?」
「まあな。高尾はきっとまだお前のこと好きだから安心しろよ」
「そうでしょうか?」
「あいつの気持ちはよくわかるよ。俺だってお前のこと…」
「何か言いました?よく聞こえませんでした」
「別に…。それより高尾にはお前が体調悪くて休んでるってことにしとくから」
こうして不本意ながら緑間は練習への参加を禁じられてしまった。
200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:33:29.86 ID:gxhqaj2R0
「あれ?ミドリンは?」
「お前は確か帝光中の元マネージャーの…」
緑間が部活への参加を禁じられてから数日後、桃井は秀徳高校に偵察にきていた。
普段なら偵察など疎まれるだけだが、持ち前の美貌と愛嬌で歓迎された。
「真ちゃんなら体調悪くてしばらく部活休んでるよ」
「病気なの?」
「詳しくはわからない」
「高尾君ってミドリンと仲いいんじゃなかったっけ?」
「それほどでもないよ…」
(もしかして高尾君が原因なのかな…)
203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:37:17.91 ID:gxhqaj2R0
「今日秀徳行ってきたんだけどさ、ミドリン最近体調崩して部活休んでるみたい」
「へぇ」
青峰は大して興味もなさそうに返事をした。
決めたわけではないが、なんとなく部活後は二人で過ごすことが日課になっている。
「心配じゃないの!?」
「あいつだってもうガキじゃねーんだから自分の判断で休んだんだろ」
「それだけじゃない気がするの…。明日お見舞い行こう?」
「嫌だよめんどくせぇ」
「引っ張ってでも連れてくから!
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:41:00.51 ID:gxhqaj2R0
翌日、桃井は強引に青峰を連れ出した。
「大丈夫かな…。ミドリン、ああ見えて繊細なとこあるから…」
「緑間が繊細?ありえねぇ」
「ミドリンって可愛いよね」
「あいつが?」
「私が男でミドリンが女だったら惚れてたかもなあ」
「お前テツのこと好きなんじゃなかったのかよ。とんだビッチだな」
「テツ君はかっこいいけどミドリンは可愛いの!全然違う!」
「じゃあ俺は?」
「大ちゃん?ずっと一緒だったから正直そういう目で見れないなあ」
「…そーかよ」
208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:44:41.00 ID:gxhqaj2R0
そのとき桃井の携帯が鳴った。
「もしもし。え?しまった…忘れてた!」
「どうしたんだよ」
「今日マネージャーのミーティングがあったの忘れてた!終わったらすぐ行くから先に行ってて!」
(このまま帰るのもあれだしな…)
一人取り残された青峰は緑間の見舞いに行くことにした。
212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:48:05.35 ID:gxhqaj2R0
「久しぶりだな。大丈夫か?」
「青峰…?どうしてここに…」
「俺は乗り気じゃなかったんだけど見舞いに行こうってさつきがうるさくてさ。用事終わったらあいつも来るって」
緑間は予想外の来訪者に驚いていた。
「風邪か?」
「そんなところだ」
偶然にも緑間はここ数日微熱に苛まれていた。
部活だけでなく学校も休んでいる。
部活禁止の理由が体調不良だというのもあながち間違いではないのかもしれない。
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:52:15.65 ID:gxhqaj2R0
「一応薬とか買ってきたけど…そこまでひどくなさそうだな。熱は?」
緑間は体温計を取り出し熱を計った。
「37度6分なのだよ」
「とりあえずなんか作ってやるから座ってろよ」
数十分後、青峰はキッチンから戻ってきた。
215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 01:55:32.03 ID:gxhqaj2R0
「サムゲタン?」
「はぁ?なんだそれ?粥だよ。つかメガネかけろ」
「わざわざすまない」
「お前さ、部活休んでる理由って体調不良だけ?」
「どういう意味だ?」
「俺はよくわかんねーけどさつきがそう言ってた」
222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:00:36.89 ID:gxhqaj2R0
いい加減話をつけなければならない。
高尾との仲のことだけではなく部活の件もあるならなおさらだ。
そう思い緑間は名前を伏せて相談することにした。
「お前は桃井と付き合っているのか?」
「ただの腐れ縁だよ!それにさつきは俺のことそういう対象として見ちゃいねぇ」
(もし青峰と桃井が付き合っているなら参考になりそうだと思ったんだが…)
225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:04:29.18 ID:gxhqaj2R0
「じゃあ好きな奴はいるのか?」
「うーん、好きとかよくわかんねーな…。でもまあ気になる奴なら」
「もしそいつが非処女だったらどう思う?」
「正直ショックだな」
「やはりそうか…」
熱のせいかほんのり上気し瞳を潤ませた緑間はとても蠱惑的に見えた。
(なんか緑間がちょっと可愛く見え…いや、俺はホモじゃねぇ!)
227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:07:03.90 ID:gxhqaj2R0
「なんでそんなこと聞くんだ?もしかしてお前の話?」
「いや、友人の話なのだよ。自分が非処女だということが原因で恋人に別れを告げられたらしい」
「お前に女友達なんていたんだな。それで女のほうは男のことがまだ好きなのか?」
「そうだ。それでどうすればいいのか悩んでいるのだよ…」
(やっぱりこいつの話か?でもそれだと男なのに非処女ってのがおかしいよな)
229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:10:00.87 ID:gxhqaj2R0
「青峰、お前ならどうする?」
緑間は青峰に詰め寄った。
「どうするっつっても女の立場でなんて考えらんねーし…」
緑間は寝巻きの胸元から胸板を覗かせている。
女性のように谷間は見えないが、これはこれで十分扇情的だった。
(なんかエロい…)
232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:13:12.09 ID:gxhqaj2R0
「女ではなく男なら?」
「彼氏のほうの立場ってこと?」
「違う。彼女が男だった場合なのだよ」
「彼女が男?意味わかんねぇ。つーか近ぇから離れろよ!」
(彼女が男とかホモじゃねーか。何を言ってるんだ?こいつは…)
青峰は理性を押さえるのに精一杯だったが、そろそろ限界に達していた。
236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:16:09.03 ID:gxhqaj2R0
「悪い!緑間!」
「な、何を…」
青峰は緑間に抱きつき口づけした。
「風邪がうつるぞ」
「知るかよ。お前がエロい格好してるから…」
ものの数秒で服を脱がし、乱暴に挿入する。
「やめろ…!」
(俺…、ホモじゃねーのに…。なんでこんなことしてるんだろう…)
238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:19:50.66 ID:gxhqaj2R0
最初は痛かっただけだが、徐々に快楽を感じ始める。
チャイムと携帯が鳴ったが出られる状況ではないため無視した。
「青峰…はぁっ…」
ガチャン、とドアが開く音がしたが二人は気づかない。
「どうしたの!?大丈夫!?って…何してるの?二人とも…」
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:22:39.26 ID:gxhqaj2R0
桃井は緑間宅のチャイムを鳴らした。
(いないはずはないんだけどな…)
何度か鳴らしても出ないため青峰の携帯に電話をかけた。
(もしかして大ちゃんそのまま帰っちゃったのかな…)
諦めて帰ろうとしたとき、緑間の喘ぎ声が聞こえた。
(ミドリン、すごく苦しそう…!きっと立ち上がれないほどひどいんだ。助けなきゃ!)
243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:24:12.10 ID:gxhqaj2R0
連続してチャイムを鳴らしても出ない。
ダメ元でドアノブに手をかけると簡単に開いた。
「どうしたの!?大丈夫!?って…何してるの?二人とも…」
そこにはあられもない姿の緑間と青峰がいた。
246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:26:32.96 ID:gxhqaj2R0
「桃井…」
「さつき…何してんだよ…」
「それはこっちのセリフ。何してるかなんて一目瞭然だけど」
「これには深いわけが…」
「やっぱり大ちゃんもホモだったんだ」
「やっぱりってどういうことだよ」
「いいよ、最後まで続けて。話はそれから」
二人は桃井が見守る中行為を終えた。
249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:29:04.17 ID:gxhqaj2R0
「さっきの言葉の意味を教えろよ。あと俺はホモじゃねぇ」
「ホモじゃなかったらなんでミドリンとあんなことしてたの?」
「それは…緑間見てたらなんかムラムラしてきて…」
「キセキの世代は大ちゃん以外みんなホモなんだよ。ショウゴ君も含めて」
「はぁ!?」
「だって私見てたもん」
251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:31:18.43 ID:gxhqaj2R0
中学時代に部室で行われていた行為を桃井は目撃していたのであった。
(桃井に見られていたのか…)
「それで多分大ちゃん以外みんなミドリンのことが好きだったの。テツ君もきーちゃんもムッ君も。それから赤司君も」
(やはり桃井の洞察力は侮れんな…。しかし赤司はあり得ないのだよ)
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:33:27.13 ID:gxhqaj2R0
「ミドリンは誰と付き合ってたの?やっぱり赤司君?」
「赤司はおそらく俺のことを嫌っているのだよ。だから無理やり…」
「赤司君が誰よりもミドリンのこと好きに見えたけどなあ。赤司君のミドリンに対する執着心って正直怖かったもん」
「てか俺以外ホモってことは緑間もそうなのか?」
「ちょっと大ちゃん!ほんとデリカシーないんだから…」
なぜ緑間が部活を休んでいるのか、体調不良以外の理由を桃井は大方想像できていた。
256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:35:19.78 ID:gxhqaj2R0
「長居するのも悪いしそろそろ帰ろっか、大ちゃん」
「そうだな。早く風邪治せよ。あと今日は悪かった」
「食器とか片付けるから先出てて」
「俺もやるよ」
「いいから!」
桃井は青峰を追い出した。
258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:37:37.68 ID:gxhqaj2R0
「これは私の勝手な想像なんだけどさ、高尾君と何かあった?」
緑間は無言で頷く。
「これも私の勝手な想像なんだけどさ、高尾君と付き合ってる?」
「数週間前まではな」
「喧嘩したとか?もしかして赤司君が関係してる?」
「関係しているといえばしているが赤司だけではないのだよ」
緑間は桃井に全てを話すことを決めた。
これほど心強い相談相手はいない。
261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:40:06.75 ID:gxhqaj2R0
「なるほど。高尾君はミドリンが処女じゃなかったことを許せなかったわけか」
「俺はどうすればいいのか…」
「高尾君のことなんか忘れて新しい彼氏作ったら?処女じゃないから捨てるなんて体しか見てないってことでしょ?」
ふと赤司の顔が頭に浮かんだ。
(何で赤司の顔が…。赤司は…)
264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:42:09.06 ID:gxhqaj2R0
「新しい彼氏を高尾君に紹介するくらいのことしたら吹っ切れるんじゃないかな」
「そういう考えもあるのか…」
「女からすると処女だからって好きになられても全然嬉しくないんだよね。非処女だけど好きってほうが全然いい」
「桃井は処女なのか?」
「ミドリン…それ私以外の女に聞いたらセクハラで訴えられても文句言えないよ」
(桃井は男子から人気が高かったが彼氏がいたことはなかったな)
「大ちゃん待ってるしそろそろ行くね。頑張って!」
「ああ」
266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:44:11.51 ID:gxhqaj2R0
青峰はドアの外にしゃがみこんでいた。
「遅かったな」
「お待たせ!いやー、恋愛って難しいね」
(そういえば緑間も彼氏が云々言ってたな…)
「大ちゃんは好きな人とかいないの?恋人いない歴=年齢の童貞だってことは知ってるけど。でもさっきミドリンとしたから卒業したのか」
「さつきだってそうだろ!好きな奴は…うーん」
「え、いるの!?誰!?」
「お前には教えねー」
(早く気づけよバーカ)
269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:46:28.27 ID:gxhqaj2R0
「もしもし」
「赤司か。どうした?」
翌日、赤司から電話がかかってきた。
「次の土日にそちらに行こうかと思っているんだが大丈夫か?」
「構わないのだよ。でも何故だ?」
「真太郎の顔が見たいからじゃ駄目かな」
赤司に会いたいと思う反面、恐怖もあった。
(何を考えているのだよ…赤司は)
「詳しい時間は後日連絡する。ではまた」
271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:49:44.04 ID:gxhqaj2R0
赤司の来訪をとりあえずキセキの世代に連絡することにした。
まずは黒子に電話をかける。
「今度の土日に赤司が来るらしいがその件について何か聞いたか?」
「そうなんですか?初耳です」
(黒子が知らないとなると他のキセキには関係ないのか…)
「赤司君が来る時間がわかったら僕にも教えてください。それとこのことは他の人には口外しないでください」
「何故だ?」
「それは…赤司君だけに話したいことがあるので。みんなには後で集まってもらいます」
(緑間君がフリーの今、赤司君の好きにはさせない!)
274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:52:27.98 ID:gxhqaj2R0
土曜日、緑間は約束の時間に待ち合わせ場所のカフェに出向いた。
しばらく待つと赤司が来た。
「久しぶり…でもないか。変わりはないか?」
「ああ。ここに来た本当の目的は?」
「この前話した通りだ。それより何か悩みがあるんじゃないのか?」
高尾と付き合う前に黒子や紫原とも関係を持っていたため別れたのは赤司だけが原因とは言えないが、自分の処女を奪ったのは赤司である。
赤司に対し多少怨恨の念も抱いていた。
(赤司に話すわけには…)
276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:55:20.67 ID:gxhqaj2R0
「少し前に電話してきただろう?お前からかけるくらいだから何かあったんじゃないかと思って」
赤司は緑間を見つめた。
そのオッドアイを見ていると何もかもがどうでもよくなる。
緑間は赤司に悩みを打ち明けた。
(真太郎に変な虫がついていたのか…。やはり処女を奪ったのは正解だった)
赤司は中学生の頃から自分含めほとんどの男が処女を好むことを知っていた。
たとえ自分のものにはならなかったとしても、処女を奪えば緑間が他人のものにならずに済む。
そう考えて強引に行為に及んだのだった。
279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 02:57:58.29 ID:gxhqaj2R0
「僕を恨んでいるか?」
「当然なのだよ。初めては無理やり、それから何度も…」
「今日の目的もそれだと言ったら?」
「お前…!」
「でもお前はどんなに僕を恨んでも逆らえない。僕の命令は絶対だからな。さあ、ホテルへ行こうか」
二人は赤司が予約した超一流ホテルのスイートルームへ向かった。
281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:01:13.25 ID:gxhqaj2R0
「赤司君…やっぱりそういうつもりだったんですね」
部屋のドアを閉めると同時に黒子の声が聞こえた。
「黒子…?」
「テツヤ…何故ここに…」
「二人の後をつけて来たんです」
「いつからだ?」
「赤司君がカフェに来てからですよ。気づかなかったんですか?」
(僕が見出だしたテツヤの能力がこんなところで裏目に…)
284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:04:16.04 ID:gxhqaj2R0
「たとえ赤司君でも緑間君は渡しません」
「そうか。お前とはいずれ決着をつけなければならないと思っていた」
「高尾君が緑間君を振った今、強敵は赤司君だけですからね」
「涼太と敦は眼中にないということか」
「他のキセキの世代にはあとでこのホテルへ来るよう連絡しましたから」
「よし、ならこうしよう」
赤司の提案は二人が緑間とセックスして、緑間がより気持ちがいいと思ったほうが勝者というものだった。
285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:07:06.50 ID:gxhqaj2R0
「望むところです」
「待て。俺の意志を無視しないでほしいのだよ」
「僕の命令に逆らうのか?」
「…わかった」
三人はシャワーを浴びた。
じゃんけんをして赤司が勝ったので先攻は赤司となった。
まずは緑間に口づけする。
「んっ…」
舌と舌が濃厚に絡み合い、お互いの体温を直に感じた。
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:10:25.53 ID:gxhqaj2R0
「いつも通りだ。わかるな?」
赤司は緑間のバスローブを脱がせ、一物を奉仕させる。
「腕を上げたな」
「まったく、誰のせいだと思っているのだよ」
射精しそうになるのを我慢しながら、緑間を四つん這いにさせた。
ローションで慣らし一物を宛がうとすんなりと入った。
「もう限界です!」
絶頂を迎えかけていた二人に、突然黒子が飛び込んできた。
290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:12:47.11 ID:gxhqaj2R0
「なんだいきなり…」
「緑間君を見てたら我慢できなくなっちゃいました」
黒子の一物は怒張していた。
緑間の体制を変え、すでに赤司のものが入っている後孔に自身を挿入しようとする。
「な、何を考えているのだよ!?」
「ほう、面白い。僕もこういうのは初めてだな」
「一度に二本なんて入るわけ…」
黒子は緑間の言葉を無視して無理やり挿入した。
緑間の後孔は複数の男を受け入れてきたため柔軟性に富んでいたが、さすがに出血している。
293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:15:38.30 ID:gxhqaj2R0
「痛っ…今すぐ抜け!」
「この状態で抜くなんて無理です」
痛みを感じながらも、それが快感に変わりつつあることも事実だった。
今まで挿入された何よりも太く刺激が強い。
「あっ…」
「悦くなってきたようだな」
「そんなこと…んっ…」
「真太郎、愛している…」
黒子と赤司は息を合わせながら腰を動かし、三人は果てた。
294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:18:02.94 ID:gxhqaj2R0
緑間たちがホテルに着いたとき、高尾は緑間宅を訪れていた。
自分の想いを告げるためだ。
(留守かな…)
連絡も無しに訪れたのは、着信拒否や受信拒否されているかもしれないからだった。
(仕方ない…駅でもぶらぶらするか)
駅付近をふらついていたところ、黒子からメールが来た。
297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:20:57.90 ID:gxhqaj2R0
From:黒子テツヤ
To:高尾和成
――――――――――
16時に○○ホテルの○○号室へ来てください
(ホテルなんて何の用だろう…?まあいいか)
同じ頃、他のキセキの世代も黒子から同様のメールを受け取っていた。
なお、秋田に住む紫原は赤司が来るらしいと事前に黒子から聞いていたため、また黄瀬の家に泊まっていた。
298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:23:40.57 ID:gxhqaj2R0
16時より少し前にキセキの世代は指定されたホテルに集合した。
「赤司っち…それに緑間っちまで…」
「赤ちん久しぶりー」
「テツ、こんなところに呼び出して一体何の用だ?」
「青峰君は別に呼ばなくてもよかったかもしれないですね」
「ひでーな…」
「テツ君、これはもしかして…」
桃井は黒子に耳打ちした。
「ここでミドリンが誰のものなのかはっきりさせるつもり?」
「よくわかりましたね。さすが桃井さん」
301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:26:13.83 ID:gxhqaj2R0
黒子は改めて聞いた。
「まず確認します。黄瀬君と紫原君は緑間君のことが好きなんですよね?」
「うん」
「はい。告白もしたっス」
「ちなみに僕とテツヤも真太郎のことが好きなんだ」
「やっぱりねー」
「赤司っちが相手とか勝ち目ないんスけど…」
(こいつらマジでホモだったのかよ…)
303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:29:03.25 ID:gxhqaj2R0
「待て。他の三人はまだしも赤司は俺のことを嫌っているのだよ」
「どうしてそう思うの?赤司君は誰がどう見たってミドリンのこと好きじゃん」
「僕は真太郎のことが好きだ」
「なら何故中学のとき俺にあんなことをしたのだよ?嫌がらせのためだろう?」
黒子はポン、と緑間の肩を叩いた。
「赤司君は頭もいいし顔もいいしお金持ちだし何でもできますけど、感情表現だけは人一倍不器用なんです」
「赤ちんはね、多分独占欲が強いんだと思うよ」
(赤司が俺を…?)
「真太郎、愛している」
「そうだったのか…」
「緑間っちは鈍感だから気づかなくても無理はないっスね」
307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:34:17.85 ID:gxhqaj2R0
桃井は一拍手拍子をした。
「さて、赤司君の気持ちもわかったところで、ミドリンは誰を選ぶの?」
黒子と赤司と黄瀬と紫原は緑間に向き直る。
「僕ですよね?」
「僕だよな?」
「俺っスよね?」
「俺だよね?」
「いい加減な気持ちで付き合うのも申し訳ないのだよ…」
「恋愛なんてそんなもんスよ。付き合ってから好きになる場合だってあるし」
「僕はたとえ緑間君がいい加減な気持ちでもいいです」
一人だけ蚊帳の外だった青峰が怒鳴った。
「グダグダ悩んでんじゃねぇ!さっさと決めろ!」
(やっぱり俺はまだ高尾のことが…)
悩んでも悩んでも高尾以外は考えられなかった。
そのとき、部屋のドアが開かれた。
310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:37:21.73 ID:gxhqaj2R0
「遅くなってごめん!」
「高尾…!」
ドアを開けたのは高尾だった。
「あれ?なんで真ちゃんが?それにキセキの世代まで…」
「そっちこそ何でここに来たんスか?」
「高尾君もキセキの世代も僕が呼びました」
「なるほど…!これで本当の決着がつけられるね!」
「じゃあ話の続きを…」
「待って!真ちゃんに伝えたいことがあるんだ」
一同は固唾を飲んだ。
314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:40:44.68 ID:gxhqaj2R0
「真ちゃん、本当にごめん。俺が間違ってた。処女とか非処女とか関係ない。真ちゃんは真ちゃんなんだ」
高尾は緑間に向かって土下座しながら叫んだ。
「何をしているのだよ!」
「俺は真ちゃんを、緑間真太郎を愛しています!こんな不甲斐ない俺でよければまた付き合ってください!」
緑間は驚きと喜びで涙を流した。
「本当に…本当にいいのか?俺は非処女なのだよ。それも複数と…」
「そんなの関係ない。俺は真ちゃんが好きだ」
「俺も高尾のことが好きなのだよ」
「真ちゃんがデレるなんて珍しー」
二人は抱き合った。
317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:43:54.10 ID:gxhqaj2R0
「ミドリン、よかったね!」
「ったく…手間取らせやがって」
「両想いなら仕方ないですね」
「緑間っちのこと幸せにしなかったら許さないっスよ!」
「たまにはえっちのとき俺も交ぜてねー」
キセキの世代は祝福ムードだった。
ただ一人を除いては。
「真太郎は僕のものだ…」
「赤司君…!やめてください!」
赤司は高尾目掛けてハサミを投げた。
咄嗟に緑間が身を乗り出し、高尾を庇う。
ハサミは緑間に当たったが、服でカバーされたため怪我はなかった。
「僕の真太郎をこんなどこの馬の骨とも知れない男に渡すものか!」
321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:46:42.28 ID:gxhqaj2R0
暴れ回る赤司を紫原が押さえつける。
「赤ちん!落ち着いて!」
「真太郎は誰にも渡さない!」
「確かにミドチンが奪われて悲しい気持ちはわかるよ…。みんな悲しいんだよ」
赤司は泣き出した。
「よしよし、今日は俺が特別に赤ちんの言うことなんでも聞いてあげる!」
「なんでも…?」
「うん!なんでも!」
324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:49:48.56 ID:gxhqaj2R0
全員帰ったが、紫原だけはホテルに残るよう命じられた。
「これを飲め」
赤司が渡したグラスには赤褐色に近い何とも言えない色の液体が入っている?
「お酒じゃないの?」
「そうだ」
「高校生がお酒なんて飲んじゃだめだよ」
「バレなければいい」
仕方なくグラスの中の酒を飲み干した。
アルコールの味には慣れないが、飲めないことはなかった。
327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:52:30.06 ID:gxhqaj2R0
「どうだ?」
「まあまあおいしいよ。何てお酒?」
「トンスルだ」
「トンスル?初めて聞いた」
赤司は紫原にトンスルを何杯か飲ませると、服を脱がせた。
(もしかしてえっちしたいのかな?確かにつらいことを忘れるには効果てきめんだね)
紫原は目隠しをされ、仰向けになるよう命じられた。
赤司の意を汲んで、快く承諾した。
(SM的なプレイがしたいのかな?)
331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:56:12.01 ID:gxhqaj2R0
「口を開けろ」
(口?なんでだろう?)
わけもわからぬまま命令に応じた。
自分の顔の上で何が行われているのかも知らずに。
しばらくそのままの姿勢でいると、生暖かい物体が口の中に流れ込んできた。
(何これ…)
「噛んで飲み込め」
(もしかして…!)
紫原はその場で口の中の物体を吐き出した。
「何故吐いた?」
「こんなもの食べれないよ!」
「さっきお前は何でもすると言ったよな?」
「言ったけど…さすがにこれは」
「とにかく約束は守ってもらうぞ」
335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 03:59:31.27 ID:gxhqaj2R0
赤司は紫原の顔を押さえつけ、無理やりそれを食べさせた。
それはこの世のものとは思えないほどの苦味があった。
(おえっ!苦いし変な匂いするしまっず!)
「どうだ?」
「人間の食べるものじゃないよこれ…」
「トンスルは旨いと思ったんだよな?」
「まあ…でもそれとこれとは関係ないじゃん」
「トンスルの材料を知っているか?今お前が食べたものと同じだ」
「嘘…」
「トンスルが飲めたということは僕の排泄物も食べられるということだ」
それから紫原は赤司の排泄物処理機となった。
end
336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 04:00:06.62 ID:xDZJeTGC0
乙
また打ち切りエンドww
337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 04:00:37.35 ID:IO9DdYpk0
乙
338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 04:01:21.27 ID:BPNFDEr80
高尾がNTR好きじゃない…
339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 04:03:15.94 ID:42CC6KFM0
乙
次回作は黄ビッチとみた
340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2013/03/14 04:03:50.31 ID:C8BjsI/H0
おもしろかった
黒子のバスケ 等身大 タペストリー 紫原敦
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