※クロス注意
1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 20:17:18 ID:zog68dZM
その日、人類は思い知った
奴らに代わる支配者が現れたことを…
鳥籠の中に囚われ続けるしかない無念を……
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 20:18:04 ID:zog68dZM
845年:シガンシナ
???「ふはははははははは!!」
エレン「あ、あれは!?」
アルミン「まさか、ビッグゴールド!?」
???「その通り!よくご存知だ……」
アルミン「十傑集、マスク・ザ・レッド!」
レッド「いかにも!さぁ、『座標』を返してもらおうか!」
ミカサ「十傑集?座標?」
アルミン「くそっ、奴ら調査兵団九大天王がいないのをいい事に、ここまで入り込んでくるなんて……」
ミカサ「九大天王?」
レッド「ふははは!私だけではないぞ?……見よ!」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 20:19:05 ID:zog68dZM
パチンッ
――――シュパッ
パチンッ
――――シュパッ
パチパチンッ
――――シュパパッ
駐屯兵「おのれ狼藉者!」
キッツ「怪しい奴め、名を名乗れ!」
???「…………」ニィ
ビシッ
キッツ「ぅっ!?」
パッチィィ・・・・・・ン
シュパッ
???「ふふふ、よかろう」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 20:20:03 ID:zog68dZM
???「私の名は素晴らしきヒイッツカラルド!」
駐屯兵「じ、十傑集が一度に二人も!?」
ヒイッツカラルド「いやいや、君たちは運がいい……」
ヒィッツカラルド「今日は特別でね?あと二人来てるんだ」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 20:21:43 ID:zog68dZM
駐屯兵長「非番であるないに拘わらず、動けるものは全員出撃せよ!」
駐屯兵長「我等のウォールマリアを敵に落とされるは、恥辱の限りよ!」
駐屯兵長「左様!心してかかれい!!」
駐屯兵団「おぉーっ!!」
駐屯兵長「む、壁上に怪しい奴!」
???「…………」
???『眩きは、月の光、日の光。正しき血筋の名の下に、我ら名前を血風連!』
血風連『直系の怒鬼様、まずは我等にお任せを!』
怒鬼「…………」コクッ
血風連『とぁぁーっ!!』
駐屯兵長「おのれぇっ!」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 21:49:22 ID:zog68dZM
レッド「ふははは!九大天王のいない壁内など、敵ではないわ!」
ビッグゴールド『…………』ブンッ
ドゴォッ
ヒューン ドガッガガッ
エレン「……破片が!」ダッ
アルミン「どこに行くんだエレン!?」
エレン「壁の破片が飛んで行った先に家があるんだよ!母さんが!」
ミカサ「!!」ダッ
アルミン「僕も行くよ!」ダッ
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 21:53:37 ID:zog68dZM
―――――
―――
―
エレン(家に当たってるわけない、そんなことそうそう在り得ない)
エレン(この角を曲がればいつものように俺の家が……いつもの……)
エレン「そんな!?」
エレン(で、でも母さんなら、母さんならこうなる前にとっくに逃げてる!)
エレン「母さん!」
エレン「ミカサ、アルミン!瓦礫をどけるのを手伝ってくれ!!」
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 21:55:11 ID:zog68dZM
―――
――
―
エレン「ハァ、ハァッ……」
エレン(……人の、手?)
エレン「……かあ、さん?」
カルラ「……エレン、かい?」
エレン「ミカサ、そっちを持て!アルミンは俺と一緒に!この柱をどかすぞ!!」
アルミン「わかった!」
エレン「……せぇー、の!!」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 21:57:48 ID:zog68dZM
カルラ「ありがとう、エレン…… でも、母さんはもう」
アルミン(瓦礫が腹部を貫通して大量出血している…… 失血死寸前だ)
エレン「何言ってんだよ!走れないなら俺が担いでいくよ!!]
カルラ「そうかい?ならエレン…… ち、地下室へ」
アルミン「地下室?まさかカルラおばさん!?」
カルラ「…………」
ミカサ(?)
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 22:05:40 ID:zog68dZM
エレン「ここか?」
カルラ「いえ、そっちはお父さんのよ」
エレン「すげぇ!床が勝手に開いてく!」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 22:06:36 ID:zog68dZM
―――――
―――
―
エレン「真っ暗で何も見えないな……」
カルラ「…………」
エレン「母さん、母さん!」
カルラ「エレン……」
エレン「母さん、しっかりしろよ!」
カルラ「いい?エレン、よく聞きなさい。母さんはもう無理、本当は自分の手で償うつもりだったの。でも……」
ミカサ(いつもと違う……?)ズキンッ
カルラ「エレン、あの腕輪を持ってるかい?」
エレン「あるよ、これだろ!」
カルラ「これだけがBF団に対抗できる、唯一の秘密兵器……」ウィーン ピポパ
エレン「え?」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 22:08:31 ID:zog68dZM
アルミン「やめてよカルラおばさん!それがどういう事かわかってるでしょ?そんなものエレンに与えてどうなるの!?」
ミカサ「アルミン、さっきから何を知っているの?」
カルラ「アルミンくん、時間がないのよ、時間が。そして気づいた過ちは余りにも大きすぎた……」
アルミン「でもおばさん!」
カンカンカン
アルミン「BF団め、もうここまで……」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 22:10:05 ID:zog68dZM
カルラ「さぁエレン、これでお前が世界を救うんだよ。そして教えておくれ、母さんに」
カルラ「そう、何かを変えるためには何かを捨てなければならないのか、幸せは犠牲なしには得ることはできないのか」
カルラ「その答えを、いつか私に教えておくれ……」
エレン「母さん……」
カルラ「…………」
エレン「母さん……?母さん?」
カルラ「…………」
エレン「母さん、母さん!母さぁぁあああん!!」
ジャイアントロボ『ガォゥ』
エレン「ぁ……?」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 22:10:42 ID:zog68dZM
ハンネス「ぬおお!?」
ジャイアントロボ『……』ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
ハンネス「……しまった!止めろ、止めるんだ!!」
ジャイアントロボ『ガォゥ』ドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・・・・・・・・・
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 22:12:02 ID:zog68dZM
エレン「これが……ロボ…………」
ハンネス「ふはははっ、はーっはっはっはっは」
ビッグゴールド『…………』
レッド「なるほど、あれがジャイアントロボか……」
ミカサ「あれは確かビッグゴールドにマスク・ザ・レッド!」
エレン「それにハンネスさん!?」
ハンネス「おっとエレン、俺は確かにハンネスだが本当の名前はそうじゃない。この顔もニセモンだ」
エレン「え?」
ハンネス「俺の……私の本当の顔と名前はセルハンネス。いや!」
セルハンネス「BF団十傑集・眩惑のセルバンテス!」
エレン「そ、そんな!?」
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 22:47:50 ID:zog68dZM
ミカサ「眩惑!?私たちも惑わされていたの!?」
セルバンテス「エレンくん、それは子供の持つようなものではない……」デンッデン
セルバンテス「さ、返したまえ」
エレン「誰が渡すもんか!母さんと約束したんだ!!」
セルバンテス「……聞き分けのない子は嫌いだな!」
レッド「受けてみよ!」
ビッグゴールド『…………』ブンッ
ドゴォッ
エレン「うわあああああ!?」
ミカサ「くぅぅぅっ!?」
ジャイアントロボ『……』ガォン
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 22:49:59 ID:zog68dZM
迫るビッグゴールド、追い詰められるロボ!
ミカサ「……振り落とされてしまったみたい。大丈夫エレン?」
エレン「ああ、ロボッ!」
ジャキッ
ミカサ「はっ!?」
セルバンテス「言ったろう?子供には無理だと」
エレン「……約束したんだ、母さんと!お前たちBF団を倒すって!!」
セルバンテス「残念だよエレンくん、私は君がとても好きだったのに」
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 22:51:41 ID:zog68dZM
アルミン「させない!」
セルバンテス「ぐっ」
ミカサ「アルミン!」
セルバンテス「ミカサくんまで!よせ、離すんだ!」
アルミン「エレン、ロケットバズーカだ!」
エレン「ミカサ!アルミン!」
アルミン「何してるんだ早く!」
エレン「あぁ!ロボォッ!!」
ジャイアントロボ『……』ガションガション ゴゴゴ ガキョン ウィーン ガッガッ
ジャイアントロボ『……』チラッ
ジャイアントロボ『……』チラッ
セルバンテス「こ、このぉ!子供はできれば殺したくないのだが仕方あるまい!」
アルミン「くぅっ!?」
ミカサ「させない!」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 22:58:01 ID:zog68dZM
ジャイアントロボ『……』ピッピッピッピ・・・・
エレン「ロボ、後ろだ!」
セルバンテス「いかん!」
レッド「なにぃ!?」
ジャイアントロボ『ガォゥ』
レッド「くっ、バズーカを撃つ前に掴みかかってくるとは!」
ジャイアントロボ『……』キュイィィィ・・・・
レッド「しまった、こんなものに巻き込まれるとは!怒鬼!!」
怒鬼「…………」シュパッ
ジャイアントロボ『……』ガォン
カッ
――――ズドォォオオオオン!!!
セルバンテス「び、ビッグゴールド!?」
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 23:00:45 ID:zog68dZM
エレン「これがロボの力……」
カルラ(何かを変えるためには何かを犠牲にしなければならないのか?)
カルラ(幸せは犠牲なしには得ることはできないのか?)
カルラ(時代は不幸なしに越えることはできないのか?)
カルラ(その答えを、いつか私に……)
エレン「母さん、母さぁぁぁああああん!!!」
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 23:01:46 ID:zog68dZM
レッド「……助かったぞ、怒鬼」
怒鬼「…………」
レッド「だが、うむ、まさかロボの力がこれほどのものとは……まさしく驚きだな」
レッド「むっ?」
???≪最早これまで、皆様お帰り願います≫
ヒィッツカラルド「策士・諸葛亮孔明か」
レッド「ロボを敵の手に渡らせたままでもよいと言うのか!?」
孔明≪仰る通り。ですが此度の作戦は既に終了し、計画は次なる段階へと変わっているのですぞ?≫
ヒィッツカラルド「それがどうした?」
孔明≪次なる計画、それは我らの悲願GR計画に連なるもの。これ即ち、ビッグファイアのご意思なり!≫
セルバンテス「ビッグファイアの……」
レッド「……致し方あるまい。行こう、直系の!」
24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 23:02:52 ID:zog68dZM
こうして大きな謎を残したまま、シガンシナ強襲作戦は終わりを告げた!
しかし、この日こそ後にマリアの悲嘆と呼ばれるBF団と壁内勢力との、長きに渡る闘いの始まりだという事を、まだ誰も知る由はなかった!!
だが、その戦いの炎の中にも、史上最強のロボを操る少年の姿があるだろう!!!
その名はエレン・イェーガー!!!
エレン「叩け! ジャイアントロボ!!」
巨人が全滅した日 完!!
だが戦いは続く!!
25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/05(水) 23:04:05 ID:zog68dZM
なんだこれ
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