1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/23 23:07:36.15 ID:xKVG/UAN0
六花「勇太、今夜はここら一帯が膨大な魔力に包まれる。邪王真眼の魔力を蓄えるために勇太の家で儀式を始める」
勇太「いや、だから俺の部屋で魔法陣書いたり変な物置くのはやめてくれよ」
ワイワイ ガヤガヤ
巫部「……」
巫部(富樫君ってあんまり、目立たない人だと思ってたけど)
巫部(小鳥遊さんのおかしな話にもちゃんと聞いてあげて結構面倒見がいいし)
巫部(結構かっこいいかも)
勇太と六花が付き合う前で巫部さんが勇太を気にしだすみたいな
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/23 23:17:25.18 ID:xKVG/UAN0
巫部(声は高めでかっこいい系というより可愛い系かな)
巫部(女装とかさせたら似合うかも)
巫部「うふふ……」
丹生谷「…風鈴、どうしたの?」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/23 23:25:38.16 ID:xKVG/UAN0
巫部「ん?富樫君と小鳥遊さん見てたんだけど、仲よさそうだなぁって思って」
丹生谷「ああ、富樫君ってもうすっかり小鳥遊さんの保護者よね。いっつも一緒で」
巫部「森夏はどうなの?」
丹生谷「っえ!?何が!?」
巫部「いや、だから森夏も富樫君と一緒にいたいのかなあって」
丹生谷「そ、そんなわけないでしょ!?べ、別にあんな子供っぽい男なんか興味ないし!?ただのクラスメイトだし!?」
丹生谷「ま、まあ、向うの方からどうしてもっていうなら考えてやらなくもなくもなくも」
巫部(別にそこまで聞いてないんだけどな……でも森夏も脈アリとはびっくり)
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/23 23:27:42.77 ID:xKVG/UAN0
巫部「ねえ、ねえ、森夏」
丹生谷「付き合っていきなりってのはなしよ。こういうことは順序があって……って何?」
巫部(可哀そうだからスルーしてあげよう)「今日、森夏の部活見学に行っていい?」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/23 23:32:24.59 ID:xKVG/UAN0
丹生谷「え?なんで?」
巫部「森夏の新しい部活ってどんなのか気になるし、それに」チラッ
丹生谷「?」
巫部「富樫君と小鳥遊さんのことも気になるから」
丹生谷「うーん。そんな面白い部活でもないわよ?ただ、駄弁ってるだけだし」
巫部「それでもいいから、お願い」
丹生谷「……うーん、まあ、いいかな」
巫部「ありがとう♪」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/23 23:36:53.25 ID:xKVG/UAN0
放課後
森夏「来たわよー」
巫部「お邪魔しまーす」
勇太「あれ?巫部さん?なんでここに?」
森夏「見学したいんだって」
巫部「お邪魔だった?」
勇太「そんなことないよ、ゆっくりしてってくれ。今お茶入れるから」
巫部「ありがとう」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/23 23:41:17.99 ID:xKVG/UAN0
巫部「炬燵もあるんだ。なんかすごい飾りとかもあるし」
勇太「ははは、みんな自由に色々持ち込んだからな」
巫部「この床の模様はなに?」
森夏「あ、あんまり気にしないで、大したことはないから」
巫部「?そう」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/23 23:44:43.82 ID:xKVG/UAN0
巫部「あと、さっきから気になってたんだけど」
勇太・森夏「?」
巫部「あそこで寝ている人は?」
くみん「……うーん」zzzz
勇太「先輩です」
くみん「……んふふ」zzzz
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/23 23:50:09.08 ID:xKVG/UAN0
巫部「たしかここ昼寝部だったよね。さすが先輩は積極的に昼寝をしてるのね」
森夏「あの人の場合、部活だろうがなかろうが昼寝はするけどね」
勇太「くみん先輩、起きてください。俺と丹生谷のクレスメイトで見学してる人が来てますから」
巫部「あ、いいよ、無理に起こさなくても」
勇太「いや、でも、ってうわあ!」
森夏・巫部「!?」
くみん「えへへー、あったかーい」ギューッ
勇太(だ、抱きつかれた)
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/23 23:57:31.17 ID:xKVG/UAN0
くみん「う〜ん……あったかーい……」スリスリギュー
勇太(うおおお、や、柔らかい。どことは言わないが柔らかい)
森夏「ちょ、ちょっと!あんたなにやってんの!離れなさい!」
勇太「い、いや、俺のせいじゃなくてくみん先輩が!」
森夏「わかってる、その人に言ってるの!今すぐ富樫君から離れなさい!」グイグイ
勇太「いたたた、痛い痛い」
くみん「……やー……だめー」ギュー
森夏「あんた本当は寝てないでしょ!富樫君を離せえっ!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:01:15.35 ID:E5jIc+dA0
ギャーギャー
巫部「……」
巫部(富樫君って結構モテるのかな?)
巫部(森夏もくみん先輩って人もあんなに密着して……)
巫部(なんか面白くない)
巫部「……森夏、手伝おうか?」
丹生谷「お願い!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:05:29.73 ID:xKVG/UAN0
くみん「うーん……富樫く〜ん」ギュー
森夏「うぐぐ、この〜」グググ
巫部「この人、力強い」グググ
勇太「ちょ、まっ、マジできつい、これは」
ガラッ
凸守「ズドラーストヴィチェ!」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:12:20.54 ID:E5jIc+dA0
凸守「な、ダークフレイムマスター!なにやってるデスか!女子を全身に侍らせるなんて不潔デス!」
巫部「え?ダーク何?」
勇太「あ、いや、なんでもないから!」
勇太「ちょ、凸守!これなんとかしてくれ!」
森夏「中防、手伝いなさい!この女から富樫君をひっぺがすのよ!」
凸守「ニセサマーが私に命令するなデス!」
森夏「このままじゃ富樫君が一生この女の抱き枕よ!」
凸守「む、それは困るデス。仕方ない手伝ってやろうデス」ガシッ グググ
勇太(さらに痛くなるだけな気が……)
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:17:50.71 ID:E5jIc+dA0
巫部(ニセサマー?あ、もしかして……じゃあ、さっきの富樫君に言ってたダークなんとかっていうのは)
森夏「もう、いい加減離しなさいよ!」
凸守「ぐぐぐ、やはりマスターと一緒じゃないと力が……」
勇太「誰か助けて〜」
くみん「ねぇねぇ」
森夏「何よ?ようやく離す気になった?」
くみん「このままみんなで寝ちゃえばいいんじゃないかな?」
勇太・森夏・凸守・巫部「「「「え?」」」」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:23:40.09 ID:E5jIc+dA0
くみん「こうやってみんな抱き合って寝れば絶対気持ちいいよ〜」
勇太「いや、あのくみん先輩、それはさすがに」
森夏「仕方ないわね。今日はそれで勘弁してやるわ」
凸守「あえてその策略に乗ってやるデス」
勇太「え?あの、ちょっと?」
巫部「じゃあ、私も」
勇太「巫部さん!?」
森夏「風鈴も?」
巫部「乗りかかった船だしね」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:26:12.31 ID:necomimi
くみん「……ムニャムニャ」
森夏「……スースー」
凸守「……くーくー」
巫部「……スヤスヤ」
勇太「……眠れない、眠れるわけがない」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:28:58.61 ID:E5jIc+dA0
森夏「ふあ〜、本格的に寝ちゃってたわ」
巫部「あふぅ、学校で昼寝なんて初めてかも」
くみん「えへへ〜気持ちよかったね〜」
凸守「う〜ん」
勇太「や、やっと解放された」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:37:04.86 ID:E5jIc+dA0
勇太「も、もうこんな時間だし、帰ろうぜ」
森夏「そうね、今日は解散」
凸守「結局マスターは来られなかったデス」
勇太「数学の補修が終わらなかったみたいだな」
森夏「それじゃあ、また明日」スタスタ
勇太「おう、じゃあな」
凸守「明日こそはマスターと新たな儀式を」
勇太「はいはい、ほどほどにな」
凸守「そのときはダークフレイムマスターにも協力してもらうデス」
勇太「はいはい、できる限りな」
凸守「約束デスよ!」タタタタ
くみん「ふあ〜あ、じゃあね〜」スタスタ
勇太「はい、さようなら」
巫部「……」
勇太「うわあ!巫部さん!」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:40:09.27 ID:E5jIc+dA0
勇太「丹生谷と一緒に帰ったんじゃなかったの?」
巫部「ううん、少し気になることがあるから」
勇太「?そうなの?」
巫部「富樫君はもう帰るの?」
勇太「ああ、まず六花を迎えに行ってからだけど」
巫部「そっか……ねえ、富樫君」
勇太「は、はい」
巫部「途中まで一緒に歩かない?」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:46:00.56 ID:E5jIc+dA0
巫部「……」スタスタ
勇太「……」スタスタ
巫部「ねぇ、富樫君」
勇太「な、何?」
巫部「富樫君と小鳥遊さんって付き合ってるの?」
勇太「え?い、いや違うけど」
巫部「じゃあ、好き?ラブの意味で」
勇太「いや、答えづらいよ」
巫部「じゃあ、森夏のことは?」
勇太「いや、それもちょっと」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: [] 2014/02/24 00:52:21.81 ID:E5jIc+dA0
勇太「どうしてそんなこと聞きたがるんだよ」
巫部「うーん、しいて言えば気になるからかな、富樫君のことが」
勇太「へ?」
巫部「小鳥遊さんって目立つでしょ?そんな小鳥遊さんといつも一緒にいる富樫君ってどんな人なのかなって」
勇太「そ、そうなんだ」
巫部「それにこれが恋なのかもわからないし」
勇太「こ、恋?」
巫部「私って、恋愛マイスターとして色んな人の恋愛をサポートしてきたけど、自分の恋愛についてはまったく手をつけてないのよ」
巫部「だから、この気持ちが恋なのかわからなくて」
勇太「え、ええと」
巫部「気になる富樫君の近くにいたらわかるかなあって」
53 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2014/02/24(月) 00:58:10.97 ID:E5jIc+dA0
巫部「って言っても結局わからないんだけどね」
勇太「そ、そうなんだ」
巫部「でも、少なくとも、富樫君は良い人だってことはわかったよ」
巫部「小鳥遊さんのことだけじゃなくて、森夏も、あの先輩も、中等部の子も富樫君と仲良しだし、良い人じゃないとそうはならないよ」
勇太「確かにあいつらとは一緒にいるけど」
巫部「さっき、自分の気持ちが分からないって言ったけど……」
勇太「?」
巫部「少なくとも、富樫君は好きになっても後悔しない人だってことはわかったよ」
勇太「……え」
巫部「まあ、そういうことだから、そうなったときはよろしくね。じゃあね!」タタタ
【ARTTER】『中二病でも恋がしたい!』 *小鳥遊六花*バックパック&通学かばん
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