1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:24:24.78
小鞠「……アンタ何言ってんの?」
夏海「だから兄ちゃんに頭を」
小鞠「いやそれは聞こえたし。何が言いたいわけ?」
夏海「頭撫でてほしいけど口に出すのが恥ずかしい時暗に伝える方法」
小鞠「はあ?あんたまだナデナデしてもらってんの?」
夏海「えーいいじゃん。兄ちゃんに触ってもらうの気持ちいいし」
小鞠「もう中学生なんだからそういうの卒業しなって」
4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:25:21.53
夏海「姉ちゃんはないの?頭撫でてほしい時」
小鞠「ないから。もう14歳にもなったらね」
夏海「ふーん……」
小鞠「……なに?」
夏海「まいっか。あそこに兄ちゃんいるからさ、とりあえず見といてよ」
小鞠「見てて何があるんだか……」
5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:27:01.58
卓「」ペラッ ペラッ
夏海「兄ちゃーん」トトト
卓「?」
夏海「」グリグリ
卓「……」
夏海「……」ゴシゴシ
卓「……」
卓「」ナデナデ
夏海「んふー」
小鞠(腕に擦りついて撫でてもらうっておねだりの仕方がまんま動物じゃん……)ジー
7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:28:20.65
卓「」ナデナデ
夏海「んー」
卓「」クシクシ
夏海「あー…」
卓「」ゴロゴロ
夏海「んあー……」トローン
小鞠(手櫛にのど撫でって、なんか猫みたい)
小鞠(いつのまにか頭をお兄ちゃんの膝に預けて撫でてもらってるし)
小鞠(……夏海気持ちよさそう)
11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:30:14.70
夏海「んー……うしっ!」ガバッ
タタタ……
卓「……」
卓「」ペラッ
夏海「ね?」
小鞠「ね?じゃないでしょ、何あれ、いつもあんなことやってんの?」
夏海「いつもじゃないし。たまにだし」
小鞠「猫みたいにおねだりしちゃって、お兄ちゃん困らせちゃ駄目でしょ」
夏海「へーきへーき、兄ちゃんはあれくらいで困る器の人間じゃないってー」
小鞠「そういうことじゃないし……」
13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:33:55.23
夏海「姉ちゃんも興味あったら試してみ?」
小鞠「だから私はもうそういうのは」
夏海「お姉さんぶるのもいいけどさ、せっかく兄ちゃんがいるんだし妹のこまちゃんにもなってみたら?」
小鞠「お姉さんぶるんじゃなく実際姉だし!それとこまちゃん言うなー!」
夏海「うっはー逃げろー!」
14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:37:27.87
小鞠「まったく……」
小鞠「……」
小鞠(そういえばお兄ちゃんになでなでのおねだりなんて最後にしたのいつだっけ?)
小鞠(結構小さい頃……昔はよく撫でてくれたけどその記憶もすごく昔な気がする)
小鞠(あっ思い出した!そうだお兄ちゃんが撫でると何故かすっごく気持ちよくて夏海とよく喧嘩してたんだ)
小鞠(左手より右手のほうが撫でるのうまいからどっちの手で撫でてもらうかの取りあいに……今思い出してみればくだらなっ)プッ
小鞠(夏海も言ってたし、あの日と変わらず気持ちいいんだろうな……)
小鞠「……」
小鞠「」ウズッ
17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:41:03.77
小鞠(どうしよう、思い出したら昔が恋しくなった……)
小鞠「……」ナデリ
小鞠(自分で自分の頭撫でてもどうも感じない)
小鞠(……お兄ちゃんに撫でてほしいな)
小鞠(いやいや駄目でしょ。夏海にあそこまで言った手前で)
夏海『せっかく兄ちゃんがいるんだし妹のこまちゃんにもなってみたら?』
小鞠「……」
小鞠「そうだよね」
小鞠「お姉ちゃんだけど、妹でもあるんだよね……」テクテク
小鞠「あんな猫みたいなおねだりしなくても、ちょっと一言頼むくらい簡単でしょ」
18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:43:53.83
卓「」ペラッ
小鞠「…お兄ちゃん」
卓「?」
小鞠「……」
卓「……」
小鞠「……」
卓「……?」
小鞠(恥ずかしっ!「撫でて」って一言言うのがすごく恥ずかしい!)
小鞠(あのストレートな夏海が口に出すのが恥ずかしいって言ってたのも今なら分かる!)
小鞠(でも頼まないと撫でてもらえないし……)
小鞠(……次はもっとうまい方法考えといてよね夏海)
19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:46:16.20
小鞠「……」スッ
卓「?」
小鞠「」コスコス
卓「!」
小鞠「」コシコシ
卓「……」
ナデ…
小鞠「ん…」
23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:50:39.92
ナデナデ
小鞠(これ…気持ちいいというより落ち着くんだ)
ナデナデ
小鞠(なんか体の力抜けてきた……)
小鞠(……お兄ちゃん、膝、借りていいよね)
ポフ
卓「……」ナデナデ
スー…
小鞠(あ、手櫛……これは気持ちいいやつだ)
小鞠(お兄ちゃんの指の力、すごく優しい…)
小鞠(昔の記憶より気持ちいい気がする)
24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:53:44.07
スリスリ
小鞠「ん…」
小鞠(のど触られてる……くすぐったいけど過ぎることもない。気持ちいい)
小鞠(お兄ちゃんの手、大きいな)
小鞠(あ、そっか、お兄ちゃんも昔より大きくなったんだ。昔より気持ちいいのもそのせいかも)
ナデナデゴロゴロ
小鞠(眠くなってきた……)トロン
小鞠(お兄ちゃんならこのまま寝かせてくれるだろうけど、それじゃ夏海に見られるかも)
小鞠(だからあと十秒で起き上がろう)
小鞠(……もう十秒)
小鞠(……最後に十秒……)
小鞠「」スースー
卓「…」ナデ…
卓「…」ペラッ ナデ
25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 22:58:54.51
夏海「姉ちゃーんごはんだぞー」
小鞠「ん…?」
夏海「姉ちゃんこんな時間に寝て、映画見る準備?」
小鞠「いや違うど……」フワーァ
小鞠(わたしの部屋…お兄ちゃんが運んでくれたのかな)
夏海「で、どう?試した?」
小鞠「え?」
夏海「兄ちゃんに頭撫でてもらった?」ニヤニヤ
小鞠「だっ、だからわたしは」
小鞠「……」
26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 23:02:20.27
夏海「姉ちゃん?」
小鞠「うん、気持ちよかった」
夏海「え…?マジでやってもらったの?」
小鞠「わたしだってお兄ちゃんの妹なんだから甘える、そう言ったの夏海でしょ」
夏海「いやそうだけど……うわーマジかー」
小鞠「?」
28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 23:06:11.04
夏海「兄ちゃー、あー!また!」
小鞠「夏海うるさい」
卓「」ナデナデ
夏海「姉ちゃん最近右側占領しすぎ!今日くらいウチにくれよー」
小鞠「じゃあ明日はあんたに右あげる。今日は私がここ取ったから」
夏海「なんか姉ちゃん最近強引ー。兄ちゃん左お願い」
卓「」スッ ナデナデ
夏海「んー」ゴロゴロ
雪子「あんたたちねぇ……」
29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 23:13:28.63
雪子「夏海はともかく、姉ちゃんは一体どうしたんね?」
小鞠「……妹だし」
雪子「もう、昔の絵がそのままでっかくなったみたいね。兄ちゃんもあんまり甘やかしすぎたらあかんよ?」
卓「」コク
雪子「ほんまに二人ともいつお兄ちゃん離れするんだか……」
夏海「へへー」
小鞠「クー…」
卓「…」
卓(本が読めないな……)
30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 23:15:52.86
終わり
31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします :2014/07/12(土) 23:16:21.37
乙
のんのんびより にゃんぱす湯のみ
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